マグニチュード > 表面波マグニチュード 表面波マグニチュード(英: Surface wave magnitude, Ms)は、表面波から計測する地震のエネルギー量を表す指標値(マグニチュード)である。 1946年にベノー・グーテンベルグはローカル・マグニチュード...
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表面波マグニチュードで8.5、実体波マグニチュードでは7程度)を超えると数値が頭打ち傾向になる。これを「マグニチュードの飽和」と呼ぶ。例えばローカル・マグニチュード (ML) は約6.5あたりから飽和しはじめ、約7が最大値となる。 短周期の地震波ほど減衰しやすく、その影響を受ける地震波の周期はおよそ...
49 KB (5,340 words) - 16:49, 8 November 2024
000キロメートルに近い断層を破壊した。表面波マグニチュードはそれらの巨大地震では正確な地震規模を計測できなかった。表面波マグニチュードを利用したマグニチュードの計測の困難さは、地震規模の大きさから生じる課題であった。大地震は、表面波マグニチュードが通常の地震と評価する20秒周期の波...
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マグニチュードを改善した実体波マグニチュード、表面波マグニチュード、モーメント・マグニチュードなどが開発され、2000年代のマグニチュードの計測法では主にモーメント・マグニチュードが利用されている。全ての種類のマグニチュード計測法は、オリジナルのローカル・マグニチュード...
15 KB (2,197 words) - 12:55, 3 February 2024
気象庁マグニチュードは、変位マグニチュード・速度マグニチュードの2つの計測法を用いており、2つの計測法はいずれも地震波の情報を計測するため、表面波マグニチュード・実体波マグニチュードと同系統の特性を持つ。 地震波の観測からマグニチュード...
12 KB (1,633 words) - 21:02, 2 February 2024
地震学では一般的に、実体波マグニチュードに対してモーメントマグニチュードや津波マグニチュードが1以上大きくなるような地震が津波地震に分類される。 1984年6月13日鳥島近海地震では、MJMA5.7 であったが、Mt7.3 と津波マグニチュードが特異的に大きく八丈島八重根漁港で1.3...
23 KB (2,800 words) - 12:24, 25 October 2024
地震によって生じる振動は高速の地震波となって地中を伝わり、人間が生活している地表でも地震動として感じられる。 地震波は波の一種であり、地中を伝わる波(実体波)と地表を伝わる波(表面波)に大別される。実体波はさらに、速度が速いP波(たて波、疎密波)と、速度が遅いS波(横波、ねじれ波)に分けられる。...
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5-4.0m、国後島で2-3m、花咲港で1.8mの津波を観測。 1969年の地震の余震域内を震源として発生した地震で、表面波マグニチュードと比べて津波マグニチュードが大きい津波地震であった。 色丹島沖 地震調査研究推進本部 羽鳥徳太郎:北海道東部・南千島の津波活動(1893~1978年) 羽鳥徳太郎...
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波マグニチュード (mb) 6.5、表面波マグニチュード (Ms) 7.5、モーメントマグニチュード (Mw) 7.6と推定され、7時33分の地震の規模は実体波マグニチュード (mb) 6.6、表面波マグニチュード (Ms) 7.4、モーメントマグニチュード (Mw) 7.4と推定される。...
12 KB (1,681 words) - 19:51, 2 March 2024
した、正断層型タイプのスラブ内地震であると推定されている。(詳細→イラン地震 (2013年4月16日)) 4月20日 - 【中国】 四川省で表面波マグニチュード(Ms)7.0の地震。死者186人、負傷者1万1千人以上。(詳細→中国四川地震 (2013年)) 4月22日 - 【イタリア】...
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6を与えていた(M = 4.85 + 0.5 MK)。また、周期約20秒の地震波に基づく表面波マグニチュード (Ms) は7.2 - 7.4、あるいはMs 7.9と推定されていた。 震源断層モデルからモーメントマグニチュード (Mw) は地震モーメントM0 = 5.9×1021N・m (Mw = 8...
