ヒノキ科(学名:Cupressaceae)は針葉樹の一種である。針葉樹のグループにおいて種数はマツ科やマキ科に次ぐ。またこれら2科について、マツ科が北半球、マキ科が南半球を中心とした分布を持つのに対し、ヒノキ科は両半球に広く分布し、特に温帯を代表する針葉樹である。...
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ヒノキ(檜木・檜・桧、学名:Chamaecyparis obtusa)は、ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹。山地に生え、人工林として多く植栽されているほか庭木にもされる。 和名ヒノキの語源は、古代において木をこすって火を起こすのに用いられたので「火の木」という意味だという説と、尊く最高のものを表す「日」を...
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スギ (category ヒノキ科)
ヒノキ科)のことを指し、中国ではスギは「柳杉」とよばれる。またスギは「椙」とも表記されるが、これは日本の国字である。 スギは、古くは「マキ(真木、槙、槇)」ともよばれた。マキは良い木、立派な木のことであり、スギのほかにコウヤマキ(コウヤマキ科)、イヌマキ(マキ科)、ヒノキ(ヒノキ科)を意味することもある。...
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イトスギ(糸杉、学名:Cupressus)は、ヒノキ科イトスギ属の総称。サイプレス(英: Cypress)、セイヨウヒノキ(西洋檜)ともいう。世界中で公園樹や造園樹として重用される。 ヒノキ科の模式であり、ヒノキ科は英語では Cypress family(サイプレス科)と呼ばれる。...
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アスナロ(翌檜、明檜)は、裸子植物マツ綱のヒノキ科アスナロ属に分類される唯一の現生種である Thujopsis dolabrata のこと、またはその基準変種である Thujopsis dolabrata var. dolabrata のことである。別変種として、ヒノキアスナロ(Thujopsis dolabrata...
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Podocarpus macrophyllus(マキ科)は広葉をもつが、球果植物であるため広葉樹(こうようじゅ、broad-leaved tree, hardwood)ではなく、鱗状葉を持つヒノキやイブキ(ヒノキ科)、針状葉を持つマツ科や旧スギ科とともに針葉樹として扱われる。...
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セコイア(ヒノキ科)の樹皮 サルスベリ(ミソハギ科)の樹皮 ナツツバキ(ツバキ科)の樹皮 1年目のコナラ属(ブナ科)の茎の周皮と皮層 シナノキ属(アオイ科)の茎の横断面: コルク形成層を指している。 コルク組織の走査型電子顕微鏡像 ヨーロッパグリ(ブナ科)の網状の樹皮 [脚注の使い方]...
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verticillata)であるという説が有力である。なお、スギはヒノキ科、コウヤマキも名前こそ似ているがコウヤマキ科に属し、いずれもイヌマキとは遠縁である。このことからマキ科をイヌマキ科と呼ぶ場合もある。 葉は十字対生でつく。葉は針状のものから、ナギのようにある種の広葉樹のような丸いもの、ヒノキ科のヒノキやアスナロのように魚の鱗の様なものもある。...
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ツ属の一部には翼を持たないものがある。種子の翼は片側から伸ばす。ヒノキ科では種子の両側に翼がつく 多数の雄花が集まるマツ属 トウヒ属の雄花 イヌカラマツ属の雄花 マツ属の花粉は気嚢を2つ持つ トウヒ属の種子 参考:ヒノキ科ローソンヒノキの種子 常緑樹が大半であるが、カラマツ属など落葉樹のグループもあ...
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メタセコイア (category ヒノキ科)
^ ヒノキ科は、イチイ科などとともにヒノキ目に分類されるが、マツ科(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目(Pinales)に分類されることもある。 ^ a b メタセコイア属はふつうスギ科に分類されていた。しかし21世紀になるとスギ科はヒノキ科に含められるようになり、メタセコア属はヒノキ科に分類されるようになった。...
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神社においてしばしば大木に成長したモミが見られる。スギ、イチイ(Taxus cuspidata、イチイ科)、クスノキ(Cinnamomum camphora クスノキ科)、イチョウ(Ginkgo biloba イチョウ科)などと並びご神木もしくはそれに準ずる扱いを受けることもある。長野県諏訪地方の祭り御柱祭で...
