グリセリン脂肪酸エステル(グリセリンしぼうさんエステル)は、グリセリン(グリセロール)と脂肪酸から形成されるエステルで、一般的に疎水性が非常に高い。 グリセリド(英語: Glycerides)、アシルグリセロール(英語: acylglycerols)とも呼ばれる。 グリセリン...
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リン脂質(リンししつ、Phospholipid)は、構造中にリン酸エステル部位をもつ脂質の総称。両親媒性を持ち、脂質二重層を形成して糖脂質やコレステロールと共に細胞膜の主要な構成成分となるほか、生体内でのシグナル伝達にも関わる。 一般的なリン脂質は、 グリセリン...
8 KB (988 words) - 09:41, 20 April 2024
リン脂質、スフィンゴ脂質、コレステロールエステルなど)。脂肪酸がグリセリンとエステル結合したアシルグリセロールは油脂を構成する。 脂肪酸は主に炭素数および不飽和結合の有無、幾何異性体の種類によって分類される。 炭素数に応じて短鎖・中鎖・長鎖脂肪酸と区別する。 炭素数が6未満:短鎖脂肪酸(short-chain...
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グリセリンをもつもので、アシルグリセロールと呼ぶ。生体中では主に脂肪として蓄えられ、エネルギーの貯蔵や組織の保護などに利用される。エステル結合した脂肪酸の数によってモノグリセライド・ジグリセリド・トリグリセリドと分けられる。エーテル型脂質のアルキルエーテルアシルグリセロール(アルキルエーテル...
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脂肪酸(おおむね炭素数7以上)のグリセリンエステル(トリグリセリド)はいわゆる脂肪であり、植物あるいは動物性食品に広く含まれる。 エステル結合で重合した、代表的なポリエステル樹脂としてポリエチレンテレフタラート (PET) が挙げられる。 低分子のカルボン酸エステル...
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生物の油脂には大量のトリアシルグリセロール(トリグリセリド)が含まれている。これは脂肪酸とグリセリンのエステルであり、加水分解によりグリセリンと脂肪酸を生じる。例えば石鹸を生産する際に副産物として大量のグリセリンが得られる。 またバイオディーゼル燃料の主成分は脂肪酸メチルエステル...
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中性脂肪(ちゅうせいしぼう、neutral fat)ないし中性脂質(ちゅうせいししつ、neutral lipid)とは、脂肪酸のグリセリンエステルを指す。狭義には常温で固体の中性脂質を中性脂肪と呼ぶ。 グリセリン脂肪酸エステルにはモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリ...
6 KB (703 words) - 10:18, 6 August 2023
ン脂肪酸アルコール、オレイン酸ナトリウム及びモルホリン脂肪酸塩、ミカン缶詰製造時の果皮除去のためのポリオキシエチレン高級脂肪酸アルコールが認可されている。日本国外では製パン用途でステアロイル乳酸カルシウム、チョコレートの粘度低下剤としてモノグリセリドリン...
12 KB (1,967 words) - 19:06, 20 February 2024
トリアシルグリセロール(英語: triacylglycerol、TAG)とは、1分子のグリセロールに3分子の脂肪酸がエステル結合したアシルグリセロールで、単純脂質に属する中性脂肪の1つである。トリグリセリド(英語: triglyceride、TG)またはトリアシルグリセリド(英語: triacylglyceride)ともいう。...
7 KB (829 words) - 15:02, 9 June 2024
油脂(ゆし、Oil)とは、脂質の一種で、天然由来の脂肪酸とグリセリンとのエステル化合物を指す。大部分はトリグリセリド(トリ-O-アシルグリセリン)である。単一の化合物の意味では通常は使われず、複数のトリグリセリド化合物の混合物である。狭義の油と同じ意味であるが、油は石油など通常油脂には含めないものも含める場合がある。...
4 KB (418 words) - 12:57, 11 November 2024
ジアシルグリセロール(英: diacylglycerol、DG、DAG)とは、グリセリンに2つの脂肪酸がエステル結合を介して結合した分子である。略称してDGまたはDAGと表し、別名をジグリセリドともいう。右の図は1-パルミトイル-2-オレイル-グリセロールであるが、ジアシルグリセ...
