• プロテインキナーゼ (Protein kinase; プロテインカイネス) は、タンパク質分子にリン酸基を付加する(リン酸化する)酵素である。タンパク質キナーゼあるいは英語風にプロテインカイネスとも呼ぶ。キナーゼ(リン酸基転移酵素)の中でタンパク質をリン酸化するキナーゼプロテインキナーゼ...
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  • PKAはプロテインキナーゼの中で最も広く研究されているものの1つであり、このタンパク質の独特性がその要因の1つである。ヒトのキノームを構成する540種類のプロテインキナーゼの遺伝子のうち、生理的条件下で四量体(英語版)の複合体を形成するキナーゼは、PKAの他にはカゼインキナーゼ2だけである。...
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  • プロテインキナーゼB (英: protein kinase B、略称: PKB)は、グルコースの代謝やアポトーシス、細胞増殖(英語版)、転写、細胞遊走といった複数の細胞プロセスにおいて重要な役割を果たすセリン/スレオニンキナーゼで、Aktとしても知られる。 Akt1(英語版)は細胞の生存経路に関与し...
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  • キナーゼ(リン酸化酵素)の触媒作用を受けてホスファチジルイノシトール-3,4,5-三リン酸 PtdIns(3,4,5)P3となり、プロテインキナーゼB(PKB)/Aktを活性化する。このシグナル伝達経路はPI3キナーゼ-Akt経路と呼ばれ、様々な生理作用の発現に関与する。特にイン...
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  • 低分子基質タイプ クレアチンキナーゼ ピルビン酸キナーゼ ヘキソキナーゼ プロテインキナーゼ:特にこのタイプをキナーゼとよぶことも多い。 なおプロテーゼの中にはウロキナーゼ、ナットウキナーゼのように「キナーゼ」という名称のついたものがあるが、これらは「酵素(プラスミ...
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  • プロテインキナーゼによりリン酸化される。プロテインホスファターゼは脱リン酸化を行い、プロテインキナーゼの逆の機能を果たす。 プロテインホスファターゼは、構造および機能により次のように分類される。 蛋白質セリン/スレオニンホスファターゼ - リン酸化されたセリンまたはスレオニンを基質とする。...
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  • Ca2+/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII(カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII、英: calcium/calmodulin-dependent protein kinase II、略称: CaMKII、CaMキナーゼII)は、Ca2+/カルモジュリン複合体によって調節さ...
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  • ホスホジエステラーゼ阻害薬はcGMPの分解を阻害し、その作用を促進する。例えばクエン酸シルデナフィルは海綿体の血管の弛緩を促進し、勃起不全の治療として使われる。しかし、副作用として視覚に関わるホスホジエステラーゼも若干阻害され、青色が見え難くなる。 cGMPはいくつかのプロテインキナーゼ...
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  • 分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(ぶんれつそくしんいんしかっせいかタンパクしつキナーゼ、英: Mitogen-activated Protein Kinase、MAPK、EC 2.7.11.24)とはセリン/スレオニンキナーゼの一つであり、何らかの刺激(酸化ストレス、サイトカイン...
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  • キナーゼ2(CAMKK2)、TGFβ活性化キナーゼ1(TAK1)の3つである。また、T172は3つのホスファターゼによって脱リン酸化される。プロテインホスファターゼ2A(PP2A)、プロテインホスファターゼ2C(PP2C)、 Mg2+/Mn2+依存性プロテインホスファターゼ1E(PPM1E)の3つである。...
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  • キナーゼ(cAMPにより活性化される)、いろいろな経路に関与するCキナーゼ(カルシウムイオンとジアシルグリセロールにより活性化される)や、細胞増殖制御に関わるMAPキナーゼカスケードなどがよく知られる。 タンパク質脱リン酸酵素(プロテインフォスファターゼ):キナーゼと逆に、リン酸除去反応を行う。...
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  • がん遺伝子には、細胞増殖因子やその受容体チロシンキナーゼ、srcのような非受容体型チロシンキナーゼ、ras(rat sarcomaの意味)のような低分子量Gタンパク質、その下流にあるセリン・スレオニンキナーゼといったシグナル伝達因子の他、さらに下流で機能するmycやetsなどの転写因子が含まれる。...