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UTC)に中国西部、青海省玉樹チベット族自治州玉樹県で発生した地震である。震源の深さは約17km、地震の規模はモーメントマグニチュード(Mw)6.9。中国地震局は表面波マグニチュード(Ms)7.1。 余震が続いており、現地時間4月14日夜までに18回の余震が発生している。米国地質調査所によれば、現地時間9時25分に発生したMw5...
9 KB (1,066 words) - 02:55, 9 November 2024
19世紀以前はマグニチュード推定8.0以上、または死者推定100人以上の地震をes:Anexo:Terremotos_en_Chileより抽出。 表面波マグニチュード(Ms)はen:Centro_Sismológico_Nacionalより、モーメントマグニチュード (Mw)は米国地質調査所(USGS)より。...
27 KB (1,972 words) - 22:49, 27 May 2024
市巴宜区八一鎮の東北東約65kmのナムチャバルワ付近を震央として発生した地震である。地震の規模は中国地震台網では表面波マグニチュード6.9、アメリカ地質調査所ではモーメントマグニチュード6.3としている。震源の深さは10kmと浅く、震央付近で局地的に大きな揺れになったと推定されており、中国地震烈度...
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土木工事などに使われる発破は、地震波を発生させるため、しばしば自然地震と誤認される。ただし地震波には、P波に比べてS波が小さい、表面波が卓越する、すべての観測点でP波初動が押し波となる、P波の波形が単純で立ち上がりが比較的鋭い、震源の深さがほぼ0であるなどの特徴...
11 KB (1,496 words) - 03:56, 21 August 2024
1957年のアリューシャン地震(アリューシャンじしん)は、同年3月9日にアメリカ・アラスカ州のアリューシャン列島で発生したモーメントマグニチュード (Mw) 8.6の地震。 1957年3月9日にモーメントマグニチュード (Mw) 8.6あるいはMw9.1(表面波マグニチュード (Ms) 8.3)の地震が、アリュー...
5 KB (393 words) - 22:50, 7 January 2024
1946年のアリューシャン地震(アリューシャンじしん)は、同年4月1日にアリューシャン列島東部のウニマク島付近を震源として発生した地震。 1946年4月1日、アリューシャン列島のウニマク島近くで地震があり、津波が発生した。地震は震源の深さ50km、モーメントマグニチュード (Mw) 8.1(表面波マグニチュード (Ms)...
5 KB (345 words) - 08:52, 14 July 2024
震源はアラスカ州南西部のプリンス・ウィリアム湾。太平洋プレートと北アメリカプレートの境(アリューシャン海溝付近)における海溝型地震である。観測された表面波マグニチュード(Ms)は8.4〜8.6とされていたが、その後、金森博雄の推定によりモーメントマグニチュード(Mw)で9.2であることが判明し、アメリカ合衆国地震観測史上最大...
9 KB (892 words) - 05:43, 8 February 2024
東北地方太平洋沖地震 (section 表面波による動的誘発)
表面波を確認。地震波は時速14,000 km(大気中のマッハ11相当)で地球上を5周したと見られる。 気象庁は当初マグニチュードを、気象庁マグニチュードで7.9と速報値を発表したが、16時00分に8.4という暫定値を発表した。その後、新たにモーメントマグニチュードで17時30分に8...
267 KB (31,011 words) - 15:49, 13 November 2024
かつて表面波マグニチュードなど、地震計に記録された最大振幅の常用対数に基づくマグニチュードが主流として用いられていた時代はMs8.5程度が最大級とされていたが、超巨大地震の規模になると最大振幅に基づくマグニチュードは数値が飽和して頭打ちとなり、規模が適切に表さ...
59 KB (6,257 words) - 20:44, 9 July 2024
震計で観測された最大振幅に基づく地震の規模であるリヒター・スケール(ローカル・マグニチュード)ML が考案された。これ以降、表面波マグニチュード Ms 、実体波マグニチュード mb などが登場した。 1943年、河角廣は震央からの距離 100km における平均震度を MK...
62 KB (9,186 words) - 08:04, 5 October 2024
津波 (category 波)
マグニチュード 7.6、あるいは短周期の地震動の観測に基づいて表面波マグニチュード Ms 7.2 - 7.4 とされてきたが、その後津波マグニチュード Mt 8.2 - 8.6、あるいは津波の大きさを考慮してマグニチュード8...
