の香油壷を持った姿は、磔刑後のイエスの遺体に塗るための香油を持って墓を訪れたとの聖書の記述に由来している。 共観福音書では、マグダラのマリアは「イエス・キリストが十字架にかけられるのを見守り、イエスが埋葬されるのを見、そして墓の方を向いて座っていた婦人たちの中で、最も重要な人物」とされる。...
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「ルカによる福音書」(7章36-8章3) によると、マグダラのマリアはイエス・キリストから7つの悪霊を追い出してもらい、キリストの磔刑と復活に立ち会った人物として『聖書』に登場する。彼女はまた、マルタの妹のマリア、パリサイ人シモンの家でキリストの足に香油を塗ったマリア (「ヨハネによる福音書」、12章1-8)...
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マグダラのマリアのアトリビュートは「香油の壺」であるが、そのほかにもロザリオ、髑髏、聖典が彼女を特定するのに用いられることがある。 マグダラのマリアは、中世以降、無数の美術作品の主題に採用されてきた。中世後期においては、もっぱら「キリストの磔刑」図でキリストの...
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『マグダラのマリアのいる磔刑』(マグダラのマリアのいるたっけい、伊:Crocifisso con la Maddalena)は、1502-1505年ごろにイタリアのルネサンス期の画家、ルカ・シニョレッリが制作したカンヴァス上のテンペラ画であり、現在、フィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されている。一般に画家の後期の真作とされている。...
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キリストの磔刑(キリストのたっけい)は、キリスト教の聖典である新約聖書の福音書に書かれているエピソードの一つ。 イエスがエルサレム神殿を頂点とするユダヤ教体制を批判したため、死刑の権限のないユダヤ人の指導者たちによって、その権限のある支配者ローマ帝国へ反逆者として渡され、公開処刑である十字架に磔となって処刑されたというものである。...
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サロメ(ヘブライ語:Shalom, 平和の意)は、新約聖書『マルコによる福音書』<15章40節>、<16章1節>に登場し、マグダラのマリアらと共にイエスの磔刑を見守り、安息日が明けた日の早朝、その墓を訪ねた女性たちの一人。 新約聖書外典、たとえばナグ・ハマディ写本の...
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の『墓のマグダラのマリア』(Maria Maddalena alla Tomba, 1570年頃)、ルイス・フィンソン(英語版)のマルセイユ美術館の『マグダラのマリアの法悦』(Maria Maddalena in estasi, 1612年)、ピエトロ・ダサロ(イタリア語版)の...
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イエスの母マリア(イエスのははマリア、Maria Mother of Jesus)は、ナザレのイエスの母。 ヨセフと婚約し、結婚前にイエスを身ごもった。ヨセフは婚約者のマリアが身ごもっていることを知る。律法に忠実な義人であればマリアを不義姦通として、世間に公表し、申命記22・23に基づく石打ちの...
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小ヤコブとヨセの母マリアは新約聖書『マルコによる福音書』 <15章40、47節> 、『マタイによる福音書』 <27章56、61節> 、<28章1節> に登場し、マグダラのマリアらとともにイエス磔刑の場を見守り、安息日が明ける日の早朝に墓を訪ねた女性たちのうちの一人である。 共観福音書中の...
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て共観福音書とは異なる資料、口述資料を用いているという。また批評学者は「イエスの愛しておられた弟子」の死について言及された21章は、聖書への補遺、付加部分であるとする。 サマリアの女、姦淫の女、マルタとマリア、ベタニアのマリア、マグダラのマリア、母マリアなど女性信徒が男性信徒よりも高く評価されてお...
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ノリ・メ・タンゲレ (ティツィアーノ) (category マグダラのマリアを描いた絵画)
のだから」と言った。そこで彼女は弟子たちのところに行き、自分がイエスに会ったこと、そしてイエスがこれから父なる神の御許に行くことを伝えた。 ティツィアーノはゲッセマネの園でマグダラのマリアの前に現れたキリストを描いている。悲しみに暮れていたマグダラのマリア...
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「聖母(せいぼ)」はカトリック教会、聖公会で最も一般的称号である。おとめマリア、処女マリア、神の母マリアとも。 正教会の一員である日本ハリストス正教会では生神女マリヤ(しょうしんじょマリヤ)の表現が多用される。 この記事ではキリスト教におけるマリアのみについて取り上げる。 日本語以外では、英語: Holy Mother(聖母)よりむしろthe...
