モクレン属(モクレンぞく、学名: Magnolia)は、モクレン目モクレン科に属する被子植物の属の1つである。常緑性または落葉性の高木から低木であり、切れ込みがない葉が互生する。枝先に1個ずつつく花は大きく、ふつう3数性の花被片をもち、多数の雄しべと雌しべが花軸にらせん状についている(図1)。果実は...
56 KB (4,404 words) - 06:18, 21 April 2024
モクレン(木蓮、木蘭、学名: Magnolia liliiflora)は、モクレン科モクレン属に属する落葉低木の1種である。春に葉が展開するのと同時期に紫紅色の花が上向きに咲く。花が紫色であることからシモクレン(紫木蓮)ともよばれ、こちらを標準名としていることも多い。中国南部原産であり、日本を含む...
28 KB (2,899 words) - 18:39, 16 June 2024
aethiopica)、モクレン属は香料や香辛料として利用されることがある。 バンレイシ属やポポー、Polyalthia、Rolinia deliciosa(バンレイシ科)など果実が食用とされる例もある(上図3d)。 モクレン属やユリノキ属(モクレン科)、イランイランノキ、オウソウカ属(Artabotrys)、マストツリー(Monoon...
32 KB (2,271 words) - 16:07, 31 October 2023
モクレン科(モクレンか、学名: Magnoliaceae)は、モクレン目に属する被子植物の科の1つである。2属230–340種ほどが知られ、コブシ、ホオノキ、オガタマノキ、タイサンボク、ユリノキなどを含む。すべて常緑性または落葉性の木本であり、精油を含み、葉は単葉で互生する。托葉は芽を包み、早く脱...
26 KB (1,944 words) - 22:21, 5 October 2024
ハクモクレン(白木蓮、白木蘭、学名: Magnolia denudata)は、モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種である。早春の葉が展開する前に、白色の大きな花が上向きに咲く(右図)。花被片は9枚で萼片と花弁は分化していない。中国南部原産であるが、日本など世界各地で庭木や街路樹として植栽されている。...
27 KB (2,704 words) - 21:23, 16 December 2023
モクレン科などの被子植物を最も原始的と考え、子房を重視した。 1981年にクロンキキストは、豊富な形態形質の情報にもとづき被子植物全体を網羅するような分類体であるクロンキスト体系(1981年、Arthur Cronquist)を構築した。この分類体系は、ベンサムとフッカーの体系と同様にモクレン...
22 KB (1,976 words) - 07:38, 10 March 2024
コブシ (category モクレン科)
コブシ(辛夷、学名: Magnolia kobus)は、モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種である。早春に、葉が展開する前に他の木々に先駆けて白い大きな花をつける。花は3枚の萼片、6枚の花弁、らせん状についた多数の雄しべ・雌しべをもつ。多数の果実が癒合してごつごつとした集合果を形成する。北海道...
40 KB (4,784 words) - 04:24, 19 September 2024
ホオノキ (category モクレン科)
ホオノキ(朴の木、朴木、朴、学名: Magnolia obovata)はモクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種である。別名としてホオ、ホオガシワなどともよばれる。大きな葉が輪生状につき、枝先に大きな花が上向きに咲く(図1)。日本自生の樹木の中では、最大級の葉と花をもつ。南千島から九州に分布する。...
31 KB (3,674 words) - 19:45, 31 October 2024
木の一覧 (section モクレン亜綱 Magnoliidae)
brevifolia カヤ属 Torreya カヤ T. nucifera 分類体系はクロンキスト体系に従う。 モクレン科 Magnoliaceae ユリノキ属 Liriodendron ユリノキ M. tulipifera モクレン属 Magnolia ハクモクレン M. heptapeta コブシ、M...
18 KB (1,430 words) - 22:30, 16 March 2020
オガタマノキ (category モクレン科)
compressa)は、モクレン科モクレン属に属する常緑高木の1種である。和名は、招霊(おきたま)が転じて「オガタマ」になったともされる。オガタマノキ属に分類されることが多かったが(Michelia compressa)、2022年現在ではふつうモクレン属に分類される。日本に自生するモクレン...
18 KB (1,833 words) - 09:40, 21 October 2023
基本的に、1つの花の中の雄蕊(雄ずい、雄しべ)の数や配置は、種によって決まっている。 スイレン属やモクレン属、オモダカ属、キンポウゲ属、ケシ属、バラ属などでは、1個の花が不特定多数の雄蕊をもつ(下図11)。スイレン属やモクレン属では、多数の雄蕊がらせん状に配列しており、一般的に、このような状態が被子植物にお...
