『プロタゴラス』(プロータゴラス、希: Πρωταγόρας、英: Protagoras)とは、プラトンの初期対話篇の1つ。副題は「ソフィストたち」。 ソクラテス - 36歳頃。 ソクラテスの友人 - 冒頭でソクラテスの話の聞き役として登場。 ヒッポクラテス - 富裕な家の子息であり、国家的人物になることを目指している志高い一青年。...
27 KB (3,957 words) - 03:15, 15 August 2024
^ 世界大百科事典 第2版『プロタゴラス』 - コトバンク ^ a b c “コトバンク - プロタゴラス(英語表記)Prōtagoras”. 2018年9月22日閲覧。 ^ 『哲学者列伝』9巻8章50 ソクラテス式問答法 テアイテトス (対話篇) プロタゴラス (対話篇) 表示 編集 表示 編集...
4 KB (461 words) - 18:15, 31 October 2024
プラトン (category プラトン対話篇の登場人物)
プラトンは、師ソクラテスから問答法(弁証法、ディアレクティケー)を受け継いだ。『プロタゴラス』『ゴルギアス』『エウテュデモス』といった初期対話篇では、専らソフィスト達の弁論術(レートリケー)や論争術(エリスティケー)と対比され、妥当性追求のための手段とされるに留...
61 KB (8,027 words) - 18:19, 31 October 2024
『テアイテトス』(テアイテートス、希: Θεαίτητος、英: Theaetetus)は、プラトンの著した中期末の対話篇。副題は「知識 について」。 エウクレイデス - メガラ出身。ソクラテスの友人。パルメニデスの哲学にも親しむ。メガラ派の創始者。 テルプシオン - メガラ郊外出身。ソクラテスの友人。...
103 KB (15,308 words) - 11:45, 18 July 2024
Eryxias)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。偽書。副題は「富について」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36篇の中に含まれておらず、ディオゲネス・ラエルティオスが『ギリシア哲学者列伝』の中で、「誰もが一致して偽作としている」作品として名指しした11篇の内の1つ。 ソクラテス - 53-54歳頃。...
2 KB (261 words) - 04:37, 7 March 2021
プロタゴラスの場合は修辞学や文体の教育が主だったのに対して、彼の場合は言語学(言語哲学)に重きを置いていた。 現在、プロディコスの著作はほぼ失われ、その断片と他者からの言及だけが残されている。 彼の言語学に関して、プラトンは『クラテュロス』や『プロタゴラス』などの対話篇...
3 KB (422 words) - 18:15, 31 October 2024
ける知識」であると明らかにされる、という構成は、初期のアポリア的対話篇に共通する特徴である。 この「勇気」は、初期対話篇『プロタゴラス』においても、主たる論題として扱われ、類似の議論が展開されている。 (なお、この「勇気」は、中期対話篇『国家』においては、魂の「気概」的部分や「名誉支配制」、すなわち...
25 KB (3,824 words) - 06:02, 24 November 2023
Meno)はプラトンの初期末の対話篇である。副題は「徳について」。 『メノン』は執筆時期的にも内容的にも『ソクラテスの弁明』や『ラケス』といったプラトンの初期対話篇と『饗宴』『国家』などの中期対話篇の結節点に当たる位置を占めており、初期対話篇的な特徴を有しつつも中期対話篇...
42 KB (6,510 words) - 09:08, 9 September 2024
から作られた名詞であり、「賢くする人」「智が働くようにしてくれる人」「教えてくれる人」といった意味がある。代表的なソフィストに、プロタゴラス、ヒッピアス、ゴルギアス、プロディコスがいる。彼らの同時代人にソクラテスがいる。 ソロンの立法(紀元前594年)、クレイステネスの改革(紀元前507年)を経て...
9 KB (1,338 words) - 17:41, 31 October 2024
『テアゲス』(希: Θεάγης, 羅: Theages)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。副題は「知恵について」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36篇の中に含まれるが、今日ではプラトンの真作ではなく偽書とする説が有力である。 ソクラテス - 60歳頃。 デモドコス -...
3 KB (464 words) - 19:12, 12 March 2021
Πολιτεία、ポリテイア、羅: Politia / Res publica / Civitas、英: Republic)は、古代ギリシアの哲学者プラトンの中期対話篇であり、主著の1つ。副題は「正義について」。 原題の「ポリテイア」とは、「国制/政体」の意味であり、これは「国家(ポリス)のみならず、個人(アネール...
