カブトガニ類(英語: xiphosuran, horseshoe crab, 学名: Xiphosura)または剣尾類(けんびるい)は、鋏角類に分類される節足動物の分類群(目、亜綱、もしくは綱)の1つ。ドーム状の甲羅と剣のような尾をもつ。構成種は一般にカブトガニ(兜蟹、鱟)と総称されるが、これは本群の1種...
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カブトガニは古生代の仲間の風貌を色濃く残した「生きた化石」であり、学術的な面から貴重であるとして天然記念物の指定を受けた場所もある。近年[いつ?]では環境汚染や埋め立てによって各地でその数を激減させている。 本種を含むカブトガニ類は「カニ」と名づけられてはいるが、クモやサソリなどが含まれる鋏角類...
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hilgendorfi(ウミグモ類) 右上:アメリカカブトガニ(節口類:カブトガニ類) 左中:ユーリプテルス(節口類:ウミサソリ類) 右中:イワオニグモ(クモガタ類:クモ類) 左下:Buthus occitanus(クモガタ類:サソリ類) 右下:Trombidium holosericeum (クモガタ類:ダニ類) ^...
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現生節足動物の中で、クモガタ類(クモガタ綱 Arachnida)はカブトガニ類(カブトガニ目 Xiphosura)・ウミグモ類(ウミグモ綱 Pycnogonida)とともに鋏角類(鋏角亜門 Chelicerata)に属し、そのうちクモガタ類とカブトガニ類は真鋏角類(Euchelicerata)にまとめられる。 クモガタ類...
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ハラフシカブトガニ類、または共剣尾類(synziphosurine, 学名: Synziphosurina もしくは Synxiphosura)は、鋏角類に属する化石節足動物の分類群の一つである。20種以上が知られ、数多くの体節に分かれたカブトガニのような姿をもつ。シルル紀の種類を中心として、オルドビス紀から石炭紀にかけて生息していた。...
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カブトガニ類は、ウミサソリ類やクモガタ類など(Dekatriata)を除いた側系統群で、狭義のカブトガニ類は、ハラフシカブトガニ類を除き、カブトガニ亜目といくつかの属のみを含んだ単系統群とされるようになった(カブトガニ類#化石鋏角類との関係性、ハラフシカブトガニ類#分類と進化、および上記の系統図を参照)。...
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アノマロカリス(恐蟹類:ラディオドンタ類) イソキシス(イソキシス類) レアンコイリア(メガケイラ類) エルラシア(三葉形類:三葉虫類) 2行目: アメリカカブトガニ(鋏角類:カブトガニ類) イワオニグモ(鋏角類:クモガタ類) Scolopendra cataracta(多足類:ムカデ類) ヤスデの1種(多足類:ヤスデ類)...
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を構成する)説が主流となっている。これによると、ウミサソリ類を含んだ節口類はクモガタ類を除いた側系統群であり(もしくはウミサソリ類を節口類から除外する)、カブトガニ類とウミサソリの多くの共通点は、あくまでも真鋏角類の祖先形質を表しているに過ぎない。もしクモガタ類は節口類に対して多系統群であれば、ウミサソリ類は蛛肺類...
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書鰓と書肺 (category 鋏角類)
書鰓(しょさい、book gill)と書肺(しょはい、book lung)は、節足動物の中でカブトガニ・サソリ・クモなどの鋏角類に見られる呼吸器である。本のページを思わせる構造をしており、体の腹面で対になって配置される付属肢の一部である。古典的にはそれぞれ鰓書(さいしょ、えらしょ、gill-book...
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Thylacocephala(甲殻類?):シルル紀 - 白亜紀 ハベリア類 Habeliida(基盤的な鋏角類):カンブリア紀 ハラフシカブトガニ類/共剣尾類 Synziphosurina*(鋏角類):オルドビス紀 - 石炭紀 パレオカリス類 Palaeocaridacea(甲殻類、軟甲類):石炭紀 - ペルム紀...
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カブトエビ エビの背甲(赤) クモの前体 カブトガニ 節足動物の甲羅は背面の外骨格(背板 tergite)由来で、一般に背甲といい、主に甲殻類と鋏角類が持つ。古生物まで範囲を広げると、カンブリア紀に栄えたイソキシス類(イソキシスとスルシカリス)やHymenocarina類...
