ミズカビとは、水中生活をするカビ的な生物である卵菌類のミズカビ属 (Saprolegnia) の生物、あるいはそれに似た姿を持つものをまとめてこう呼ぶ。しかし、水中性のカビ状の生物、という把握もあり得るので、まずこの区別から始める。その後に卵菌類のミズカビ科のものについて説明する。 一般的に、カビ...
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カビと認識される。また、菌糸体を生じない菌類である酵母であっても、密で表面が粉状の集落を形成する場合、これもカビと認識されることがある。 なお、水中に成育する糸状の菌類的生物もミズカビなどと称される。最近まで菌類と考えられていたのでカビのような名で呼ばれている。これらの生物は生活の型はカビ...
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では2µm程度の菌糸が普通で、部分的にはさらに細くなっている。特に太いのは菌類ではないが卵菌類のミズカビ類で、20-40µmは普通で、ミズカビやワタカビでは時には100µmを越えることもある。フハイカビで4-6µm、これは一般の子嚢菌、担子菌程度である(椿他,1978:各種の記述から)。...
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ツボカビ類は,菌類でもっとも原始的な群だと考えられる。菌類のそれ以外の群との関係は不明な点が多いが、接合菌のバシジオボルスがツボカビ類に近縁との説が浮上している。 なお、水中で見られるカビに似た生物は、一般にミズカビと呼ばれ、ミズカビ...
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ミズカビ群とツユカビ群に分けられる(下図10)。初期分岐群(basal oomycetes)はユーリカスマ目やフクロカビモドキ目など全て微細な内部寄生性種であり、特に2020年ごろから詳細に研究され多数知られるようになった。ミズカビ群はフシミズカビ目(ときにアトキンシエラ目を分ける)とミズカビ...
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水カビ病(みずカビびょう、ミズカビ病)は、ミズカビ科真菌のミズカビ属(Saprolegnia)、ワタカビ属(Achlya)、アファノマイセス属(Aphanomyces)などの感染を原因とする魚類の感染症の総称。原因菌によってミズカビ病、ワタカビ病、アファノマイセス病と呼ばれる。サケ科魚類に発生する...
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Bicoecales) プラシディア類 (Placididea) デヴェロパエラ (Developayella) 卵菌類 (Oomycetes):ツユカビ類、ミズカビ類 サカゲツボカビ類 (Hyphochytriomycetes) 不等毛植物類(黄色植物類)(Heterokontophyta, Chromophyta):褐藻類、珪藻類...
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るためである。ただし、形成過程から考えると、大きく二つの場合がある。一つは体細胞分裂によって形成される胞子である。ケカビなど接合菌の胞子のう胞子、アオカビなど不完全菌の分生子、ミズカビ類の遊走子などがこの例である。この場合、その胞子の発芽によって生じる新個体は、親と同じ遺伝形質を持つ。...
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Peronosporomycetes (Oomycetes) 死んだ金魚などに生える、いわゆるミズカビ等のなかま。 Saprolegnia ミズカビ、Pythium フハイカビ、Peronospora ツユカビ、Phytophthora エキビョウキン 他 サカゲツボカビ類 Hyphochytriales (Hyphochytriomycetes)...
16 KB (1,947 words) - 16:05, 19 December 2023
カワリミズカビ属は後方1本鞭毛をもつ鞭毛細胞を形成することから、21世紀初頭まではコウマクノウキン属 (Blastocladia) などと共にツボカビ綱コウマクノウキン目に分類されていた。その後、分子系統学的研究から、コウマクノウキン目が他のツボカビ...
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卵菌類のミズカビ類においても、これらと似た現象が知られる。ミズカビ類においては、むしろ自家和合性のものが多い。単独株でも、ある程度の期間の培養を行えば、有性生殖が見られるのが普通である。しかし、ワタカビなどの一部に自家不和合性の種がある。 ミズカビ類の有性生殖は、やはり配偶子のう接合によるが、ケカビ...