19 KB (2,311 words) - 13:41, 10 April 2024
『キリストの磔刑』(キリストのたっけい、西: La crucifixión、英: Crucifixion)は、ギリシア・クレタ島出身のマニエリスム期のスペインの巨匠エル・グレコが1596-1600年に制作したキャンバス上の油彩画で、『新約聖書』の4つの「福音書」すべてに記述されている「キリストの磔刑...
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ルカ・シニョレッリ (category 15世紀イタリアの画家)
の肖像』 (ベルリン絵画館) のような肖像画も残している。 聖母子とイニューディ (1490年頃)(ウフィツィ美術館) 罪されし者を地獄へ追いやる天使(地獄)、蘇る死者(1500 - 1504頃)(オルヴィエート大聖堂 サン・ブリツィオ礼拝堂) マグダラのマリアのいる磔刑(1500頃)(ウフィツィ美術館)...
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アンニーバレ・カラッチ (category 16世紀イタリアの画家)
学校を設立した。この画学校では、人体素描や古典彫刻の模写などの基礎技術の習得を重視し、グイド・レーニ、ドメニキーノ、グエルチーノなどの著名画家を輩出した。 アンニーバレの年記のある最古の作品は、ボローニャのサンタ・マリア・デッラ・カリタ聖堂の『磔刑(たっけい)』(1583年)である。1580年代か...
11 KB (1,207 words) - 11:55, 26 March 2024
ノリ・メ・タンゲレ (コレッジョ) (category マグダラのマリアを描いた絵画)
いる。 磔刑に処されたイエスが埋葬されたのち、悲しみに暮れるマグダラのマリアがイエスの墓に行くと入口の岩が開いていて、安置されたはずの遺体がなかった。驚いたマリアはそのことを弟子たちに知らせた。弟子たちは墓に入って遺体がないことを確かめたが、マリアは墓の外で泣いて中には入らなかった。マリア...
6 KB (757 words) - 12:22, 3 March 2024
の女性が描かれた作品である。描かれている女性は聖女マグダラのマリア(以下単なる「マリア」は「マグダラのマリア」を指す)とされており、その根拠として伝統的なキリスト教芸術でマリアを意味する香油壷が画面前面の床に描かれていることがあげられる。この作品ではマリアは読書に没頭しており、過去の...
47 KB (6,966 words) - 12:00, 22 August 2023
- 宗教的指導者としてのイエス。 イエスの母マリア - 聖母マリア - ナザレのヨセフ イエスの兄弟、ヤコブ (イエスの兄弟) マグダラのマリア - ペトロ - パウロ 西暦 - イエスの生誕した年を紀元とするとされる紀年法。実際には上記のように数年のずれがあると見られている。 イエスが使った言語...
103 KB (14,412 words) - 10:09, 10 March 2025
Christ)は、2004年のアメリカ映画。 メル・ギブソン監督。キリスト教や新約聖書で知られる、イエス・キリストの受難と磔刑を描く。原題は、英語で「キリストの受難」という意味。 出演者全員のセリフは、全編アラム語とラテン語となっており、ギブソンの意向で日本語吹替版及び各国の吹き替え版は一切制作されていない。また字幕の...
14 KB (1,160 words) - 05:06, 28 April 2024
ピエタ (ミケランジェロ) (redirect from サン・ピエトロのピエタ)
この項では、イタリアの芸術家・ミケランジェロ(1475年 - 1564年)が「ピエタ」(Pietà、慈悲などの意)を題材として制作した、4体の彫刻作品について記述する。 ピエタは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのことである。...
28 KB (4,388 words) - 06:50, 21 December 2024
の女性はそれぞれが異なる苦難を表現し、ともにお互いの感情を補完する関係にある。 左のクレオパのマリアは、カラヴァッジョの『悔悛するマグダラのマリア』(ドーリア・パンフィーリ美術館、ローマ)と同じ衣服を身に着けている。中央のマグダラのマリアは、『マルタとマグダラのマリア』におけるマリア...
31 KB (3,671 words) - 15:31, 25 February 2025
降架 (category 聖母マリアを描いた絵画)
磔刑により死んだイエス・キリストを十字架から降ろす場面を描いたキリスト教美術の主題であり、1611 - 1614年にルーベンスの描いたアントウェルペンの聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)の祭壇画が有名。 ヨハネによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書の3書に基づきイエスの死体をアリマタヤの...
