• アナール学派アナールがくは、仏: L'école des Annales、英: Annales School)は、20世紀に大きな影響力を持ったフランス歴史学の潮流。「アナール」はフランス語で「年報」を意味し、幾度か誌名を変えながら現在でも発刊が続くフランス語の学術誌『社会経済史年報 Annales...
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  • の呼称の区分は、ランケ以前・ランケ以降でされることが多く、便宜的に19世紀以前・以降で区分をすることもある。 20世紀以降の歴史学者は、戦間期のアナール学派の台頭により、個別の事件性や通史ではなく、農政史、出版史、物価史、人口史、経済史、心性史などの社会学的テーマ史や、社会学、文化人類学、経済学、民...
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  • social history)とは伝統的な歴史学において無視されてきた領域に光を当てることによって社会の全体像を構築しようとする歴史学の一手法。アナール学派をその起源に持ち、全体史の追求、学際的アプローチ、非文献史料の利用などを特徴としている。公民権運動やウーマン・リブといった一連のマイノリティの回...
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  • だ事実を記すのみ」としたランケの実証史学は歴史学界に大きな影響を与え、今日の歴史学の基礎となった。しかし、文献資料を偏重することには問題があり、アナール学派の登場以来、文献研究以外の方法も模索され、人類学的な性格を持ちつつある。 過去を教訓として受け取る態度は古くから見られるものである。例えば、ニッ...
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  • マルク・ブロック (category レジオンドヌール勲章受章者)
    1944年6月16日)は、フランスの歴史学者。アナール学派の初期の重要な代表者の1人。ストラスブール大学教授(1936年にパリ大学教授)。 父は古代史学者ギュスターヴ(英語版)で、リヨンに生まれる。各地の高校で教鞭をとった後、1919年ストラスブール大学の中世史教授となる。翌年に『王と農奴』により...
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  • 経済史 (category 歴史学派)
    資本主義体制への移行期および産業革命期に重点が置かれていた。しかし、近年は世界システム論、ジェントルマン資本主義論、プロト工業化論、社会史(特にアナール学派)などの新たな問題提起を受けて研究視角の多様化が見られ、また対象時期も拡大し、産業革命以降、とりわけ20世紀以降に関する研究も蓄積されてきている。...
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  • 日本エディタースクール出版部 1994年 ISBN 4-88888-213-4 P180-184 社会学と歴史学 ^ a b 『アナール学派と社会史』 竹岡敬温 同文館 ISBN 4-495-85461-5 1993年(初版 1990年) P207 - 209 ^ 『『アナール学派と社会史』 竹岡敬温...
    9 KB (1,318 words) - 16:58, 18 March 2024
  • フェルナン・ブローデル (category レジオンドヌール勲章コマンドゥール受章者)
    アナール』(1929年創刊。旧『社会経済史年報』)の編集長および高等研究院第6部門の責任者となって、フェーヴル後のアナール学派の中心的存在として数多くの人材を育て、また、歴史学と隣接諸科学の交流に大きな役割を果たすようになった。こうして、アナール学派...
    30 KB (3,858 words) - 16:33, 20 December 2024
  • 女性史(じょせいし、英語: Women's history; フランス語: histoire des femmes)は、女性を主体として取り上げた視点による歴史研究。アナール以降の「新しい歴史学」の一つである。 女性史は1900年代の初頭から存在していたが、一つの視座として広く認識されるようになったのは20世紀後半の事...
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  • narrative)の概念を提示。「ヘーゲルを断念する」と述べ、相前後して刊行されたリオタール『ポストモダンの条件』と共に、思想界の一時代を画する仕事になった。歴史学のアナール学派第3世代の動向とも連動する。1990年『他者のような自己自身』。マイケル・ウォルツァーやハーバーマス、サ...
    14 KB (1,605 words) - 04:44, 11 December 2023
  • ロジェ・シャルチエ(Roger Chartier、1945年12月9日 - )は、フランスの歴史家。読書の歴史、読者の歴史、メディア史を専門分野とする。フランス歴史学アナール学派の第四世代に属する。特に「アプロプリアシオン」概念の提唱で著名。また歴史学の方法論的・認識論的な問題にも関心を持つ。社会学、人類学、哲学に造詣が...
