• カルビン回路カルビンかいろ、英語: Calvin cycle)は、光合成反応における代表的な炭酸固定反応である。ほぼすべての緑色植物と光合成細菌がこの回路を所持している。1950年にメルヴィン・カルヴィン、アンドリュー・ベンソン、ジェームズ・バッシャム(英語版)によって初めて報告された。カルビン...
    13 KB (2,009 words) - 09:06, 24 August 2023
  • を光合成生物とするのに対して、広義では光栄養生物と光合成生物は同義となる。多くの光合成生物は炭素固定に還元的ペントース・リン酸回路カルビン回路)を用いるが、それ以外の回路も存在する。 光合成は、反応過程で酸素分子を発生するか否かで、酸素発生型(oxygenic)および酸素非発生型(anoxyge...
    41 KB (6,173 words) - 08:57, 10 October 2024
  • 3-ホスホグリセリン酸 (category カルボン酸)
    2-ホスホグリセリン酸 カルビン回路では、2分子の3-ホスホグリセリン酸が還元され、グリセルアルデヒド-3-リン酸を生成する。これは、カルビン回路で初めての、3つの炭素からなる化合物である。 3-ホスホグリセリン酸はセリン生合成の前駆体となる。またセリンはホモシステイン回路でシステインやグリシンの前駆体となる。...
    2 KB (182 words) - 16:17, 21 September 2023
  • リブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ (ribulose-1,5-bisphosphate carboxylase/oxygenase) はカルビン - ベンソン回路において炭酸固定反応に関与する唯一の酵素である(EC番号は 4.1.1.39)。リブロース1...
    25 KB (3,737 words) - 11:13, 29 December 2023
  • 炭糖の一つである。1917年にベンケイソウから発見された。 リン酸エステルのセドヘプツロース-1,7-ビスリン酸はカルビン回路、セドヘプツロース-7-リン酸はカルビン回路とペントースリ酸経路両方の中間体である。 ^ “2-Carb-10”. iupac.qmul.ac.uk. 2023年11月14日閲覧。...
    2 KB (93 words) - 23:01, 15 August 2024
  • これまでに6種類の炭素固定回路が見つかっている。もともと還元的ペントースリ回路のみが生物界に存在する炭素固定回路だと思われていたが、20世紀後半以降次々と新しい回路が発見されている。 還元的ペントースリ回路カルビン回路):光合成生物のみに見られる 還元的アセチルCoA回路(ウッド・リュンガル回路):化学合成生物のみ...
    26 KB (3,544 words) - 20:27, 3 February 2024
  • メルヴィン・エリス・カルヴィン(Melvin Ellis Calvin, 1911年4月8日 – 1997年1月8日)はアメリカ合衆国の化学者。カルビン・ベンソン回路をアンドリュー・ベンソンとジェームズ・バッシャム(英語版)と共に発見し、それによって1961年にノーベル化学賞を受賞した。...
    6 KB (506 words) - 07:54, 5 March 2024
  • 二酸化炭素との親和性が高いホスホエノールピルビンカルボキシラーゼ(PEPC)により、効率よく二酸化炭素を取り込むことができる。C4経路により取り込まれた二酸化炭素は、その後、カルビン-ベンソン回路に取り込まれる。C4植物においては、カルビン-ベンソン回路の酵素は主に維管束鞘細胞に局在し、PEPC...
    17 KB (2,382 words) - 05:43, 19 July 2024
  • 尿素回路(にょうそかいろ、Urea cycle)、またはオルニチン回路(Ornithine cycle)は、ほとんどの脊椎動物に見られる代謝回路のひとつ。肝臓細胞のミトコンドリアと細胞質において発現し、アンモニアから尿素を生成する。最初に発見された代謝回路であり、1932年にハンス・クレブスとクルツ...
    8 KB (569 words) - 16:33, 27 October 2022
  • 酸経路およびカルビン回路の中間体の一つである。また、シキミ酸経路の開始物質としても重要である。 ペントースリ酸経路ではトランスアルドラーゼによってグリセルアルデヒド-3-リン酸とセドヘプツロース-7-リン酸からフルクトース-6-リン酸と共に合成される。 カルビン回路...
    4 KB (345 words) - 23:16, 1 November 2024
  • が暗反応で生成される。3-ホスホグリセリン酸はATPのエネルギーとNADPHの還元力を使って、カルビン回路でG3Pに変換される。この過程でADP、リン酸イオン、NADP+が生成し、RuBPは再びカルビン回路に戻る。 G3Pは光合成の主要な最終産物であり、グルコースなどの単糖に変換されて他の細胞へ運ば...
