• オピストコンタ(Opisthokonta、後方鞭毛生物、こうほうべんもうせいぶつ)は、アモルフェアに属する真核生物の一群である。動物(後生動物)と真菌に加えて数グループの原生生物を含む。 本群が単系統群であることは、遺伝学および微細構造の双方の研究から強く支持されている。共有形質は、動物の精子やツ...
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  • 生物の分類 (category アリストテレス)
    Amorphea アメーボゾア Amoebozoa アメーバや粘菌を含む系統。(注: アメーバや粘菌のすべてがここに含まれるわけではない) オピストコンタ Opisthokonta 後生動物、真菌、および近縁な原生生物 (襟鞭毛虫、ヌクレアリア類など) を含む系統。 (その他) ディアフォレティケス...
    41 KB (4,036 words) - 23:31, 11 September 2024
  • 後生動物 (category オピストコンタ)
    後生動物(こうせいどうぶつ、Metazoa)は、生物の分類群の1つで、真核生物のオピストコンタに属する。海綿動物、刺胞動物、左右相称動物などが含まれる。二界説での動物界から原生動物を除いたもの、五界説で動物界とされたものにほぼ等しい。 Adl et al. (2012)...
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  • 動物 (category オピストコンタ)
    動物は、真核生物の中でもオピストコンタ(後方鞭毛生物、Opisthokonta)という単系統性が強く支持される系統群(スーパーグループ)に属し、ここには動物以外に菌類や一部の真核生物が属する。オピストコンタに属する生物は、後ろ側にある1本の鞭毛で進むという共有形質...
    217 KB (26,121 words) - 07:39, 12 September 2024
  • 菌類 (category オピストコンタ)
    として広く認められるようになった。現在の分子遺伝学的情報からは、植物よりも動物に近い系統であることがわかっている。動物と菌類を含む系統のことをオピストコンタという。 なお、かつてはその胞子形成の類似などから、粘菌類を菌界に含めて扱っていた。変形菌類、細胞性粘菌、ラビリンチュラ類をまとめて変形菌門と...
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  • を含む正式な分類階級を意図的に使用していない。 このシステムでは、多細胞動物(Metazoa、後生動物)は、単細胞の襟鞭毛虫や真菌類と同じく、オピストコンタを形成する祖先の子孫である。植物は、動物と真菌よりも遠い関係にあると考えられている。 しかし、国際原生生物学会の分類が発表された同じ年(200...
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  • DHFR)とチミジル酸シンターゼ(thymidylate synthase; TS)の遺伝子が融合している(DHFR-TS融合型)という共通の特徴を持つ。 これに対して、遊走細胞が1本鞭毛しか持たない生物群はユニコンタ(uni- '1')と呼ばれ、アメーボゾアとオピストコンタ...
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  • 襟鞭毛虫 (category オピストコンタ)
    上位分類群は後生動物と同様にオピストコンタで、これは分子系統解析において強力に支持される区分である。このグループ共通の形態形質として、鞭毛を進行方向に対して後方へ向けて遊泳する点が挙げられる。この特徴はオピストコンタという分類群名の由来にもなっている(Opisthokonta;...
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  • う漢字が使われているが、狭義の菌類でも細菌でもない。 真核生物 オピストコンタ 真菌 メソミセトゾア (偽粘菌・中動菌) アメーボゾア 粘菌 変形菌(真正粘菌) 原生粘菌(プロトステリウム類) タマホコリカビ類 (細胞性粘菌参照) ストラメノパイル 卵菌 ラビリンチュラ類 (水生粘菌とも呼ばれた) リザリア...
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  • アモルフェア (Amorphea) は、真核生物に属する生物の一群である。 オピストコンタとアメーボゾア、およびそれらに近縁な原生生物が含まれている。オピストコンタのさらに下位には、後生動物や真菌が含まれている。 殻や細胞壁のような固い構造に覆われない限り、細胞が特定の形(ギリシア語: μορφή,...
    7 KB (785 words) - 13:52, 6 November 2023
  • Eucaryotes”, HAL archives-ouvertes: 1–462, https://hal.archives-ouvertes.fr/hal-01263138  真核生物#下位分類 ディアフォレティケス / バイコンタ アーケプラスチダ エクスカバータ アメーボゾア、オピストコンタ 表示 編集...