58 KB (5,636 words) - 05:31, 16 July 2024
シパルナ科 Siparunaceae モクレン目 Magnoliales バンレイシ科 Annonaceae デゲネリア科 Degeneriaceae エウポマティア科 Eupomatiaceae ヒマンタンドラ科 Himantandraceae モクレン科 Magnoliaceae ニクズク科...
31 KB (2,415 words) - 15:47, 13 November 2024
タムシバ (category モクレン科)
タムシバ(田虫葉、学名:Magnolia salicifolia)は、モクレン科モクレン属に属する落葉高木から低木の1種である。別名、カムシバ、ニオイコブシなどともよばれる。葉はやや細長い披針形であり、早春の葉が展開する前に白い6花弁をもち芳香がある花が咲く。日本固有種であり、本州、四国、九州に分布...
22 KB (2,713 words) - 10:55, 19 October 2023
タイサンボク (category モクレン科)
タイサンボク(泰山木・大山木、学名: Magnolia grandiflora)は、モクレン科モクレン属に属する常緑高木の1種である。別名で、ダイサンボク、ハクレンボクともよばれる。ときに高さ20メートルになる大木であり、白い9枚の花被片からなる大きく碗状の花が上向きに咲く。花の形から「大盞木」(た...
23 KB (2,433 words) - 01:41, 12 July 2024
モクレン属など)。成熟した状態では果皮は乾燥して膜質であるものが多いが、ボタン属などではやや厚く肉質である。複数の種子を含むものが多いが、1個のみ含むものもある(シキミなど)。袋果は、シキミ(シキミ科)、コブシ(モクレン科)、ホンゴウソウ(ホンゴウソウ科)、イカリソウ(メギ科)、トリカブト属...
17 KB (1,897 words) - 03:32, 2 December 2023
オオヤマレンゲ(大山蓮華、学名:Magnolia sieboldii subsp. japonica)は、モクレン科モクレン属に分類される落葉低木の1分類群である。本州関東以南から九州、および中国東南部に分布する。和名は、奈良県の大山(おおやま:大峰山)に群生地があり、大山にハスの花(蓮華)に似た...
23 KB (2,438 words) - 01:14, 12 July 2024
袋果(たいか; 蓇葖、follicle) 1心皮からなり、ふつう内縫線または外縫線で裂開する。シキミ属(マツブサ科)、モクレン属(モクレン科)、 トリカブト属などに見られる。 豆果(とうか; 莢果、legume) 1心皮からなり、基本的に内縫線と外縫線両方で裂けて2片に分かれる...
82 KB (9,879 words) - 09:00, 13 September 2024
シデコブシ (category モクレン科)
シデコブシ(四手辛夷、学名:Magnolia stellata)は、モクレン科モクレン属に属する落葉小高木から低木の1種である。和名は、花の形がコブシに似ており、また多数の花被片が白く細長く伸びている様が「しで(紙垂、四手; しめ縄や玉串につける紙)」のように見えることに由来する。別名はヒメコブシ。...
44 KB (4,885 words) - 10:34, 19 January 2024
ウィキメディア・コモンズには、モクレン亜綱に関連するメディアがあります。 モクレン亜綱 (Magnoliidae) は被子植物の亜綱のひとつで、モクレン科を含むもの。双子葉植物に属する。クロンキスト体系などで使われる。含まれる目は分類体系によって異なる。 クロンキスト体系では8目を含める。ストロビ...
4 KB (360 words) - 13:27, 26 October 2016
モクレン属(モクレン科)、クロモジ属(クスノキ科)、ツバキ属(ツバキ科)は混芽をもたないが、タブノキ属(クスノキ科)、エノキ属(アサ科)、ブナ属(ブナ科)は混芽をもつ。カエデ属(ムクロジ科)の中では、カジカエデやハナノキは混芽をもたないが、イロハモミジやウリカエデは混芽をもつ。ツツジ属...
54 KB (5,804 words) - 06:49, 27 October 2023
カラタネオガタマ (category モクレン科)
カラタネオガタマ(唐種招霊、学名: Magnolia figo)は、モクレン科モクレン属に属する常緑樹の1種である。別名トウオガタマ(唐招霊)。オガタマノキ属に分類されることが多かったが(Michelia figo)、2022年現在ではふつうモクレン属に分類される。花にはバナナに似た強い香りがある。中国東南部...
