• 水素化リチウム(すいそかリチウム、lithium hydride)とは、組成式LiHで表されるリチウム水素から成る無機化合物である。 水素雰囲気下で金属リチウムを赤熱することによって得られる無色の立方晶系イオン結晶でLi+とH-からなる塩化ナトリウム型構造をとり、Li−H間距離は2...
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  • ウムと類似する(ただし、リチウムはアルカリ土類金属ではない)。乾いた空気中ではほとんど変化しないが、水分があると常温でも窒素と反応して窒化リチウム(Li3N)を生ずる。また、熱すると燃焼して酸化リチウム(Li2O)になる。このため、金属リチウム...
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  • 水素化アルミニウムリチウム(すいそかアルミニウムリチウム、lithium aluminium hydride)は、組成式 LiAlH4で表されるアルミニウムのヒドリド錯体で無機化合物の一種であり、ケトン、アルデヒド、アミド、エステルなどの還元に用いられる。粉末状の強い還元剤であり、水と激しく反応し水...
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  • 水素爆弾で使われる核融合物質は熱核材料と呼ばれる。 重水素と共に用いられるリチウムが、原爆から発生する中性子により三重水素に核種変化するので、重水素化リチウムを使用した水爆では三重水素は不要になる。リチウムの原子核に中性子を当てるとヘリウム4(4He)と三重水素の原子核が形成される。...
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  • 水素と酸素が化合するときには還元剤として働き、爆発的な燃焼とともに水H2Oを生じる。ナトリウム水素との反応では酸化剤として働き、水素化ナトリウムNaHを生じる。このような水素とほかの元素が化合した物質を水素化物という。 水素化物の結合には、イオン結合型・共有結合型のほかに、パラジウム水素化...
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  • 主な金属の水素化物を示す。 リチウム水素化リチウム((LiH) ベリリウム水素化ベリリウム(BeH2) ナトリウム水素化ナトリウム(NaH) マグネシウム水素化マグネシウム(MgH2) カリウム水素化カリウム (KH) カルシウム水素化カルシウム(CaH2) ルビジウム水素化ルビジウム(RbH)...
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  • リチウムイオン電池と同じだが、リチウム金属そのものの溶解・析出反応であり、黒鉛を使う場合のように黒鉛の層状構造の間にリチウムイオンが出入りするインターカレーションによるリチウムイオン電池とは異なる。金属リチウムの二次電池への応用は全固体電池における研究が進んでいる。 リチウム...
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  • 第1族元素(だいいちぞくげんそ)とは、周期表において第1族に属する元素。水素リチウム・ナトリウム・カリウム・ルビジウム・セシウム・フランシウムが属する。周期表の一番左側に位置する元素群で、価電子は最外殻のs軌道にある電子である。s軌道は1電子のみが占有する。 水素を除いた第1族元素はアルカリ金属と総称されており、常...
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  • 三重水素(さんじゅうすいそ)またはトリチウム(英: tritium、記号: T)は、質量数が3である水素の同位体、すなわち陽子1つと中性子2つから構成される核種であり、半減期12.32年で3Heへとβ崩壊する放射性同位体である。三重水素は、宇宙線と大気との相互作用により、地球全体で年間約72 PBq(7...
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  • 水素化アルミニウムリチウムなど金属水素化物をカルボニル基に対して求核的付加反応を施す反応は一級、二級アルコールの製法としてよく用いられている(ヒドリド還元)。 ただし、水素化ナトリウム (NaH) は金属水素化物であるが、ナトリウムのカルボニル酸素との親和性が低いため、ヒドリドは求核性を示さず単なる水素受容体(つまり塩基)として作用する。...
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  • THF溶液が市販されている、求核性や選択性が極めて強いヒドリド剤。 LiTEBH の反応形式は水素化ホウ素リチウム (LiBH4) 水素化アルミニウムリチウム (LiAlH4, LAH) に似るが、求核性はそれらよりもはるかに上回る。 水素化リチウム (LiH) や水素化ナトリウム (NaH) とトリアルキルボラン (R3B)...
