• パルメニデス』(パルメニデース、希: Παρμενίδης、英: Parmenides)とは、プラトンの中期対話篇の1つ。副題は「イデアについて」。 ケパロス - クラゾメナイの人物。本篇の語り部。 アデイマントス - プラトン、グラウコンの兄。 グラウコン - プラトンの兄、アデイマントスの弟。...
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  • パルメニデス(古希: Παρμενίδης, Parmenidēs, パルメニデース、紀元前520年頃-紀元前450年頃)は、古代ギリシアの哲学者。南イタリアの都市エレア出身で、論理哲学的・超越思想的な学派であるエレア派の始祖。初期のギリシア哲学において、もっとも深遠で難解な思想家で、また逆説的であ...
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  • プラトン (category プラトン対話篇の登場人物)
    帰国後、アカデメイアに学園を開設し、初期末・中期対話篇を執筆。「魂の想起(アナムネーシス)」「魂の三分説」「哲人王」「善のイデア」といった概念を表明していく。また、パルメニデス等のエレア派にも関心を寄せ、中期後半から後期の対話篇では、エレア派の人物をしばしば登場させている。...
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  • ゼノン (エレア派) (category プラトン対話篇の登場人物)
    奮い立って、僭主に石を投げつけて殺してしまった。またある別の一説によれば、ゼノンは石臼の中に投げ込まれて打ち殺された。 プラトンの対話篇パルメニデス』に、師パルメニデスやソクラテスと一緒に登場させられた。ソクラテスやペリクレスもゼノンの講義を聴いたことがあるとされている。そのほか、プラトンは、ギリ...
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  • 臨して命令する、特権的な「父なる神」として描かれていること(40A-42E) 対話篇パルメニデス』以降の、本作『ティマイオス』に至るまでのエレア派重視の流れ などを総合的に勘案すれば、プラトンはクセノパネス・パルメニデス流の世界観・神観(球体(神)と火・土)の影響を受け、それを踏襲していること、ま...
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  • 『テアイテトス』(テアイテートス、希: Θεαίτητος、英: Theaetetus)は、プラトンの著した中期末の対話篇。副題は「知識 について」。 エウクレイデス - メガラ出身。ソクラテスの友人。パルメニデスの哲学にも親しむ。メガラ派の創始者。 テルプシオン - メガラ郊外出身。ソクラテスの友人。 ソクラテス...
    103 KB (15,308 words) - 11:45, 18 July 2024
  • 『ポリティコス(政治家)』の冒頭の記述(258A)から、その幻の対話篇『ピロソポス(哲学者)』は、ソクラテスと「若いソクラテス」の対話によって描かれる予定だったと考えられる。 この『ピロソポス(哲学者)』が書かれていれば、『パルメニデス』『テアイテトス』も含めた一連の作品は、全部で「五部作」となっていた。...
    56 KB (7,921 words) - 15:53, 29 May 2024
  • 『ヒッパルコス』(希: Ἵππαρχος, 羅: Hipparchus)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。副題は「利得愛求者(欲深者)」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36の中に含まれるが、今日では偽作とする説が有力であり、構成上の特徴・共通点から『ミノス』と同作者だと主張されることもある。...
    11 KB (1,737 words) - 19:57, 12 March 2021
  • ゴルギアス (category プラトン対話篇の登場人物)
    プラトンはゴルギアスを痛切に批判する1人である。プラトンがソフィストの教義を嫌悪していたことは有名で、ゴルギアスの名を冠した対話篇『ゴルギアス』の中ではゴルギアス本人とその修辞学的信念がともに攻撃の対象にされている。 この著では対話相手がゴルギアス、ポロス、カリクレスと3人替わるが、特にカリクレスの過激な主張は後世のニーチェに...
    27 KB (4,173 words) - 21:01, 13 December 2024
  • また、『カルミデス』や『リュシス』と同じく、かつての対話をソクラテスが読者に語るという体裁を採っており、純粋な対話篇(ダイアローグ)と異なり、解説(ナレーション)が交じる。『饗宴』や『パイドン』のように、対話者が回想するという形ではない。 『国家』の全10巻は、大別して以下の5部に分かれる。...