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木の一覧 (section クスノキ目 Laurales)
Phyllocladus コウヤマキ科 Sciadopityaceae コウヤマキ属 Sciadopitys ヒノキ科 Cupressaceae ヒノキ属 Chamaecyparis ヒノキ C. obtusa サワラ C. pisifera スギ属 Cryptomeria スギ C. japonica...
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サワラ (植物) (category ヒノキ科)
サワラ(椹、学名: Chamaecyparis pisifera)は、裸子植物マツ綱のヒノキ科ヒノキ属に分類される常緑高木になる針葉樹の一種である。ヒノキに比べて枝葉がまばらである。小枝は十字対生する鱗片状の葉によって扁平に覆われ、裏面にX字形または蝶形の白色の気孔帯がある。"花期"は4月、球果は木...
35 KB (3,480 words) - 13:52, 23 April 2025
科とグネツム科の多くおよびナンヨウスギ科やヒノキ科の一部は外生菌根を持つ。また、ソテツ類は、窒素固定能を持つ藍藻(シアノバクテリア)と共生するサンゴ状根(coralloid root、背地性根)を地上部に形成する。マキ科とナンヨウスギ科...
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[脚注の使い方] ^ コウヤマキ科は、ヒノキ科、イチイ科などとともにヒノキ目に分類されることが多いが、マツ科(およびグネツム類)を含む全ての球果類(針葉樹)からなる広義のマツ目に分類することもある。 ^ a b c d マキ、ホンマキ、クサマキがイヌマキ(マキ科)を意味することもある。 ^...
39 KB (4,308 words) - 20:55, 25 February 2025
日本固有の植物である、ヒノキ科アスナロ属アスナロ Thujopsis dolabrataまたは、アスナロの変種 ヒノキアスナロ Thujopsis dolabrata var. hondaeの、いずれかを指す。 また、アスナロではないが米ヒバ(イエローシダー・アラスカヒノキ・Callitropsis...
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セコイア (category ヒノキ科)
[脚注の使い方] ^ ヒノキ科はイチイ科などとともにヒノキ目に分類されるが、マツ科(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目(Pinales)に分類することもある。 ^ a b セコイアはふつうスギ科に分類されていた。しかし21世紀になるとスギ科はヒノキ科に含められるようになり、セコイアはヒノキ科に分類されるようになった。...
34 KB (3,283 words) - 11:06, 17 June 2025
台湾では台北の故宮博物院の床板にもタイワンヒノキ材が使われている。 上記のようにタイワンヒノキは基本的に伐採禁止であるが、流木や風倒木などを原料としてヒノキチオールを含む精油採取が行なわれており、産業的に利用されている [脚注の使い方] ^ ヒノキ科はふつうイチイ科、コウヤマキ科とともにヒノキ目に分類されるが、マツ科...
18 KB (1,883 words) - 04:13, 11 August 2024
ローソンヒノキ (Chamaecyparis lawsoniana) はヒノキ科ヒノキ属の樹木。 ヒノキ科ヒノキ属、日本のヒノキ(Chamaecyparis obtusa)やサワラ (C. pisifera) とは同属である。始新世に生息していた絶滅種C. eureka の近縁であるという報告がある。...
27 KB (3,646 words) - 23:45, 28 August 2024
5)。 [脚注の使い方] ^ ヒノキ科はふつうイチイ科、コウヤマキ科とともにヒノキ目に分類されるが、マツ科など他の針葉樹(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目に分類することもある。 ^ 魚のサワラ(サバ科)の近縁種としても、「タイワンサワラ」の名をもつ種がいる。 ^...
16 KB (1,540 words) - 11:35, 18 March 2024
クロベ (category ヒノキ科)
sutchuenensis)が含まれる。 日本産の類似種(ヒノキ、サワラ、アスナロ)と比較すると、クロべは枝葉裏面の気孔帯が目立たない点、球果の果鱗が扁平で先端が盾状にならない点で他と区別できる。 [脚注の使い方] ^ ヒノキ科はふつうイチイ科、コウヤマキ科とともにヒノキ目に分類されるが、マツ科...
