• ニンマ派は、チベット仏教四大宗派における最古の流れの呼び名である。正式には「ンガギュル・ニンマパ(旧訳古)」といい、9世紀まで続いた古代吐蕃時代に翻訳された古タントラ(古訳密教経典)に依拠する古い宗派であることを意味する。他の三宗派と同じように声聞独覚乗(狭義の小乗)・菩薩乗(大乗)・秘密真言乗(金剛乗)の三乗を併修することを説く。...
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  • ニンマ派、カギュ、サキャ、ゲルクを、チベット仏教の四大宗派と呼ぶ。 ニンマ派 - 「古」の意。パドマサンバヴァを宗祖とし、古代王朝時代に導入されたとされる古訳のタントラ群(ニンマ・カマ)と埋蔵教典(テルマ)に依拠する。 カギュ(カギュー) -...
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  • (section 仏教)
    を保持すべきである。チベット仏教も、主要四ニンマ派、カギュ、サキャ、ゲルクは全て具足戒を授かるが、ニンマ派とカギュは妻帯を認め、サキャは教団の法主が歴代世襲制であり、 ^ 天台宗およびそこから派生した諸宗は基本的に具足戒を伝授されない。カギュも具足戒よりタントラの実践ヨーガを重視し、...
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  • 成立してからは、その主要な構成員として、信徒に教えを説き、教団を維持する働きをもつ。しかし日本の伝統宗派とネパールのネワール仏教、チベットのニンマ派とカギュ(ならびにその影響下にあるブータン)においては、僧侶の妻帯と世襲が常態化しており、戒律を始めから受けていないか、あるいは受戒しても守っていない。...
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  • [サンウェー・ニンポ])である。サンウェー・ニンポは内容的に幻化網タントラと密接な関係にある。ニンマ派のマハーヨーガ(英語版)で最も重んじられるタントラであり、幻化網(ギュントゥルタワ sgyu 'phrul drwa ba)タントラ群の中心に位置づけられる。 秘密蔵タントラはニンマ派...
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  • チベット仏教の4大宗派うち、ニンマ派をのぞく3(サキャ・カギュ・ゲルク=サルマ派)は、プトン・リンチェンドゥプの所説にもとづき、密教の経典(=タントラ)を四分する。 所作タントラ 行タントラ 瑜伽タントラ 無上瑜伽タントラ ニンマ派では、寂静・忿怒百尊曼荼羅が代表的である。寂静...
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  • る県。西はチベット自治区との境界線で、金沙江が県境を北から南へ流れている。2013年1月18日にM5.4の地震が発生した。 白玉県の著名な寺院にはニンマ派六大本山の嘎拖寺(カトク・ゴンパ)、白玉寺(ペユル・ゴンパ)などがある。 白玉県人民医院 四川料理 四川盆地、成都平原、チベット高原 四川大地震、四川地震...
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  • 大人と一緒に列に並んだ後、順番が来ると鼻に魔除けの黒墨を塗った幼児・子供ちたは僧侶から直接に祝福を受ける。 幼児連れでセラ寺へ参詣 チベット密教のニンマ派の『修法の八教説』ではペマ・スン(པད་མ་གསུང་ pad ma gsung、蓮華語)。 【真言】 おん あみりと どはんば うんはった そわか...
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  • ンカラ山脈(巴顔喀拉)の東南部が走り、県内には4,000mを超える高い峰が連なる。 セルタルの人口の大部分は牧畜に従事する。県内の有名な寺院には、ニンマ派の最大級の僧院ラルンガル僧院があり、多くの僧侶が学んでいるが当局の警戒の対象でもある。 国道 G317国道 色達県人民医院 四川料理 四川盆地、成都平原、チベット高原...
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  • パドマサンバヴァ (category ニンマ派)
    チベットやブータンではグル・リンポチェ(gu ru rin po che)として知られる。チベット密教の開祖であり、ニンマ派と呼称される宗派の創始者である。この「ニンマ派」は、「古」とも訳される。 パドマサンバヴァ(サンスクリットで「蓮華に生じた者」の意)の名は、彼がウッディヤーナ(英語版)(烏...
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  • ゾクチェン (category ニンマ派)
    ゾクチェン(蔵: རྫོགས་ཆེན་、rdzogs chen)は、主にチベット仏教のニンマ派(古)と、チベット古来の宗教であるボン教に伝わる教えである。ゾクチェンという言葉はチベット語で「大いなる完成」を意味する「ゾクパ・チェンポ」(རྫོགས་པ་ཆེན་པོ་、rdzogs pa chen...