    5 KB (620 words) - 00:04, 31 August 2021
  • プロテインキナーゼRaf-1(c-Raf)は「MAPキナーゼキナーゼ」をリン酸化することが示されており、「MAPキナーゼキナーゼキナーゼ」として知られる。MAPキナーゼキナーゼはMEK(MAPK/ERK kinase)と呼ばれており、ERKを活性化する。このように受容体型チロシンキナーゼ...
    10 KB (1,219 words) - 20:30, 15 September 2023
  • プロテインホスファターゼはタンパク質のアミノ酸残基を脱リン酸化する酵素である。プロテインキナーゼがタンパク質のリン酸化において伝達物質になるのに対し、ホスファターゼはリン酸基を取り除く。この反応は、細胞内(英語版)で再び信号伝達ができるようにするのに非常に重要である。このようなキナーゼ...
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  • EC番号 (酵素番号) (category バイオインフォマティクス)
    -(タンパク質-チロシンキナーゼ) EC 2.7.11.-(タンパク質-セリン/スレオニンキナーゼ) EC 2.7.12.-(双特異性キナーゼ; Ser/ThrないしはTyr残基に作用) EC 2.7.13.-(タンパク質-ヒスチジンキナーゼ) EC 2.7.99.(その他のキナーゼ) EC 2.8.-(硫黄を含む基を移すもの)...
    26 KB (4,577 words) - 04:24, 26 September 2023
  • 核酸 DNA タンパク質 抗体 プロテインキナーゼ 受容体チロシンキナーゼ 転写因子 ロイシンジッパー 核受容体 Gタンパク質共役受容体 Gタンパク質 βγ二量体 キネシン トリオースリン酸イソメラーゼ (TIM) アルコールデヒドロゲナーゼ Toll様受容体 フィブリン モノマー オリゴマー...
    3 KB (396 words) - 12:23, 27 July 2019
  • プロテインキナーゼによるキナーゼ自身のリン酸化として定義される。真核生物では、この過程はプロテインキナーゼ内のセリン、スレオニンまたはチロシン残基へのリン酸基の付加によって行われ、通常は触媒活性を調節するものである。自己リン酸化はキナーゼ...
    19 KB (2,508 words) - 20:10, 16 December 2022
  • こし、タンパク質の発現に多くの影響を与える。 受容体型チロシンキナーゼはチロシンキナーゼファミリーの一部である。チロシンキナーゼファミリーには、膜貫通ドメインを持つ受容体型チロシンキナーゼと膜貫通ドメインを持たない非受容体型チロシンキナーゼ(英語版)が含まれる。 これまでに約20種類のRTKのクラスが同定されている。...
    28 KB (3,449 words) - 14:50, 1 November 2023
  • ーゼCによるシグナルのセカンドメッセンジャーとして働く。IP3が原形質中に拡散してしまうのに対して、ジアシルグリセロールは疎水性のために細胞膜上に留まることができる。またIP3は滑面小胞体からカルシウムイオンをリリースするのに対して、ジアシルグリセロールは膜上でプロテインキナーゼ...
    5 KB (682 words) - 06:18, 1 May 2024
  • 2-デヒドロ-3-デオキシグルコノキナーゼ EC.2.7.1.46 L-アラビノキナーゼ EC.2.7.1.47 D-リブロキナーゼ EC.2.7.1.48 ウリジンキナーゼ EC.2.7.1.49 ヒドロキシメチルピリミジンキナーゼ EC.2.7.1.50 ヒドロキシエチルチアゾキナーゼ EC.2.7.1.51...
    222 KB (28,239 words) - 06:31, 24 July 2020
  • が存在するが、フェニルアラニンヒドロキシラーゼによる酵素反応で合成されるのは p-Tyr のみである。他の2つの異性体は酸化ストレスが高い場合にヒドロキシルラジカルの攻撃によって生成する。 チロシンは酵素チロシンヒドロキシラーゼによってドーパに変換される。 プロテインキナーゼ...