    5 KB (557 words) - 04:09, 18 July 2023
  • 以下にも記述するように、ヘーゲル学派にはいくつかの派があったが、その生産的な姿勢から主導的な立場となったグループ。 ヘーゲル学派(独:hegelianer)には、他にヘーゲルの哲学に忠実に従い、解釈につとめた老ヘーゲル派(独:Althegelianer)あるいはヘーゲル右派(独:Rechtshegelianer)と呼ばれた学派...
    10 KB (1,338 words) - 17:27, 30 January 2022
  • のりひこ、1946年11月26日 - )は、日本の歴史学者。学習院大学名誉教授。学習院大学学長(第11代)。専門はヨーロッパ近代史、フランス史。ヨーロッパ現代の歴史学、特にアナール学派の紹介者として知られる。 東京都生まれ 1965年 東京都立戸山高等学校卒業 1970年 東京大学文学部卒業 1974年-1976年 パリ第1大学留学...
    10 KB (1,111 words) - 15:21, 29 November 2023
  • ウォーラーステインの研究は政治経済学や社会学、歴史学など様々な分野を横断するもので、マルクスの唯物弁証法・史的唯物論や、国際政治経済学の「従属理論」、それに歴史学のアナール学派の代表的存在であるフェルナン・ブローデルがとなえた「長期持続」の視点などを踏まえるものだった。世界システム論では、大航海時代が齎した世界規模の交...
    22 KB (2,812 words) - 19:19, 25 November 2023
  • 947年創立。パリ(6区)に大学本部があり、リヨン、マルセイユにキャンパスを持つ。 高等研究実習院創設以来あった社会科学の再編を求める声を受け、アナール学派のリュシアン・フェーヴル、フェルナン・ブローデル、シャルル・モラゼの三人によりロックフェラー財団の援助を得て1947年、高等研究実習院に第6部門(経済・社会科学)が創設された。...
    6 KB (540 words) - 01:11, 7 June 2024
  • (cultural turn) へ、文化へのまなざしへと導いていった[要出典]。「新しい文化史」はフランス流の社会史(アナール学派)から発達して、人類学、民俗学、心性史(インテレクチュアル・ヒストリー)、日常史、ミクロな歴史とジェンダー史といったものに強く影響された[要出典]。...
    13 KB (1,823 words) - 22:29, 16 May 2024
  • ハナフィー学派(ハナフィーがくは)は、イスラーム教スンナ派のイスラーム法学における学派(マズハブ)である。四大法学派のひとつであり、ハナフィー法学派、ハナフィー派とも表記される。一般に、イスラーム法学の諸学派の中でもっとも寛容で近代的な学派であると見なされており、地中海の東部沿岸地域と北アフリカを...
    8 KB (1,132 words) - 14:51, 21 July 2022
  • アナール学派の代表的歴史家であるフェルナン・ブローデルの著作に関わる『海から見た歴史―ブローデル『地中海』を読む』を、日本でのアナール学派の紹介者である二宮宏之らと共に著している。ただし、阿部謹也は、網野の方法論と学説の形成には、アナール学派の影響が必ずしもあるわけではないと論評している。...
    40 KB (6,203 words) - 06:48, 7 February 2025
  • 改められ、アルザス語の使用が禁止されてフランス語が公用語とされた。また、ストラスブール大学に多くの研究者と教育予算があてられ、1929年にマルク・ブロックとリュシアン・フェーヴルの2人の教授により社会史のアナール学派が生まれた。1930年ごろ、自治を求める運動が活発化した。...
    9 KB (923 words) - 01:40, 16 February 2025
  • ジャック・ル・ゴフ (category レジオンドヌール勲章コマンドゥール受章者)
    0年、高等教育教授資格試験に合格し、このとき、フェルナン・ブローデルやモリス・ロンバールが審査委員を務め、これがアナール派の歴史家たちとの最初の出会いであった。 1954年、リール大学文学部助手。1959年、アナール派が中心となって組織されていた国立高等研究院...
    12 KB (1,458 words) - 13:09, 22 October 2024
  • アナール学派にも影響を与えているとされる。なお、『フランス史』第7巻(1855年)においてフランスのルネサンス(フランソワ1世以降)について記述しており、これが「ルネサンス」という用語を学問的に使用した最初の例とされる。イエール (ヴァール県)で死去し、パリのペール・ラシェーズ墓地に葬られた。 ...
