マイクロプログラム方式(マイクロプログラムほうしき、マイクロプログラミング、英:microprogramming)は、プロセッサの制御装置の実装手法のひとつであり、CPU内のマイクロプログラム(マイクロコード)を使用して、複雑な命令を比較的容易に実装する。 利点としては、オペレーティングシステムを...
40 KB (5,509 words) - 10:18, 22 August 2023
マイクロプログラム制御である。 マイクロプロセッサでは一旦はマイクロプログラム方式が増えたが、RISC化のためと性能競争のために、32ビット化後はワイヤードロジックに戻っており、インテルでは486でワイヤードロジックを採用した。 市場では16ビットマイクロプロ...
34 KB (4,252 words) - 13:11, 17 September 2024
CPU (redirect from セントラルプロセシングユニット)
を行う部分)は変更不可能なハードウェア部品だった。しかし、より複雑で抽象的なCPUや命令セットではマイクロプログラム方式がしばしば使われ、命令を様々な信号に変換するのを助けている。このマイクロプログラムは書き換え可能な場合があり、製造後でも命令デコード方法を変更することができる。...
50 KB (7,427 words) - 01:44, 28 August 2024
64 アーキテクチャ、Skylakeマイクロアーキテクチャ)。 1950年代から1970年代にかけて作られた多くのコンピューターはコンピューターの命令列をデコードし実行するための制御ロジックをマイクロプログラム方式によって実現していた。マイクロプログラム...
28 KB (4,040 words) - 17:24, 23 October 2021
マイクロコードは、プロセッサの命令をプロセッサ内部でさらに分割した命令のことである。マイクロプログラム方式や、その方式で書かれたプログラム(コード)を指す。特にCISCプロセッサの場合、複雑な命令が多いため全てを電子回路で実装するのは困難なので、マイクロコードがよく使われる。...
2 KB (168 words) - 16:20, 26 December 2024
いずれの方式も電子的制御信号を発生し、プロセッサの各部分を制御する。簡単な制御と複雑な制御で分担するような設計などもありうる。 マイクロプログラム方式 コントロールストアに格納されたマイクロプログラムを使って制御する。マイクロシーケンサがマイクロ命令を読み取り実行する。命令は、プロ...
4 KB (536 words) - 14:56, 22 September 2020
CISCを採用したプロセッサ(CPU)をCISCプロセッサと呼ぶ。CISCプロセッサに分類されるプロセッサとしては、マイクロプログラム方式を採用したSystem/360、PDP-11、VAXなどや、マイクロプロセッサの680x0、x86などがある。 現在は、x86互換プロ...
13 KB (1,884 words) - 04:34, 19 June 2024
命令セット (category マイクロプロセッサ)
ワイヤードロジック マイクロプログラム方式 この他、エミュレータや仮想機械などインタプリタ型のソフトウェアによる実装や、ハードウェア記述言語などでFPGAなどのプログラマブルロジックデバイスのコンフィギュレーションとして記述されたソフトプロセッサがある。 今日、新たなISA(あるいはマイクロ...
24 KB (3,113 words) - 08:37, 3 August 2024
コンピュータプログラムを使って、コンピュータの中央処理装置を制御するという考え方を発展させ、マイクロプログラム方式の概念を生み出した。この概念はCPU開発を大いに単純化することとなる。マイクロプログラム方式は1951年のマンチェスター大学でのコンピュータ会議で初めて公開され、1955年のIEEE...
17 KB (1,985 words) - 11:57, 8 January 2023
Intel486 (category インテルのx86マイクロプロセッサ)
プロセッサ)の標準での内蔵、x86系としては初のオンダイキャッシュ、などが主な特徴に挙げられる。なお、NDPを内蔵しない廉価版もある。 比較的複雑なx86およびIA-32命令セットを実装するため、8086以降386までは機能のほぼ全てをマイクロプログラム方式...
16 KB (2,275 words) - 07:53, 26 May 2024
ワイヤードロジック (section マイクロコードに対するハードワイヤードのメリット/デメリット)
マイクロコード(マイクロプログラム方式)があるが、一つの処理を行うのに複数のクロックが必要になる。その間次の処理に移ることはできず、クロックあたりの処理能力をあげることが難しい。 これに対しワイヤードロジックでは、マイクロ...