    241 KB (38,154 words) - 17:43, 25 December 2024
  • を抜き出し、ギリシア悲劇の四部作形式(悲劇三部作+サテュロス劇)にならい、以下のように、9編の4部作(テトラロギア)集にまとめた。 『エウテュプロン』『ソクラテスの弁明』『クリトン』『パイドン』 『クラテュロス』『テアイテトス』『ソピステス』『政治家』 『パルメニデス』『ピレボス』『饗宴』『パイドロス』...
    26 KB (2,578 words) - 19:14, 13 April 2024
  • 上記の通り、本作は、『リュシス』『カルミデス』等と同じく、かつての対話をソクラテスが読者(友人)に語るという体裁を採っており、純粋な対話篇(ダイアローグ)と異なり、解説(ナレーション)が交じっている。 他にソフィストを扱った対話篇としては、初期のものでは『ヒッピアス (大)』『ヒッピアス...
    27 KB (3,957 words) - 03:15, 15 August 2024
  • Μίνως, 羅: Minos)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。副題は「法について」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36の中に含まれるが、プラトンの真作であるかについては疑義が呈されることもあり、構成上の特徴・共通点から『ヒッパルコス』と同作者だと主張されることもある。...
    2 KB (231 words) - 14:03, 12 March 2021
  • パルメニデスがソクラテス式問答法を用いて、ソクラテスが持ち出したものとしてのプラトン哲学のイデア論に含まれる不備を指摘しているところを、対話篇パルメニデス』は描いている。通例プラトンないしはソクラテスが解説する理論が、対話を通して乗り越えられるという内容の対話篇は、『パルメニデス...
    17 KB (2,538 words) - 20:32, 21 October 2024
  • Meno)はプラトンの初期末の対話篇である。副題は「徳について」。 『メノン』は執筆時期的にも内容的にも『ソクラテスの弁明』や『ラケス』といったプラトンの初期対話篇と『饗宴』『国家』などの中期対話篇の結節点に当たる位置を占めており、初期対話篇的な特徴を有しつつも中期対話篇...
    42 KB (6,510 words) - 09:08, 9 September 2024
  • 『ラケス』(ラケース、希: Λάχης、英: Laches)は、プラトンの初期対話篇の1つ、またその中の登場人物。副題は「勇気について」。 ソクラテス - 45歳頃。 ラケス (ラケース) - アテナイの軍人、ソクラテスと共にデリオンの戦いに従軍。50歳前後。 ニキアス (ニーキアス) -...
    25 KB (3,824 words) - 06:02, 24 November 2023
  • Leges、英: Laws)は、プラトンの後期末(最後)の対話篇。副題は「立法について」。 アテナイからの客人 - プラトン本人か。老人。話者の中では最年少。 クレイニアス - クレテ島クノソスの市民。老人。 メギロス - ラケダイモン(スパルタ)の人。老人。話者の中では最年長。 年代不詳の真夏の早朝、クレテ島のクノソスにて。...
    131 KB (22,796 words) - 12:14, 29 December 2024
  • Eryxias)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。偽書。副題は「富について」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36の中に含まれておらず、ディオゲネス・ラエルティオスが『ギリシア哲学者列伝』の中で、「誰もが一致して偽作としている」作品として名指しした11の内の1つ。 ソクラテス - 53-54歳頃。...
    2 KB (261 words) - 04:37, 7 March 2021
  • 対話篇。偽書。副題は「審議について」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36の中に含まれておらず、ディオゲネス・ラエルティオスが『ギリシア哲学者列伝』の中で、「誰もが一致して偽作としている」作品として名指しした11の内の1つ。 ソクラテス シシュポス - テッタリア地方パル...
    2 KB (196 words) - 12:31, 15 November 2024
  • ロクリスのティマイオス (category プラトン対話篇の登場人物)
    プラトンの作品と脚注本以外に言及している文献が存在しない。 プラトンの作品『ティマイオス』で、プラトンのイデア論と、パルメニデス、ピュタゴラス学派、エンペドクレスといったイタリア半島系の哲学思想を折衷・統合した思想を語る。 プラトンが、先行する対話篇『ソピステース (ソフィスト)』『ポリティコス...
    7 KB (822 words) - 18:02, 31 October 2024
  • 『エウテュプロン』(エウテュプローン、希: Εὐθύφρων、英: Euthyphro)とは、プラトンの初期対話篇の1つ。副題は「敬虔について」。 ソクラテス - 最晩年、70歳。 エウテュプロン - アテナイのプロスパルタ区出身の神学者。30-40代。 紀元前399年、アテナイのアゴラに面したプリュタネイオン(役所)周辺にて。...