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のもあれば、生活環の上で必ず形成されるものもある。類似の語にオーシスト、スポロシストもある。 以下にいくつかの例を挙げる。 卵菌類の遊走子の場合 ミズカビは、菌糸の先端に遊走子のうを形成する。遊走子のうから泳ぎ出た遊走子は、何かに触れてそこで被嚢し、シストとなる。しばらくするとそこから再び遊走子が泳...
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る。宿主は主として陸上植物であるが、一部のものはストラメノパイルであるフシナシミドロやミズカビ類に寄生する。 この生物が寄生すると、病巣となった組織が肥大したり、異常な細胞分裂を起したりすることがある。ネコブカビの名も、代表種である Plasmodiophora brassicae が感染した植物の根にコブを作ることに由来する。P...
15 KB (2,368 words) - 18:41, 7 January 2021
菌類のツボカビ門のサヤミドロモドキと卵菌類であるミズカビ類との類の場合も、似た状況がある。いずれもよく発達した菌糸を水中に伸ばして生活し、その姿はよく似ている。以前はいずれも鞭毛菌という共通の群に属する菌類と考えられたが、現在ではミズカビ...
7 KB (1,242 words) - 01:50, 12 December 2023
一般には菌糸の先端か、あるいは途中が区画され、貯蔵物が蓄えられてややふくらみ、細胞壁が厚膜化することで形成される。ケカビ類やミズカビ類ではもとの菌糸が隔壁のない多核体なので、新たに隔壁を生じることになるが、より高等な菌類では菌糸が細胞に分かれているから、それらのどれかが厚膜...
6 KB (1,032 words) - 05:21, 2 July 2018
原生生物界には以下の様な生物が含まれる。 褐藻類、紅藻類といったすべての真核藻類 鞭毛をもつ菌類的生物(卵菌類・いわゆるミズカビ類など) 変形菌、細胞性粘菌などのいわゆる粘菌類 アメーバ、ゾウリムシなどの原生動物 原生生物は、水中や水を多く含む土壌中に生息している。陸上でも...
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シダ植物に見られるような世代交代を行うのは、コケ植物・種子植物・褐藻類・緑藻類などの藻類などに見られる。菌類ではツボカビ門のカワリミズカビなどに同様の世代交代を行うものが含まれる。また、有孔虫類もこのような世代交代を行う。動物ではこのような例は知られていなかったが、近年発見さ...
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マッカビ・テルアビブFC(ヘブライ語: מועדון כדורגל מכבי תל אביב、英語: Maccabi Tel Aviv Fooball Club)は、イスラエルの都市テルアビブを本拠地とするサッカークラブである。 国内リーグ、カップともに最多優勝を誇る、イスラエルを代表する強豪クラブ。...
38 KB (490 words) - 06:00, 12 July 2024
繁殖を行った場合、ホテイアオイの根に多数の小さな透明の卵が着いているのが見えるが、所々に不透明なものがあれば、それが未受精卵である。それらはすぐにミズカビが生える。ただし、単為生殖の場合は全く別で、未受精卵ではあっても発生が行われて子供が生まれる。 一般には未受精卵は受精することを前提に作られるから...
5 KB (820 words) - 13:58, 11 March 2022
シダ植物、コケ植物、種子植物や、緑藻の一部、褐藻類の多く、ハプト藻、有孔虫、粘液胞子虫、変形菌などがこれである。菌類では微胞子虫やツボカビ類の一部(カワリミズカビ)がこれにあたる。 これ以外に、大きな分類群に見られる、特殊な型としては、以下のようなものがある。...
8 KB (1,349 words) - 09:38, 27 October 2021
ミズカビ類の分離には麻の実を茹でて殻を取ったものを用いるのが標準である。スルメを使えば、動物質はその後の培養での水管理が少しやっかいになるが、異なった傾向の種が分離できる。いずれも細菌類の増殖を押さえるために水の交換は必須で、さもなければシャーレの中がどろどろの粘液になる。 他に、ツボカビ...
6 KB (1,010 words) - 00:47, 4 March 2023
では、菌類の起源になった植物は何か、というような過程を経て、黄緑藻類のフシナシミドロあたりが菌類の先祖の候補にあがってきた。なぜなら、ミズカビ類は胞子に鞭毛を持つカビであり、これは菌類の中では原始的な特徴と見られ、それとフシナシミドロ類が、栄養体の形や、有性生殖の形等、実によく似ていたからである。栄...
