デルポイ(デルプォイ、デルフォイ、古希: Δελφοί、羅: Delphoi〈Dhelfí〉、デルフィ、デルファイ、英: Delphi、仏: Delphes)は、古代ギリシアのポーキス (古希: Φωκίς〈Phôkís〉、フォキス) 地方にあった聖域。パルナッソス山麓に位置するデルポイ...
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鴉、雄鶏、鷹、禿鷹で、蝉もアポローンの使いとされる。聖樹は月桂樹、オリーブ、棕櫚、御柳。また、イルカ(デルピス)との関係も深く、イルカの姿に変身したという神話からデルピニオスとも呼ばれ、「デルポイ」という地名はここから来ているともいわれる。 また、あらゆる知的文化的活動の守護神とされ、詩神ムーサイ...
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その名は輝ける女を意味し、光明神と考えられる。また、この名は月の女神としてのアルテミスの呼称としても用いられる。 一説によるとポイベーはデルポイの神託所の支配者の1人で、大地母神ガイア、ティーターン神族のテミスに次いで3番目に支配し、後にここを孫のアポローンに譲ったともいわれる。...
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Castalia)は、ギリシア神話のニュムペーである。アポローンの求愛を拒んでパルナッソス山の麓にあったデルポイの泉に入水した。カスタリアは彼女の泉の水を飲んだ者や、その静かな水音を聞いた者に詩文の才能を宿らせるナーイアスとされる。その聖なる水はデルポイの神殿を清めるのにも用いられた。アポローンはカスタリアをムーサたちに捧げた。...
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れば、プロメーテウスはテミスの子である。 ポーキスの南岸、パルナッソス山の南麓にはデルポイの神託所があった。この神託所は、歴史時代にあってはアポローンのもので、ピューティアーと呼ばれる巫女が神託を授けていた。デルポイは往古、ピュートーと呼ばれ、そこにはゲー(ガイア)の託宣所があり、竜のピュートーン...
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ピュートーンはガイアの子で、その神託所デルポイを守る番人でもあった(ウーラノスとガイアの娘のテミスが神託を授けていたが、元々はピュートーン自身が神託を授けていたとする説もある)。デウカリオーンの大洪水後に残った泥から生まれたと言われる。デルポイの神託所をすっぽり巻ける巨体を持つとも言われて...
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^ 『賭博』『さいころ』『盤上遊戯』 法政大学出版局 二分心 シャーマニズム 啓示、神勅、霊感、預言 旧約聖書 オートマティスム デルポイの神託 - 古代ギリシア、古代ローマの政策に影響を与えた。 シビュラの託宣 - ユダヤ教徒やキリスト教徒が作成した「シビュラの書」の偽書 楊秀清 -...
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エウリュアロスの代わりにヒッポメドーンの子ポリュドーロスとする説もある。 先の七将の戦から10年経ち、七将の息子たちは父親の志を継ぐべくテーバイへの再攻撃を企てた。デルポイの神託を仰ぐと、「アルクマイオーンが指揮をとれば勝利を得る」と告げられた。しかし、エピゴノイ中アルクマイオーンひとりはこの戦いに気乗り薄で、このた...
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を罰する復讐の女神エリーニュスに追われた。しかしエーレクトラー自身はエリーニュスの追跡の対象とはなっていない。オレステースはデルポイの神殿に避難したが、たとえ彼の行為がデルポイの神託を通じてアポローン神が命じたものであっても、オレステースはその報いから逃れることはできなかった。...
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らなる。『ギリシア記』『ギリシア誌』『ヘラスのペリエゲーシス』などとも呼ばれる。成立年代は160年から176年頃と推定されている。 オリュンピアやデルポイの神域に関する記述では、古代オリンピックやピューティア大祭などの競技会の施設や優勝者を記念する彫像などについて、逸話も交えて描写している。...
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ゲウスの子供たちを殺し、その後ペーゲウスとその妻を殺し、復讐を果たした。2人はそのことを母に伝えたのち、アケローオスの言葉によって、首飾りと長衣をデルポイに捧げ、アカルナーニア地方に植民した。 このカリロエーは、リビュアの王リュコスの娘である。トロイア戦争後、ディオメーデースが帰国の航海でリビュアに...
