ポリアミド (polyamide) とは、アミド結合によって多数のモノマーが結合してできたポリマーである。一般に脂肪族骨格を含むポリアミドをナイロンと総称し、これは初めて合成されたポリアミドであるナイロン-66のデュポン社の商標に由来する。また、芳香族骨格のみで構成されるポリアミドはアラミドと総称される。...
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酸アミド(さんアミド)とは、化合物、特に有機化合物の分類のひとつで、オキソ酸とアンモニアあるいは 1級、2級アミンとが脱水縮合した構造を持つものを指す。例えば、カルボン酸アミドは R-C(=O)-NR1R2の構造を持つ。特に断らない限り、単に「アミド」といった場合は、カルボン酸アミド(カルボキサミド...
8 KB (1,356 words) - 02:53, 12 December 2024
ナイロン (category ポリアミド)
レス・カロザースが合成に成功した。ナイロンは本来、インビスタ社(旧デュポン・テキスタイル・アンド・インテリア社)の商品名だが、現在ではポリアミド系繊維(単量体がアミド結合(-CO-NH-)により次々に縮合した高分子)の総称として定着している。 種類としては、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4...
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アメリカ合衆国における公正な取引を監督・監視する政府機関である連邦取引委員会は、アラミドを「ベンゼン環に直接二個、少なくとも85%以上がアミド結合(−CO−NH−)によって結合し、繊維状の長鎖となった合成されたポリアミドからなる人造繊維」と説明している。 名称は、芳香族ポリアミドの英語名 aromatic polyamide のかばん語である。...
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アミンを原料に等モルで重合させ、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸(ポリアミック酸)を得る。 … (3) このポリアミド酸を 200℃ 以上の加熱、または触媒を用いて脱水・環化(イミド化)反応を進め、ポリイミドを得る。触媒を用いる場合はアミン系化合物が多く用いられ、イミド...
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アミンはまた、ニトロ基、アジド、アミド、イミン、オキシム、ニトリル、アゾ化合物などの還元によっても得ることができる。水素化アルミニウムリチウム(LAH)、パラジウム触媒-水素系などが用いられる。 還元的アミノ化などの手法によれば、アルデヒドやケトンから、イミンを経由してワンポットでアミ...
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ポリアクリルアミドの製造原料、染料、合成樹脂、架橋剤の合成原料など。工業的には水分をほとんど含まない結晶粉末か、50%までの水溶液として流通している。水溶性ポリマーの原料、高分子凝集剤としても使用されている。 アクリルアミドは、熔融すると激しく重合反応を起こし、高分子化合物であるポリアクリルアミド...
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い、終戦までHOVAGは、スイスの燃料需要の約30%を生産した。戦後、HOVAGはポリアミド系繊維の原料となるカプロラクタムの研究に着手し、1949年に子会社を通じDomat/Emsでプラスチックの材料となるポリアミド繊維の製造・販売を開始、1954年、日本の宇部興産にカプロラクタム研究開発のライセ...
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ケブラー (category ポリアミド)
ケブラー (Kevlar) とはアラミドの登録商標である。1965年に化学者でデュポン社に勤めていたステファニー・クオレクによって発明された。1970年代初期に商業的に使用され始めた。 正式名称はポリパラフェニレン テレフタルアミド(英: poly-paraphenylene terephthalamide)。...
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イミド (imide) は、1級アミンまたはアンモニアにカルボニル基が2つ結合した構造である。イミドは一般にアンモニアまたは1級アミンと酸ハロゲン化物または酸無水物から作られる。 化学工業では、多くのイミドはモノマーとしてポリアミドの製造に使われている。最もよく使われているイミドは適度な分子量を持った芳香族ジカルボン酸を基にしている。...
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ポリアクリルアミドゲル電気泳動(ポリアクリルアミドゲルでんきえいどう、Poly-Acrylamide Gel Electrophoresis)は、アクリルアミドの重合体であるポリアクリルアミドのゲルを使用した電気泳動により、タンパク質や核酸を分離する方法。略してPAGE(ペイジ)ともいう。...