5 KB (682 words) - 06:18, 1 May 2024
常温で液体である植物油や魚油などには不飽和脂肪酸が多く含まれ、常温で固体である肉の脂などには飽和脂肪酸が多く含まれている。両者をまとめて油脂と呼ぶ。普通の油脂は脂肪酸とグリセリンの化合物であり、一般にトリグリセリド(トリ-O-アシルグリセリン)の形態を取る(例外: エコナ等)。 不飽和脂肪酸とは脂肪酸...
8 KB (978 words) - 05:28, 17 December 2024
界面活性剤 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
非イオン系(ノニオン系)界面活性剤 脂肪酸系(非イオン) - しょ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド 高級アルコール系(非イオン) - ポリオキシエチレンアルキルエーテル アルキルフェノール系 - ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 両性イオン界面活性剤...
21 KB (3,280 words) - 02:13, 2 July 2024
リパーゼ (category 日本語版記事がリダイレクトの仮リンクを含む記事)
(lipase) は、脂質を構成するエステル結合を加水分解する酵素群である。語源は、ギリシャ語の“lipos(脂肪)”+“ase(酵素)”に由来する。普通はそのうちで特にトリグリセリド(グリセロールの脂肪酸エステル)を分解して脂肪酸を遊離するトリアシルグリセリドリパーゼ(EC 3.1.1...
2 KB (283 words) - 15:08, 9 June 2024
中で主に見られる。1904年ヌープによって発見された。 生物がエネルギーを取り出すために利用する脂肪酸やグリセロールは、脂肪細胞に貯蔵されたトリアシルグリセロールなどのエステルから得る。トリアシルグリセロールは細胞中に脂質滴として凝集しているため、細胞質の浸透圧を上げることなく存在でき、また水和も...
18 KB (2,742 words) - 14:02, 7 July 2024
ソルビタン脂肪酸エステル(ソルビタンしぼうさんエステル)は、ソルビタンと脂肪酸のエステルで、食品用乳化剤や化粧品・工業用界面活性剤として、単独または他の界面活性剤と配合して用いられる。1945年に米国Atlas社により開発され、日本でも古くから食品添加物として用いられてきた。1996年の資料によると、食品用として年間約1...
5 KB (754 words) - 07:15, 16 September 2024
アルコール (category 解消済み仮リンクを含む記事)
アルコール類は、生体内での主要代謝物の1つであり、生体内に多種多様なアルコールが広く見いだされる。蝋はセタノールなど高級アルコールであり、脂肪(中性脂肪)は、グリセリンと脂肪酸とのエステルである。そして、糖類もアルコールである。ケトースやアルドースのカルボニル基が還元されたエリトリトールやキシリトール、ソルビトールなどは、糖アルコールと呼ばれる。...
26 KB (3,525 words) - 02:25, 13 December 2024
脂肪のほとんどは小腸でのみ吸収される。トリグリセリドが個々の脂肪酸とグリセロールに分解されると、コレステロールとともにミセルと呼ばれる構造体に凝集する。脂肪酸とモノグリセリドはミセルから離れ、腸上皮細胞に入るため膜を通って拡散する。上皮細胞の細胞質ゾルでは、脂肪酸とモノグリセリ...
23 KB (2,821 words) - 20:44, 7 April 2024
石鹸 (category 脂肪酸)
われる。分離したグリセリンは保湿機能を持つため、あとで戻し配合する場合もある。 エステル鹸化法 前処理として、原料油脂(トリアシルグリセロール)にメチルアルコールを反応させ、エステル交換反応によって脂肪酸メチルエステル(バイオディーゼルの主成分でもある)に変換した後に鹸化する。低温・短時間で鹸化で...
50 KB (6,505 words) - 10:56, 28 December 2024
ホスファチジルコリン(英: phosphatidylcholine, PC)とは、グリセロリン脂質の親水部としてコリンがリン酸エステル結合しており、疎水部としてグリセロール骨格に2つの脂肪酸がエステル結合した構造をしている、リン脂質の総称である。脂肪酸の組み合わせが多数あることからホスファチジルコリン...
6 KB (406 words) - 04:27, 27 December 2022
バイオディーゼル (section グリセリンの処理について)
ある。諸外国においてバイオディーゼルとして規格化がなされているのは脂肪酸メチルエステル(Fatty acid methyl ester、以下「FAME」)のみであるが、厳密に化学的な定義はない。原料となる油脂からグリセリンをエステル交換により取り除き粘度を下げる等の化学処理や改質処理を施し、ディー...
