カシラエビは、カシラエビ綱に分類される甲殻類の総称、またはそのうちの短脚目ハッチンソニエラ科に分類される1種 Sandersiella acuminata の和名である。本項目は後者について扱う。 体長は尾叉を除いて2.4mm。体は頭部と20の体節からなるが、外見的には二つに分かれ、頭部は幅広くて馬...
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甲殻類 (section 異エビ上綱 Allotriocarida(六脚類を除く))
類など)ように変化した場合もあり、全く眼を欠くものもある(ムカデエビ、カシラエビなど)。 十脚類の頭部と胸部は癒合して頭胸部をなし、背甲に覆われ、胸部と腹部の付属肢は明らかに異なった形態をもつ。 鰓尾類の胸部は4節しかない。 ムカデエビの胴部は同規的な十数節か数十節からなり、胸部と腹部の区分がない。...
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lobster」、セミエビ科は「slipper lobster」)。 なお、カブトエビ、ホウネンエビ、カシラエビ、ムカデエビ、カイエビ、ヒメヤドリエビ、コノハエビ、ヨコエビ、シャコ(シャコエビ)などは、名前に「エビ」とついていたり、姿形がエビと類似しているが、いずれも十脚類ですらない別系統であり、甲殻類ではあるがエビ...
32 KB (3,544 words) - 13:12, 12 October 2024
カシラエビ綱(Cephalocarida)は、十数種のみによって知られ、カシラエビ類と総称される甲殻類の分類群である。単にカシラエビ(頭蝦)ともいうが、これは本群の1種 Sandersiella acuminata の和名でもある。名前に反してエビではなく、たくさんの体節と胸肢に近い形をした第2小顎を特徴とする。...
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エビ類・シャコ類・等脚類・アナスピデス類の場合は腹部まで長大に伸びる。 胃は2つの部屋に分かれている。 軟甲類の単系統性は、形態学と分子系統学の両方面の見解に強く支持される。2010年代後期、汎甲殻類(甲殻類+六脚類)の中で、軟甲類は鞘甲類・カイアシ類・カシラエビ類・鰓脚類・ムカデエビ...
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(2010) によって創設され、カシラエビ類・ムカデエビ類・六脚類からなる。 Athalassocarida(鰓脚類・ムカデエビ類・六脚類)と対立する。 奇エビ類 Xenocarida Regier et al. (2010) によって創設され、カシラエビ類とムカデエビ類からなる。Ohtsuka &...
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ヒメヤドリエビ亜綱 Tantulocarda - ヒメヤドリエビ 橈脚亜綱(カイアシ亜綱) Copepoda - カイアシ類(ケンミジンコ、ゾコミジンコ、ヒジキムシなど) 鰓脚綱 Branchiopoda - アルテミア、ホウネンエビ、カブトエビ、カイエビ、ミジンコなど カシラエビ綱 Cephalocarida...
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なった。そこで多くの甲殻類の分類群と同様に、ムカデエビ類の系統位置も大きく書き替えられた。中でも従来の推測を覆し、ムカデエビ類は六脚類に最も近縁な甲殻類という意外な系統関係が多くの解析結果に示唆される。他方、ムカデエビ類とカシラエビ類は姉妹群で奇エビ類(Xenocarida)をなし、もしくはそれ以外...
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エビ類を含めた。 これによって甲殻類全体を見渡した分類体系についてさらに議論が行われるようになり、その後の新たな群の発見や、遺伝情報による新知見などもそれを支持することで、顎脚類が提唱された。この分類群は、鰓脚類やカシラエビ...
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palp)という直後の肢節に当たる部分が残されるが、多足類、六脚類、および一部の甲殻類(鰓脚類・カシラエビ類・ムカデエビ類、軟甲類の一部など)の場合、この大顎髭は少なくとも成体で完全に退化消失している。 端脚類の大顎(5=大顎髭) カブトエビの大顎(3) ノコギリクワガタのオス。頭部の前方に強大な大顎をもつ。...
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ヌマエビ上科 Atyoidea De Haan, 1849 ヌマエビ科 Atyidae - ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビ・ヌマエビ等42属数百種 オキエビ上科 Pasiphaeoidea Dana, 1852 オキエビ科 Pasiphaeidae - シラエビ等8属100種 イガグリエビ上科 Psalidopodoidea...