    5 KB (502 words) - 02:05, 1 November 2024
  • C4型光合成(C4がたこうごうせい)とは、光合成の過程で一般のCO2還元回路であるカルビン・ベンソン回路の他にCO2濃縮のためのC4経路を持つ光合成の一形態である。C4経路の名はCO2固定において、初期産物であるオキサロ酢酸がC4化合物であることに由来する。C4型光合成を行なう植物をC4植物と言い、...
    16 KB (2,414 words) - 01:22, 12 December 2023
  • 1,3-BPGはカルビン回路でも解糖系とほぼ同様の反応をする。しかし、反応経路は可逆過程である。この他の主な違いは、解糖系でNAD+が電子のアクセプターとして用いられていたのに対し、カルビン回路ではNADPHが電子のドナーとして用いられることである。この反応回路では、1...
    5 KB (820 words) - 06:22, 19 July 2024
  • + NADPH またメタン菌の酸化型不完全クエン酸回路においてもNADP+が使用される。 イソクエン酸 + NADP+ → 2-オキソグルタル酸 + NADPH + CO2 NADPHの酸化経路には、光合成の暗反応すなわちカルビン-ベンソン回路がある。 1,3-ビスホスホグリセリン酸 + NADPH...
    7 KB (869 words) - 13:44, 22 February 2023
  • ジヒドロキシアセトンリン酸(ジヒドロキシアセトンリンさん、英: Dihydroxyacetone phosphate, DHAP)は、カルビン回路から脂質の合成まで生化学的な多くの反応に関与している有機化合物である。特に解糖系で重要な役割を果たしている。 ジヒドロキシアセトンリン酸は、グリセルアルデ...
    3 KB (317 words) - 00:30, 6 November 2022
  • 光合成原核生物では、より多様な炭素固定化の機構を持っている。これらの生物は、カルビン-ベンソン回路、逆クエン酸回路、またはアセチルCoAのカルボキシル化により炭素を固定できる。また、原核生物の化学合成独立栄養生物では、カルビン-ベンソン回路によってCO2を固定しつつ、無機化合物からのエネルギーで反応を駆動するものもある。...
    125 KB (14,995 words) - 05:30, 19 July 2024
  • トランスケトラーゼ(Transketolase)は、全ての生物が持つペントースリ酸経路と、光合成のカルビン回路に関与する酵素である。この酵素は、これら2つの経路で反対方向に進む2つの重要な反応を触媒する。非酸化的なペントースリ酸経路の最初の反応では、補因子のチアミンピロリン酸が5炭素のケトース(D-...
    3 KB (465 words) - 02:30, 14 October 2013
  • リブロースはアラビノースからペントースリ酸経路で作られる。 真菌経路ではd-アラビトール合成における中間体である。 また、d-リブロースは1,5-ビスリン酸として、緑色植物の光合成プロセスの開始時に二酸化炭素と結合する(二酸化炭素トラップ)。 1位と5位にリン酸基のついたリブロース-1,5-ビスリン酸は、光合成のカルビン -...
    4 KB (220 words) - 01:41, 20 October 2024
  • オ体、同じ側に来るものをエリトロ体という。 4位にリン酸基の結合したエリトロース-4-リン酸は、ペントースリ酸経路の中間産物であり、シキミ酸経路などに供給される。また、カルビン・ベンソン回路の中間産物でもある。 還元されて生じる糖アルコールであるエリトリトールは、メロン、ブドウ、ナシなどの果実に含...
    3 KB (182 words) - 22:58, 19 October 2024
  • Sedoheptulose 7-phosphate、略:S7P)は、ペントースリ酸経路およびカルビン回路の中間体の一つ。ペントースリ酸経路ではトランスケトラーゼ、カルビン回路ではセドヘプツロース-1,7-ビスホスファターゼによって合成される。 [脚注の使い方] ^ “KEGG...
    2 KB (101 words) - 23:05, 15 August 2024
  • 基の割合に対して親水性のヒドロキシ基の割合が大きいことによる。多糖では炭化水素基の割合が大きいので、水に溶けにくい。 糖は光合成のカルビン・ベンソン回路やペントースリ酸経路によって生合成される。 ^ Furukawa, Yoshihiro; Chikaraishi, Yoshito; Ohkouchi...