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  • サキャ(チベット語: ས་སྐྱ་པ་、sa skya pa)は、チベット仏教4大宗派の一つ。時として赤帽をかぶることから、ニンマ派・カギュとともに西欧人に赤帽と呼ばれている宗派の一つでもあり、古くは「花」と表記されたこともある。 後期密教の代表的な経典の一つである「喜金剛タントラ」(ヘー...
    22 KB (3,305 words) - 19:08, 15 October 2023
  • 無上瑜伽タントラはこのように、最後の究極的な経典群として位置付けられる。 この四分説は、チベット仏教の四大宗派の内、新訳であるゲルク、サキャ、カギュにおいて受容されている。一方、旧訳であるニンマ派では、九乗教判の教義による独自の分類法が行われる。 無上瑜伽タントラは以下のように「父(ふ)タントラ」「母...
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  • Dharmakāya-Samantabhadra)または普賢王如来(ふげんおうにょらい)は、大乗仏教における信仰対象である如来の一尊。チベット仏教ニンマ派で本初仏として信仰される尊格である。 普賢菩薩と同じく普賢(蔵: クントゥサンポ [kun tu bzang po]; 梵: サマンタバドラ...
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  • 重要な本尊と位置づけられている。また、宗派の依経となる『グヒヤサマージャ』の行法では、守護輪の十忿怒明王の筆頭がヤマーンタカとなっている。さらに、ニンマ派の「マハーヨーガ」成就部に属する『サーダナの八教説』(sgrub pa bka' brgyad)では、「出世間の五部」の尊挌にあげられている。...
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  • ン僧院、ナルシ僧院がある。総本山のメンリ僧院は現在、北インドにその機能を移している。 チベット仏教のニンマ派(古)との相互影響が指摘されている。ゾクチェンという瞑想が伝えられていることも、ニンマ派と共通する点である。両者のゾクチェンの用語は基本的に同じものであるが、その系譜や見解は異なる。...
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  • 原にいくつかの質問をしたところ気軽に回答をもらい、その内容からこの人物は本物であると確信する。このとき、中田は麻原から「君は過去生でチベット密教のニンマ派だった。そして、相当修行していた」といわれ、入信を決意、丹沢をあとにする。(以上、マハーヤーナ1988 NO.10より)...
    6 KB (840 words) - 01:39, 17 September 2023
  • チベット死者の書(チベットししゃのしょ)は、チベット仏教ニンマ派の仏典。いわゆる埋蔵教法(gter chos)に属する。 パドマサンバヴァが著し弟子が山中に埋めて隠したものを後代に埋蔵教典発掘者(テルトン)のカルマ・リンパが発掘した埋蔵教典(テルマ)『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』(zab chos...
    7 KB (978 words) - 11:20, 21 July 2023
  • 郷の間に簡易道路を建設。交通事情を改善し住民の生活改善を図った。 伝統的にソク県の住民はポン教とニンマ派(紅教)が多かったが、清初にゲルクが政権を握るに従い、ゲルクが主要な教派となった。現在はゲルクの増登寺が有名。他に大小190以上の寺が存在する。 国道 G317国道 A. Gruschke:...
    5 KB (597 words) - 23:39, 15 October 2022
  • - 1670年)。 伝説によれば、まずニンマ派の始祖グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)の予言に従い、同派のラツン・チェンボ、セムパ・チェンボ(ニンマ分派のカルトク)、リグジン・チェンボ(ニンマ分派のガダク)の3人の高僧がシッキムのヨクサム(Yoksam)で出会ったとさ...
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  • の寺デルゲ・ゴンチェンを創建する。18世紀、ダライ・ラマ7世が一時亡命していたことがある。また、18世紀のデルゲ王テンパ・ツェリンはチベット大蔵経のデルゲ版を完成させている。 白玉県(ペユル、དཔལ་ཡུལ་རྫོང་, dpal yul) - ニンマ派6大本山のカトク・ゴンパ、ペユル・ゴンパがある。...