35 KB (5,195 words) - 08:53, 12 November 2023
ステロールを多く含む高等動物の組織、あるいはイカの内臓からも抽出され、工業原料として利用される。 コレステロールを多く含む天然物から抽出すると、ヒドロキシ基(OH基)の部分に脂肪酸が結合したエステル体であるアシルコレステロール、さらに他のステロイド(コレスタノールや7-デヒドロコレステ...
103 KB (12,704 words) - 02:08, 19 December 2024
ホスファチジルエタノールアミン (category グリセリンエステル)
phosphatidylethanolamine, PE)は、グリセロリン脂質のうち頭部のアルコールとしてエタノールアミンがリン酸エステル結合しており、グリセロール骨格に2つの脂肪酸がエステル結合しているリン脂質の総称。脂肪酸の組み合わせが多数あることから、ホスファチジルエタノールアミンに属するリン脂質は複数存在している。...
2 KB (103 words) - 02:36, 14 April 2023
また、エステル交換反応の逆反応は、ポリエステルをモノマーにケミカルリサイクルする際や、長鎖脂肪酸とグリセリンのトリエステルである油脂から長鎖脂肪酸のモノエステルであるバイオディーゼルを生産する際などに利用されている。 ^ 市原謙一 (2012年2月). “脂肪酸分析は意外と簡単”. 2014年1月13日閲覧。 大寺触媒 表示...
2 KB (226 words) - 06:35, 15 March 2022
脂肪分解(しぼうぶんかい 英: lipolysis)とは脂質の分解を指し、それはトリグリセリドをグリセロールと遊離脂肪酸に加水分解する。以下のホルモンが脂質分解を誘導する: グルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリン、グレリン、成長ホルモン、テストステロン、コルチゾール。これらはGタンパク質共役受容体...
5 KB (678 words) - 08:13, 29 May 2022
ルボキシメチルセルロースナトリウム、プロピレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウム 乳化剤 グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル 調整剤 ギ酸 アミノ酸...
3 KB (305 words) - 18:51, 21 March 2022
食品用乳化剤、乳化安定剤に使用されている。 ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル 天然由来の脂肪酸とのエステルは食品添加物として認可されている。 エーテル型 脂肪アルコールエトキシレート (RO(CH2CH2O)nH) アルキルポリエチレングリコールとも呼ばれる。 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル (RC6H4O(CH2CH2O)nH)...
3 KB (313 words) - 06:56, 19 July 2024
プリン塩基であるアデニンに、単糖のリボースがN-グリコシド結合により結合したアデノシンを基本構造として、リボースの 5'-ヒドロキシ基にリン酸エステル結合によりリン酸基が結合し、さらにリン酸が2分子連続して無水結合で結合した構造である。この、リン酸基同士の結合(リン...
13 KB (1,825 words) - 06:54, 13 November 2024
サラダ、鶏の唐揚げや照り焼き、卵、和え物などに対し、グリシンや酢酸ナトリウム、ε-ポリリジン、pH調整剤、リゾチーム、中鎖脂肪酸ポリグリセリンエステルをはじめとする乳化剤などが使用される。 [脚注の使い方] ^ 食品保健研究会(編) 1989, pp. 210–211. ^ 食品保健研究会(編)...
2 KB (281 words) - 10:30, 10 June 2023
脂肪酸メチルエステル(しぼうさんメチルエステル、英: Fatty acid methyl ester、略称: FAME)は、脂肪あるいは脂肪酸とメタノールとのアルカリ触媒反応によって生産できる脂肪酸エステルの一種である。バイオディーゼル中の分子は主にFAMEであり、通常トランスエステル化によって植物油から得られる。1トンの油脂と0...
9 KB (957 words) - 20:22, 24 September 2021
バイオ燃料 (category ISBNマジックリンクを使用しているページ)
脂肪が持つ3箇所のエステル結合を全て切り、グリセリンとではなく、メタノールとエステル結合を作成するという、いわゆる、エステル交換を行って合成する。これにより、中性脂肪がエステルの形で持つ3分子の脂肪酸は、3分子のメタノールと脂肪酸のエステルに変わる。そして、不純物として遊離してくるグリセリン...
40 KB (5,729 words) - 22:58, 12 September 2024