241 KB (38,154 words) - 17:43, 25 December 2024
英: justice) プラトンは、主著『国家』第4巻にて、国家にも個人にも共通して持たれるべき徳目として、まさにこの四元徳を挙げている。また、『プロタゴラス』では、徳の部分に関して、この四元徳に「敬虔」も加えて言及している。また、『ゴルギアス』でもやはり同じように、徳に関して、この四元徳に「敬虔」を加える形で言及している。...
4 KB (492 words) - 14:57, 8 April 2023
『テアゲス』『カルミデス』『ラケス』『リュシス』 『エウテュデモス』『プロタゴラス』『ゴルギアス』『メノン』 『ヒッピアス (大)』『ヒッピアス (小)』『イオン』『メネクセノス』 『クレイトポン』『国家』『ティマイオス』『クリティアス』 『ミノス』『法律』『エピノミス』『書簡集』 現在はこの内の何篇...
26 KB (2,578 words) - 19:14, 13 April 2024
『ゴルギアス』(希: Γοργίας、英: Gorgias)は、プラトンの初期の対話篇。副題は「弁論術について」。 弁論術の本質と是非、自然に則った正義の本質や節制と徳の重要性、現実政治のあるべき姿などについて議論している。 ソクラテス - 老年期。64歳頃。 ゴルギアス -...
50 KB (7,240 words) - 03:47, 20 October 2024
action)という表現も使われる。 「アクラシア」は、アリストテレスの『ニコマコス倫理学』で詳細に論じられる。その背景には、プラトン対話篇『プロタゴラス』における、ソクラテスの学説がある。 ソクラテスは『プロタゴラス』のなかで、人間が悪い行為に手を染める原因について考察した。ソクラテスはそこで、ソクラテス式問答法の手法や「...
13 KB (1,524 words) - 08:51, 18 November 2023
本篇は『法律』と共に最後期に分類される対話篇であり、テクストが未整理で解釈上の難点が多くある作品である。 ソクラテス、ピレボス、プロタルコスの三者による、「快楽」と「思慮・知性」のどちらが「善」であるかについての長い議論の途中を抜粋したような体裁となっており、「快楽」派であるピレボスから対話役を引き継いだプロタ...
46 KB (6,707 words) - 17:34, 31 October 2024
、親や神々に対する忠誠心、崇敬心、孝心を意味する。 キリスト教で敬虔というと、信心を意味するプロテスタントの用語である。 プラトンの対話篇では、『エウテュプロン』でこの概念が主題的に扱われる他、『プロタゴラス』や『ゴルギアス』でも、四元徳(知慮・正義・節制・勇気)と並んで言及される。 ^...
1 KB (118 words) - 11:31, 27 November 2017
『法律』(希: Νόμοι、ノモイ、羅: Leges、英: Laws)は、プラトンの後期末(最後)の対話篇。副題は「立法について」。 アテナイからの客人 - プラトン本人か。老人。話者の中では最年少。 クレイニアス - クレテ島クノソスの市民。老人。 メギロス - ラケダイモン(スパルタ)の人。老人。話者の中では最年長。...
131 KB (22,796 words) - 12:14, 29 December 2024
もとりわけ、ソクラテスが(ソフィスト達との対比においては)「徳」などに対する執拗な問答・理知的探求が際立っているので、特筆される。プラトンの対話篇『プロタゴラス』等に見られる、「徳は知識である」「悪は無知によって生じる」といった主張も、ソクラテスが主知主義の嚆矢として言及される理由となっている。...
4 KB (408 words) - 16:31, 2 April 2023
ヒッピアス (ソフィスト) (category プラトン対話篇の登場人物)
エリスのヒッピアス(希: Ιππίας ο Ηλείος)は、古代ギリシアの哲学者(ソフィスト)。紀元前5世紀の中頃(紀元前460年頃)の生まれなので、プロタゴラスやソクラテスよりは若い世代である。没年は遅くともソクラテス(紀元前399年)が死んだ頃だと思われる。 ヒッピアスはとても多芸多才な人物で、市民か...
4 KB (545 words) - 18:14, 31 October 2024
と見られる箇所がある(166a13)ため、一般には真作に間違いないと見られている。 他にソフィストを扱った対話篇としては、初期のものでは『ヒッピアス (大)』『ヒッピアス (小)』『プロタゴラス』『ゴルギアス』が、後期のものでは『ソピステス』がある。 リュケイオンにおいて、論争術(詭弁術)を操るソフ...