9 KB (803 words) - 13:52, 2 September 2024
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ (category 16世紀イタリアの画家)
いるのはミンニーティのほか、数人の青少年である。 カラヴァッジョが最初に描いた宗教画は写実的で、高い精神性をもったものだった。宗教を題材とした最初期の作品として『悔悛するマグダラのマリア』(ドーリア・パンフィーリ美術館所蔵、1594年 - 1595年ごろ)があり、描かれているマグダラのマリア...
88 KB (11,725 words) - 09:26, 9 March 2025
の中で、マグダラのマリアだけが磔刑に処せられたキリストを見つめており、鑑賞者の視線を画面下から上へと移動させる役割の一端を担っている。画面前景左端で鑑賞者に背を向けてキリストを見つめる女性と、右端でマリアたちを見つめる女性は古代の巫女シビュラで、エリュトレイアの巫女 (en:Erythraean...
57 KB (8,541 words) - 16:21, 14 September 2023
の主都であり、カトリックの巡礼地であり、プロヴァンスの海辺のリゾート地でもある。 都市の名前は「海(から)の聖マリアたち」の意味であり、この市名は後述の伝説に基づいている。 ナザレのイエスが磔刑に処せられた後、3人のマリア(マグダラのマリア、マリア・サロメ、マリア・ヤコベ)、従者の...
5 KB (523 words) - 06:57, 11 October 2024
カポディモンテ美術館 (category イタリアの美術館)
いるのはファルネーゼ家のコレクションに由来するティツィアーノの作品で、『教皇パウルス3世とその孫たち』、『教皇パウルス3世の肖像』、『アレッサンドロ・ファルネーゼ枢機卿の肖像』、『悔悛するマグダラのマリア』、『ダナエ』などの重要な作品がある。 Category:カポディモンテ美術館の所蔵品も参照...
9 KB (631 words) - 19:27, 21 December 2024
サンタ・クローチェ聖堂 (フィレンツェ) (category イタリアのゴシック建築)
ペルッツィ礼拝堂およびバルディ家礼拝堂右手のフレスコ画群。バロンチェッリ礼拝堂の祭壇画『聖母戴冠』もおそらく彼の作品だろうと言われている。 ジョヴァンニ・ダ・ミラノ - リヌッチーニ礼拝堂のフレスコ画群(『聖母マリアとマグダラのマリアの生涯』も)。 マーゾ・ディ・バンコ - バルディ・ディ・ヴェルニオ礼拝堂のフレスコ画群(シルウェステル1世の生涯を描いたもの)。...
19 KB (2,501 words) - 01:10, 12 July 2024
いるのかが明確ではない。 右端の、出来事の少し後ろにいる他の人物の集団には、おそらく圧倒的な悲しみのために気を失った (「聖母の気絶」として物議を醸している描写)聖母マリアを支えている3人のマリアがいる。マリアの1人がひざまずいている...
18 KB (2,384 words) - 05:27, 11 October 2024
死せるキリスト (マンテーニャ) (category 聖母マリアを描いた絵画)
マグダラのマリアに見守られている。 マンテーニャは、自分の個人的な葬式用礼拝堂のためにこの絵画を描いたのかもしれないが、画家の死後にアトリエで息子によって発見され、借金を支払うために売り払われた。絵画は現在、イタリアのミラノにあるブレラ美術館に所蔵されている。 「キリストの嘆き」の...
10 KB (1,330 words) - 05:38, 31 July 2022
使徒たち (category MusicBrainz作品識別子が指定されている記事)
大規模な管弦楽団、夜明けを告げるショファルを含む(通常はフリューゲルホルンなどの一般的な楽器で代用される)。2群の合唱と小合唱、6人の独唱者(ソプラノ:聖母マリアと天使ガブリエル、アルト:マグダラのマリア、テノール:聖ヨハネ、バス:聖ペトロ、バス:イエス、バス:イスカリオテのユダ) この作品は2部、7節に分かれており、連続し...
7 KB (1,038 words) - 18:43, 8 August 2024
ドナテッロ (category 15世紀イタリアの彫刻家)
『聖母被昇天』(枢機卿ライナルド・ブランカッチ霊廟のレリーフ、1427年) サンタンジェロ・ア・ニーロ聖堂 『チボリウム』(1432年 - 1433年) サン・ピエトロ大聖堂 『カヴァルカンティの受胎告知』(1435年) サンタ・クローチェ聖堂 『悔悟するマグダラのマリア』(1453年 - 1455年頃) サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂ドゥオーモ付属美術館...
24 KB (3,108 words) - 23:37, 22 January 2025