2 KB (270 words) - 23:37, 1 November 2023
IVの技術を導入せずに独自の回路方式でトランジスタ化したTOSBAC-STRが開発された。東芝が商用化したコンピュータは全て半導体を使用したもので、真空管やパラメトロンは採用しなかった。 また、東芝は早くからマイクロプログラム方式の重要性を認識し、1962年に京都大学との共同開発でマイクロプログラム方式...
14 KB (1,942 words) - 12:11, 23 May 2024
シミュレータにこのアイデアを実装している (2003)。 歴史的にはパイプラインも分岐予測も、マイクロプログラム方式のCISCプロセッサで生まれ発達した技術であり、RISCを含むマイクロプロセッサでの分岐予測は最初は簡単なものであった。なお「マイクロプログラム方式のプロセッサは分岐予測を必要としなかった」という説があるが間違いであ...
32 KB (4,809 words) - 14:32, 13 July 2024
VLIW (section 主なVLIWプロセッサ)
Operation・何もしない)で埋め、命令語の長さは常に固定長となる。一般にVLIWプロセッサ自身はRISCのコンセプトをより押し進めたような設計であるが、以上のような「複数の機能が詰め込まれた長い固定長の命令」はマイクロプログラム方式における、いわゆる水平型マイクロプログラムを直接外に出したようなもの、といったような感じに近い...
12 KB (1,663 words) - 09:59, 4 September 2024
IA-32 (category インテルのマイクロプロセッサ)
プロセッサを開発する道筋を切り開いた。なおこのアイディアはインテルが最初に考案したものではない。古くはR800がそのようなデザインであったし、マイクロプログラム方式のアイディアをワイヤードロジックで実装したものとも言える。x86互換プロ...
22 KB (3,425 words) - 07:31, 14 September 2024
命令パイプライン (category スーパースカラー・マイクロプロセッサ)
プロセッサ内に取り込まれていて、効果を発揮しないことがある。キャッシュメモリがこの現象をさらに悪化させる。ただし、これが問題になるのは自己書き換えコードだけである。 1961年のIBM 7030(Stretch)は、マイクロプログラム方式...
21 KB (2,501 words) - 04:07, 12 September 2024
ディスプレイ (コンピュータ) (redirect from グラフィックディスプレイ)
ッシュメモリにはMOS技術を用いたメモリ(en:MOS_Technology)を使用し、マイクロプログラム方式を採用、簡易プロセッサとシンプルな機械語で記述した「簡易モニター」(機械語モニタ)および他のプログラムを用いる制御回路を独自に設計した。キーボードにはタイプライタ配列のキーの右側にテンキーや...
51 KB (6,634 words) - 23:00, 8 November 2024
PDP-11 (category ディジタル・イクイップメント・コーポレーション)
PDP-11/20 に改名), PDP-11/15 - 最初の機種。マイクロプログラム方式でないプロセッサを使用。ジェームス・オラフリンが設計。浮動小数点数はオプション。 PDP-11/35, 11/40 - /20 をマイクロプログラム方式にした後継。ジェームス・オラフリンが設計チームを率いた。 PDP-11/45...
67 KB (8,009 words) - 07:01, 5 January 2024
コンピュータ・アーキテクチャ (section アキュムレータ方式と汎用レジスタ方式)
(実装例)x86(IA-32)、PowerPC、SPARCなど。 マイクロアーキテクチャ 演算アーキテクチャ 浮動小数点、演算装置、SIMD/MIMD、ベクトル演算ユニット(ベクトル計算機) CPU制御アーキテクチャ ワイヤードロジック、マイクロプログラム(マイクロアーキテクチャ)、実行ユニット、制御装置 CPU高速化アーキテクチャ...
35 KB (4,451 words) - 11:37, 10 October 2024
CPU設計 (redirect from プロセッサ・アーキテクチャ)
出し、最終製品をそれが必要なタイミングでリリースさせること、が最終目標である。 ブロセッサの制御方式には以下がある(実際には綺麗に二分できるものではない)。 マイクロプログラム方式 ワイヤードロジック方式 論理回路をハードウェアとして実装するには、以下のようなテクノロジがある。 ディスクリート、回路モジュール...
20 KB (2,795 words) - 04:58, 15 February 2023
TRW 530 というコンピュータをMELCOM 1530として1963年に製品化した。マイクロプログラム方式の初期の実装であり、マイクロコードは主記憶上に配置されている(これをストアド・ロジック方式と称する)。1966年以降のMELCOM 3100シリーズは 1530...
