• 発光バクテリア(はっこうバクテリア、英語:luminescent bacteria)とは、生物発光を行うバクテリアのこと。そのほとんどが海産であり、身近なところでは、魚屋にあるイカの体表面に生息しているのがよく観察される。 刺身用のイカを購入し、その切り身を塩水に浸し、一昼夜放置する。すると、イカ...
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  • 発光はほとんどの場合、アデノシン三リン酸(ATP)が関係する。この化学反応は、細胞内・細胞外のどちらでも起こりうる。 バクテリアにおいては、生物発光と関係する遺伝子の発現はLuxオペロンと呼ばれるオペロンによってコントロールされる。 生物発光は、進化の過程で、何回も(およそ30回)独立に現れた。...
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  • 細菌 (redirect from バクテリア)
    bacterium、複数形 bacteria、バクテリア)とは、古細菌、真核生物とともに全生物界を三分する、生物の主要な系統(ドメイン)の一つである。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来する。細菌は大腸菌、枯草菌、藍色細菌(シアノバクテリア)など様々な系統を含む生物群である。通常1-10...
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  • ルシフェラーゼ (英:luciferase) とは、発光バクテリアやホタルなどの生物発光において、発光物質が光を放つ化学反応を触媒する作用を持つ酵素の総称である。発光酵素 とも呼ばれる。 そもそも、これは触媒する現象を基に名づけられたもので、系統の離れた発光生物のルシフェラーゼ相互の起源はおおむね異なっ...
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  • 発光性を持たず、成長の過程で海中から特定の発光バクテリアを取り込む。発光器は外套膜中に共生バクテリアを棲ませる空間があり、そこにレンズがついた構造をしている。発光バクテリアが宿主の意思に反して発光することを防ぐため、墨汁嚢に覆われている。 発光器をもつ発光魚(はっこうぎょ、英:...
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  • チョウチンアンコウ (category 発光生物)
    上記の鎌倉産の個体の死後、その主発光器内部から得た組織を分離源として行われた培養試験において、発光バクテリアが分離・培養されていないところから、本種の発光は、自身で生産した発光物質によるものであり、発光バクテリアの共生によるものではないとみられていた。しかし、後に本種の発光...
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  • 発光バクテリア)は、今日で言うビブリオ属菌のひとつNAGビブリオ(Cholera non-O1)であったとことに疑いの余地は無い、としている。 もっとも、諏訪湖のホタルエビは、佐原周辺のホタルエビの発光細菌(バクテリア...
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  • ビブリオ属 (category プロテオバクテリア門)
    mimicus) カキの生食による食中毒原因菌の1つ。 ビブリオ・フィシェリ (V. fischeri) 非病原性の海洋性ビブリオ。イカなどに共生する発光バクテリアで、発光メカニズムやクオラムセンシングなどの研究に用いられたモデル生物の1つである。 ビブリオ・アングイラルム (V. anguillarum)...
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  • ルシフェリン (redirect from 発光)
    一般的に以下の5種類に分類される。 ホタルルシフェリン ホタルの持つルシフェリンで、ホタルルシフェラーゼ (EC 1.13.12.7) によって酸化され発光する。 バクテリアルシフェリン バクテリアやある種のイカ、魚類に見られる。長鎖のアルデヒドと還元型のリン酸リボフラビンからなる。 渦鞭毛藻類ルシフェリン...
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  • 在しているかの情報を感知し、その情報に基づいて特定の物質の産生を行う機構である。 クオラムセンシングはミクソバクテリア属やストレプトマイセス属の細菌で発見されたが、その後、主に発光バクテリアの一種であるVibrio fischeriで、そのメカニズムの解明が進められ、緑膿菌の病原性との関連から研究...
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  • 深海魚 (section 発光)
    発光するとされる。深海魚による生物発光には、発光バクテリアを体内に住まわせることによる共生発光と、自身が発光基質を作り出す自力発光とがある。発光器官の位置は眼の周囲、鰭や口ヒゲの末端、腹部、尾部、肛門周囲など様々で、数や形態とともに重要な分類形質として利用される。 このタイプの発光...
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  • びき寄せるために使用する。誘引突起の先端がさらに変形し、膨化した部分を擬餌状体(エスカ)と呼ぶ。チョウチンアンコウの仲間など、擬餌状体で発光バクテリアによる共生発光を行う種類も少なくない。 アンコウ亜目とアカグツ亜目の仲間は、縦方向につぶれた縦扁型をしており、砂地での底生生活に適応している。他の3亜...
