• 『(新)エッダ』が「散文のエッダ」と呼ばれるのに対して、古エッダは「詩のエッダ」「韻文のエッダ」「歌謡エッダ」と呼ばれることもある。また下記の経緯により「セームンド(セームンドル、サイムンドル)のエッダ」(Sæmundaredda) と呼ばれていたこともある。古エッダ...
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  • スノッリのエッダノルド語: Snorra Edda、略記号: SnE)とは、1222年ごろにアイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンが著した詩の教本である。 若手の詩人たちに北欧神話と詩の技法を教授する目的で書かれた。大変よくまとまっている上に、失われたエッダ詩(古エッダ...
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  • バルドル(ノルド語: Baldr、Baldur、英語: Balder)は、北欧神話の光の神である。 後述の『スノッリのエッダ』では、最も賢明で、美しく光り輝く美貌と白いまつ毛を持ち、雄弁で優しいとされ、やや優柔不断な面もあったが彼の裁きは不変であるといわれる。...
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  • エッダ (Edda) は、北欧神話の初期(ヴァイキング時代)の形態を伝える文書群である。エッダと呼ばれる文書には『スノッリのエッダ』と『古エッダ』の2つがある。『スノッリのエッダ』はアイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンが1220年頃に著した書物である。『古エッダ』は1643年に発見された...
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  • ラグナロクにおいてはオーディンを飲み込むフェンリルを倒す活躍を見せるが諸説がある。『古エッダ』の『ヴァフスルーズニルの言葉』第53節や『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』51章では「強い靴で下顎を踏みつけ、上顎をつかんで引き裂いた」とされている。また『古エッダ』の『巫女の予言』では「剣を心臓に突き刺した」とされている。...
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  • 『北欧の神話』153頁。 ^ a b c 『エッダ 古代北欧歌謡集』80頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』117頁。 ^ 「『詩語法』訳注」40頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』75、79頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』63頁。 ^ 「『詩語法』訳注」35頁 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』84頁。 ^ 『北欧の神話』152-153頁。...
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  • なお、『古エッダ』の『ファーヴニルの言葉』第14 - 15節においては、スルトとアース神が戦う場所はオースコープニル(ノルド語: Óscópnir。「醜い物」「異形の物」の意。)という島だとされている。そこへ行くにはビルレストという橋を渡る(「ビフレスト」も参照)。 [脚注の使い方] ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』にみられる表記。...
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  • シヴ(ノルド語: Sif, シフとも)とは、北欧神話に登場する女神である。アース神族に属している。 『古エッダ』の「ロキの口論」の序文によるとトールの妻で、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第31章によるとウルの実の母である。 『スノッリのエッダ...
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  • Orchard (1997:149). ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』63-64頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』80頁。 ^ 『エッダ/グレティルのサガ』32頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』253-254頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』63-67頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』249-250頁。...
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  • エイル(ノルド語: Eir)は、ノルド語で「援助」や「慈悲」 という意味のある、北欧神話に登場するアース神族の女神である。古エッダでは「最良の医者」とされている。エイルはまたワルキューレの一人でもあり、死者を蘇らせる能力と結びつけられている。彼女は全ての治療に精通しているが、特に薬草に詳しく、...
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  • ヨトゥンヘイム(ヨートゥンヘイム、ヨーツンヘイム、ヨツンヘイムとも。ノルド語: Jǫtunheimr。巨人の国)は北欧神話に登場する「ヨトゥン」と呼ばれる霜の巨人族と丘の巨人族が住む国である。 『古エッダ』や『スノッリのエッダ』に散見される記述では、ヨトゥンヘイムは東に位置するとされている。また、...
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  • リンド(ノルド語: Rindr)は、北欧神話の登場人物。オーディンの子ヴァーリを生んだ。 『古エッダ』の『バルドルの夢』において、リンドの生んだヴァーリが、バルドルを殺したヘズに復讐をすると予言される。 『スノリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』ではアース女神の一員に数えられている。彼女は巨人である可能性がある。...
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  • 伝承によっては、フレイが殺したとされる巨人ベリが彼女の兄とされる場合がある。 (ベリ#ゲルズの兄を参照) 『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』では、エーギルに招かれたアース神族の女神の一覧にゲルズが含まれている。しかし『古エッダ』の『ロキの口論』序文で同様に挙げられた、エーギルの館を訪ねる神々と妖精の中にはゲルズはいない...
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  • ニーズヘッグ(ノルド語: Níðhǫggr; 語釈は「怒りに燃えてうずくまる者」など)は、北欧神話に登場するヘビ、またはドラゴンである。 『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第15章によれば、ニーズヘッグはニヴルヘイムのフヴェルゲルミルの泉に多くのヘビと共に棲み、世界樹ユグドラシルの...
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  • 移動することもあったという。そのためか、夫オーズに去られている。 フレイとも関係を持った事があるが、ヴァン神族において近親婚は日常的に行われる。『古エッダ』の『ロキの口論』においても、ロキから、フレイヤが兄と一緒にいるときに神々が乱入したことを指摘されている。 人間が恋愛問題で祈願すれば喜んで耳を傾けるともいわれている。...
