クェルセチン(またはクエルセチン、ケルセチン、英: quercetin)は、フラボノイドの一種でフラボノールを骨格に持つ物質。配糖体(ルチン、クエルシトリンなど)または遊離した形で柑橘類、タマネギやソバをはじめ多くの植物に含まれる。黄色い色素で、古くから染料としても用いられてきた。分子式は C15H10O7、分子量...
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[153-18-4]。天然ルチンは水に不溶性で、アルコールに溶解する。 類縁体 ルチン(クェルセチンルチノシド)はクェルシトリン(クェルセチンラムノシド)と同様に、クェルセチンの配糖体である。両者の化学構造は近似するが、グリコシド結合している糖に違いが存在する。 クェルセチンとルチン...
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プロシアニジンC2 プロシアニジンT2 プロトカテク酸 プロトカテクアルデヒド クェルセチン クェルセチングルコシド(イソクェルシトリン) クェルセチングルクロニド(ミケリアニン) レスベラトロール ロブリンA ロブリンE スコポレチン シナピルアルデヒド シナピン酸 シリング酸 チロソール バニリン酸 バニリン...
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クェルシトリン(クエルシトリン、ケルシトリン、quercitrin)は、フラボノイドの一種であるクェルセチンのラムノース配糖体である。クェルシトリンは染料のクエルシトロン(英語版)の成分である。 ダッタンソバ (Fagopyrum tataricum) に含まれている。...
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クェルセチン、ミリセチン)が膵臓癌のリスクを23%低減するということが示されている。 ミリシトリン(英語版)はミリセチンのラムノース配糖体である。 ミリセチン 3-O-ルチノシド(英語版) ラリシトリンはミリセチン O-メチルトランスフェラーゼの作用によってミリセチンから形成される。...
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質のアルベド(内果皮)から構成される。フラベドには油胞が無数に存在しており、柑橘類特有の芳香を持つリモネンなどの精油が含まれている。アルベドにはクェルセチンやヘスペリジンなどのポリフェノールが含まれており苦味のもととなっている。 生のままおろし器で削ってオレンジリキュールを作ったり、果肉と混ぜてマー...
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4'-O-メチルトランスフェラーゼ ルテオリン O-メチルトランスフェラーゼ メチルクェルセタゲチン 6-O-メチルトランスフェラーゼ 3-メチルクェルセチン 7-O-メチルトランスフェラーゼ ミリセチン O-メチルトランスフェラーゼ クェルセチン 3-O-メチルトランスフェラーゼ ビテキシン 2"-O-ラムノシド...
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ルチン分解酵素が失活していないダッタンソバ粉から製造された乾麺、生麺ではルチンがほとんど含まれていない。麺類からルチンを摂取する場合にはルチン分解酵素を失活させたダッタンソバ粉を用いる必要がある。研究から加水分解により生成されたクェルセチンの機能性が注目されており、ルチンよりむしろクェルセチンを積極的に評価する動きがある[要出典]。...
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イソラムネチン(isorhamnetin)は、O-メチル化フラボノールに分類される化学物質である。ケルセチンの3'位の水酸基(-OH)をメトキシ基に置換した構造となっている。ガマやメキシコおよび中央アメリカの幻覚植物(英語版)であるニオイマンジュギク(英語版)に含まれている。 クェルセチン 3-O-メチルトランスフェラーゼ...
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イソクェルシトリン(イソクエルシトリン、イソケルシトリン、isoquercetin)は、フラボノール配糖体の一つ。クェルセチンの3-O-グルコシドである。マンゴーおよびヒマラヤ原産の巨大な草本植物セイタカダイオウ (Rheum nobile) から単離される。 ^ Hiroyuki Sakakibara...
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よるものである。動物試験における、抗うつ作用が報告されている[信頼性要検証]。 8年間のコホート研究で、3種のフラボノール(ケンペロール、クェルセチン、ミリセチン)が膵臓癌のリスクを23パーセント低減することが示されている。 ケンペロールの摂取は肺癌の発生率を減らすように見える。...