    36 KB (4,594 words) - 07:40, 7 October 2023
  • ホタルエビ (category 発光生物)
    ホタルエビとは、淡水産のエビで発光するものを指す。特定の種ではなく、幾つかの種のエビが発光バクテリアに感染したものであり、一種の病変である。 日本の淡水域には発光能力のあるエビは存在しない。だが、実際に発光するエビが発見されることはたびたびあり、それがホタルエビと呼ばれるものである。これは実際には感染した細菌が発光...
    5 KB (939 words) - 19:10, 23 December 2022
  • マツカサウオ (category 発光生物)
    れ目などに潜み、夜になるとエビなどの餌を求めて群れで遊泳する。 発光器の中に発光バクテリアを共生させている。日本産はそれほど発光力は強くないが、オーストラリア産の種の発光力は強いとされる。口の開閉で光量を調節すると考えられている。発光する理由はまだよく判っておらず、仲間とのコミュニケーション、チョ...
    6 KB (757 words) - 08:00, 7 April 2024
  • Anomalopidae は6属8種からなり、インド洋・太平洋の浅い海域に生息する。 眼の下に発光バクテリアを共生させた大きな発光器をもつことが特徴で、さまざまな方法を使って光を点滅させることができる。ヒカリキンメダイのように発光器そのものを回転させるもの、膜状のシャッターを使うもの、さらに両者の方法を組み合わせた種類もいる。...
    10 KB (1,233 words) - 07:30, 6 July 2023
  • 研究では特に、生物発光に関する研究、日光紫外線に関する研究で知られ、郷里の諏訪湖産のヌカエビの発光の本態が淡水棲発光バクテリアの感染によるものであることを発見(ホタルエビも参照)、また各種魚類における共棲発光の実例を実証した。戦後は日本で最初に蛍光顕微鏡を開発し、結核菌の検出などの実績を上げた。...
    2 KB (200 words) - 02:35, 30 April 2024
  • ルマジンタンパク質 (category 生物発光)
    protein、LumP) は発光バクテリア内在の蛍光タンパク質の一種であり、バクテリアルシフェラーゼの発光色を緑(極大発光波長495 nm)から青(極大発光波長475 nm)へとシフトさせる機能を持つ。また、色を変えるだけでなく、発光強度も3倍程度まで高めることが知られている。そのため、LumPをもつ発光バクテリア...
    7 KB (1,168 words) - 05:01, 20 December 2018
  • sh"(ポニーの魚)はこの口の形状に由来する。また、前上顎骨と額骨を摩擦して発音する。 食道周辺に発光バクテリアを共生させ、暗所で発光する。発光層の周囲には反射層とレンズもある。発光バクテリアによる発光をする魚は光の明滅ができないものもいるが、ヒイラギ科魚類は明滅ができる。 全種がインド太平洋の熱帯・温帯海域に分布する。地中海で1種類...
    9 KB (994 words) - 12:21, 1 June 2024
  • が多く、個体数と種数の両面で支配的な位置を占めている。 ほぼすべての種が生物発光を行い、捕食や敵からの回避行動に役立てている。発光器は左右の腹側に列を成していることが多く、発光バクテリアに頼らない自力発光により明滅する。発光器の組織学的形態には特徴が多く、本目の単系統性を裏付ける要素の一つと捉えられている。...
    18 KB (1,913 words) - 03:11, 3 December 2020
  • 液孔がある。吻は丸くせり出し、その下に大きい口がある。歯は顎・口蓋・鋤骨にあり、細く小さい。唇と顎の一部は黒く、下顎の発光器まで赤い筋がある。下顎の口角にある凹みには発光バクテリアが共生し、口を閉じると隠れる。光は若魚では緑だが、年とともに赤みがかる。第一背鰭は5-7棘条で鰭膜を欠き、棘は頑丈で交...
    6 KB (806 words) - 12:48, 4 October 2016
  • 口は比較的小さく唇も薄いが、前下方に筒のように突き出すことができる。また、上下の咽頭歯を擦り合わせ、発音する。食道に発光バクテリアを共生させ、暗所で発光もする。 本州中部以南の西日本・朝鮮半島南部・東シナ海西岸・台湾まで分布する。なお、琉球列島では同じヒイラギ科の近縁種が多く見られる...