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  • 趣旨のことだったという。トールはフルングニルの自慢の馬グルファクシを褒美としてマグニに与えたといわれている。 また、『古エッダ』の『ヴァフスルーズニルの言葉』および『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』では、世界がスルトの放った炎に包まれて海中に沈み、再び浮かんで来たときに、他の生き残っ...
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  • ビュグヴィル(ノルド語: Byggvir)とベイラ(ノルド語: Beyla)は、北欧神話に登場する人物である。 豊穣神フレイの召使いで、2人は夫婦である。 ビュグヴィルとベイラに言及する現存の文献は、『古エッダ』に収録された『ロキの口論』のみである。 フレイは妖精の国アルフヘイムの支配者であり、...
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  • ラタトスク(Ratatoskr、「走り回る出っ歯」の意)は、北欧神話において世界樹ユグドラシルに住んでいるといわれる栗鼠。 『古エッダ』の『グリームニルの言葉』第32聯や『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第16章での説明によると、ラタトスクはユグドラシルの梢に住んでいる鷲(フレースヴェルグ...
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  • [脚注の使い方] ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』58頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』53頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』239頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁。 フォルセティ ブレイザブリク グリトニル銀行 V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN...
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  • エッダ』によれば勝利のルーンであり、戦いの際にこのルーンを剣に刻み勝利を祈ったとされる。 軍神という点でローマ神話の軍神マールスと同一視され、ゲルマン語で火曜日を意味する Tuesday などの語源となった。 なお、同じ北欧神話の雷神トールとは別の神である。 『古エッダ...
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  • 馬である。その名前は「金色の前髪を持つもの」の意味を持つ。 『古エッダ』の『グリームニルの言葉』第30節に、アース神族が跨って毎日ユグドラシルの元に出向く馬が列挙されており、グルトップがその1頭として挙げられている。 『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』27節において、グルトップが神...
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  • ヴィリ(ノルド語: Vili/Vilji)とヴェー(ノルド語: Vé)は、北欧神話に登場するアース神族である。 『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第6章によると、二人は巨人女性のベストラと、最初の神ボルの間の息子であった。 二人の兄弟がオーディンである。彼らは力を合わせて最初の巨人ユミルを殺害した。...
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  • シギュン(ノルド語: Sigyn)は、北欧神話の悪神ロキの妻。 sigynはsiga(滴る)に関係があり、また、いましめを緩めるものとも呼ばれる。 『古エッダ』の『ロキの口論』では子供にナリとナルヴィ、『スノッリのエッダ』ではナリ(別名をナルヴィという)とヴァーリの2人がいるとされる。...
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  • 、フレイ、フレイヤが所属していた神族である。 神話では美麗な巨人族としてしばしば巨人族と混同される。 時に彼らは「賢いヴァン神族」と呼ばれる。 『古エッダ』の『シグルドリーヴァの言葉』第18節には、彫られたルーン文字が削り取られて運ばれ、それを「賢いヴァン神族も持っている」と語られている。...
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  • スルト(ノルド語: Surtr)は、北欧神話に登場する巨人。名前は「黒」または「黒い者」の意。 『エッダ 古代北欧歌謡集』ラグナロクではムスペルの一族を率いてアスガルドを襲撃し、世界を焼き尽くすとされている。 スルトがどのように生まれたのかは不明である。『スノッリのエッダ...
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  • イザヴェル(ノルド語: Iðavöllr、英語: Idavoll、ドイツ語: Idafeld、イザヴォル、イザヴォッル、イダヴェル、イーダフェルトとも)は、北欧神話に登場する、アースガルズがつくられる場所である。 『古エッダ』の『巫女の予言』第7節には、アース神族がイザヴェルに集まり、祭壇と神殿...
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  • シグトゥーナ(en)にあり、ヘイムダルは神殿のゴジとして、オーディンからその地を与えられた。 [脚注の使い方] ^ a b c d e 『エッダ 古代北欧歌謡集』247頁。 ^ 『北欧の神話』145頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』15頁 ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』276頁。...
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  • シェヴンの名前は『スノッリのエッダ』の中ではここ以外に触れられるところはなく、『古エッダ』の中には全く出てこない。一方ケニングとして、一般的な女神を表すのに使われる(例えば、Sjöfn seimsは「金の女神」すなわち「女性」を意味する)。シェヴンをフリッグやフレイヤと同一視する説もある。 [脚注の使い方] ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』252頁。...
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  • 古エッダ』の『巫女の予言』ではヨルムンガンドとトールの戦いが語られる。トールはミョルニルを3度投げつけ、ヨルムンガンドを殺害するが、最期に吹きかけられた毒でトールは死亡し、決着は相討ちという形で終わることになる。 [脚注の使い方] ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁などでみられる表記。...
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  • グ湖(現在のスウェーデン・メーラレン湖)のほとりのシグトゥーナ(en)にあり、トールは神殿のゴジとして、オーディンからその地を与えられた。 [脚注の使い方] ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』243頁(「ギュルヴィたぶらかし」第21章)。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』52頁(「グリームニルの歌」第4節)。...
    2 KB (215 words) - 00:51, 25 May 2018
  • ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』260-261頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』264頁。 ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』72頁。 ^ 『「詩語法」訳注』24-27頁。 ^ 『北欧の神話』66-67頁。 谷口幸男「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』第43巻No...
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