• ギリシア教父とは2世紀以降のキリスト教著述家で、特にギリシア語で著述を行った神学者群のこと。教父というのは特に正統信仰に基づいて誤りのない著述を行い、自らも聖なる生涯を送ったと教会が認めた人々のことである。ただし新約聖書の著述家たちは教父には含まない(ラテン語で著作を行った教父たちはラテン教父...
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  • ギリシア哲学(ギリシアてつがく、ギリシャ哲学)とは、古代ギリシアで興った哲学の総称。現在でいう哲学のみならず、物理学(自然哲学)や数学を含む学問や学究的営為の総称である。 ディオゲネス・ラエルティオスはギリシア哲学の起源を、アナクシマンドロスから始まるイオニア学派(厳密にはミレトス学派)と、ピタゴ...
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  • 教父」ないし「使徒的教父」という。使徒教父の次の世代で、ギリシア哲学の知識によってキリスト教批判者と論争し、正統信仰の確立に貢献した人々を「護教教父」という。また、著述がラテン語かギリシア語かによってそれぞれ「ラテン教父」「ギリシア教父」という分類がされることもある。教父...
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  • ラテン教父(ラテンきょうふ、英語:Latin Fathers)は、古代から中世初期、2世紀から8世紀ごろまでのキリスト教著述家で、特にラテン語で著述を行った神学者の一群のこと。ギリシア語で著作を行った教父たちはギリシア教父という。教父というのは、特に正統信仰の著述を行い、自らも聖なる生涯を送ったと教...
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  • 教父学(きょうふがく、ラテン語: patrologia, 英語: patrology, patristics, ロシア語: Патристика)は、教父に関する学問・研究。聖師父学とも訳し、patrologyは教父文献学、patristicsは教父研究とも訳す。 教父についての研究はギリシア教父...
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  • カイサリアのバシレイオス(カエサレアのバシリウス)(ギリシア語: Βασίλειος Καισαρείας, ラテン語: Basilius Caesariensis, 330年頃 - 379年)は、ギリシア教父、4世紀の最も重要なキリスト教神学者の一人である。カイサリア(現在のカイセリ)の主教(司...
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  • アレクサンドリアのアタナシオス、あるいはアタナシオス(298年 - 373年5月2日, ギリシア語: Αθανάσιος Αλεξανδρείας, ラテン語: Athanasius アタナシウス)は、4世紀のキリスト教の神学者・ギリシア教父・聖職者である。エジプトのアレクサンドリア主教(司教、または大主教)を務...
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  • ギリシアのアテナイの出身と考えられている。ギリシア教父と呼ばれる一群の神学者の一人で、オリゲネスとならんでアレクサンドリア学派の代表的な神学者である。 生没年を含めてクレメンスの生涯についてはほとんど知られていない。しかし、彼の著作『ストロマテイス』の記述や流麗なギリシア語文体、ギリシア...
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  • ナジアンゾスのグレゴリオス(325年/330年 - 389年1月25日)は、ギリシア教父のひとり、4世紀のローマ帝国カッパドキア属州のキリスト教神学者、聖職者である。正教会・カトリック教会で聖人。日本ハリストス正教会では神学者グリゴリイと呼ばれる。日本のカトリック教会ではナジアンズの聖グレゴリオある...
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  • 行基、奈良時代の僧(* 668年) 王忠嗣、唐の武将(* 705年) 栄叡、奈良時代の僧(* 生年未詳) ダマスコのイオアン、キリスト教の聖人、ギリシア教父(* 676年頃 ) 注釈 出典 [脚注の使い方] ウィキメディア・コモンズには、749年に関連するカテゴリがあります。 年の一覧 年表 年表一覧...
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  • オリゲネス (category 教父)
    オリゲネス(Origenes Adamantius, 185年頃 - 254年頃)は、古代キリスト教最大の神学者。いわゆるギリシア教父とよばれる神学者群の一人で、アレクサンドリア学派(英語版)といわれるグループの代表的存在。『諸原理について』(De Principiis)など膨大な著作を著したが、死...
