• ホスホジエステル結合ホスホジエステルけつごう、Phosphodiester bond)とは、炭素原子の間がリン酸を介した2つのエステル結合によって強く共有結合している結合様式のこと。地球上のすべての生命に存在し、DNAやRNAの骨格を形成している。この場合、(デオキシ)リボースの5'位の炭素原子と...
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  • はリン酸塩の英語名 (phosphate) と異義同語になっている。 リン酸ジエステルホスホジエステル)は生体において ATP や RNA などの部分構造として、生体分子の高次構造や機能に直結する重要な役割を担っている。 リン酸エステルは、リン酸とアルコールの脱水縮合、あるいは、リン酸塩化物とアルコール...
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  • 核酸(かくさん、英: nucleic acid)は、リボ核酸 (RNA)とデオキシリボ核酸 (DNA)の総称で、塩基と糖、リン酸からなるヌクレオチドがホスホジエステル結合で連なった生体高分子である。糖の部分がリボースであるものがRNA、リボースの2'位の水酸基が水素基に置換された2-デオキシリボースであるもの...
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  • ホスホジエステラーゼ (Phosphodiesterase, PDE) とは、広義にはリン酸ジエステル結合(1分子のリン酸が2個の水酸基と結合した構造)の一方の結合を加水分解する酵素である。 これにはホスホリパーゼC・Dのようなリン脂質を分解するものや、核酸を分解するヌクレアーゼなども含まれる。...
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  • PMC 343381. PMID 10793758. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10793758/.  ペプチド結合 ホスホジエステル結合 Definition of glycosides, from the IUPAC Compendium of Chemical Terminology...
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  • 窒素塩基は、常にデオキシリボースの1'炭素に結合している。リン酸基は、糖の5'炭素に結合している。 デオキシリボヌクレオチドがDNAに重合する時、1つのヌクレオチドのリン酸基がもう1つのヌクレオチドの3'炭素に結合し、脱水反応を起こしてホスホジエステル結合を形成する。新しいヌクレオチドは常に、最後の...
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  • 結合を作りやすい。水溶液中では、下図のようにフラノース形とピラノース形の平衡混合物として存在する。 核酸を構成するのはβ-フラノース形であり、それぞれの核酸塩基にN-グリコシド結合している。リン酸とは3'と5'の位置でホスホジエステル結合を経て、ポリヌクレオチドを形成する。...
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  • 5'-環状一リン酸(cGMP)がある。 ヌクレオチドは、ホスホジエステル結合を介して重合し、RNA鎖を形成する。あるヌクレオチドの5'-リン酸基が次のヌクレオチドの3'-水酸基に結合し、リン酸基とペントース残基の骨格を形成する。ポリヌクレオチドの両端には、ホスホジエステル結合はない。ホスホジエステル結合...
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  • はデオキシリボ核酸のホスホジエステル結合を切断してオリゴヌクレオチドないしモノヌクレオチドに分解する一群の酵素の総称。DNase(ディーエヌアーゼ、またはディーエヌエース)とも呼ばれる。 末端から分解してゆくエキソヌクレオチダーゼと内部から分解してゆくエンドヌクレアーゼに大別されるほか、3'側のホスホジエステル結合...
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  • エステラーゼ、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼやプロテインホスファターゼのような生体内のシグナル伝達に関与するものも多い。 加水分解酵素は、エステル結合エステラーゼ〉、グリコシド結合〈グリコシダーゼ〉、エーテル結合、チオエーテル結合、ペプチド結合...
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  • リン (redirect from ホスフィン酸)
    もある。有機リンはタンパク質や糖、脂質とリン酸とが結合している。肉ではその多くが有機リンであり、たとえば、キナーゼによりリン酸化されたタンパク質であったり、ホスファチジルコリンなどのリン脂質として存在している。一方、穀類や豆類などではリンは糖と結合していることが多く、例としてはフィチン酸を挙げることができる。...
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  • ホスホリパーゼCはPI(4,5)P2のホスホジエステル結合を加水分解し、イノシトールトリスリン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG、DAG)を産生する。これらの生成物はさまざまな刺激に反応してGタンパク質のGqの機能を実行する。 PI(4,5)P2は主にホスファチジルイノシトール-4-リン酸-5-キナーゼ(Type...