26 KB (3,136 words) - 10:16, 14 August 2024
オリーブ(クスノキ科)やアブラヤシ(ヤシ科)の果皮から得られた油は、食用油やせっけんなどに利用される。ハゼノキ(ウルシ科)の果実の果皮から得られた油脂(木蝋、ハゼ蝋)は、和ろうそくなどに用いられる。 クチナシ(アカネ科)、ミカン(ミカン科)、ナツメ(クロウメモドキ科...
82 KB (9,879 words) - 09:00, 13 September 2024
ヒノキから発見・命名された(日本のヒノキにはわずかに含まれることが後に判明している)。その後、ベイスギ(Thuja plicata)の心材から発見されたβ-ツヤプリシン(β-thujaplicin)と同一であることが判明した(αおよびγ-ツヤプリシンは異性体)。 ヒノキ科...
14 KB (1,730 words) - 07:27, 5 July 2025
ルドクレストはもっとも多く流通しているコニファーのひとつであるが、日本では枯死しやすい。 ヒノキ属(英語版) Chamaecyparis - クリプシー、サワラ、フィリフェラオーレアなど。ただし、ローソンヒノキの仲間は日本の風土に合わず、多くは枯れてしまうため、注意が必要である。 ビャクシン属 Juniperus...
9 KB (1,036 words) - 17:08, 31 January 2025
葉 (section カワゴケソウ科の葉の発生)
Pinus(マツ科)、スギ(ヒノキ科)、コウヤマキ(コウヤマキ科)では気孔を除いた全周にあるが、ツガ属 Tsuga では葉の両縁部分にのみ見られる。イチイ科にはない。被子植物は下皮を持たないことが多いが、モチノキ属 Ilex(モチノキ科)では背軸面表皮の下に内側の葉肉細胞より少し大きな厚壁細胞からなる下皮を持つ。...
305 KB (41,999 words) - 00:24, 22 June 2025
シダー (category マツ科)
cedar を含む樹種が多い。レッドシダー、ホワイトシダーに関しても同様である。このため「シダー」は、ヒノキ科のスギ属・ヒノキ属・ビャクシン属など広い範囲の針葉樹や、一部の広葉樹をも指すこととなった。 以下の表では、英語圏において cedar...
11 KB (766 words) - 04:05, 25 August 2024
見し鞆(とも)の浦の むろの木は 常世(とこよ)にあれど 見し人そなき —大伴旅人、『万葉集』巻3-446番 [脚注の使い方] ^ ヒノキ科はイチイ科などとともにヒノキ目に分類されるが、マツ科(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目(Pinales)に分類することもある。 ^...
17 KB (1,800 words) - 23:52, 6 May 2025
現在はコウヤマキ科 ヒノキ科 Taxodioideae スギ亜科: Taxodium ヌマスギ属 - ヌマスギ(沼杉/ラクウショウ、落羽松) Glyptostrobus スイショウ属 - スイショウ(水松) Cryptomeria スギ属 - スギ(杉) ウィキスピーシーズにスギ科に関する情報があります。...
4 KB (272 words) - 03:36, 11 January 2024
アメリカネズコ (category ヒノキ科)
Park(ブリティッシュコロンビア州) 倒伏した巨大なアメリカネズコ(オリンピック国立公園; ワシントン州) 木材 [脚注の使い方] ^ ヒノキ科はふつうイチイ科、コウヤマキ科とともにヒノキ目に分類されるが、マツ科など他の針葉樹(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目に分類することもある。 ^...
24 KB (2,217 words) - 00:07, 27 July 2024
ラクウショウ (category ヒノキ科)
[脚注の使い方] ^ イチイ科などとともにヒノキ目に分類されるが、マツ科(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目(Pinales)に分類することもある。 ^ ラクウショウはふつうスギ科に分類されていた。しかし21世紀になるとスギ科はヒノキ科に含められるようになり、ラクウショウはヒノキ科に分類されるようになった。...
35 KB (3,089 words) - 00:28, 30 January 2025
セイヨウネズ(西洋杜松、Juniperus communis)は、ヒノキ科ビャクシン属の針葉樹である。全ての樹木の中で最も広い分布域を持つものの1つであり北半球の寒い地域全域に分布する。北極から北緯30度程度までの北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに自生する。 セイヨウネズは低木だが、時には10mにも達...
7 KB (753 words) - 10:19, 29 October 2024