• ヒドロゲナーゼ (hydrogenase) は、分子型水素 (H2) の可逆的な酸化還元反応を触媒する酵素である。この酵素は嫌気性代謝において重要な役割を果たしている。 ヒドロゲナーゼが触媒する水素酸化反応(2 H+ 生成) (1) は、酸素、硝酸、硫酸、二酸化炭素、フマル酸などの電子受容体の還元と...
    13 KB (1,694 words) - 07:22, 17 September 2017
  • 27 2-ヘキサデセナールレダクターゼ EC.1.3.1.28 2,3-ジヒドロ-2,3-ジヒドロキシ安息香酸デヒドロゲナーゼ EC.1.3.1.29 cis-1,2-ジヒドロ-1,2-ジヒドロキシナフタレンデヒドロゲナーゼ EC.1.3.1.30 プロゲステロン-5α-レダクターゼ EC.1.3.1...
    202 KB (22,482 words) - 14:42, 14 September 2021
  • 2種はシトクロムc依存型で、D-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム)(EC 1.1.2.4)とL-乳酸デヒドロゲナーゼ (シトクロム)(EC 1.1.2.3)である。いずれも原核生物ではペリプラズム、真核生物ではミトコンドリア膜間腔に存在する。ほかに真正細菌の細胞膜にはキノン依存型のD-乳酸デヒドロゲナーゼ (キノン)(EC...
    8 KB (788 words) - 15:03, 9 June 2024
  • IMPデヒドロゲナーゼ(IMP dehydrogenase, IMPDH)は、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ(inosine monophosphate dehydrogenase)やイノシン酸脱水素酵素(inosinate dehydrogenase)などとも呼ばれ、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素である。...
    2 KB (171 words) - 17:51, 28 June 2017
  • アルコールデヒドロゲナーゼ (EC 1.1.1.1, EC 1.1.1.2, EC 1.1.1.71) はアルコールを酸化してアルデヒドにする反応を触媒する酵素。アルコール脱水素酵素とも呼ばれる。 CH 3 CH 2 OH + NAD + ⟶ CH 3 CHO + NADH + H + {\displaystyle...
    3 KB (494 words) - 04:04, 7 October 2023
  • ヒドロゲナーゼIIなどと呼称されていたが、現在はNADP+に統一されている。別名、ニコチン酸アミドジヌクレオチドリン酸など。 NADP+の構造は基本的にはNAD+とほとんど同じであり、ニコチンアミドヌクレオチドおよびアデノシンからなるが、アデノシンのヌクレオチドの2'位にはヒドロ...
    7 KB (869 words) - 13:44, 22 February 2023
  • の一種であるアセトアルデヒドはエタノールがアルコールデヒドロゲナーゼの触媒作用によって生成し、アルデヒドヒドロゲナーゼの働きで酢酸となる。弱い型のアルデヒドヒドロゲナーゼを持つ人はアセトアルデヒドの中毒(=二日酔い)になりやすい。 アルデヒドは実験室的には第一級アルコールを弱い酸化剤(例えばクロロクロム酸ピリジニウム...
    13 KB (1,896 words) - 11:45, 20 September 2024
  • ーゼにより[アミノ酸]を経て同化される。植物では環境と圧力に依存してどちらの方向にもはたらく。トランスジェニック植物において発現するミトコンドリアGDHは除草剤、水不足、病原体感染に対する耐性が強化される。それらは栄養的価値が大きい。 グルタミン酸 α-ケトグルタル酸 グルタミン酸デヒドロゲナーゼ...
    6 KB (605 words) - 04:29, 1 January 2017
  • ナーゼがアスパラギン酸のβ-カルボキシル基をリン酸化する。次に β-アスパルテートセミアルデヒドヒドロゲナーゼによって還元され、β-アスパルテートセミアルデヒドになる。これはトレオニン、メチオニン、リシンの生合成において重要な中間体である。これがホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホモセリンキナーゼ...
    6 KB (615 words) - 11:53, 23 December 2024
  • ヒドロリポ酸は複合体のリシン残基に結合したままジヒドロリポイルデヒドロゲナーゼの活動部位に移動してFADによる酸化を受ける。この反応でFADは還元されてFADH2となり、その後NAD+によって酸化されてFADに戻される。結果、NADHが生成する。 ピルビン酸デヒドロゲナーゼ欠損症(Pyruvate...
    4 KB (545 words) - 17:06, 14 November 2021
  • ピルビン酸デヒドロゲナーゼ(pyruvate dehydrogenase, PDH)は、ピルビン酸のカルボキシ基を酸化して二酸化炭素を生じる反応を触媒する酸化還元酵素である。 ピルビン酸 用いる電子受容体によって以下の表のように分類されている。 また以下の酵素も名称は異なるが同様の反応を触媒する。...
    2 KB (150 words) - 13:21, 2 August 2024
  • コハク酸デヒドロゲナーゼ (succinate dehydrogenase, SDH)は、コハク酸をフマル酸へ酸化する酸化還元酵素である。コハク酸脱水素酵素とも。このとき同時にユビキノンなどのキノンを還元することから、コハク酸キノンレダクターゼ(succinate-quinone reductase...
    14 KB (1,737 words) - 07:00, 28 July 2020
  • ーゼ)で、2であれば転移酵素(トランスフェラーゼ)、3であれば、加水分解酵素(ヒドローゼ)、4であれば除去付加酵素(リアーゼ)、5であれば異性化酵素(イソメラーゼ)、6であれば合成酵素(リガーゼ、エピメラーゼ、ムターゼ、ラセマーゼ)、7であれば輸送酵素 (トランスロカーゼ)となる。...