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ラーオドコス (section デルポイを救った英雄)
ラーオドコス(古希: Λαόδοκος, Lāodokos)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してラオドコスとも表記される。主に、 アンテーノールの子 デルポイを救った英雄 のほか、数名が知られている。以下に順に説明する。 このラーオドコスは、アンテーノールとテアーノーの子の1人で、トロイア戦争におけるト...
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スが生まれたという。オウィディウスはまたケーピーソスの孫(欠名)がアポローンによってアザラシに変えられた神話について言及している。 ケーピーソスはデルポイのカスタリアの泉に水を与えたと伝えられている。ポーキス地方の都市リライア(英語版)にあるケーピーソスの泉(ケーピーソス川の源流)とカスタリアの泉は...
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デルポイのシビュラは、パルナッソスの山腹にあるデルポイのアポローンの聖域で予言する伝説的存在である。デルポイといえばアポローンの巫女であるピューティアが下す神託が有名であり、しばしば両者が混同されるが、ピューティアとシビュラは別の存在である。 パウサニアスは、デルポイ...
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ピューティア大祭 (section 聖なるデルポイの平和)
ピューティア大祭(ピューティアたいさい、英語:Pythian Festival、または、Pythian Games)は古代ギリシアの大祭で、デルポイの聖地に全ギリシアから市民が訪れて開催されたアポローン神の祭儀である。ピュティア競技祭ともいう。大祭は8年に一度開催される音楽競技を奉納していたが、後に...
12 KB (1,730 words) - 02:46, 16 September 2023
到着した。この地でテーレパッサが死んだため、カドモスはデルポイまで赴いて今後の方針について神託を伺った。神託のお告げは「エウローペーを探すことはあきらめ、一頭の雌牛のあとをついてゆき、その牛が倒れたところに都を立てよ」というものだった。 デルポイからポーキスに通じる街道で牛飼いたちに出会ったので、カ...
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ーリス領内のケフィソス川の源流まで影響を広げようとしたことが、「ドーリア人の母都」防衛の名目でスパルタ軍のポーキス侵攻を招いた。紀元前448年にもデルポイに対して同様のことを行ったが、この時もスパルタによって計画は挫折した。しかしその後間もなく、紀元前454年に同盟に加入したアテナイの援助を受け、こ...
6 KB (998 words) - 09:00, 19 May 2021
ギリシア系フォカイア人が南フランスに植民市マッシリアを建設。 ギリシアでアルカイック期中期。 彫刻「スニオンのクーロス(アテネ国立考古学博物館蔵)」、「クレオビスとビトンの像(デルポイ考古学博物館蔵)」が作成される。 プラエネステのフィーブラ(留め具)(ローマのピゴリーニ国立先史民族博物館蔵)が作成される。 黄金の基体に現存最古のラテン語(古ラテン語)の刻文がある。...
35 KB (4,379 words) - 00:24, 8 October 2023
Alkeidēs)といい、祖父の名のままアルカイオス(Ἀλκαῖος, Alkaios)とも呼ばれていた。後述する12の功業を行う際、ティーリュンスに居住するようになった彼をデルポイの巫女が 「ヘーラーの栄光」を意味するヘーラクレースと呼んでからそう名乗るようになった。キュノサルゲス等、古代ギリシア各地で神として祀られ、古代ロ...
42 KB (6,019 words) - 09:27, 13 October 2024
ギリシア神話に登場する神々の多くはガイアの血筋に連なり、また人類もその血を引いているとされ、母なる女神としてギリシア各地で篤く崇拝された。未来を予言する能力を持つ女神であり、デルポイの神託所はアポローンの手に渡る前に元々ガイアのものであった。さらに、地上のあらゆる事がその上で行われることから、誓言の神でもある。 ローマ神話におけるテルースに相当する。...
9 KB (1,066 words) - 15:02, 12 October 2024
戦争に参加した。ピロクテーテースの傷を癒したのはポダレイリオスだといわれる。戦争後、ポダレイリオスはポリュポイテースらとともにコロポーンに赴き、その地で死んだカルカースを葬った。さらにデルポイにやって来て、どこに住むべきかを問うたところ、天が堕ちてきても害がないところに住むべしとの神託が下ったので...