    6 KB (729 words) - 10:03, 16 November 2024
  • 記念論集 『阿部謹也最初の授業・最後の授業』、阿部謹也追悼集刊行の会編(日本エディタースクール出版部、2008年) 一橋大学附属図書館企画展示(平成19年度)『阿部謹也と歴史学の革新』[3] アナール学派 ^ a b c d e f g h i j k l m n...
    16 KB (1,954 words) - 02:12, 17 January 2025
  • アナール学派の第二世代の総帥フェルナン・ブローデルらの教えを受けた。これにより帰国後、本格的なフランス物価史研究を日本に導入し、展開させることになった。また、急成長のさなかにあるアナール学派に学んだ経験は、のちに主著のひとつ『「アナール学派と社会史:「新しい歴史」へ向かって』(1990年)に結実した。...
    4 KB (515 words) - 02:33, 18 July 2024
  • ジョルジュ・デュビー (category レジオンドヌール勲章コマンドゥール受章者)
    ジョルジュ・デュビー、または デュビィ(Georges Duby、1919年10月7日 - 1996年12月3日)は、フランスの歴史学者。 アナール学派を代表する歴史家であり、西欧中世史を専門とし、人類学、社会学、地理学の研究方法を取り入れた史学史、特に中世経済史・社会史の研究を行った。『女のイマー...
    38 KB (3,806 words) - 13:43, 28 February 2024
  • エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ (category レジオンドヌール勲章コマンドゥール受章者)
    フランス語発音: [emanɥɛl bɛʁnaʁ lə ʁwa ladyʁi]、1929年7月19日 - 2023年11月22日)は、現代フランスの歴史家。アナール派第3世代の代表的な歴史学者のひとりである。 出生から修学期 1929年、北フランスバス=ノルマンディー地域圏オルヌ県のコミューンドンフロン(Do...
    5 KB (493 words) - 11:11, 4 January 2025
  • 史というと教育の思想史をいうことが多いが、学校の歴史や、明治以降の学校制度史など、テーマと時代を区切って語られることもある。 フランスの社会史のアナール学派の研究、また特にその代表者、フィリップ・アリエスの『子供の誕生』(1960年刊)以来、教育の事象を社会史の中で捉えるという試みも多くなされるよう...
    7 KB (711 words) - 21:49, 23 August 2024
  • 制の動揺の長期的背景を緻密に検討しはじめていた。 これらの歴史家や、また学術誌『アナール』のもとに集まったエマニュエル・ル・ロワ・ラデュリなどフランス歴史学を代表する史家たちと交流を深め、二宮は日本に帰国後「アナール学派」の手法や文化史・社会史の重要性を日本の歴史学に伝える大きな役割を果たすこととなった。...
    9 KB (1,264 words) - 02:24, 2 August 2024
  • )は、フランスの歴史学者。専門は19世紀、20世紀のフランス史であり、アナール学派を代表する歴史家として知られる。 フランス・オルヌ県生まれ。カルヴァドス県のカーン大学卒業。1959年、歴史の教授資格を取得。リモージュのリセで一時教鞭を取った後に、1972年から1986年までトゥールのフランソワ・ラブレー大学で現代史の教授を...
    9 KB (1,301 words) - 06:48, 12 January 2025
  • ール・リクールは、ガダマーの解釈学は伝統という事柄に依拠しすぎていると批判し、よりテクストそのものに定位した、テクストの解釈学、物語の解釈学を『時間と物語』『テクストから行為へ』等において提案した。 リクールは歴史学のアナール学派...
    14 KB (2,101 words) - 15:57, 30 March 2024
  • マルク・フェロー (category レジオンドヌール勲章シュヴァリエ受章者)
    究員を経て、パリの社会科学高等研究院(EHESS)教授を務めており、歴史学と映画を研究領域としている。1962年以降はフェルナン・ブローデルより『アナール』誌の編集事務責任者の地位を引き継ぎ、のちにその編集委員となった。 専門はソ連史、ロシア史および現代史であるが、歴史研究において映像資料となる映画...
    7 KB (668 words) - 15:23, 22 November 2021
  • 神の十戒復古運動 その他 ニューソート イバード派 スンニ派 ハナフィー学派(スンナ派の四大法学派の1つ) マーリク学派(スンナ派の四大法学派の1つ) シャーフィイー学派(スンナ派の四大法学派の1つ) ハンバル学派(スンナ派の四大法学派の1つ) ワッハーブ派(厳密には宗派ではない) シーア派 ザイド派 十二イマーム派...
    21 KB (2,148 words) - 02:22, 8 January 2025