ドイッチュラント級装甲艦 (Deutschland-Klasse) は、ヴァイマル共和政下の共和国海軍 (Reichsmarine) で計画され、ナチス政権掌握後にドイツ海軍 (Kriegsmarine) が第二次世界大戦で運用した軍艦。ドイツ海軍における艦種は装甲艦 (Panzerschiff)...
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装甲艦(そうこうかん)は、鉄ではなく鋼の装甲を施した軍艦を指す用語である。日本では甲鉄艦ともいい、明治時代にはより一般的な名称であった。装甲艦という種別は装甲の存在を表すものであり、艦の用途や艦形に関するものではない。そのため動力も手漕ぎ、帆走や蒸気機関による機走などさまざまなものが用いられ、船の...
16 KB (2,354 words) - 12:17, 9 September 2024
ドイッチュラントの名を持つ艦が失われた場合の国民に及ぼす心理的・宣伝的マイナス要素を憂慮し、ドイッチュラントをプロイセンの将軍リュッツォウにちなんでリュッツォウ (Lützow) と改名させた。 1939年11月15日をもって、ドイッチュラント級3隻は装甲艦から重巡洋艦に艦種変更された。...
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級装甲艦シャルンホルスト級の改設計を行ない、同年にシャルンホルスト級2隻の建造が再開され、翌年にはビスマルク級2隻も起工される。この時期のドイツ海軍はZ計画に基づき、大規模な水上艦隊の建設をおこなう予定であった。1939年という早い時期に対英開戦となったため、これらの艦艇の建造は遅れるか別の艦の素材に転用された。...
16 KB (1,721 words) - 17:44, 1 October 2024
ドイッチュラント級戦艦(Deutschland - Klasse)は、ブラウンシュヴァイク級戦艦に引き続き、ドイツ帝国海軍が第一次世界大戦前に竣工させた最後の準弩級戦艦の艦級である。 前級の「武装過多のせいで外洋航行時の安定性が悪い」という欠点を改善するために、艦橋構造の簡略化と副砲塔の全廃を行っている。...
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重巡洋艦ザラ ドイッチュラント級装甲艦 3隻(1933年)条約型重巡を上回る28cmの主砲を持つが、後日艦種が重巡洋艦に変更されている。 アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦 3隻(2隻未完)(1939年) ドイッチュラント アドミラル・グラフ・シュペー 重巡洋艦プリンツ・オイゲン ディアナ級重巡洋艦(ロシア語版)3隻(1897年)...
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ドイッチュラント級装甲艦に対抗するという名目でフランスが中型戦艦ダンケルク級を発表し、1931年から建造に着手したことにより、ドイツ海軍ではそれに対応すべく、同年にドイッチュラント級をより大型化した4、5番艦の開発を決定した。両艦は排水量20...
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Spee) は、ドイツ(ヴァイマル共和政)が海軍休日時代に建造し、ドイツ海軍 (Kriegsmarine) が第二次世界大戦で運用した軍艦。 ドイッチュラント級装甲艦の3番艦で、前弩級戦艦「ブラウンシュヴァイク(ドイツ語版、英語版)」の代艦。第一次世界大戦の敗北によって軍備を制限されたドイ...
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自沈を許したイギリスの面目は丸潰れであった。 しかる後、連合国はドイツに対し「自沈した艦に匹敵する賠償」を強く要求し、60日以内に提出するよう厳命した。ドイツ海軍には自国海域を守るための最低限である弩級戦艦ナッサウ級4隻とヘルゴラント級4隻に軽巡洋艦「ピラウ」「ケーニヒスブルク」「グラウデンツ」「レ...
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ウィキメディア・コモンズには、ドイッチュラント (練習艦)に関連するカテゴリがあります。 ドイッチュラント ドイッチュラント (カイザー級装甲艦)(英語版、ドイツ語版) - ドイツ帝国海軍のカイザー級装甲艦(英語版)2番艦 ドイッチュラント (戦艦) - ドイツ帝国海軍のドイッチュラント級戦艦1番艦 ドイッチュラント (装甲艦)...
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戦艦 (redirect from ポスト・ジャトランド)
艦である。 イギリスはこれに対抗し、1860年に鉄製船体を持つ「ウォーリア」(Warrior)を進水した。この艦以降、装甲艦は徐々に、汽走専用化、船体大型化、大砲大型化、舷側砲から甲板上の砲塔式への移行、装甲強化が進み、後に戦艦へ発展する。 1886年に竣工したイギリスのコロッサス級装甲艦は後装填式連装30...
100 KB (15,105 words) - 01:14, 17 December 2024
(Admiral Scheer) は、ドイツ海軍のドイッチュラント級装甲艦の2番艦で、竣工時は装甲艦 (Panzerschiff) であったが後に重巡洋艦 (Schwerer Kreuzer) へ類別変更された。他国では「ポケット戦艦」として紹介された。艦名は第一次世界大戦のドイ...