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  • 古代には、キリスト教内の著述家・理論家である教父達によって、ギリシア哲学とキリスト教の融合が成されていった。初期には専らギリシア語圏のギリシア教父からそれが始まり、徐々にラテン語圏のラテン教父にも、ギリシア哲学を吸収する態度が広まった。 主な教父哲学者は、以下の通り。 ユスティノス テルトゥリアヌス...
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  • エウセビオス (category 教父)
    カエサレアのエウセビオス(Ευσέβιος, Eusebios, 263年ごろ - 339年5月30日)は、ギリシア教父の一人であり、歴史家にして聖書注釈家。314年前後からカエサレア・マリティマ(パレスティナ)の司教(主教)を務めた。その師パンフィロスとともに正典の確定に関わり、『福音の論証』『福...
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  • 会・ルーテル教会で聖人。372年よりニュッサの主教を務めたためこのように呼ぶ。日本正教会での表記はニッサの主教聖グリゴリイ。カッパドキア三教父のひとり。ギリシアでとくに尊崇され、「神父のなかの神父」との異名がある。 カッパドキア州カイサレアのキリスト教家庭に生まれた。兄にカイサリアのバシレイオス、...
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  • ユスティノス (category 教父)
    ユスティノス(ギリシア語: Ιουστίνος, 英語: Justin Martyr、100年? - 165年)は、紀元2世紀のキリスト教神学者。ギリシア教父の系統に属し、「教父」「護教家(あるいは弁証家)」といわれる最初期のキリスト教神学者の一人。また、ユスティノスは信仰を合理的に擁護しようとした第一人者である。...
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  • ギリシア語: Θεολόγος, ロシア語: Богослов)の称号を特に付されて崇敬される聖人は以下に挙げる4名のみに限定される(「新神学者」を別に数えて3人とする数え方もある)。表記は日本正教会のものに則るが、括弧内に他教派などで使われる片仮名転写・ギリシャ語表記・生没年等を併記する。...
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  • ネストリウス派(英語: Nestorianism, ギリシア語: Νεστοριανισμός)、または東シリア教会は、古代キリスト教の教派の1つ。コンスタンティノポリス総主教ネストリオスにより説かれたキリスト教の一派で、東方教会(東方諸教会)に含まれる。431年のエフェソス公会議において異端認定...
    16 KB (2,088 words) - 09:36, 22 October 2024
  • 金口イオアン (category 教父)
    sostom+christian+jewish+policy&sig=zzCuQuNS8V1B90ugUh3115uL8Xs  ^ ニカイア教父とニカイア後教父: シリーズ I 『諸聖略伝 11月』82頁 - 110頁、日本ハリストス正教会、2004年 コンスタンティノープル総主教の一覧 三成聖者...
    27 KB (2,803 words) - 20:15, 23 August 2024
  • および書簡論文でのアリウス派反駁を行い、三位一体を始めとする正統教義の確立に寄与した。 なお大ワシリイと神学者グリゴリイは年少のころよりの友人であり、主教聖グリゴリイは大ワシリイの弟にあたる。 教父 ギリシア教父 三成聖者 - 三教父のうち、大ワシリイと神学者グリゴリイが列せられている。混同に注意。...
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  • アウグスティヌス (category 教父)
    思想(ことにキケロ)に影響を受けていた。すでにギリシア教父ギリシア思想とキリスト教の統合に進んでいたが、アウグスティヌスにおいて新プラトン主義とキリスト教思想が統合されたことは、西洋思想史を語る上で外すことができないほど重要な業績である。またラテン教父の間にあったストア派ことにそれとともにマニ教の...
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  • Confessor)は、キリスト教の神学者であり修道士。正教会・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会で聖人。マクシムス、マクシム、マキシモス、マキシムとも転写される。 ギリシア教父の一人に数えられる。 各言語のΟμολογητής・Confessorの部分は、日本正教会では表信者、日本のカトリック教会では証聖者と訳される。...
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  • 「明けの明星」である金星を指すものとして用いられ、オウィディウスやウェルギリウスなどの詩歌にも見られるものであった。旧約聖書はヘブライ語とアラム語で書かれており、新約聖書の原典もギリシア語であるため、ルシファーの語はラテン教父たちによる訳語ということになる。...