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チン(7,8-ジヒドロキシクマリン)を生じる。 セイヨウトネリコに含まれるフラクシンは、加水分解するとグルコースとフラクセチンを生じる。 フラボンは多くの植物に含まれ、野菜の色素となっている。 クェルシトリンは、クロガシワに含まれる黄色色素で、加水分解するとラムノースとクェルセチンが生じる。...
9 KB (1,146 words) - 01:15, 6 January 2024
フラボノール 3-スルホトランスフェラーゼ EC.2.8.2.26 クェルセチン 3-硫酸-3'-スルホトランスフェラーゼ EC.2.8.2.27 クェルセチン 3-硫酸-4'-スルホトランスフェラーゼ EC.2.8.2.28 クェルセチン 3,3'-二硫酸-7-スルホトランスフェラーゼ EC.2.8.2...
222 KB (28,239 words) - 06:31, 24 July 2020
ラベージを原料とするリキュールとブランデーを2:1で混合したものが伝統的な冬の飲み物として飲まれている。ラベージは、ケッパーの次の2番目に多くのクェルセチンを含んでいる。 ^ Pimenov, M. G., & Leonov, M. V. (1993). The Genera of the Umbelliferae...
5 KB (582 words) - 23:32, 11 July 2024
。グルクロン酸が結合して生じたグルクロニドは元の物質に比べて水に対する溶解度が増し、腎臓で排出されやすくなる。 グルクロニドのグリコシド結合を切断する酵素はグルクロニダーゼと呼ばれる。 ミクェリアニン(クェルセチン 3-O-グルクロニド) モルヒネ-6-グルクロニド スクテラリン-7-グルクロニド...
1 KB (123 words) - 02:25, 24 February 2023
タキシフォリンは、果物、野菜、ワイン、茶、ココア等の植物由来の食物に含まれる。 タキシフォリンは、関連化合物であるクェルセチンと比べ、変異原性がなく毒性も低い。ARE(antioxidant response element)依存的機構により遺伝子を制御し、がん化学予防...
18 KB (1,957 words) - 01:27, 14 March 2024
対する防止効果は、イチョウ茶、ルイボス茶、緑茶などで高かったとする実験結果があるほか、ルイボスティーに含まれるフラボノイド類のうち、ルテオリンとクェルセチンが特に強い抗酸化性を示したとする実験結果がある。ルイボスティー熱水抽出物は、高脂肪含有食品に対する抗酸化物質として利用可能であることが示唆されて...
8 KB (1,008 words) - 12:43, 1 November 2023
クェルセチンの3,7,4'-トリ-O-メチル化体である。クロトンノキ属(英語版)植物のCroton schiedeanus(英語版)に含まれている。また、クェルセチンのメチル化によっても得られる。 3,7-ジメチルクェルセチン...
2 KB (131 words) - 17:39, 23 September 2018
である。フラバノールには2つのキラル炭素を有することから、それぞれ4種のジアステレオマーが存在する。 カテキン類は、フラボノール類と呼ばれるクェルセチンやルチンといったケトンを含むフラボノイドと区別される。バイオフラボノイドという用語は最初フラボノールを説明するために使用されていたが、不明確な用語と...
15 KB (1,615 words) - 04:28, 22 November 2023
ヒペロシド (category クェルセチン配糖体)
ヒペロシド (hyperoside) は有機化合物の一つ。クェルセチンの3-O-ガラクトシドである。ヒペロシドは、モウセンゴケ (Drosera rotundifolia)、イヌゴマ属 (Stachys) 植物、ウツボグサ (Prunella vulgaris)、ヒメスイバ (Rumex acetosella)、ハマネナシカズラ...
3 KB (183 words) - 20:22, 21 December 2018
構造的に類縁のフラボノールであるクェルセチンといった多くのその他のフラボノイドと同様に、フィセチンは強力な抗酸化物質である。フィセチンの抗酸化活性はその構造特性やある細胞シグナル伝達経路、特にプロテインキナーゼおよび脂質キナーゼ経路を制御する活性に因ると考えられている。例えば、フィセチン...