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A、ドイッチュラント級装甲艦)」の建造予算を巡っての政争も勃発した。社会民主党は「装甲艦のかわりに子供の給食を(Kinderspeisung statt Panzerkreuzer)」というキャンペーンを行って選挙に勝利したが、軍の要求で予算を復活させるという事件も起きた。 世界恐慌の後、ドイ...
17 KB (2,179 words) - 19:03, 28 October 2024
ドイッチュラント (SMS Deutschland)は、第一次世界大戦のドイツ帝国海軍の戦艦。ドイッチュラント級戦艦のネームシップ。 第一次世界大戦後ヴェルサイユ条約の軍備制限下に建造された同名の軍艦がある。これについてはドイッチュラント級装甲艦を参照。 5隻とも第一次世界大戦前の1906年から1...
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戦艦一覧 (section 艦隊装甲艦(前弩級戦艦))
を超える艦砲(主砲)を有し、装甲を持ち、各国海軍の主力として建造された艦を纏めている。 この記事では世界で最初に蒸気機関のみで航行する装甲艦を発明したフランス海軍から順に、装甲艦を導入した順から各国の戦艦を竣工順に並べる。 ラ・グロワール級(1859年、5,630トン) クーロンヌ(英語版) マジェンタ級 プロヴェンス級(英語版)...
88 KB (7,985 words) - 01:08, 11 November 2024
Schulschiff-Verein)の練習帆船。1927年進水。 ドイッチュラント級装甲艦 - ヴァイマル共和国海軍(Reichsmarine)およびナチス・ドイツ海軍(Kriegsmarine)の装甲艦(後に重巡洋艦に類別変更)。3隻建造。 ドイッチュラント (装甲艦) - ドイツ海軍の装甲艦。1931年進水。1940年にリュッツォウ(Lützow)に改名。...
3 KB (345 words) - 10:10, 3 November 2023
B65型超甲型巡洋艦 (redirect from B64型超装甲巡洋艦)
同時期、ドイツ海軍はドイッチュラント級装甲艦を完成させ、刺激を受けた列強各国は高速戦艦の開発に乗り出していた。一例としてフランス海軍はダンケルク級戦艦を就役させた。これに対応すべくドイツ海軍はシャルンホルスト級戦艦を建造、アメリカ海軍もアラスカ級大型巡洋艦の建造に着手している。...
38 KB (5,485 words) - 14:16, 3 August 2024
イタリア海軍 (section 装備の更新と建艦競争)
装甲艦「イタリア級」2隻を建造し、次いでその改良型として舷側装甲を復帰させながら速力17ノットを発揮する「ルッジェーロ・ディ・ラウリア級」3隻を持って、巨砲装甲艦7隻体制で地中海最強艦を有する海軍国家として名を挙げたのである。この時ライバル国家であったオーストリア=ハンガリー帝国も、ドイ...
63 KB (8,222 words) - 21:45, 5 December 2024
歴史群像、図説ドイツ海軍全史 2006, pp. 114–115装甲艦(ポケット戦艦)Panzerschiff「ドイッチュラント」級 ^ 石川島技報、軍艦の変遷 1941, p. 8d(原本11頁)(18)獨逸の軍艦 ^ 戦艦の話 1938, pp. 48–51(原本82-88頁)六、獨逸の豆戰艦ドイッチランド...
124 KB (19,437 words) - 04:33, 13 November 2024
1929年2月、ドイツ海軍はヴェルサイユ条約の枠内でドイッチュラント級装甲艦の建造を開始した。この新型装甲艦は、ポケット戦艦というニックネームで有名となる。 「砲力は重巡を上回り、速力は戦艦を上回る」と宣伝され、従来の巡洋艦では対抗不能という評判を得た。 ドイッチュラント級装甲艦の出現にフラン...
51 KB (7,678 words) - 12:36, 14 March 2024
ン室で、艦尾側が中央軸側のタービン室であった。 本級の防御様式は「ドイッチュラント級装甲艦」を元にしているが舷側の傾斜装甲が垂直防御に含まれている点が異なる。舷側の水線部装甲帯は80mmの装甲板を内側に12.5度傾けた状態で装着されている。水線部装甲は高さ3.7mがあり1番主砲塔から4番主砲塔までの...
22 KB (3,068 words) - 12:13, 28 January 2023
1920年代から30年代に締結されたワシントン海軍軍縮条約、ロンドン海軍軍縮条約では、主力艦を定義したことがある。ワシントン海軍軍縮条約における主力艦は、基準排水量が1万tを超える(但し航空母艦を除く)か、口径8インチ(203mm)を超える砲を有する艦であった。ドイッチュラント級装甲艦...