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触肢 (category 鋏角類)
という鋸歯状の咀嚼器となっている。 カブトガニ類(剣尾類、Xiphosura)の触肢は少なくとも第1-4脚とほぼ同形である。しかしカブトガニ科の場合は性的二形で、雄の触肢のみ、もしくは次の1対の脚と共に先端が鉤状に特化し、繁殖行動で雌を把握するのに用いられる。 ウミサソリ類(広翼類、Eurypterida)とカスマタスピス類...
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類(多足類・甲殻類・六脚類)全般の口器(大顎・小顎・顎脚など)に多く見られるほか、鋏角類のカブトガニとウミサソリ(節口類)、およびハベリア、三葉虫やシドネイアなどの化石節足動物の付属肢も顎基をもつ。 カブトエビの第2胸肢の顎基(en1) カブトガニ類...
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関節肢 (section 鋏角類・大顎類以外の化石群に特有)
endite)とも呼ばれる。大顎類の顎(大顎と小顎)・カブトガニ類の脚・鰓脚類の胸肢などで見られる。 三葉虫(Artiopoda類)の脚 エメラルデラ(Artiopoda類)の脚 レアンコイリア(メガケイラ類)の脚 三葉虫などの Artiopoda類やメガケイラ類を始めとして、古生代、特にカンブリア紀に特有...
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Chasmataspidida (redirect from カスマスタスピス類)
カスマタスピス類(Chasmataspidid, Chasmataspid, 学名:Chasmataspidida)は、鋏角類に属する化石節足動物の分類群(目)の1つ。カブトガニやウミサソリに似た姿で、4節の幅広い前腹部と9節の細い後腹部をもつ。代表的なカスマタスピスだけでなく、ディプロアスピスなど十数種も含まれる。...
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眼のいずれかを無くしたり、さらに両種類の眼が完全に退化消失した例もある。 トンボ(六脚類・昆虫類)の巨大な複眼(青) モンハナシャコ(甲殻類)の眼柄に突出した複眼 ゲジ(多足類・ムカデ類)の頭部 カブトガニ(鋏角類)の複眼 三葉虫の複眼 複眼は側眼に由来する、複数の個眼(英語: ommatidium...
19 KB (2,554 words) - 02:49, 9 December 2024
尾節をもつ鋏角類は少なくない。多くの節足動物とは異なり、鋏角類の肛門は尾節自体ではなく、尾節と最終体節の間に当たる腹側の節間膜に開口する。 マルオカブトガニの尾節(3) 様々なウミサソリ類。左のアキュティラムス(ダイオウウミサソリ科)はへら状、残りの種は棘状の尾節をもつ。 カブトガニ類・ウミサソリ類...
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ディバステリウム (category 鋏角類)
カブトガニに似た鋏角類であり、イギリスのヘレフォードシャー保存堆積地(Herefordshire Konservat-Lagerstätte)で見つかった Dibasterium durgae という1種のみによって知られる。 二叉型の脚は歩脚状の外肢をもつことによって、一見では通常の鋏角類...
19 KB (2,361 words) - 03:48, 25 October 2023
大顎類(だいがくるい、Mandibulata)は、節足動物のうち六脚類・甲殻類・多足類をまとめた分類群である。口器として大顎を持つことを特徴とする。鋏角類(クモガタ類・カブトガニ類など)と姉妹群をなし、現生節足動物を大別する2つの単系統群になる。 カブトエビの上唇(2)と大顎(3)...
12 KB (1,189 words) - 07:45, 3 April 2024
、オトヒメエビなどの第3胸脚が挙げられる。エビ類のほか、カニ類のハサミアシホモラとヤドカリ類のヤシガニは、それぞれの第5胸脚と第4胸脚にも鋏をもつ。イセエビ下目(イセエビ・セミエビなど)はほぼ鋏をもたないが、雌の第5脚に小さな鋏をもつ場合がある。 十脚類の鉗脚は餌となる生物をつまみあげ、捕捉し、ある...
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ルナタスピス (category 剣尾類)
カブトガニ類(カブトガニ亜目 Xiphosurida)に似ているが、派生的なカブトガニ類は後体全ての体節が癒合して1枚の thoracetron を構成するのに対して、ルナタスピスのそれが完全でなく、最初2節と最終4節は基盤的なカブトガニ類を含むハラフシカブトガニ類...