11 KB (1,130 words) - 01:59, 10 July 2024
クェルセチン 3-O-メチルトランスフェラーゼ(Quercetin 3-O-methyltransferase、EC 2.1.1.76)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。 S-アデノシル-L-メチオニン + 3,5,7,3',4'-ペンタヒドロキシフラボン ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons...
3 KB (345 words) - 14:02, 26 February 2015
ヒドロキシエチルルトシド (category クェルセチン配糖体)
HER)とは、ルチンの誘導体。ルチンのアグリコンであるクェルセチンの1つ以上の水酸基(-OH)が O-β-ヒドロキシエチル基(-O-CH2-CH2-OH)に置換した構造をもつ化合物の総称。医薬品としてはOxerutinの一般名で呼ばれることが多く、その主成分はトロキセルチンである。...
2 KB (95 words) - 08:29, 7 April 2018
クェルシトリナーゼ(Quercitrinase,)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。 クェルシトリン + 水 ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons } L-ラムノース + クェルセチン 従って、この酵素の基質はクェルシトリンと水であり、生成物はL-ラムノースとクェルセチンである。...
2 KB (180 words) - 15:09, 19 August 2013
クェルセタゲチン(クエルセタゲチン、quercetagetin)は、フラボノイドの一種であるフラボノールの一つ。ホシクサ属 (Eriocaulon) 植物に含まれている。 クェルセタゲチン-6-O-β-D-グルコピラノシドがTagetes mandoniiから単離されている ^ E. C. Bate-Smith...
2 KB (101 words) - 09:48, 11 April 2013
クェルセチン-2,3-ジオキシゲナーゼ(quercetin 2,3-dioxygenase)は、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。 クェルセチン + O2 ⇌ {\displaystyle \rightleftharpoons } 2-プロトカテコイルフロログルシノールカルボン酸 + CO +...
2 KB (205 words) - 09:48, 11 April 2013
petiolaris(英語版)に含まれている。 3-メチルクェルセチン 7-O-メチルトランスフェラーゼは、S-アデノシル-L-メチオニンとイソラムネチンを基質として、S-アデノシル-L-ホモシステインとラムナジンを生成する。 3,7-ジメチルクェルセチン 4'-O-メチルトランスフェラーゼは、S-アデノ...
2 KB (161 words) - 14:59, 29 March 2018
色素として知られるアントシアニンは紅葉(赤色)の原因でもある。血管透過性抑制作用が見出されたことからビタミンとして提唱され、フラボノイドのうちクエルセチン、ヘスペリジンなどをあわせてビタミンPと呼ばれたことがあった。しかし、欠乏症がないため、これらはビタミンではないことが明らかにされた。日本ビタミン...
6 KB (705 words) - 09:48, 15 November 2024
thioredoxin oxidoreductaseがある。 がん治療目的で阻害剤の研究がなされている。 オーラノフィン カルムスチン クェルセチン ミリセチン Moore, E.C., Reichard, P. and Thelander, L. (1964). “Enzymatic synthesis...
3 KB (214 words) - 04:14, 12 September 2021
多くのマスカディン·ワインは甘口である。 各部位に含まれるポリフェノール 果皮 - エラグ酸、ミリセチン、クェルセチン、ケンペロール、レスベラトロール 葉 - ミリセチン、エラグ酸、ケンペロール、クェルセチン、没食子酸 種子 - 没食子酸、カテキン、エピカテキン ^ "Vitis rotundifolia"...
3 KB (249 words) - 05:24, 3 October 2022
3-メチルクェルセチン 7-O-メチルトランスフェラーゼ(3-methylquercetin 7-O-methyltransferase、EC 2.1.1.82)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。 S-アデノシル-L-メチオニン + 5,7,3',4'-テトラヒドロキシ-3-メトキシフラボン ⇌...
2 KB (235 words) - 13:42, 26 February 2015