8 KB (1,397 words) - 21:12, 11 December 2024
の実験機を製造した。しかし当時の海軍は大出力実用機械を国産機で実現する自信が無く、ズルザー社が計画中の9Q54型を購入するか、あるいはドイツがドイッチュラント級装甲艦に採用したMAN社のMZ型複動ディーゼルを試験購入してその技術を今後に生かすか、いずれかの方法をとることとなったが両者とも価格面で折り...
14 KB (2,005 words) - 22:36, 1 December 2024
海防甲鉄艦、装甲海防艦、海防戦闘艦、装甲艦、装甲砲艦、沿岸防禦艦、沿岸警備艦、海防艦とも呼ばれる。 海防艦(海防戦艦)に分類や表記されているが、実質的には砲艦や、モニター艦という艦艇もある。 大日本帝国海軍は、ロシア海軍が「沿岸防御装甲艦」と定義していた海防戦艦(装甲海防艦)を鹵獲して自軍に編入した際に「海防艦」と類別した。...
63 KB (8,540 words) - 14:53, 12 December 2023
Z計画 (category ドイツの海軍史)
000トン以下の艦艇と決められていた。そこで、ドイツ海軍は装甲艦の構想を考え出した。これは、より速い巡洋艦よりも強く、より強い戦艦よりも速く、という概念で、主に通商破壊を目的とした襲撃艦として設計され、11インチ砲6門を装備して28ノットの速度を出せるドイッチュラント級装甲艦が生まれた。ドイッチェラント級の3隻は、ドイツ以外の国からポケット戦艦と呼ばれた。...
13 KB (1,524 words) - 05:17, 23 April 2023
5 cm leFH 18、15 cm sFH 18など) 海軍は、排水量10,000t以下、主砲28cm以下と限定された範囲内に装甲艦三隻を建造した。ドイッチュラント、アドミラル・グラーフ・シュペー、アドミラル・シェーアである。 1933年に民間航空事業の促進を理由に航空省を設け、民間航空操縦士...
12 KB (1,816 words) - 02:42, 4 January 2024
なり、1932年後半に建造が命じられた。 内外にはドイツ共和国海軍 (Reichsmarine) の装甲艦「ドイッチュラント級」(通称“ポケット戦艦”)に対抗するためと喧伝され、ポケット戦艦を圧倒する性能を持っていた。実際には次期主力戦艦への実験艦的意味合いも含まれていたため、旧来の技術に囚われない以下の自由な設計が投入されている。...
52 KB (7,601 words) - 01:02, 21 July 2024
オーストリア=ハンガリー帝国海軍艦艇一覧 (section 戦列艦)
エルツヘルツォーク・フェルディナント・マックス級 - 2隻 ※ 舷側砲門艦 エルツヘルツォーク・フェルディナント・マックス(英語版)(Erzherzog Ferdinand Max)、ハプスブルク(英語版)(Habsburg) 中央砲門型装甲艦 7,200トン級装甲艦:リッサ(Lissa) - 1隻 7,800トン級装甲艦:クストーザ(Custoza)...
21 KB (1,913 words) - 21:49, 14 September 2024
ドイツの前弩級戦艦には、ブランデンブルク級の他にも、カイザー・フリードリヒ3世級、ヴィッテルスバッハ級、ブラウンシュヴァイク級などがあり、両大戦に参加したドイッチュラント級で頂点に達した。ドイツ艦は概してイギリスの同等艦よりも小型で武装は劣っていたが、フランス戦艦に倣って副砲を砲塔化するなど防御力は同等であった。...
60 KB (9,267 words) - 05:45, 1 October 2024
ラプラタ沖海戦 (category ドイツの海戦)
ドイツ海軍の戦力はイギリス海軍に対して劣っていたため、第二次世界大戦では通商破壊を基本戦略とした。装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」(艦長ハンス・ラングスドルフ大佐)は第二次世界大戦開戦前の1939年8月21日に、同型艦「ドイッチュラント」はその3日後に、それぞれドイツのヴィルヘルムスハーフェンを出港した。9月3日の開戦時には「...
16 KB (2,207 words) - 01:56, 17 April 2024
コーンウォール (重巡洋艦) (category カウンティ級重巡洋艦)
は、イギリス海軍のカウンティ級重巡洋艦。ケント級重巡洋艦に分類されることもある。艦名はイングランド南西部のコーンウォール州にちなむ。 1924年10月9日にデヴォンポートで起工し、1926年3月11日に進水。1928年5月8日に就役した。中国艦隊の第5巡洋艦戦隊(英語版)に配備され、極東にむかう。 1929年10月、姉妹艦...
17 KB (1,807 words) - 16:04, 3 June 2024