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  • この反応は金属リチウム中に 1% のナトリウムを入れておくことで加速される。この反応ではベンゼン、シクロヘキサン、ジエチルエーテルなどが溶媒として用いられる。臭ブチルが前駆体となった場合、反応物は臭化リチウムとブチルリチウムが混在してクラスターを形成した、一様な溶液となる。一方塩化リチウム...
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  • リチウムイミドLi2NHに変化する。有機溶媒への溶解性は低いが、液体アンモニアには可溶である。水と接触して水酸化リチウムとアンモニアを生成する。アミンのアルキル、カルバニオン生成試薬、パラジウム触媒によるアミノなどに利用されている。水素化リチウムリチウムイミドはどちらも水素貯蔵材料として期待されている。...
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  • テトラヒドリドアルミン酸ナトリウムまたは水素化アルミニウムナトリウムはナトリウム水素化物で化学式NaAlH4で表される物質である。発火性の白色固体であり、テトラヒドロフランには溶解するがジエチルエーテルや炭化水素系の溶媒には不溶。可逆的に水素を吸収して保存できる水素...
    5 KB (759 words) - 07:44, 10 May 2020
  • ナトリウムイオンおよび正四面体型の水素化ホウ素イオンBH− 4よりなる白色の固体で、多くは粉末として市販されている。やや吸湿性があり水分により分解しやすいので、密栓して保存する。水溶液は分解生成物のため強い塩基性を示す。酸性および中性条件で分解して水素...
    6 KB (700 words) - 10:24, 27 August 2022
  • {\displaystyle {\ce {3LiAlH4 + AlCl3 -> 4AlH3 + 3LiCl}}} 塩化リチウムの沈殿の後、水素化アルミニウムのエーテル溶液が得られる。 なお、水素化アルミニウムリチウムからの生成は以下の方法でもできる。 2 LiAlH 4 + BeCl 2 ⟶ 2 AlH 3 + LiBeH...
    21 KB (2,613 words) - 03:37, 5 January 2024
  • ウムの融点を下げるためにヘキサフルオロアルミン酸ナトリウムおよび三フッアルミニウムが融剤として添加されているが、そこに炭酸リチウムを加えるとフッ化リチウムが形成され、その導電性の高さによって電解浴の抵抗が低減され必要な電解電圧が下がるためエネルギー効率が向上する。 リチウム...
    9 KB (1,235 words) - 12:46, 22 December 2024
  • 視光線の赤い波長のスペクトルにおいて、TiO と VO の金属酸化物の吸収バンドではなく、金属水素化物 (鉄水素化物 (FeH)、水素化クロム (CrH)、水素化マグネシウム (MgH)、水素化カルシウム (CaH)) の放射バンドと、アルカリ金属の原子の顕著なスペクトル線の存在によって定義される。...
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  • 化リチウム(しゅうかリチウム、英: Lithium bromide)は、リチウムの臭化物で、化学式LiBrで表される。 炭酸リチウムあるいは水酸化リチウムと臭水素酸を反応させると水溶液が得られる。 Li 2 CO 3   + 2 HBr ⟶ 2 LiBr   + CO 2   + H 2 O {\displaystyle...
    3 KB (277 words) - 12:45, 22 December 2024
  • リチウム電池(リチウムでんち)は、負極に金属リチウムを使った化学電池である。 リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池は、負極にリチウムイオンを吸蔵する炭素等を使った二次電池であるため、リチウム電池とは区別される。もっとも普及しているコイン型リチウム(CR系)一次電池は正極に二酸化マンガン、負...
    14 KB (1,999 words) - 07:44, 4 November 2024
  • サンプルを燃やして生じた二酸化炭素をリチウムと反応させるものや炭素を含むサンプルを直接金属リチウムと反応させるもの等、方法にはいくつかあるが、結果は同じで、二炭化リチウムが生じる。その後、これをアセチレンやベンゼン等の、質量分析に利用しやすい分子種を作るのに用いる。同時に窒化リチウムも生じ、これは水素化するとアンモニアとなり、アセチレンガスの不純物となる。...
    7 KB (880 words) - 14:45, 12 December 2023
  • リチウムイミド (英: lithium imide) とは、化学式 Li2NH で表わされる無機化合物である。白色を呈する固体であり、リチウムアミドと水素化リチウムとの反応により生成される。 LiNH 2 + LiH→Li 2 NH + H 2 生成物は光に対し不安定であり、不均を経て特徴的な赤色の窒化リチウムを生成しうる。...