    3 KB (255 words) - 03:03, 14 April 2023
  • ホスホジエステル結合)して生成する。核酸塩基と呼ばれる化合物がリボースまたはデオキシリボース(ともに糖類)に結合してヌクレオシドを構成し、さらにヌクレオシドにリン酸基が結合したものがヌクレオチドとなり、核酸の最小単位となる。一方、アデニンからなるヌクレオシド(アデノシン)に3つのリン酸基が結合...
    13 KB (1,718 words) - 04:27, 30 August 2023
  • ニック(英: nick)は、二本鎖DNA分子中で、1本の鎖の隣接するヌクレオチドの間のホスホジエステル結合が存在せず、不連続な状態を指す。一般的に、ニックは損傷もしくは酵素作用によって形成される。ニックは複製時のDNA鎖の巻き戻しを可能にし、またリーディング鎖とラギング鎖の双方のエラーを修復するDN...
    17 KB (2,529 words) - 06:52, 25 September 2022
  • ホスホリパーゼD (Phospholipase D) - リン酸エステル結合を切断し、ホスファチジン酸 (phosphatidic acid) とアルコールを生成する。 C型とD型はホスホジエステラーゼである。 ホスホリパーゼA2は、完全なレシチン分子に対して作用し、2位の脂肪酸エステル結合...
    3 KB (332 words) - 07:09, 17 January 2024
  • エンドヌクレアーゼ(英: endonuclease)は、ポリヌクレオチド鎖内部のホスホジエステル結合を切断する酵素である。デオキシリボヌクレアーゼI(英語版)(DNase I)など一部の酵素はDNAを非特異的に(配列に関係なく)切断するが、一般的に制限酵素と呼ばれる多くの種類は特定のヌクレオチド配列...
    12 KB (1,233 words) - 20:01, 15 December 2023
  • このあとRNA部分がRNアーゼHによって分解され、DNAポリメラーゼIによって分解およびDNAの再合成を受ける。断片の間に残ったニック(ホスホジエステル結合が切れている部分)はDNAリガーゼによって結合される。 岡崎令治と岡崎恒子は、大腸菌の体内でDNA複製を行う実験を行った。まず、大腸菌に放射性チミジンを取り込ませ...
    4 KB (563 words) - 10:35, 20 November 2023
  • 人工遺伝子ポリマーである。TNA鎖は、トリオースがホスホジエステル結合により繰り返し繋がった構造をしている。デオキシリボ核酸やリボ核酸と同様に、トレオース核酸もその核酸配列(GACT)の中に遺伝情報を保持できる。TNAは、DNA以前の初期の遺伝システムである可能性があると考えられている。 1966年...
    7 KB (558 words) - 10:31, 23 August 2024
  • ホスホジエステル結合は、あるヌクレオチドの3'炭素上のヒドロキシ基と別のヌクレオチドの5'炭素上のリン酸基が結合することで形成される。ゆえに、コードDNA鎖は5'から3'の方向に走り、相補的な鋳型DNA鎖は3'から5'の逆方向に走ることになる。 RNAポリメラーゼ酵素は、露出した鋳型鎖に結合...
    46 KB (5,701 words) - 09:46, 7 April 2024
  • がEssenとMeggersによって報告された。 DNAとRNAは、骨格としてそれぞれデオキシリボース及びリボースを持つが、GNAの骨格は、ホスホジエステル結合で繋がれたグリコールの繰り返し構造からなる。グリコール単位はわずか3つの炭素原子から構成されるが、それでもGNAはワトソン・クリック型の塩基...
    4 KB (546 words) - 14:17, 20 March 2021
  • るヌクレオチドの糖と、次のヌクレオチドのリン酸が共有結合ホスホジエステル結合と呼ばれる)によって鎖状に結合し、糖-リン酸が交互に繰り返される主鎖が形成される。二本のポリヌクレオチド鎖の窒素塩基は、塩基対合則(AとT、CとG)に従って水素結合結合し、二本鎖DNAを形成する。窒素塩基は、単環のピリミ...