    23 KB (2,970 words) - 14:35, 11 November 2024
  • ギリシア語で書かれている(「アチケー(アッティカ擬古文体)」と呼ばれたいわゆる古典ギリシア語は用いられていない)。 その後、早い時期にラテン語、シリア語、コプト語などに翻訳されて多くの人々の間へと広まっていた。ある教父...
    42 KB (6,550 words) - 00:38, 12 October 2024
  • H・I・マルー(著)『キリスト教史<2> 教父時代』上智大学中世思想研究所 編訳/監修、講談社、1990年。ISBN 4-06-190982-7。 ニカイア信条(原ニケア信条) アレクサンドリアのアタナシオス ポワティエのヒラリウス キリストの先在 ニカイア教父とニカイア後教父: シリーズ II/第14巻/第二回公会議/聖なる信条...
    27 KB (3,450 words) - 02:11, 26 December 2024
  • ヒエロニムス (category 教父)
    Hieronymus, 347年頃 - 420年9月30日)は、キリスト教の聖職者・神学者。聖書のラテン語訳であるウルガータ訳の翻訳者として知られる。四大ラテン教父のひとりであり、正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会で聖人とされる。カトリック教会では1295年に教皇ボニファティウス8世に...
    9 KB (908 words) - 14:03, 6 May 2024
  • 』の成立が5世紀以降であることを特定する原因となったプロクロスの著作の影響がみられる。他にもアレクサンドリアのクレメンス、オリゲネス、カッパドキア三教父などの影響を受けている。 ディオニュシオスは単性説と正統な教義を調和させることを目指した一連の神学者群のグループに属していたようである。彼の著作は6...
    13 KB (1,780 words) - 15:11, 25 October 2024
  • 宗教改革の時にルターは個人による聖書解釈の復活を主張した。それと同時に教会による聖書解釈の重要性と、各自がそれを傾聴する必要性を主張した。そして、ラテン教父ギリシア教父たちの解釈の伝統の上に、数々の教会の信仰告白が生み出された。今日プロテスタント教会における説教は、教会信条という公的聖書解釈に基づいて行われるのが原則である。...
    3 KB (331 words) - 11:53, 12 June 2019
  • エイレナイオス (category 教父)
    エイレナイオス(希: Εἰρηναῖος, 130年頃 - 202年)は、古代のキリスト教の理論家(教父)、司祭、教会博士である。リヨンのエイレナイオスとも呼ばれる。ラテン語ではイレナエウス(Irenaeus)といい、その奪格形(Irenaeo)の教会式発音に基づいて日本のカトリック教会ではリヨンの...
    17 KB (2,372 words) - 13:28, 10 December 2024
  • ギリシア教父にまでさかのぼる。神化思想を本格的に論じ始めたのは、小アジア出身でリヨンの司教エイレナイオス(130頃-202)であり、その後アレクサンドレイア派の教父たち(アレクサンドリアのクレメンス、アレクサンドリアのアタナシオスなど)やカッパドキアの教父...
    9 KB (1,175 words) - 14:59, 13 November 2024
  • グレゴリオス・パラマス (category 13世紀ギリシャの哲学者)
    『中世思想原典集成<3> 後期ギリシア教父・ビザンティン思想』平凡社。大森正樹 訳・解説(部分訳) 『東方教会の精髄 人間の神化論攷 聖なるヘシュカストたちのための弁護』知泉学術叢書・知泉書館、2018年。大森正樹 訳・解説 『講話集』 『中世思想原典集成<3> 後期ギリシア教父・ビザンティン思想』 -...
    5 KB (480 words) - 17:24, 8 April 2024
  • キリスト教神学者・アレクサンドリア学派のギリシア教父・オリゲネスの師 ディオ・カッシウス(155年/163年/164年 - 229年以降) - ローマ帝国の政治家・元老院議員・歴史家・『ローマ史』を執筆 テルトゥリアヌス(160年? - 220年?) - キリスト教神学者・最初期のラテン教父の一人・著作に『護教論』がある...
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