グルクロン酸転移酵素(または、グルクロノシルトランスフェラーゼ、英: Glucuronosyl transferase)は、肝臓においてグルクロン酸抱合を行う酵素。 基質の1つであるUDP-グルクロン酸からグルクロノシル基(グルクロン酸)をもう一つの基質へと転移する化学反応を触媒する。 名称 グルクロン酸転移酵素...
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グルクロン酸(グルクロンさん、glucuronic acid)とは、グルコースに対応するウロン酸である。光学異性体のうち、天然にはD体のみが知られる。共役塩基の陰イオンであるグルクロン酸イオンは、グルクロナートと呼ばれる塩を形成する。グルクロン酸の名称はギリシア語のγλυκός「甘い」に由来する。...
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要となった物質(ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン、胆汁酸、ビリルビンなど)も対象となる。 薬物代謝という名の通り、特に医薬品の代謝に重要であり、薬の効き目や副作用の個人差、複数の薬の間の相互作用などに大きく関わる。また薬物代謝に関与する酵素には薬物などの投与により発現誘導されるものが多く、生体の...
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グルクロン酸転移酵素(UDPGUTF)によって媒介される。 ビリルビン + ウリジン二リン酸グルクロン酸------------> ジグルクロン酸ビリルビン \ 2 ウリジル酸(UMP) + 2 リン酸(Pi) ウリジン二リン酸-グルクロン酸転移酵素(UDPGUTF)...
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転移酵素(てんいこうそ、英: transferase)とは、EC第2群に分類される酵素で、一方の基質から他方の基質へと原子団〈転移基〉を移動させる反応を触媒する酵素である。トランスフェラーゼとも呼ぶ。 転移酵素は転移基の種類により、大きく8つに分類される。 メチル基・カルボキシル基転移酵素 -...
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ビリルビン (category カルボン酸)
ン酸-グルクロン酸転移酵素(UDPGUTF)によって媒介される。 ビリルビン+ウリジン二リン酸グルクロン酸------------------------------------->(ウリジン二リン酸―グルクロン酸転移酵素(UDPGUTF))ジグルクロン酸ビリルビン+2ウリジル酸(UMP)+2リン酸(Pi)...
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ウリジン二リン酸グルクロン酸(ウリジンにリンさんグルクロンさん、英: Uridine diphosphate glucuronic acid、UDP-グルクロン酸、英: UDP glucuronic acid)は、ウリジン二リン酸 (UDP) にグルクロン酸...
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ロンの内分泌を阻害する効果が示されている。 ルテオリンの代謝に関わる酵素。 フラボン 3'-O-メチル基転移酵素(英語版) (EC 2.1.1.42) フラボン 7-O-β-グルコース転移酵素(英語版) (EC 2.4.1.81) ルテオリン-7-O-ジグルクロニド 4'-O-グルクロン酸転移酵素(英語版)...
7 KB (646 words) - 07:27, 9 December 2022
イリノテカン (category カルバミン酸)
イリノテカンはカルボキシルエステラーゼ(CES)によりSN-38に加水分解されて活性化され、トポイソメラーゼIを阻害する。この時、UDP-グルクロン酸転移酵素1A1 (UGT1A1) によって不活性化される。 一般的に、投与前「UGT1A1*6/*28」遺伝子多型検査が標準的に行われており、ホモ/...
4 KB (347 words) - 23:37, 5 November 2022
シス-トランス異性化酵素 分子内酸化還元酵素 - アルドース、ケトースの相互変換 分子内転移反応酵素〈ムターゼ〉 分子内開裂反応酵素〈分子内リアーゼ〉 上記以外の異性化酵素 光学異性の相互変換を触媒するイソメラーゼの内、基質分子内に複数ある不斉点〈立体構造〉の1つを異性化する酵素...
23 KB (2,337 words) - 21:03, 8 April 2020
成薬、自然毒、抗生物質などの生体異物は、一連の生体異物代謝酵素によって解毒される。ヒトでは、シトクロムP450オキシダーゼ(酸化酵素)、UDP-グルクロン酸転移酵素、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(転移酵素)がこれに該当する。この酵素のシステムは3段階で作用し、まず生体異物を酸化し(第1段階...
125 KB (15,022 words) - 22:58, 22 December 2024
性となり、肝毛細胆管側膜(canalicular membrane)を通過し、胆汁の一部となる。 肝臓においてグルクロン酸転移酵素とウリジン二リン酸グルクロン酸によりビリルビンはグルクロン酸抱合を受け、水に溶けるようになる。抱合型ビリルビンはほとんどが胆汁の一部となって十二指腸に分泌される。抱合型ビ...