    9 KB (1,015 words) - 12:05, 20 October 2023
  • ホスホフルクトキナーゼ2(phosphofructokinase 2、6-ホスホフルクト-2-キナーゼ(6-phosphofructo-2-kinase)、略称: PFK-2)またはフルクトースビスホスファターゼ2(fructose bisphosphatase 2、フルクトース-2,6-ビスホスファターゼ(fructose...
    38 KB (4,990 words) - 21:19, 13 January 2023
  • サイクリン依存性キナーゼ(サイクリンいぞんせいキナーゼ、英: cyclin-dependent kinase、略称: CDK)はプロテインキナーゼのファミリーの1つであり、細胞周期を調節する役割が最初に発見された。その他にも転写の調節、mRNAのプロセシング、神経細胞の分化にも関与している。CDK...
    15 KB (2,089 words) - 20:15, 4 February 2022
  • https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22805292.  シグナル伝達 MAPキナーゼ MAPキナーゼキナーゼキナーゼ MAPキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼ(英語版) Mitogen-Activated Protein Kinase Kinases -...
    3 KB (346 words) - 20:22, 30 December 2022
  • 分裂酵母を材料にして細胞周期に欠損をもつ変異株の分離を手がけ、cdc2と呼ばれる遺伝子が細胞周期の主要な制御因子であることを見いだした。cdc2がコードするプロテインキナーゼは、サイクリンと複合体を形成して、細胞周期の進行を司ることが判明。この業績により、2001年にリーランド・ハートウェル、ティモシー・ハントと...
    5 KB (301 words) - 11:55, 14 April 2024
  • キナーゼ)→PKB(プロテインキナーゼB)とシグナルが伝達され、GLUT-4が細胞膜へ送られる。 GLUT-4はグルコースをカリウムとともに血中から細胞内へ取り込む。例えばGLUT-4が多く存在する脂肪細胞に取り込まれたグルコースは細胞中で中性脂肪へ変換、蓄積される。 イン...
    29 KB (3,841 words) - 05:03, 29 May 2024
  • プロテインキナーゼR (protein kinase R, PKR) は、ヒトではEIF2AK2遺伝子にコードされている酵素(キナーゼ)で、ウイルス感染からの保護を行う。protein kinase RNA-activated、interferon-induced double-stranded RNA-activated...
    38 KB (5,098 words) - 10:00, 18 March 2024
  • プロテインキナーゼCを活性化する。プロテインキナーゼCはその他のタンパク質分子をリン酸化し、細胞活性を変化させる。末端効果は味や発がん促進などである。 バクテリアやトリパノソーマでもホスホリパーゼCが同定されている。EC番号は以下の通りである。 ホスホイノシチドホスホリパーゼC(英語版)...
    6 KB (611 words) - 07:09, 17 January 2024
  • kinase、フォーカルアドヒージョンキナーゼ、焦点接着キナーゼ、接着斑キナーゼ)またはPTK2(protein tyrosine kinase 2)は、ヒトではPTK2遺伝子にコードされるタンパク質である。FAKはフォーカルアドヒージョン(英語版)関連プロテインキナーゼ...
    42 KB (4,744 words) - 20:26, 1 September 2023
  • その濃度を調節し、シグナル伝達に重要な役割を担っている。 哺乳類においてPDEのスーパーファミリーは11種類あり、基質特異性などが異なる。 ALP ホスホジエステラーゼ阻害薬 抗血小板剤 クエン酸シルデナフィル プロテインキナーゼ イカリソウ メチルキサンチン誘導体(カフェイン、テオフィリンなど)...
    1 KB (189 words) - 08:22, 6 March 2019
  • して活性のON/OFFを行うことにより、細胞内情報伝達に関与する。このうち、Rasに代表される低分子量GTPアーゼ(分子量は20から30kDaほど 単量体で機能し、細胞内のプロテインキナーゼカスケードに関与する)一群と、グアニンヌクレオチドを結合するαサブユニットのほかにβ、γのサブユニットからなる...
    7 KB (937 words) - 19:17, 16 October 2023