14 KB (1,096 words) - 02:11, 13 October 2023
ものなどがある。古くはこれらを「原始的双子葉類」のシキミ科、モクレン科などとまとめて「多心皮類」と呼んでいた(クロンキスト体系のモクレン亜綱もこれに近い分類)。これは現代的に見れば多系統群ということになる。 このやや原始的な諸群を除いたクレードをcore eudicotsと呼び、日本語ではコア真正双...
7 KB (953 words) - 01:01, 29 November 2023
APG IV (section モクレン類 Magnoliids)
Mesangiospermae クレード: モクレン類 Magnoliids 目: カネラ目 Canellales 目: クスノキ目 Laurales 目: モクレン目 Magnoliales 目: コショウ目 Piperales 独立した系統: 上位クレードに属さない 目: センリョウ目 Chloranthales クレード:...
46 KB (2,776 words) - 15:04, 20 November 2022
マグノリア(Magnolia) モクレン属(Magnolia)。モクレン、コブシ、タイサンボクなどを含む。17世紀 - 18世紀のフランスの植物学者、ピエール・マニョル (Pierre Magnol) から名付けられた。 マグノリア (映画) - 1999年製作の映画作品 マグノリア (小惑星) -...
911 bytes (164 words) - 12:23, 22 January 2023
センリョウ科には、4属 (ヘディオスマム属、アスカリナ属、センリョウ属、チャラン属)、約75種が知られている (下表1)。主に木本性で単性花をつけるヘディオスマム属とアスカリナ属、主に草本性で両性花をつけるセンリョウ属とチャラン属がそれぞれ系統群をなすと考えられていたが、分...
21 KB (1,857 words) - 05:42, 19 October 2023
Canellales)は、被子植物のモクレン類(モクレン目群)に含まれる目の1つである。精油をもつ常緑性の木本であり、葉は互生し単葉、花は放射相称(図1)。おもに熱帯域から南半球温帯域に分布しており、日本には自生種はいない。カネラ科(約5属20種)とシキミモドキ科(約5属100種)の2科を含む。...
19 KB (1,652 words) - 01:43, 9 June 2024
スイレン科(スイレンか、学名: Nymphaeaceae)は、被子植物のスイレン目に属する科の1つであり、池沼など淡水域に生育する水草が含まれる。コウホネ属、バルクラヤ属、スイレン属、オニバス属、オオオニバス属の5属約60種が知られており、世界中に分布し、観賞用に栽培されているものも多い。...
39 KB (3,469 words) - 06:57, 18 October 2023
ユリノキ (category モクレン科)
ユリノキ(百合の木・百合木・百合の樹、学名: Liriodendron tulipifera)は、モクレン科ユリノキ属に属する落葉高木の1種である。高さ45メートルに達することもある大きな木であり、特徴的な形の葉をもつ(右図)。花期は晩春から初夏、オレンジ色の斑紋をもつ黄緑色の花が上向きに咲く(図1)。北米東部原産であるが、...
27 KB (2,652 words) - 18:58, 16 June 2024
二毛菌門 緑藻植物門 車軸藻植物門 コケ植物 維管束植物 古マツバラン門 ヒカゲノカズラ門 シダ植物門 種子植物 裸子植物 被子植物(モクレン門) 双子葉植物綱(モクレン綱) 単子葉植物綱(ユリ綱) ツボカビ門(ツボカビ) 接合菌門(ケカビ、クモノスカビ) 子嚢菌門(酵母、アカパンカビ) 担子菌門(キノコ)...
41 KB (4,036 words) - 23:31, 11 September 2024
この項目には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字(ハートマーク)が含まれています(詳細)。 こぶし コブシ(辛夷)はモクレン科モクレン属の落葉広葉樹。 こぶし町 - 埼玉県所沢市にある町名。 西武鉄道がかつて夜間に運行していた特急列車。ちちぶ (列車)を参照。 拳とは指を折り曲げ、握った状態の人の手。拳骨(げんこつ)。...
1 KB (230 words) - 22:10, 28 May 2024
たものは、集合袋果(follicetum, etaerio of follicles)とよばれる。集合袋果は、シキミ(マツブサ科)やモクレン属(モクレン科)、オダマキ属、などに見られる。 1つの花の複数の雌しべがそれぞれ痩果(1個の種子を含む乾燥した非裂開果)となり、これがひとまとまりの構造となったものは、集合痩果(achenetum...
15 KB (1,687 words) - 05:00, 8 September 2024