    10 KB (1,115 words) - 12:50, 30 October 2024
  • 5-phosphate、略:Xu5P)は、ペントースリ酸経路およびカルビン回路の中間体の一つ。ペントースリ酸経路ではリブロース-5-リン酸-3-エピメラーゼによってリブロース-5-リン酸から作られる。カルビン回路ではトランスケトラーゼによってケトースから作られる。 以前はペントースリ...
    3 KB (300 words) - 00:33, 6 November 2022
  • リンゴ酸 (category ジカルボン酸)
    リンゴ酸は生化学で重要な役割を果たす。 C4型光合成では、カルビン回路のCO2源となる。クエン酸回路ではH2Oがフマル酸のSi面に付加することで(S)-リンゴ酸が生成する。(S)-リンゴ酸はリンゴ酸デヒドロゲナーゼによって酸化され、オキサロ酢酸となる。ピルビン酸から補充反応によって生成されることもある。...
    10 KB (1,097 words) - 09:09, 3 November 2024
  • カルビン - ベンソン回路に入り、ピルビン酸はデンプンとなり、PEPの原料となる。PEPはピルビン酸からATPとピルビン酸オルトリン酸ジキナーゼを用いて合成される。 また、CAM経路はC4経路と同様にカルビン - ベンソン回路のみの場合と比べ、エネルギーを余計に消費する。...
    4 KB (608 words) - 19:12, 14 August 2024
  • ルビン酸などに分解して、ブドウ糖がもつ高い結合エネルギーを取り出す過程は解糖系と呼ばれ、逆にピルビン酸などの小さな有機分子からブドウ糖を改めて合成する過程は糖新生と呼ばれる。ヘキソースであるブドウ糖はまた、ペントース・リン酸回路...
    13 KB (1,718 words) - 04:27, 30 August 2023
  • 間体であるグリセルアルデヒドに変化する。 有機化合物の立体化学を表す方法のひとつであるDL表記法は、グリセルアルデヒドの構造を基に考える。 単糖 ジヒドロキシアセトン グリセルアルデヒド-3-リン酸 カルビンベンソン回路 ウィキメディア・コモンズには、グリセルアルデヒドに関連するカテゴリがあります。...
    3 KB (173 words) - 12:02, 25 September 2024
  • 5-ビスリン酸(リブロース-1,5-ビスリンさん、Ribulose-1,5-bisphosphate、RuBP)は、カルビン回路の重要な5炭素の中間体である。リブロース-1,5-ビスリン酸はリブロース1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(RuBisCO)によって二酸化炭素を付加されて6炭素の反応中間体を...
    3 KB (262 words) - 05:49, 1 November 2024
  • 7-ビスリン酸の1位のリン酸を外すリン酸除去酵素の一種である。 葉緑体のストロマ内で行われるカルビン・ベンソン回路では、セドヘプツロース-1,7-ビスリン酸の1位の炭素に結合したリン酸を除去する反応を触媒する。 カルビン・ベンソン回路では、セドヘプツロース-1,7-ビスリン酸ホスファターゼはこの反応を触媒する。...
    2 KB (219 words) - 03:08, 21 February 2021
  • また、アセトアルデヒドの分解を促進するため、二日酔いや悪酔いの防止に効用がある。 生体内では、解糖系の中間体であるピルビン酸やクエン酸回路における中間体が、アラニトランスアミナーゼによるグルタミン酸からのアミノ基の転移を受けて生合成される。 分子量 89.09 等電点 6.00...
    5 KB (287 words) - 05:39, 28 August 2024
  • リブロース-5-リン酸(リブロース-5-リンさん、Ribulose 5-phosphate)はペントースリ酸経路の最終産物の1つであり、カルビン回路の中間体の1つでもある。 ペントースリ酸経路においてホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼによって生成し、イソメラーゼやエピメラーゼの基質となる。 ^ Edwards...
    3 KB (207 words) - 14:59, 1 November 2024
  • 反応から生成されたエネルギーを利用し、光合成炭素還元サイクル(別名: カルビン回路)による炭素同化(炭素固定とも)を介して、これらの大きな分子への前駆体を生成する。 すべてのアミノ酸は、解糖系、クエン酸回路、またはペントースリ酸経路の異化過程の中間体から形成される。解糖系からは、グルコース-6-...
    13 KB (1,381 words) - 09:08, 7 April 2024