57 KB (9,201 words) - 18:56, 21 March 2024
『ミノス』(希: Μίνως, 羅: Minos)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。副題は「法について」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36篇の中に含まれるが、プラトンの真作であるかについては疑義が呈されることもあり、構成上の特徴・共通点から『ヒッパルコス』と同作者だと主張されることもある。...
2 KB (231 words) - 14:03, 12 March 2021
ソクラテス (category プラトン対話篇の登場人物)
Journal)は、ソクラテスの若さに関する重要な情報を提供している。 プラトンの対話篇は、古代から残されたソクラテスに関する最も包括的な著述であり、この著作により、倫理学と認識論の分野でのソクラテスの貢献が知られるようになった。ソクラテスのアイロニーやソクラテスの対話法、あるいはエレンコス(英語:...
81 KB (11,249 words) - 17:53, 31 October 2024
『イオン』(イオーン、希: Ἴων, Iōn)は、プラトンの初期対話篇の1つ、またその中の登場人物。副題は「『イーリアス』について」。 ソクラテス - 65歳頃。 イオン(イオーン) - エペソス生まれの吟誦詩人(ラプソドス)。ホメロスのみを得意分野とする。...
6 KB (918 words) - 06:04, 24 November 2023
真理 (section プロタゴラス 人間は万物の尺度である 相対主義)
プラトンは、対話篇『テアイテトス』において、登場人物に、プロタゴラスの真理の相対性の主張を批判させている。本対話篇では、「知識とは何か?」という認識論な問いに対し、知識とは常に存在し、疑いなきものであるとの対話者間の共通の前提から、テアイテトスはまず知識とは知...
48 KB (7,695 words) - 17:12, 25 March 2024
ゴルギアス (category プラトン対話篇の登場人物)
紀元前483年 - 紀元前376年)は古代ギリシアの哲学者(ソフィスト、ソクラテス以前の哲学者)、修辞学者。シチリアのレオンティノイの生まれ。プロタゴラスとともにソフィストの第一世代にあたる。古代のドクソグラファーの何人かは、ゴルギアスはエンペドクレスの弟子だったと伝えているが、これはいささか疑わ...
27 KB (4,173 words) - 21:01, 13 December 2024
『パルメニデス』(パルメニデース、希: Παρμενίδης、英: Parmenides)とは、プラトンの中期対話篇の1つ。副題は「イデアについて」。 ケパロス - クラゾメナイの人物。本篇の語り部。 アデイマントス - プラトン、グラウコンの兄。 グラウコン - プラトンの兄、アデイマントスの弟。...
36 KB (4,997 words) - 13:23, 24 November 2023
『クリティアス』(希: Κριτίας、英: Critias)は、プラトンの後期対話篇の1つであり、『ティマイオス』の続編。未完。副題は「アトランティスの物語」。 ソクラテス ティマイオス - ロクリス(ギリシャ本土の方ではなくイタリア半島南部の植民市の方)の名士であり哲学者。架空の人物か。 クリティアス...
4 KB (497 words) - 04:17, 10 November 2024
『クラテュロス』(希: Κρατύλος、英: Cratylus)は、プラトンの初期対話篇の1つ。副題は「名前の正しさについて」。 ソクラテス - おそらく最晩年(次々項参照)。 クラテュロス - アテナイ出身のヘラクレイトス主義者。20代。 (なお、アリストテレスによれば、彼は若き日のプラトンに...
61 KB (9,144 words) - 15:42, 17 March 2024
『恋敵』(こいがたき、希: Ἐρασταί, エラスタイ、 羅: Amatores, 英: Rival Lovers)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。副題は「愛知(哲学)について」。 古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36篇の中に含まれるが、今日ではプラトンの真作ではなく偽書とする説が有力である。...
12 KB (1,902 words) - 05:42, 26 April 2023
『政治家』(古希: Πολιτικός、ポリティコス、羅: Politicus、英: Statesman)とは、プラトンの後期対話篇の1つであり、『ソピステス』の続編。副題は「王者の統治について」。 ソクラテス - 最晩年、70歳。 テオドロス - キュレネ出身の数学者。老年期。 エレアからの客人...
55 KB (7,944 words) - 17:55, 13 December 2024