2 KB (231 words) - 12:48, 26 October 2020
マンニトール-1-リン酸-5-デヒドロゲナーゼ EC.1.1.1.18 イノシトール-2-デヒドロゲナーゼ EC.1.1.1.19 グルクロン酸レダクターゼ EC.1.1.1.20 グルクロノラクトンレダクターゼ EC.1.1.1.21 アルデヒドレダクターゼ EC.1.1.1.22 UDP-グルコース-6-デヒドロゲナーゼ...
202 KB (22,482 words) - 14:42, 14 September 2021
ヒアルロン酸合成酵素(英語版): ヒアルロン酸の合成を担う。哺乳類細胞では3つのアイソフォームが存在する。 グルクロン酸転移酵素: 多くの薬剤や環境汚染物質、有毒な内在化合物の解毒を担う酵素のスーパーファミリー。ヒトゲノムは16種類のアイソフォームがコードされていることが知られている。 モノアミン酸化酵素:...
18 KB (2,359 words) - 13:23, 29 December 2023
食物の消化を助ける胆汁酸を生成し、胆管・胆嚢から十二指腸に胆汁として分泌する。 ヘムの分解物である間接ビリルビンをグルクロン酸抱合により直接ビリルビンにして胆汁として分泌する。 糖の代謝。 血液中のグルコース濃度に応じて、血液中のグルコースをグリコーゲンとして貯蔵したり、貯蔵したグリコーゲンをグル...
22 KB (3,210 words) - 06:00, 11 October 2024
ビス(2-エチルヘキシル)フタル酸エステラーゼ EC 3.1.1.61 プロテイングルタミン酸メチルエステラーゼ EC.3.1.1.62 欠番 → EC.3.5.1.47 EC 3.1.1.63 11-cis-レチニルパルミチン酸ヒドロラーゼ EC 3.1.1.64 all-trans-レチニルパルミチン酸ヒドロラーゼ...
99 KB (17,112 words) - 08:48, 25 March 2023
グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症のような疾患による溶血の度合いが増した状態で起きやすいとされている 。この病状は、高濃度のビリルビンが核黄疸のかたちで不可逆的な神経障害をひきおこすため、速やかに治療しないととりわけ危険である。 ジルベール症候群はグルクロン酸転移酵素...
25 KB (3,391 words) - 05:49, 28 November 2024
グリコシルトランスフェラーゼ (redirect from 糖転移酵素)
グリコシルトランスフェラーゼまたは糖転移酵素(とうてんいこうそ、英: glycosyltransferase)は、グリコシド結合を形成する酵素(EC 2.4)である。活性化された糖ヌクレオチド(糖供与体(英語版)と呼ばれる)から糖部分を求核的な糖受容体(英語版)へ転移する過程を触媒する。求核剤は酸素、炭素、窒素、硫黄系の場合がある。...
17 KB (2,225 words) - 07:34, 11 November 2023
薬物動態学 (section 血液中や組織表面の分解酵素による代謝)
(CES)、アルコール代謝経路に関係する酵素、キサンチン酸化酵素 (XO)、モノアミンオキシダーゼ (MAO) などがあげられる。 第2相反応では抱合(conjugation)反応が主に肝臓で起こる。UDP-グルクロン酸転移酵素(UDPGT/UGT)や硫酸転移酵素(SULT)、グルタチオンS-転移酵素(GST)、N-アセチル転移酵素(NAT)、メチル転移酵素が関与する。...
95 KB (16,253 words) - 09:39, 24 November 2024
グルクロン酸転移酵素などによる抱合反応を受けてよりさらに水溶性が増加し、尿中排泄を受けやすくなる。多くの薬物がシトクロムP450による代謝を受けるため、代謝過程の相互作用の中ではシトクロムP450を介したものがほとんどである。シトクロムP450には多くの種類が存在するが、中でもCYP1A2...
18 KB (2,665 words) - 06:30, 19 July 2024
l/Lを超える(総ビリルビンの基準値は2-14µmol/Lである)ことが特徴である。 肝組織内にUDP-グルクロン酸転移酵素(UGT1A1)の活性が全く探知できないため、フェノバルビタール(酵素の一種、CYP450を誘導する)を用いた治療に対する反応がない。大部分の患者(IA型)では、共通エクソン...