    7 KB (904 words) - 17:35, 20 June 2023
  • チョウチンアンコウ科 (category 発光生物)
    海に分布する。背鰭の棘条が長く伸びて変化した誘引突起(イリシウム)を持ち、先端には擬餌状体(エスカ)と呼ばれる膨らみがある。擬餌状体には発光バクテリアによる共生発光器を備え、餌となる小動物をおびき寄せて捕食する。目は小さく、軟らかな薄い骨格、ゼリーのような柔らかい肉でおおわれ、表皮は薄い。...
    7 KB (686 words) - 11:32, 9 April 2024
  • 遺伝学的検査の一種だが、遺伝学的検査の中には詳細なDNA配列までは必要としないものもある。 DNAシークエンシングは、バクテリアを特定してより正確な抗生物質治療を可能にし、バクテリアが抗菌剤耐性を生み出すリスクを軽減できると考えられている。 法医学的な身元確認や父子鑑定には、DNA型鑑定とともにDN...
    30 KB (4,657 words) - 07:49, 24 April 2024
  • 誘引突起の発光は他のチョウチンアンコウ類と同様に発光バクテリアによる共生発光である一方、顎ヒゲにはいかなる細菌も存在せず、自力発光が行われているとみられている。ワニトカゲギス科(ワニトカゲギス目)魚類における顎ヒゲの発光は主に神経系によって調節されているが、オニア...
    22 KB (3,262 words) - 11:55, 14 November 2023
  • 水銀灯の光は、離散的な波長で構成されている。より、連続発光スペクトルに近い紫外線源としては、キセノンアーク灯(太陽光のシミュレータに使用される)、ジュウテリウムアーク灯、水銀キセノンアーク灯、金属-ハロゲン化物アーク灯とタングステンハロゲン白熱灯等がある。また水銀灯やメタルハライドランプも発光...
    43 KB (6,393 words) - 01:50, 7 July 2024
  • バクテリアと、真核生物のミトコンドリアで利用されている。 C5経路 tRNAにチャージされているグルタミン酸を還元的に切り離し、アミノ基転移を経て合成する。大部分の原核生物と、真核生物の色素体で利用されている。 2種類の経路を両方もつ生物は稀である。色素体を持つ真核生物はミトコンドリア...
    17 KB (2,065 words) - 12:46, 26 July 2023
  • :Analyte)がその液体に存在するか否かの判定の為に用いられる。例えば、尿サンプルの検査において、ヘモグロビンや亜硝酸塩(尿路感染症により、バクテリアが生成する)、タンパク質、グルコース、ウロビリノーゲン、ケトンが含まれていないかどうかを確かめる為に用いられる。 それらは通常、明るい色で着色されていて、表面は粗い肌触りである。...
    3 KB (414 words) - 17:42, 27 June 2013
  • 一部の種類は発光器をもち、発光バクテリアによる共生発光を行う。Opisthoproctus 属の発光器は肛門の近くに位置し、半透明になった筋肉を反射板のように利用して、腹部全体を光らせることができる。ヒナデメニギス属の一部がもつ発光器は眼の近くにあり、視野の拡大に寄与するとみられる。...
    7 KB (769 words) - 03:13, 4 May 2022
  • 蔽板に関係無く最前列でダメージを受けるよう調整されている。 惑星グラディウスは過去3度に渡り亜時空星団バクテリアンとの戦いを潜り抜けてきた。 グラディウス暦 6658年、ビックバイパーがバクテリアンを撃退した「闇の女神戦」(グラディウス) グラディウス暦 6666年、ヴェノムによる植民星侵略「サイ...
    14 KB (1,089 words) - 04:44, 22 May 2024
  • 小型だが、腹部はやや突き出しており体高は高い。眼は大きく脂瞼を欠き、上顎の後端は眼の中心を超えない。キンメモドキなど一部の種類は発光器をもち、発光バクテリアを介した共生発光を行う。 背鰭は1つで起始部は体の中心より前方にあり、4-7本の棘条と7-12本の軟条で構成される。臀鰭の丈は低いが基底は長く、...
    7 KB (749 words) - 00:05, 23 October 2023
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    37 KB (3,693 words) - 04:57, 19 July 2024