    183 KB (23,562 words) - 02:24, 18 August 2024
  • ヌクレアーゼ(英: nuclease)は、核酸のヌクレオチド間のホスホジエステル結合を切断することができる酵素である。古くはヌクレオデポリメラーゼ(英: nucleodepolymerase)またはポリヌクレオチダーゼ(英: polynucleotidase)とも呼ばれた。ヌクレアーゼは、標的分子の...
    27 KB (3,597 words) - 09:29, 7 April 2024
  • ジヌクレオチド)であるCpGサイトの出現頻度が、ゲノム中で他と比べ高い領域のことである。CpGの “p” の文字は、シトシンとグアニンの間のホスホジエステル結合を表している。哺乳類の遺伝子のうち40%近くが、プロモーター内部もしくはその近傍にCpGアイランドを含んでいるとされる(ヒトの遺伝子のプロモーターでは約70%)。...
    4 KB (570 words) - 04:16, 17 June 2024
  • タイコ酸 (category リン酸エステル)
    acid)は、ホスホジエステル結合を介して連なった、グリセロールリン酸またはリビトールリン酸からなるポリマーである。「タイコ(τειχος、teichos)」とは、ギリシア語で「壁」という意味の言葉である ブドウ球菌、レンサ球菌、バシラス属、クロストリジウム属、コリネバクテリウム属、リステ...
    2 KB (192 words) - 18:31, 20 April 2021
  • 鎖置換を複製機構とするいくつかのウイルスは、それぞれの5'末端に末端タンパク質が共有結合している。例えば、アデノウイルスではセリンがホスホジエステル結合でつながっている。末端タンパク質には、プライマーとなるヌクレオチドのシチジンを持つことと、DNAポリメラーゼと会合す...
    112 KB (16,539 words) - 03:22, 14 August 2024
  • ホスホジエステル結合が切れ、主鎖が開裂するなどDNAと比べて不安定である。この特性から、翻訳の役割を終えたmRNAを直ちに分解することが可能になる(バクテリアでは数分、動物細胞でも数時間後には分解される)。安定RNAでは1本鎖に水素結合...
    25 KB (4,112 words) - 23:59, 28 April 2024
  • ホスホジエステル結合結合している骨格を持つ。この結合は、ポリメラーゼと呼ばれる細胞酵素の助けを借りて形成される。この酵素の働きによる縮合反応では、入ってくるすべてのヌクレオチドは、ピロリン酸基を失って固有のホスホジエステル結合...
    18 KB (2,324 words) - 21:00, 7 April 2024
  • 2、cap 3、... の構造が作り出される。これらメチル化はリボースの2'OH基に対して行われる。キャップは、3'-5'ホスホジエステル結合に対する特異性を持つリボヌクレアーゼの攻撃からRNA一次転写産物の5'末端を保護している。 pre-mRNAの3'末端のプロセシングでは、3...
    12 KB (1,561 words) - 10:04, 12 March 2024
  • 塩基とピリミジン塩基の双方で、リン酸基の負に帯電した酸素とがデオキシリボースの5'位の-OH基がエステル結合を形成する。あるヌクレオチドの5'位と他のヌクレオチドの3'位の炭素の間でホスホジエステル結合が形成されることで核酸の鎖が形成される。核酸の一次構造(塩基配列)はDNAまたはRNA分子内でヌ...
    19 KB (2,813 words) - 06:40, 14 June 2021
  • はDNAの切断の型のひとつで、DNA二本鎖が二本とも切り離されることである。 ニック(英語:nick)とは核酸科学において二本鎖DNAの一方の鎖の、隣接したヌクレオチド間のホスホジエステル結合が欠如している部分である。 DNAの二本鎖構造の変化を修復するため、切断を行う場合がある。組換え修復を行う場合、二本鎖切断によって相同組換えを介した交差を始める。...
    1 KB (148 words) - 07:08, 25 September 2022
  • 残基のヒドロキシル基が、SN2求核反応によってγ位のリン酸基のリン原子を攻撃し、リン酸の基質ペプチドへの転移と、β-リン酸とγ-リン酸の間のホスホジエステル結合の開裂が起こる。 PKAはプロテインキナーゼの生物学を理解するためのモデルとなっており、その保存残基の位置は、ヒトのキノームを、活性を有する...
    34 KB (3,988 words) - 00:18, 29 June 2024