131 KB (18,425 words) - 13:34, 31 July 2024
波のS波と表面波(レイリー波・ラブ波)によって引き起こされる揺れのことである。また、主要動が到達するまでの間は、P波のみによる振動が継続し、その地震動は初期微動という。 地震動は地震波により引き起こされ、地震波はP波・S波・表面波から構成されている。P波・S波・レイリー波・ラブ波...
4 KB (556 words) - 01:55, 7 February 2024
震特有の顕著な前震が幸いしたと分析され、他の地震の予知に普遍的に適用できるものではないとされるようになった。 マグニチュードは、表面波マグニチュードで(Ms)7.3、モーメントマグニチュードで(Mw)7.0であり、記録が残る遼寧省の地震の中では最大規模とされている。震央は海城県(当時、現在は海城市)...
20 KB (3,254 words) - 21:15, 26 March 2024
改正メルカリ震度階 (section マグニチュードとの相関)
の値が用いられている。これは推定値の算出用であり、場所によって変わる地震波速度の分布データ、マグニチュード、観測点での加速度などをもとに発表される。震度とは正反対に、各階級に後付けで数値をあてはめたものである。 マグニチュードとメルカリ震度の相関は、震源の深さ、地形、震源からの距離など、いくつかの...
9 KB (713 words) - 06:18, 10 November 2024
波の成分が弱いため低周波数の地震波が相対的に強い地震のことである。通常の地震より長周期成分が強い。マグニチュードが大きくても、その割には震度が小さく、有感範囲も狭い場合が多い。 海底で規模の大きな低周波地震が発生した場合、表面波マグニチュード...
1 KB (180 words) - 07:16, 4 June 2022
チリ地震 (1960年) (section 地殻変動と地震波)
マグニチュード9.5を記録した観測史上世界最大級の地震である。チリ大地震、バルディビア地震とも呼ばれる。 地震の発生時刻は現地時間の5月22日15時11分14秒、震源はチリ中部の都市バルディビア近海で、規模は表面波マグニチュード (Ms) で8.3 - 8.5、モーメントマグニチュード (Mw)...
28 KB (2,521 words) - 04:47, 16 November 2024
ウニマク島 (category アリューシャン列島の島)
1903年にスコッチキャップ灯台が建設され、アメリカ沿岸警備隊が入った。 1946年4月1日のアリューシャン地震 (1946年)(地震は震源の深さ50km、モーメントマグニチュード(Mw)8.1(表面波マグニチュード(Ms)は7.8))の際に、灯台が津波に襲われた。灯台の高さは30mあったにもかかわらず5人の沿岸警備隊が海に落下し死亡した。...
4 KB (258 words) - 14:26, 24 April 2023
スマトラ島沖地震 (2004年) (section 各機関の解析によるマグニチュード)
ランカ、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、タイ、モルディブまで伝わったほか、日本では防災科学技術研究所の広帯域地震観測網(F-net)で表面波(レイリー波の鉛直成分)のうち周期200 - 330秒の超長周期地震動として観測された。北海道大学によると秒速約4キロ、時速約1万4...
51 KB (5,599 words) - 04:21, 22 October 2024
scale)または単に最大震度という。 マグニチュードは「地震のエネルギー規模」を表すもので、マグニチュードが大きくなれば最大震度も比例する形で大きくなるが、逆に同じマグニチュードでも最大震度の差異を生じることもある。小さな揺れが広範囲に渡ったり、長時間揺れれば、マグニチュードは相対的に大きくなる。これに対して、震度は実際の揺れの測定...
17 KB (2,752 words) - 10:25, 3 April 2024
波(P波、S波)、表面波(レイリー波、ラブ波)の区別がはっきりせず、上下動・東西動・南北動といった揺れの方向別の震動波形を見ても、3つの要素で振幅が大きく違い、関連性も薄い。このことから、月の地殻は地球のように明確な層に分かれておらずバラバラであるため、地震波が散乱されてしまうこと、地震波...
7 KB (1,159 words) - 17:19, 16 July 2024