11 KB (1,561 words) - 11:55, 11 December 2024
Peter Deutsch はInterlispのためのバイトコード型命令セットを定義し、Xerox Alto にてマイクロプログラム方式のエミュレータとして実装。その後一連のワークステーションに移植され、Xerox 1108 や 1186...
5 KB (612 words) - 11:55, 17 June 2022
嶋正利 (category プロジェクト人物伝項目)
^ そういった制御方式については『電卓技術教科書』に詳解がある。 ^ プロセッサの内部制御方式ではマイクロプログラム方式と呼んでいるものと同様の考え方によるもの。『電子立国』ではプログラム内蔵方式、ストアード・プログラムといった語で説明している。 ^ 『マイクロ...
27 KB (3,683 words) - 22:51, 10 December 2024
System/360 (section プロセッサー)
方式は当初は精度上の課題があり、後に改良された)。またシステム制御プログラム群が整理され「オペレーティングシステム」と呼ばれるようになった。 同一の命令セット・アーキテクチャを、最上位機種では可能な限りハードウェアで直接的に実装し、下位機種ではマイクロプログラム方式...
62 KB (8,256 words) - 07:07, 25 October 2024
RISC (section RISCライクなプロセッサ)
ワイヤードロジックで構成する マイクロコードによる命令実行(マイクロプログラム方式)を排し、命令実行に要するクロックサイクル数を削減するとともに、命令解析・実行を行う回路をゲートの組み合わせで実装し、高クロック動作を可能にする。 多数のレジスタを備える。...
42 KB (6,533 words) - 08:19, 2 November 2024
IBM 5100 (section マイクロコードのエミュレータ機能)
System/360シリーズは、同一の命令セットアーキテクチャのコンピュータを、上位モデルでは可能な限りハードウェアで直接実装した高性能機として、下位モデルではマイクロプログラム方式の活用により可能な限り安価に実装したエコノミー機として提供する、というコンセプトであり、それは成功した。 ^...
16 KB (2,110 words) - 04:15, 22 September 2024
ち、ミル内部の手続きはバレル("barrels")と呼ばれる回転するドラムにペグ(釘)を刺すことで格納され、それによって複雑な命令を実現している。現代のコンピュータの同等の仕組みについてはマイクロプログラム方式を参照。 プログラミングは機械語であるが、現在のアセンブリ言語の原型のような記述法が考案...
20 KB (2,831 words) - 01:09, 28 August 2024
PDPシリーズ (category ディジタル・イクイップメント・コーポレーション)
LINCとPDP-8を結合したコンピュータであり、ふたつの命令セットを持つ。PDP-12の元となった。 PDP-9 PDP-7の後継機。DEC初のマイクロプログラム方式マシンである。 PDP-10 36ビットのタイムシェアリング機であり、いくつかの機種が開発されるなど成功を収めた。命令セットは PDP-6...
12 KB (1,557 words) - 22:42, 14 September 2022
HITAC (section 超高性能電子計算機プロジェクト)
ムシェアリングシステムは1973年に稼動開始した。 HITAC 8700(1970年) マイクロプログラム方式でマイクロコードはIC差し替えで変更可能。このため、システムによっては性能に影響のある部分をマイクロコード化して性能強化を図った事例がある。マルス105や自衛艦隊指揮支援システムで使用。 HITAC...
32 KB (4,417 words) - 11:36, 19 December 2024
Cyclone をリリース。CPUは自身でチェックを行う方式で、ECLゲートアレイを搭載した3枚の基板とメモリ基板で構成されている。マイクロプログラム方式だが、スーパースケーラであり、1サイクルで最大2個の命令を実行できる。2つの命令の組み合わせごとにマイクロコードのルーチンを用意することで実現している。非...
47 KB (7,408 words) - 01:16, 27 December 2024
PDP-8 (category ディジタル・イクイップメント・コーポレーション)
をスキップするか否かを判断する命令であり、通常はその1命令をJMP命令とすることで条件分岐として機能させる。 OPR命令はマイクロコード化されている。これはマイクロプログラム方式だということを意味しているのではなく、命令語の各ビットがそれぞれ特定の動作に対応しており、複数のビットをセットすることでそ...
47 KB (6,484 words) - 09:48, 9 March 2024