5 KB (702 words) - 09:57, 29 October 2022
アミンは様々な薬剤の合成において(例:アミノフィリン、抗ヒスタミン薬など)化学的安定化剤として使用されている。 エチレンジアミンは工業化学の場においても大量に用いられている。反応性が高く、 カルボン酸 → アミド 脂肪酸 → イミダゾリン ニトリル → アミドアミン、ポリアミド、イミダゾリン...
8 KB (510 words) - 11:55, 2 August 2024
1952年 - カプロラクタムの製造を開始。 1959年 - ポリエチレンの製造を開始。 1973年 - 保有する炭鉱を完全閉鎖。 1989年 - オランダ政府が保有株式の70%を放出。 1990年 - Stanyl(ポリアミド46)の製造を開始。 1996年 - オランダ政府が保有株式の全てを放出。...
7 KB (539 words) - 01:31, 25 September 2024
residue)という。残基が2個のものをジペプチド、3個のものをトリペプチド、4個のものをテトラペプチドなどといい、残基が10個以下のものをオリゴペプチド、多数つながればポリペプチドなどと呼ぶ。およそ50個以上つながった長いペプチドはタンパク質として理解され得る が境界はあいまいであり、アミ...
11 KB (1,476 words) - 01:45, 9 August 2024
N,N-ジメチルホルムアミド (N,N-dimethylformamide, 略称DMF)は、有機化合物の一種。常温では無色で微かにアミン臭(純粋な場合は無臭)の液体。石油系炭化水素とは混合しないが、それ以外のほとんどの有機溶媒や水と任意の割合で混合する。 引火性液体であり、日本では消防法により危...
7 KB (661 words) - 08:34, 28 September 2023
Β-ラクタマーゼ (redirect from ペニシリン/セファロスポリンアミド-β-ラクタムヒドロラーゼ)
β-ラクタマーゼ(ベータラクタマーゼ、β-lactamase)とはβ‐ラクタム系抗生物質を加水分解する酵素である。ペニシリン/セファロスポリンアミド-β-ラクタムヒドロラーゼ (penicillin/cepharosporin amido-β-lactam hydrolase)とも呼ばれる。EC3.5...
3 KB (411 words) - 15:00, 20 October 2024
アミンを共重合させたタイプは主に電気・自動車・木工用途に、線状ポリアミドタイプは繊維・金属接着分野などに使われる。 ポリイミド系接着剤 ポリイミド系接着剤(Polyimide adhesives、PI系接着剤)は、芳香族複素環ポリマーに属するポリイミド(PI)類の低分子ポリ...
73 KB (10,512 words) - 06:26, 25 December 2024
20種類程度の複数の材料を成型した複合材料である。 成型方法により、レジンモールド材(樹脂による成型)、焼結材(紛体冶金)の2種類に大別される。 レジンモールド材は、主に骨格材料としてスチール繊維、ケブラー(ポリアミド繊維)、セラミックファイバー、(チタン酸カリウムウィスカー〈アスベスト代替素材〉...
6 KB (903 words) - 05:58, 14 September 2024
材料において、強化される側の部材を母材(マトリックス)と称される。 FRPのマトリックスとしては、一般に、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂を使用することが多い。エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂を使用する場合もある。メチルメタアクリレートなどの熱可塑性樹脂を用いた繊維強化熱可塑性プラスチック...
9 KB (1,109 words) - 12:54, 8 December 2023
プトレシン (redirect from ブタン-1,4-ジアミン)
putrescene)はジアミンの一種であり、腐肉の臭いの成分である。 カダベリンに類似した性質を持つ。これらは共に、生きている、または死んだ生物中に存在するアミノ酸が分解することによって生成する。 健常な細胞中でもオルニチン脱炭酸酵素によって少量合成されている。プトレシンは最も単純なポリアミンの1つであり、ポリアミ...
5 KB (550 words) - 02:10, 23 November 2024
ナイロン、ポリエステル、アクリルを『三大合成繊維』と呼ぶ。 ポリアミド系 - ナイロン(ナイロン6、ナイロン66など) ポリエステル系 - ポリエステル(テトロンなど) ポリウレタン系 - ポリウレタン ポリビニルアルコール系 - ビニロン ポリアクリロニトリル系 - エクスラン、カシミロンなど ポリ塩化ビニル系...