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と共に大顎類をなす。汎甲殻類の中に、まず貧甲殻類(貝虫類・ヒゲエビ類・鰓尾類など)が分岐し、続いて多甲殻類(軟甲類・フジツボ類・カイアシ類)と異エビ類(カシラエビ類・鰓脚類・ムカデエビ類、六脚類)に二分され、後者の甲殻類の中で、ムカデエビ類は六脚類の姉妹群として有力視される。 汎甲殻類 Pancrustacea...
63 KB (8,807 words) - 02:35, 13 November 2024
カイアシ類・鞘甲類・ヒメヤドリエビ類はかつて顎脚類(Maxillopoda)の一部とされてきたが、のちに分子系統解析で軟甲類に近縁と判明し、これらをまとめた多甲殻類が創設された。 多甲殻類は系統的に汎甲殻類(甲殻類+六脚類)の中でカシラエビ類・鰓脚類・ムカデエビ類・六脚類を含んだ異エビ...
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:ナリヤラン シラン属 Bletilla :シラン マメヅタラン属 Bulbophyllum :マメヅタラン・ムギラン・ミヤマムギラン・シコウラン・オガサワラシコウラン・クスクスラン エビネ属 Calanthe :エビネ・キエビネ・キリシマエビネ・アマミエビネ・サルメンエビネ・キンセイラン・キソエビ...
30 KB (3,445 words) - 05:07, 6 October 2024
ワラジムシ(等脚類)の頭胸部の腹面。中央に1対の平板状の顎脚をもつ。 前方の胸肢が顎脚に変化しない甲殻類(鰓尾類・鰓脚類・カシラエビ類など)もあるが、顎脚は甲殻類を通じて広く見られる。多くは最初の1対のみ、十脚類は3対、シャコ類(口脚類)は5対まで及ぶ。また、顎脚に特化した胸...
8 KB (990 words) - 21:47, 4 December 2023
分子系統解析では、貝虫類は現生甲殻類の中でウオヤドリエビ類(鰓尾類+シタムシ類)やヒゲエビ類と単系統群(貧甲殻類 Oligostraca)をなしている。汎甲殻類(甲殻類+六脚類)の中で、貧甲殻類は基盤的で、多甲殻類(軟甲類+鞘甲類+カイアシ類)と異エビ類(カシラエビ類+鰓脚類+ムカデエビ...
20 KB (2,741 words) - 18:36, 2 December 2023
シロエビ(白海老)、学名 Metapenaeopsis lata は、十脚目クルマエビ科に分類されるエビの一種。西日本沿岸に分布し、近縁種とともに食用にされる。 なお、富山湾沿岸で漁獲される「シロエビ」は本種ではなくオキエビ科の一種 Pasiphaea japonica 、標準和名「シラエビ」で、エビ...
3 KB (333 words) - 02:03, 4 February 2017
エビ(石川県石崎。大型の雄)、トノサンエビ(京都府)、ドロエビ(新潟県上越)、ナツエビ、ナワエビ(山形県)、ブドウエビ(青森県小泊)、ブドエビ(山口県秋穂、大型個体)、ロク(山口県)、カワツエビ・川津海老(兵庫県明石市)などがある。 アカエビ、クマエビ、ブドウエビ...
7 KB (917 words) - 02:04, 4 November 2020
タラバエビ科 (Pandalidae) はコエビ下目に属するエビの分類群の一つ。ホッコクアカエビ、ホッカイエビ、ボタンエビ、トヤマエビなどが分類される。 世界中の海から多くの種類が知られる。「タラバエビ」(鱈場海老)の和名はタラの漁場で同所的に漁獲されることに由来し、主要な水産重要種はその名の通り寒...
13 KB (1,985 words) - 06:50, 17 May 2022
エビ、ミジンコ、ホウネンエビなどを含む。陸水に生息する小型甲殻類を中心とするグループである。 腕の様に発達した第二触角を持つミジンコ類 数多くの体節を有するカイエビ類 ごく一部の例外を除き、鰓脚類は主に以下のような特徴を持つ。 小型。大きくも数cm程度のカブトエビ...
15 KB (1,682 words) - 15:44, 7 January 2024
深海ゾーン オオグソクムシ、アカザエビ、オニカナガシラ、サギフエなど 海月銀河 ミズクラゲ、アカクラゲ、サカサクラゲ、ハナガサクラゲ、ギヤマンクラゲなど 北極圏 ワモンアザラシ、クリオネなど フォークランド諸島 イワトビペンギン モルディブ諸島 トラフザメ、イヌザメ、マダラエイなど...