    4 KB (340 words) - 02:03, 14 August 2020
  • ウムは過酸化物や超酸化物を形成する) しかし、以下のような点では性質が異なっている。 リチウムは常温で水と激しく反応して水素を発生するが、マグネシウムは常温で水と反応しない 水酸化リチウムは水に易溶であるが、水酸化マグネシウムは水に難溶である。 このような性質はリチウムとマグネシウム...
    42 KB (5,173 words) - 07:22, 13 October 2024
  • リチウムを混ぜることである程度の緩和は可能だが、水酸化リチウムは空気電池という性質上その溶解度を遥かに超える量が生成されるため根本的な解決策ではない。また固体電解質はセラミクスであり衝撃に弱いため大型が難しい。 1990年代半ばにK.M. Abraham達は、負極にリチウム...
    10 KB (1,449 words) - 09:12, 1 November 2023
  • 求核置換反応である。実際にアルコールをハロゲン水素酸(たとえば濃塩酸)と強い条件で反応させると、ハロゲンアルキルに変わる(ただし求核性の低いフッ素を除く)。実験室的手法としては、ハロゲン化リンやハロゲンチオニルをアルコールと反応させてもハロゲンアルキルが得られる。求核置換反応は、求核性の強...
    26 KB (3,525 words) - 02:25, 13 December 2024
  • ニッケル・水素充電池(ニッケルすいそじゅうでんち)は、二次電池の一種で、正極にオキシ水酸化ニッケルなどのニッケル酸化化合物、電極に水素を含んだ水素吸蔵合金または水素化合物を用い、電解液に濃水酸化カリウム水溶液 (KOH (aq)) などのアルカリ溶液を用いる二次電池(充電可能な電池)である。 負極の水素...
    33 KB (4,511 words) - 02:58, 19 November 2024
  • ウム、ヒ素などがある。 二元酸が無水物であれば、水素と結合している元素名の語幹を「〜」に変え、その後ろに「水素」をつけて呼ぶ(例:硫化水素 (H2S)、臭水素 (HBr))。 二元酸の水溶液は、二元酸の名称の後に「酸」をつけて呼ぶ(例:フッ水素酸、ヨウ水素酸)。ただし、「塩化水素酸」は一般に「塩酸」と呼ばれる。...
    5 KB (658 words) - 07:08, 19 July 2024
  • 還元 (section 水素化)
    水素ガスを還元剤として用いる還元反応を水素化あるいは水素添加(略して水添)という。通常、触媒を必要とするので、接触水素化と呼ばれることも多い。触媒が系に溶解する均一系の反応と触媒が系に溶解しない不均一系の反応に大別される。 不均一系の水素化では主にニッケル、銅-酸化クロム、ルテニウム、パラジウム...
    14 KB (2,153 words) - 13:37, 3 December 2024
  • タンタル酸リチウム(タンタルさんリチウム、LiTaO3)は、非線形光学材料、圧電素子、焦電素子としての特性を持ち、電子工学・核融合など種々の分野で利用される物質である。 酸化タンタルリチウムとも呼ばれ、酸化リチウム Li2O と酸化タンタル Ta2O5 を要素とし 1:1...
    4 KB (414 words) - 12:48, 22 December 2024
  • 水素化ナトリウム(すいそか—、sodium hydride)は化学式 NaH で表されるナトリウム水素化物である。有機合成において強塩基として用いられる。純粋なものは白色だが、市販品は灰色である。 他のアルカリ金属の水素化物と同じく固体はイオン結合性が強く、結晶構造は塩化ナトリウム型構造である。結晶格子中で...
    7 KB (861 words) - 14:15, 28 June 2024
  • リチウムイオンポリマー二次電池(リチウムイオンポリマーにじでんち)またはLiPo、Li-Po、リポ、リチウムポリマー、ポリマー電池は、リチウムイオン二次電池の一種である(以下ポリマー電池と記す)。 狭義のポリマー電池は、電解質に重合体(ポリマー)を使用したものである。広義のポリマー電池とは電解質以...
    7 KB (780 words) - 11:33, 20 April 2024