3 KB (451 words) - 19:17, 7 March 2021
て引き起こされる症状をウオジラミ症と言う。体表に血走ったような跡が出るのが普通である。体液を吸って魚を弱らせるだけでなく、傷口からミズカビ類が侵入することがあり、ミズカビ病の引き金となる。日本ではチョウがキンギョやコイなどの有力な害虫として知られる。 また、これらの魚の人為的な移動に伴って、この類も...
12 KB (1,760 words) - 12:29, 3 January 2024
は、同じコウマクノウキン目のカワリミズカビ属や Blastocladiella simplex に寄生するが、Blastocladia parva や Catenaria anguillulae、および卵菌には寄生しない。またロゼラ属(ロゼラ門)やフクロカビ属(フクロカビ門)の中には、カワリミズカビ属に寄生するものが知られている(上図3b)。...
43 KB (4,634 words) - 22:11, 2 July 2023
は黄色を帯びた褐色となる。これは多数形成される卵胞子が金褐色をしていることによる。またこのような成長には2-4週間かかり、これはいわゆるミズカビ類やカワリミズカビなどよりかなり遅い。後述のように通年は見られないこともあって、本菌がまれにしか発見されない理由となっている。...
20 KB (3,554 words) - 01:53, 30 May 2023
マッカビ・テルアビブBC(ヘブライ語: מ.כ. מכבי תל אביב、英: Maccabi Tel Aviv B.C.)は、イスラエル・テルアビブを本拠地とするプロバスケットボールチームである。1932年創設。本拠地はメノーラ・ミヴタキム・アリーナ。 スーパーリーグではこれまで53シーズンの...
17 KB (271 words) - 08:24, 20 September 2024
ものが多いが、大小の差があるものもある。その場合、大きい方を雌性とする。ケカビ類の場合、両者が対等に融合するように見えるが、クサレケカビなどでは雌性配偶子のうに雄性配偶子のうの内容が流れ込むようにして接合が行われる。 ミズカビなどの卵菌類の場合、菌糸の側面から出た枝の先端が丸く膨らむようにして生卵器...
3 KB (526 words) - 12:12, 23 April 2018
足したが、経済管理の失敗や反ルワンダ感情、反ウガンダ感情による混乱により2001年に暗殺された。その後、ローラン・カビラの息子であるジョゼフ・カビラが29歳の若さで就任。ジョゼフ・カビラ政権下では国内の建て直しが行われたが、同国は依然として人権侵害、拷問、虐殺、貧困問題、紛争(英語版)に悩まされている。...
86 KB (9,719 words) - 04:42, 25 September 2024
Rozella はいわゆる鞭毛菌の1つ。鞭毛菌類(卵菌を含む)の細胞内寄生菌であり、細胞壁のない細胞体は遊走子嚢か厚膜の耐久胞子に変化する。当初はツボカビ門に含まれるものと考えられてきたが、現在では全菌類と姉妹群をなし、菌類の系統樹の一番基底で分岐したものとされ、新たな分類群の代表と見なされている。...
10 KB (1,765 words) - 01:56, 30 May 2023
。下等菌類の培養に。また、偽菌類である卵菌(ミズカビ)の培養に用いる。 合成ムコール寒天培地 (SMS) ケカビ類の純粋培養と同定のために考案された人工培地。 MY20寒天培地 グルコースを20%含み、コウジカビ属など糖分の高い環境で生育する好稠性のカビの培養に用いる。 Gorodkowa寒天培地...
20 KB (3,491 words) - 00:05, 19 June 2024
が有効。少数の場合には目につきにくいので、いつの間にか大繁殖している場合がある。体液を吸われて魚が衰弱するだけでなく、体表に傷を付けられることからミズカビ類の侵入を引き起こしやすいと言われる。 日本で発見、記載されたものが先取権を持ったために japonicus...
8 KB (1,188 words) - 07:36, 15 July 2024