    24 KB (3,057 words) - 14:27, 30 December 2023
  • もとは怨霊神であるシュクデンの修法には反社会的面があり、シュクデンを護法神として祀ってきた、ゲルク内部において自の伝統を保持しようとする保守派勢力は、400年近くにわたってニンマ派を弾圧するとともに、ニンマ派に寛容な内部勢力を粛清する活動を行ってきた。このことが、2010年代現在まで尾を引く宗教と政...
    17 KB (2,508 words) - 01:22, 27 February 2024
  • dynasty)とも呼ばれる。チベット仏教(ニンマ派)を信奉していた。 シッキムにはもともとレプチャ人が居住していた。しかし、1642年にチベットがチベット仏教ゲルクが主導する政権であるガンデンポタン(ダライ・ラマ政権)により統一されると、ゲルクに対立していたチベット仏教ニンマ派...
    25 KB (3,335 words) - 06:47, 4 June 2024
  • サムイェー寺 (category サキャ)
    ヴァの教えが、経典(顕教)中心のシャーンタラクシタの教えよりも優勢を得たかということの説明になる。また、サムイェー寺の建立がチベット仏教の独自のニンマ派の始まりとなる。 サムイェー寺は、インド仏教と中国仏教の宗論が行われ、インド仏教が勝利することでチベット仏教の方向性を決定付けることになった事件...
    7 KB (870 words) - 10:34, 21 April 2024
  • 僧正位を空位にしたことからパクモドゥ本流は宗派としては滅ぶ。政治派閥としてはしばらく継続。支派のいくつかが現代まで継続。 カルマ派 / カルマ派はカギュの支派。総本山はツルプ寺。リンプン政権、ツァン政権の支援を受けたため宗派として栄えたが、ツァン政権と対立したゲルクと対立。ゲルク...
    35 KB (5,105 words) - 07:27, 26 December 2021
  • マドヴァ ヴィシュヌスヴァーミン ニンバールカ ヴァッラバーチャーリヤ チャイタニヤ パンチャラートラ シヴァ(Saivism) 聖典シヴァ カシミール・シヴァ パーシュパタ(獣主) シャークタ(女神崇拝) ラセーシュバラ(水銀) リンガーヤタ カーパーリカ スマールタ...
    21 KB (2,147 words) - 09:01, 15 September 2024
  • ニンマ派の初代管長ドゥジョム・リンポチェ(英語版)やその跡を継いだディンゴ・ケンツェー・リンポチェ(英語版)にも会った。中沢が師と仰ぐケツン・サンポ(転生活仏ではないが後にケツン・サンポ・リンポチェと尊称される)は、ゲルクの僧院で学問を修めたことのあるニンマ派...
    67 KB (9,854 words) - 00:27, 28 September 2024
  • Chaturbhūjamahākāla、ワイリー方式:mgon po phyag bzhi pa) はカルマ・カギュ(en 噶瑪噶舉)、Drikung Kagyu(直貢噶舉)とドゥクパ系列(en)の主要な守護者である。ニンマ派には四腕のマハーカーラ像も見られDzogchen (梵: Mahasandhi...
    21 KB (2,111 words) - 05:05, 24 December 2023
  • 大学学術名誉教授・名誉哲学博士、タイ国立タンマサート大学ジャーナリズム・マスコミュニケーション学名誉博士、サンフランシスコ大学終身名誉理事、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院 (SOAS) 名誉フェロー、スリランカ仏教シャム名誉大僧正、チベット仏教ニンマ派仏教大学名誉学長・客員教授、中国国際気功研...
    28 KB (4,633 words) - 09:26, 10 October 2024
  • ニンマ派、『喜金剛タントラ』はサキャ、『勝楽タントラ』はカギュ、『秘密集会タントラ』はゲルク、『時輪タントラ』はチョナンにおいてそれぞれ依用されている。 ここでは日本になじみのないタントラ経典に説かれる戒律として、チベットで最も早期に成立した宗派であるニンマ派...
    41 KB (7,148 words) - 01:28, 18 December 2023
  • る。テルマ(埋蔵経典)の出現は、中世以来、現代に至るまで継続しており、乾慧学者から発掘者による創作だと見なされることがある。このは上記の諸版と異なる古タントラ集成(ニンマ・ギューブム)を有している。 『南伝大蔵経』(全65巻70冊)大蔵出版 『律蔵』(5巻5冊) 『経蔵』(39巻42冊) 『論蔵』(14巻15冊)...
    35 KB (5,770 words) - 09:03, 13 August 2024