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伝えられているところによると、パントオスはもともとギリシアの出身であり、デルポイの神官であった。ヘーラクレースがトロイアを攻略した際に、プリアモスはデルポイに使節を送って神託に伺いを立てたが、この使節の中にアンテーノールの息子がおり、パントオスに恋をしてトロイアに...
4 KB (475 words) - 06:12, 4 March 2022
リスでは秋冬に新年が訪れるが、アッティカ暦では夏(7月〜8月)が新年である。 数多くある古代ギリシア暦の中で、デルポイ暦がとりわけ重要視されている。なぜなら、奴隷解放の碑文の多くはデルポイ暦によって刻印されていたからである。 7月:ヘカトンバイオーン - Ἑκατομβαιών 8月:メタゲイトニオーン...
4 KB (391 words) - 15:57, 16 February 2022
オペー(Khalkiope)とのあいだにおいても子に恵まれず、その理由を尋ねてデルポイに神託を求めた。彼は神から神託を得たが、それは意味が定かに分からない曖昧なものであった為、アイゲウスは神託が理解できなかった。デルポイからの帰途、彼はトロイゼーンを訪ね、ピッテウスに神託の件を話すと、ピッテウスは即座にその意味を理解した。...
11 KB (1,468 words) - 11:49, 16 May 2024
在する」)に由来することから、オイコス(家庭、世帯、家、家族)を意味する。クレーテー島のドレロスとプリニアスの初期の神殿は暖炉を持つ建造物であり、デルポイのアポローン神殿は常に内部に暖炉を持っていたという。ミュケーナイの大広間(メガロン)は、ホメーロスのイタカのオデュッセウスの広間のように、中央に暖炉があったとされている。...
9 KB (1,145 words) - 10:34, 14 May 2024
中傷した。疑いながらも不安に思ったオイディプースは、ポリュボスとメロペーを詰問したが、満足のいく回答が得られなかった。そこで神々に真実を聞こうと、デルポイでアポローンの神託を受けたが、アポローンは彼の問いに答えず、「故郷に近寄るな、両親を殺すであろうから」と教えた。...
13 KB (1,925 words) - 02:30, 14 March 2024
イ(Homeridae)の1人、キオスのキュナイトス(Κιναιθος)の作とされていて、紀元前522年にポリュクラテースが催した、デロス島およびデルポイのアポローンを讃える二重の祭で歌うために作られたものと考えられている。 『ホメーロス風讃歌』に収められた讃歌の長さはまちまちである。長いものは祈り...
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た。他のヘーラクレイダイはトレーポレモスを非難したため、トレーポレモスはロドス島に去り、その地で王となった。 その後、ヒュロスは帰還を果たすためにデルポイの神託所に伺いを立てた。すると神託は「3度の収穫の後に帰還すべし」と告げた。このときに問題となったのは3度の収穫の意味するところである。ヒュロスは...
27 KB (3,217 words) - 17:23, 28 September 2023
テーバイの予言者テイレシアースの娘で、予言の才能に恵まれていた。テーバイがエピゴノイとの戦いに敗れた後、エピゴノイによってデルポイに送られ、アポローンの巫女となった。 [脚注の使い方] ^ ヒュギーヌスによれば、彼女の願いを聞き届けたのはガイアである。 ^ フェリックス・ギラン...
10 KB (1,025 words) - 10:52, 16 October 2024
ウィキメディア・コモンズには、鼎に関連するカテゴリがあります。 鬲 饕餮 (饕餮紋(中国語版)) 鼎泰豊 デルポイの三脚鼎(英語版) - 神託で有名な都市国家デルポイの祭器。予言を乞うヘーラクレースとデルポイの守護神アポローンの間で取り合いになった。 徒然草 - 日本で鎌倉時代に書かれた随筆。京都・仁和寺...
5 KB (741 words) - 20:18, 9 February 2024
ギリシアの技術者によりカタパルトが発明された。 彫刻における古典古代の時代が終わり、古代末期に入った。 アテネのアクロポリスのモデルが製作された。これは現在、トロントのロイヤルオンタリオ博物館に展示されている。 ポカイアのテオドロスがデルポイにドームを建設した。 ヴェーダの宗教が、この時期から200年かけてヒンドゥー教に発展し始めた。...
6 KB (575 words) - 03:07, 19 March 2021