    10 KB (699 words) - 10:15, 20 August 2021
  • コントからバイコントへ進化したという仮説を提唱しており、ここでは現生真核生物のうちアメーボゾアとオピストコンタはバイコントではなくユニコントを祖先とするとされた。 またこの仮説や原義とは離れて、アメーボゾアとオピストコンタ...
    5 KB (743 words) - 03:08, 5 June 2021
  • も議論が続いているところである。またクロミスタとアルベオラータが単系統群を成すとして、クロムアルベオラータという分類群を提案している。その他、オピストコンタ、リザリア、エクスカバータなどの高次分類群を提案・命名したのも彼である。また細胞小器官の起源や、ゲノムサイズの進化、細胞内共生などに関する論文を多く著している。...
    3 KB (374 words) - 07:13, 24 August 2024
  • ホロゾア (category オピストコンタ)
    ホロゾア(Holozoa)は、後方鞭毛生物に属する真核生物の一群である。 動物界と、それに近縁な単細胞生物を含む。オピストコンタは真菌類を含む系統と動物界を含む系統とに大きく分けることができるが、ホロゾアは動物界を含む系統のことを指す。 ホロゾアは、動物に対して菌類よりも近縁な生物を全て含む分類群...
    7 KB (629 words) - 12:10, 10 July 2022
  • フィロゾア (category オピストコンタ)
    下記の系統樹で、Holomycotaのツリー構造については、Tedersooら研究グループの見解に従う。 祖先のオピストコンタ生物は、細胞に細い糸のような突起物または「触手」を持っていたと推定される。ただしオピストコンタの一部の生物(Mesomycetozoa及びコラロキトリウム)はこの部位を失っている。フィロゾア...
    7 KB (601 words) - 11:39, 19 October 2023
  • ロトスファエリダ目 (category オピストコンタ)
    ロトスファエリダ目(Rotosphaerida)はオピストコンタに属し、細い糸状仮足を持つアメーバ様生物からなる目。系統的には菌界の姉妹群であるが、菌類的な特徴はほとんど持ち合わせない。分類体系によってはより高位の階級に位置づけ、ヌクレアリア界(Nucleariae)や、クリスチディスコイデア綱(...
    15 KB (1,596 words) - 11:45, 19 October 2023
  • ホロマイコータ (category オピストコンタ)
    ホロマイコータ(Holomycota)またはNucletmyceaは、真菌とそれに近縁な原生生物を含むクレードである。オピストコンタに属し、後生動物とそれに近縁な原生生物を含むホロゾアとは対をなす。 おおよそ以下のような系統関係が示されている。 ^ HolomycotaとNucletmyceaは同...
    5 KB (396 words) - 07:54, 9 June 2021
  • (真正粘菌) などに近縁であると考えられている (下図)。一方、アクラシス類は多系統群であり、ディスコーバ、リザリア、アメーボゾア、オピストコンタに属する生物を含んでいる (下図)。 以上の様に、広義のアクラシス綱 (細胞性粘菌) は系統的に多様な生物群を含む多系統群であることが明らかとなっている。そのため、細胞性粘菌...
    54 KB (5,635 words) - 16:50, 30 November 2023
  • 型鞭毛という表現は、単に鞭毛の形状を表した便宜的なものにすぎない。 明瞭な修飾構造を持たない分類群 オピストコンタ(後生動物、菌類)、アメーボゾア、ケルコゾア、緑藻類など。 修飾構造を持つ分類群 ストラメノパイル 褐藻類や珪藻類といった独立栄養の不等毛植物から、卵菌類やラビリンチュラのような従属栄養...
    15 KB (2,342 words) - 05:06, 19 July 2024
  • トコンドリア、性(減数分裂と異型配偶子融合)、キチンまたはセルロースの細胞壁を持つ休眠シスト、そしてペルオキシソームを持つ原生生物であったと考えられている。 運動性の嫌気性古細菌と好気性アルファプロテオバクテリア綱の内部共生によって、ミトコン...
    98 KB (11,091 words) - 06:33, 1 July 2024
  • オピストコンタに至るまでの、系統的に深いところから分岐する生物群の1つである。 細胞が移動する方向へ1本の鞭毛を伸ばしている。糸状仮足を伸ばして這いながら、バクテリアを捕食して生活している。生息環境は微好気的もしくは嫌気的で、典型的なミトコンドリアを持たないが、大きなミトコンドリア様オルガネラがある。...