11 KB (1,531 words) - 08:20, 30 August 2022
PI(英語版))、分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼホスファターゼ(MAPKホスファターゼ(英語版)) グルコース生成の増加 - グルコース-6-ホスファターゼおよびチロシンアミノ基転移酵素(英語版) この反対のメカニズムは、転写抑制(英語版)と呼ばれる。このメカニズムの古典的な理解は、活性化さ...
20 KB (2,576 words) - 01:47, 27 August 2024
テストステロンと5α-DHTは、主に肝臓で代謝される。テストステロンの約50%は、グルクロン酸転移酵素と硫酸転移酵素(英語版)によって、それぞれグルクロン酸テストステロンと硫酸テストステロンとなって代謝される。さらに、テストステロンの40%は、5α-および5β-還元酵素...
145 KB (17,011 words) - 15:32, 29 September 2024
糖ヌクレオチド (category 補酵素)
ウリジン二リン酸 - ウリジン二リン酸グルコース、ウリジン二リン酸ガラクトース、ウリジン二リン酸-N-アセチルグルコサミン、ウリジン二リン酸グルクロン酸、ウリジン二リン酸キシロース グアノシン二リン酸 - グアノシン二リン酸マンノース、グアノシン二リン酸フコース シチジン一リン酸 - シチジン一リン酸-N-アセチルノイラミン酸...
3 KB (408 words) - 23:44, 16 April 2013
グルクロン酸転移酵素欠損症、UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ欠損症) クリグラー・ナジャール症候群(くりぐらー・なじゃーるしょうこうぐん)は、ウリジンジホスフェート・グルクロン酸転位酵素の欠損症。I型は完全欠損症であり重症で予後が悪い。II型は部分欠損症であり軽症で予後がよい。グルクロン酸...
95 KB (14,280 words) - 07:51, 8 November 2024
アバカビル (category シクロプロパン)
アバカビルは血液脳関門を通過することができる。アバカビルは、主にアルコール脱水素酵素とグルクロン酸転移酵素という酵素によって代謝され、不活性なカルボン酸塩とグルクロニド代謝物となる。半減期は約1.5~2.0時間である。肝障害がある場合、アバカビルの半減期は58%増加する。...
29 KB (2,929 words) - 23:46, 6 October 2023
リン化カルシウム - リン化水素 - 燐光 - リン鉱石 - リンゴ酸 - リン酸 - 燐酸† - りん酸† - リン酸塩 - 燐酸塩† - リン酸オセルタミビル† - リン酸化酵素† - リン酸緩衝生理食塩水 - リン酸三ナトリウム - リン酸トリクロリド - リン脂質 - リンドラー触媒 - りん光† -...
202 KB (16,266 words) - 01:20, 2 November 2024
その他のポリフェノール クロロゲン酸(コーヒー)、エラグ酸(イチゴ)、リグナン(ゴマ)、セサミン(ゴマ)、クルクミン(ウコン)、クマリン(パセリ)、オレオカンタールおよびオレウロペイン(オリーブ・オイル)、レスベラトロール(赤ワイン) クロロゲン酸 エラグ酸 リグナン セサミン クルクミン クマリン オレオカンタール...
185 KB (23,998 words) - 08:04, 6 October 2024
小動物の周りでの使用には注意が必要である。特に肉食動物(猫・フェレット・カワウソ・猛禽類など)には、肝臓にグルクロン酸転移酵素が存在しないため、グルクロン酸抱合によるケトン類(メントン・ピネン・イソメントン・ピペリトン・プレゴンなど)の分解ができない。そのため肝不全や腎不全の原因...
8 KB (1,142 words) - 01:59, 30 April 2023
酸とケノデオキシコール酸は6α-ヒドロキシ化後にそれぞれヒオデオキシコール酸とヒオコール酸を形成する可能性がある。ヒト肝臓におけるヒオデオキシコール酸のグルコシド化に関与する酵素ファミリーはグルクロン酸転移酵素である。UGT2B4とUGT2B7 アイソフォームはどちらもHDCAをグルクロン酸...
11 KB (1,449 words) - 00:02, 14 March 2022
1日最低1-3リットル程度飲んでいる。馬乳酒にはビタミンCが100mlあたり8-11mg含まれている。 肝臓においてグルクロン酸転移酵素によりヘムの分解物であるビリルビンはグルクロン酸抱合を受け、水に溶けるようになる。抱合型ビリルビンはほとんどが胆汁の一部となって十二指腸に分泌される。抱合型ビリルビ...
85 KB (12,740 words) - 22:24, 14 November 2024