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terephthalate) ポリアリレート繊維(polyarylate fiber) ポリ乳酸(polylactide) ポリエチレン(polyethylene) ポリプロピレン(polypropylene) ポリウレタン(polyurethane, elastane) ふっ素繊維(fluorofiber) ポリイミド(polyimide)...
9 KB (1,191 words) - 09:25, 23 May 2024
アミノ酸といった単量体の配列と同義である。「一次構造」という言葉は、1951年にリンダーストロム・ラングによって初めて用いられた。一次構造はしばしば誤って「一次配列」と呼ばれるが、二次配列、三次配列という概念がないように、このような用語は存在しない。 通常ポリペプチド...
14 KB (2,179 words) - 08:23, 9 August 2023
コンガと同様に頑丈であるためシェルをスティックで叩いて音を出すこともできる。 サルサプレーヤーがボンゴを床に落として演奏できるように強化された鋼鉄のベアリングエッジやポリアミド繊維を使い鉄より強度を上げたボンゴもLP(Latin Percussion / ラテンパーカッション)(英語版)社によって作られている。...
7 KB (1,010 words) - 08:49, 17 February 2023
ウォーレス・カロザース (section ポリアミド)
アミンを使い、ポリアミドと呼ばれる重合体を作ろうとした。ポリアミドはグリコールから形成されるポリエステルよりもずっと安定している。水素結合によって結晶質の領域を形成できるポリアミドの能力から、機械的特性も増す。従って日常的に使える合成繊維を生産できる可能性があった。研究の結果、新たなポリアミド...
21 KB (3,075 words) - 07:16, 30 November 2023
ポリアミド樹脂製のものへと順次変更され、ハンドガードの形状もリブの数を大幅に増やした新型となった。 また、RPK74はBMD-3歩兵戦闘車に、自衛用火器として1挺搭載されている。 RPK74N(GRAU:6P18N)は、RPK74のレシーバー左側面に暗視装置装着用レール(ド...
42 KB (4,666 words) - 13:32, 30 June 2024
EC番号 (酵素番号) (section EC 4.-(付加脱離酵素(リアーゼ)))
EC 3.5.-.(ペプチド以外のCN結合加水分解酵素) EC 3.5.1.-(鎖状アミドに作用) EC 3.5.2.--(環状アミドに作用) EC 3.5.3.-(鎖状アミジンに作用) EC 3.5.4.-(環状アミジンに作用) EC 3.5.5.-(ニトリルに作用) EC 3.5.99.-(その他の化合物に作用)...
26 KB (4,577 words) - 04:24, 26 September 2023
(PSF) ポリエーテルスルホン (PES)(Polyethersulfone) 非晶ポリアリレート (PAR) 液晶ポリマー (LCP) ポリエーテルエーテルケトン (PEEK) 熱可塑性ポリイミド (PI) ポリアミドイミド (PAI)(Polyamide-imide) 他 ^ 卵とチーズでわかる熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂...
6 KB (619 words) - 10:38, 21 May 2024
れらの差は側鎖の形状の違いで分けられる。 タンパク質はアミノ酸のポリマーである。その基本的な構造は2つのアミノ酸の一方のカルボキシ基 (−COOH) と他方のアミノ基 (−NH2) が水分子を1つ放出する脱水縮合(ペプチド結合)を起こして酸アミド結合 (−CO−NH−)...
51 KB (6,924 words) - 01:15, 2 November 2024
富士川水系の汚泥投棄 (section アクリルアミド系凝集剤)
利採掘を行っており、その際に劇物であるアクリルアミドポリマーが含まれる凝集剤[要出典]や、魚毒性のあるアミン系凝集剤を大量に使用していた。業者はその後に残る高濃度の凝集剤が含まれる汚泥をダム直下の雨畑川に不法投棄(野積み)していた。そこからアクリルアミドが雨畑川へと流出したとみられる。上流の雨畑ダム...
21 KB (3,234 words) - 22:45, 13 August 2024
ラクタム(lactam)は、カルボキシ基とアミノ基が脱水縮合した形を持って環を成している化合物の総称で、環の一部に-CO-NR-(Rは水素でもよい)を含む。語源はラクトンとアミドの合成。アミノカルボン酸の分子内環状アミド、と言い換えることもできる。 ε-カプロラクタムやラウロラクタムなどは、ナイロ...
2 KB (261 words) - 14:49, 17 February 2020