    23 KB (3,303 words) - 05:59, 24 November 2023
  • 『イオン』(イオーン、希: Ἴων, Iōn)は、プラトンの初期対話篇の1つ、またその中の登場人物。副題は「『イーリアス』について」。 ソクラテス - 65歳頃。 イオン(イオーン) - エペソス生まれの吟誦詩人(ラプソドス)。ホメロスのみを得意分野とする。...
    6 KB (918 words) - 06:04, 24 November 2023
  • 現存する中期プラトン主義の文献として、アルビノス『プラトン対話篇入門』、アルキノオス『プラトン哲学講義』、アプレイウス『プラトンとその学説』、ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』第3巻のプラトン伝、スミュルナのテオン『プラトンを読むための数学的事項に関する解説』、プルタルコス『モラリア(英語版)』の諸...
    10 KB (1,093 words) - 20:28, 11 November 2023
  • Politicus、英: Statesman)とは、プラトンの後期対話篇の1つであり、『ソピステス』の続編。副題は「王者の統治について」。 ソクラテス - 最晩年、70歳。 テオドロス - キュレネ出身の数学者。老年期。 エレアからの客人 - エレア派哲学者。パルメニデス、ゼノンの門下。 若いソクラテス -...
    55 KB (7,944 words) - 17:55, 13 December 2024
  • 『ゴルギアス』(希: Γοργίας、英: Gorgias)は、プラトンの初期の対話篇。副題は「弁論術について」。 弁論術の本質と是非、自然に則った正義の本質や節制と徳の重要性、現実政治のあるべき姿などについて議論している。 ソクラテス - 老年期。64歳頃。 ゴルギアス -...
    50 KB (7,240 words) - 03:47, 20 October 2024
  • 10、講談社学術文庫 2003 愛知と政治 哲学論集 山本貞子 1987.4 (私家判) ユーベルヴェーク 大哲学史 第1 古代編 上巻 春秋社 1932 エウチュデモス-争論に就いて 論駁的対話篇 プラトン 近藤書店 1942 アイソーポス寓話集 岩波文庫、1942、改版「イソップ寓話集」1974 プラトン書簡集...
    4 KB (378 words) - 08:15, 19 April 2024
  • 『クリティアス』(希: Κριτίας、英: Critias)は、プラトンの後期対話篇の1つであり、『ティマイオス』の続編。未完。副題は「アトランティスの物語」。 ソクラテス ティマイオス - ロクリス(ギリシャ本土の方ではなくイタリア半島南部の植民市の方)の名士であり哲学者。架空の人物か。 クリティアス...
    4 KB (497 words) - 04:17, 10 November 2024
  • 『クラテュロス』(希: Κρατύλος、英: Cratylus)は、プラトンの初期対話篇の1つ。副題は「名前の正しさについて」。 ソクラテス - おそらく最晩年(次々項参照)。 クラテュロス - アテナイ出身のヘラクレイトス主義者。20代。 (なお、アリストテレスによれば、彼は若き日のプラトンに...
    61 KB (9,144 words) - 15:42, 17 March 2024
  • 本篇は『法律』と共に最後期に分類される対話篇であり、テクストが未整理で解釈上の難点が多くある作品である。 ソクラテス、ピレボス、プロタルコスの三者による、「快楽」と「思慮・知性」のどちらが「善」であるかについての長い議論の途中を抜粋したような体裁となっており、「快楽」派であるピレボスから対話...
    46 KB (6,707 words) - 17:34, 31 October 2024
  • 『エウテュデモス』(エウテュデーモス、希: Εὐθύδημος、羅: Euthydemus)は、プラトンの初期対話篇の1つ。副題は「論争家(争論家)」。 ソクラテス - 老年期。 クリトン - ソクラテスの旧友。彼の名を冠した対話篇あり。 ソクラテス エウテュデモス - キオス島出身のソフィスト・論争家(詭弁家)。ディオニュソドロスの弟。...
    57 KB (9,201 words) - 18:56, 21 March 2024
  • 対話篇で、超絶した、完璧な原型として描かれている。日常的世界に存在するものはイデアの不完全なコピーにすぎないとされる。「国家」においては最高のイデアは善のイデアであり、善のイデアは他のすべてのイデアの源泉であって、理性によって知ることができるとされている。プラトンの対話篇...
    28 KB (4,145 words) - 13:30, 18 August 2022