    5 KB (614 words) - 12:08, 19 February 2021
  • コアノゾア (category オピストコンタ)
    analyses” (英語). Fungal Diversity 90 (1): 135–159. doi:10.1007/s13225-018-0401-0. ISSN 1560-2745. https://doi.org/10.1007/s13225-018-0401-0.  オピストコンタ ホロゾア...
    12 KB (1,329 words) - 16:58, 12 November 2023
  • 詠隊 - エウアンゲリオン - エイレナイオス - エウセビオス - エキュメニカル - エキュメニズム - エクソシスト - エジプトのマカリオス - 枝の主日 - エチオピア正教会 - エッセネ派 - エデンの園 - エピファニー - エホバ - エホバの証人 - エラスムス - エリウゲナ...
    23 KB (1,861 words) - 00:18, 17 August 2024
  • フィラステレア (category オピストコンタ)
    Shalchian-Tabrizi らの研究者によって提案された、数十種類にわたる遺伝子の系統解析に基づいた分類である。この系統解析の結果、フィラステレアは、真核生物のオピストコンタ内の襟鞭毛虫類と後生動物で構成されるクレード(コアノゾア)の姉妹グループであることが判明した。この発見は、分類群が豊富な系統の分析結果が明らかになるにつれ、立証されつつある。...
    11 KB (1,140 words) - 05:22, 17 May 2020
  • Desmothoracida(有殻太陽虫類、→ケルコゾア) キリオフリス目 Ciliophryida(→ストラメノパイルおよび→ケルコゾア) スチコロンケ目 Taxopodida(→放散虫) ロトスファエリダ目 Rotosphaerida(→オピストコンタ) スチコロンケ目は一般的な太陽虫とはやや異なっていて、外に類似のものがい...
    24 KB (4,060 words) - 00:22, 14 January 2024
  • ら固着性のものもある。これも様々な群に見られる。 単鞭毛:オピストコンタ 二本鞭毛(等長):緑藻類クラミドモナス、ボルボックスなど 二本鞭毛(不等長):ミドリムシ、ハプト藻類、渦鞭毛藻類など 二本鞭毛(不等長、明瞭な修飾構造を持つもの):ストラメノパイル、クリプト藻類など...
    11 KB (1,638 words) - 02:46, 3 October 2023
  • 節足動物、ウミサソリ) オピペウター(Opipeuterella 節足動物、三葉虫) オルトセラス(Orthoceras 軟体動物、チョッカクガイ) オンニア(Onnia 節足動物、三葉虫) カスマタスピス(Chasmataspis ネジムシとも、節足動物、カスマタスピス類) カリメネ (Calymene...
    186 KB (17,656 words) - 00:33, 26 July 2024
  • の中で菌界と動物界が近縁な群である事を示唆するが、近年の分子系統学の研究もこれを支持する結果を導き出している。動物・菌類・襟鞭毛虫を含む系統はオピストコンタと呼ばれる。 ツボカビ類は,菌類でもっとも原始的な群だと考えられる。菌類のそれ以外の群との関係は不明な点が多いが、接合菌のバシジオボルスがツボカビ類に近縁との説が浮上している。...
    11 KB (1,659 words) - 01:54, 30 May 2023
  • 微胞子虫 (category オピストコンタ)
    。胞子の内部には特徴的なコイル状の構造があり、これはミクソゾア類の極糸と混同しないよう極管(polar tube)と呼ばれている。微胞子虫類にはミトコンドリアがなく、おそらく相同なマイトソームを持っている。菌類と共通した特徴として、鞭毛のような運動器官がないこと、2つの細胞核が細胞内で密接する複核...
    13 KB (2,012 words) - 10:21, 10 July 2023
  • 近年の分子系統解析によればアプソゾアはオピストコンタに近縁であり、両者はオバゾア Obazoa としてまとめられる。ただし、アプソゾアは単系統ではなく、アプソモナス目がオピストコンタの姉妹群になるという解析結果が得られることが多い。...
    9 KB (1,143 words) - 02:33, 24 December 2022
  • トコンドリアを持たず、これをミトコンドリアが共生する以前の真核細胞生物の生き残りと判断し、これをアーケゾア界とした。残りの原生生物界のものは、原生動物界という名を与えている。ただし、アーケゾア界には疑問の声もあり、ミトコン...
    11 KB (1,588 words) - 09:38, 21 October 2023