19 KB (2,276 words) - 08:43, 19 November 2022
オファコルス (category 鋏角類)
カブトガニやウミサソリなどの第7付属肢の性質(背甲に覆われる位置に対応し、前体付属肢のように機能する)に基づくと、通常では後体第1節扱いされる第7体節は、むしろ前体に含まれるべきとの見解もある(詳細は鋏角類#第7体節およびカブトガニ類...
22 KB (2,696 words) - 03:48, 25 October 2023
ウェインベルギナ (category 鋏角類)
ウェインベルギナ(Weinbergina)は、古生代デボン紀に生息した化石鋏角類の1属。ハラフシカブトガニ類という広義のカブトガニ類に含まれ、真鋏角類として例外的に6対の脚をもつとされることが議論の的となる。ドイツのデボン紀の地層フンスリュック粘板岩(Hunsrück Slate)から発見される Weinbergina...
18 KB (1,969 words) - 16:00, 12 April 2024
鋏角 (category 鋏角類)
鋏角(きょうかく、英語: chelicera、複数形: chelicerae)とは、クモ・サソリ・カブトガニなどの鋏角類の節足動物に特有で、口の直前にある1対の付属肢(関節肢)である。主に餌を掴む用の口器として用いられる。 原則として先端2節で噛み合う構造となり、時おり歯(tooth,...
24 KB (2,895 words) - 06:38, 21 May 2024
sternite)は、元の体節構造が顕著に残される例が多い。しかし一部の合体節、特に先頭のもの(頭部融合節 head-tagma)は大顎類(多足類・甲殻類・六脚類)の頭部や多く鋏角類(カブトガニ・クモ・サソリなど)の前体のように、往々にして体節の境目が見当たらないほど融合が進み、単一の外骨格(頭板・背甲など)に覆...
58 KB (6,952 words) - 00:00, 16 November 2023
ており、第1形態時にかけていた眼鏡と杖が第2形態時には無くなり、第3形態時には髪型はオールバックになり新たに口髭が生えている。 カッシスワーム カブトガニに似た能力を持つワーム。高い格闘能力のほか、強い再生能力を持ち、倒されても再生復活して特殊能力をその都度獲得することが可能。...
69 KB (11,410 words) - 01:10, 23 March 2023
ミナミカブトガニ (Tachypleus gigas) はカブトガニ類の一種。東南アジアの40m以浅の浅瀬で見られる。 英名には Indo-Pacific horseshoe crab・Indonesian horseshoe crab・Indian horseshoe crab・Chinese horseshoe...
12 KB (1,424 words) - 10:01, 31 October 2023
類(クモ・サソリ・カブトガニなど)は前体(prosoma)・後体(opisthosoma)、多足類(ムカデ・ヤスデなど)とごく一部の甲殻類(ムカデエビなど)は頭部(head/cephalon)・胴部(trunk)という2部にまとめられるが、六脚類(昆虫など)と多くの甲殻類...
14 KB (1,975 words) - 21:36, 4 December 2023
下層板 (category 鋏角類)
カブトガニ類の唇様肢と同じ位置にあることに基づいて、これは腹板ではなく、後体の第1節(第7体節)由来の、元々1対だったが左右癒合した付属肢(関節肢)だと考えられる(カブトガニ類の唇様肢とウミグモ類の第4脚に相同とされる)。一部のウミサソリ類の下層板は、癒合の痕跡と思われる正中線やくぼみもある。...
5 KB (548 words) - 02:55, 24 December 2022
類線形動物門(ハリガネムシ) 外肛動物門 箒虫動物門 腕足動物門 軟体動物門(貝、イカ、タコ) 鰓曳動物門 星口動物門(ホシムシ) ユムシ動物門 環形動物門(ミミズ、ゴカイ) 緩歩動物門(クマムシ) 五口動物門 有爪動物門(カギムシ) 節足動物門 鋏角亜門 ウミグモ上綱(ウミグモ) カブトガニ上綱(カブトガニ)...
41 KB (4,036 words) - 23:31, 11 September 2024
類の遊泳脚のように平たく、砂に潜るのに適している。他のカニと違って腹部が頭胸甲の下に折り畳まれておらず、歩脚の間に突き出ている。甲・歩脚・腹部の縁には褐色の毛が生えている。 形態としては異尾類(ヤドカリ下目)のスナホリガニ類、または全てのカニ類に共通するメガロパ幼生に近い。このため、現生カニ類...
5 KB (710 words) - 13:58, 24 November 2023