15 KB (1,862 words) - 13:32, 6 November 2024
など)に基づくものである。それ以前の Regier et al. (2005, 2010) では鰓脚類は多甲殻類とともに真甲殻類 Vericrustacea、カシラエビ類はムカデエビ類とともに奇エビ類 Xenocarida をなしている。 ^ ただし、螺旋動物のうち、触手冠動物の腕足動物などでは放射卵割を行い、脱皮動物でも線形...
217 KB (26,219 words) - 14:09, 25 December 2024
Tetraconata)と呼ばれる。 2000年代以降、汎甲殻類説が広く認められるようになり、特に2010年代後期以降では、六脚類の姉妹群になる甲殻類としてムカデエビが有力候補と見なされる(共にLabiocaridaをなす)。これにより、前述の六脚類と多足類の多くの共通点は、単に陸上生活への適応でそれぞれ独自に獲...
67 KB (7,945 words) - 23:09, 13 November 2023
他の自分よりも身体の大きな生物の「掃除」に特化した種も存在し、相利共生の関係にある。これらはダニやシラミのような外部寄生虫、体表や鰓などの古い表皮を取り除く。鳥類ではウシツツキ(英語版)、魚類ではホンソメワケベラなど(掃除魚)、節足動物ではアカシマシラヒゲエビなどのエビ(cleaner shrimp)がそういった生態を持つ。ホンソメ...
34 KB (4,348 words) - 04:32, 7 December 2024
エビ、アカシマシラヒゲエビ、ゴンズイの若魚、ホンソメワケベラなどの小動物が見られる。これらはウツボ類の皮膚表面や口の中の寄生虫を掃除することでウツボ類と相利共生しており、ウツボ類もこれらの小動物を捕食することはまずない。 また、イセエビ類とも相利共生の関係にあり、この場合は、イセエビ...
21 KB (2,900 words) - 11:16, 20 November 2024
とりした肉質で煮崩れしにくく、煮物に向く。「エビイモ」とも呼ばれることもある。 エビイモ(海老芋) - 主に近畿地方で食べられる京都の伝統野菜で、別名で「京芋」ともよばれている。親子兼用品種の唐芋を独特の栽培法によって湾曲させたものである。改良種で芋がエビの尾のように曲がった形で、ハッキリした横縞模...
48 KB (6,728 words) - 08:56, 8 December 2024
、アラルコメネウスも原始的な甲殻類と誤解釈され、例えば Simonetta & Delle Cave 1975 に「無甲類(ホウネンエビとアルテミアの群)とカシラエビ類の祖先としてほぼ理想的」と考えられた。しかし90年代後期以降では本属(およびメガケイラ類全般)の甲殻類らしからぬ特徴を判明し、この...
22 KB (2,784 words) - 12:10, 24 April 2024
エビ科、クルマエビ亜目を含む十脚目甲殻類の多くの種の生息地となっている。フクロエビ上目(端脚目と等脚目を含む)は、オーストラリア南部の冷たい水域において、より多くの種が生息している。それほど知られていないグループにおいては、ムカデエビ綱、カシラエビ綱、鰓脚綱、顎脚綱(フジツボ、カイアシ類と鰓尾類...
53 KB (7,019 words) - 15:32, 17 October 2024
エビカズラ」とよばれ、冷涼地に自生し、北海道では平地で普通に見られる。東北地方では低山地、関東以西では高山地に自生し、四国にも分布するが、現在のところ九州地方での自生は確認されていない。東北地方、信州(長野県)、岡山県 などでは、ヤマブドウワインが造られている。 シラガブドウ(ヴィティス・シラガイ)...
66 KB (8,638 words) - 03:28, 2 December 2024
埼玉県東松山市の焼き鳥は、豚のかしら肉を用い唐辛子などをブレンドした味噌だれを塗って食べる。「やきとり」を頼むとカシラが出され、タン、ハツなど他の部位にもネギを挟んで串に刺す。韓国出身の「大松屋」初代店主が1958年に考案し、周辺の店に教えて定着した。かしら肉の共...
35 KB (4,079 words) - 06:17, 13 November 2024
Chlorospatha Colletogyne Colocasia サトイモ属 C. antiquorum ヤマサトイモ・トウノイモ・エビイモ C. esculenta タロイモ・サトイモ・ヤツガシラ・ミズイモなど C. gitgantea ハスイモ Cryptocoryne クリプトコリネ属 Culcasia Dieffenbachia...
13 KB (1,308 words) - 06:03, 6 December 2024