    26 KB (4,577 words) - 04:24, 26 September 2023
  • 貫通型 - 生体膜を貫通しているタイプ(チャネル、トランスポーター、ATP合成酵素など) 付着型 - 生体膜に酵素の一部が付着しているタイプ(ヒドロゲナーゼなど) 生体膜は内部が疎水性で外部が親水性であるため(=脂質二重膜と呼ばれる)、膜酵素であるタンパク質の部分構造(側鎖)の性質も、膜に接してい...
    92 KB (12,295 words) - 02:03, 15 November 2024
  • 乳酸 (category ヒドロキシ酸)
    乳酸(にゅうさん、lactic acid)は、有機化合物で、カルボン酸(ヒドロキシ酸)の1種である。キラル中心を1つ持つため鏡像異性体が存在するので、R体かS体かの区別が必要な場合がある。乳酸の塩やエステルはラクタートあるいはラクテート(lactate)と呼ぶ。解糖系の生成物として現れる。 L-(+)-乳酸((S)-乳酸、d-乳酸)...
    13 KB (1,570 words) - 02:58, 9 August 2024
  • (PEP) はピルビン酸キナーゼによってピルビン酸へと変換される。この反応は自発的かつ不可逆的である。糖新生では、ピルビン酸からPEPへの逆変換を触媒するために、ピルビン酸カルボキシラーゼとホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼの2種の酵素が使われる。 ピルビン酸デヒドロゲナーゼ...
    11 KB (961 words) - 06:13, 15 July 2024
  • ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ欠損症、21水酸化酵素と17α-水酸化酵素の複合欠損(P450オキシドレダクターゼ欠損により発現)がある。 副腎酵素欠損症 18-水酸化酵素欠損症、P450オキシドレダクターゼ欠損症、3β-水酸化ステロイド脱水素酵素欠損症、18-ヒドロキシラーゼ...
    7 KB (920 words) - 03:12, 27 October 2024
  • した経路で代謝される。この経路は植物、動物、細菌で報告されており、リシン-ケトグルタル酸レダクターゼ/サッカロピンデヒドロゲナーゼ(LKR/SDH)およびα-アミノアジピン酸セミアルデヒドヒドロゲナーゼ(AASADH)によって触媒される3つの酵素反応によって、リシンがα-アミノアジピン酸に変換され...
    10 KB (979 words) - 11:24, 23 December 2024
  • ステロイドラクトナーゼ EC 3.1.1.38 トリ酢酸ラクトナーゼ EC 3.1.1.39 アクチノマイシンラクトナーゼ EC 3.1.1.40 オルセリン酸デプシドヒドローゼ EC 3.1.1.41 セファロスポリンCデアセチラーゼ EC 3.1.1.42 クロロゲン酸ヒドローゼ EC 3.1...
    99 KB (17,112 words) - 08:48, 25 March 2023
  • ーゼの働きによって生成する。キナ酸 O-ヒドロキシシンナモイルトランスフェラーゼによりクロロゲン酸が生成。また、シンナモイルCoAレダクターゼによりコーヒーアルデヒドができる。 クマロイルCoA(4-クマロイルCoA) p-クマル酸(4-ヒドロ...
    12 KB (1,479 words) - 13:53, 14 February 2022
  • ヒドロゲナーゼによって2-オキソグルタル酸に酸化される。 グルタミンはグルタミナーゼで加水分解されてグルタミン酸へ変換される。 ヒスチジンは、非酸化的脱アミノの後、イミダゾール環が開環してN-ホルムイミノグルタミン酸を生じ、ホルムイミノ基がテトラヒドロ...
    16 KB (1,262 words) - 01:13, 19 September 2023
  • アミグダリン)、草食動物に対する防御としてはたらいている。熱帯で食用とされるキャッサバの根はシアン配糖体を含んでいる。 鉄ヒドロゲナーゼやニッケル・鉄ヒドロゲナーゼは、活性部位の金属クラスター上にシアノ配位子を持つ。ニッケル・鉄ヒドロゲナーゼの生合成においては、カルバモイルリン酸からシステインのチオシアン酸エステルを介してシアン化物イオンがつくられる。...
    11 KB (1,483 words) - 16:24, 1 November 2024
  • 哺乳類においては、キサンチンオキシダーゼ、アルデヒドヒドロゲナーゼおよび亜硫酸酸化酵素が知られている。キサンチンオキシダーゼは尿酸合成に関わる。この酵素の働きが強くなると痛風になるおそれがある。アルデヒドヒドロゲナーゼはアルデヒドをカルボン酸に変換する。この酵素はアルコールの代謝...
    19 KB (2,239 words) - 18:03, 22 December 2024
  • アルデヒドヒドロゲナーゼ (アルデヒド脱水素酵素、Aldehyde dehydrogenase, ALDH; EC 1.2.1.3)はアルデヒドからカルボン酸への酸化反応を触媒する酵素群およびそれをコードする遺伝子群である。生物一般に存在し、基質である有害なアルデヒドを代謝することで多くの生理的機能を持つ。...
    31 KB (4,329 words) - 20:02, 17 May 2024
  • NADHデヒドロゲナーゼはミトコンドリアの電子伝達系における始めの酵素(複合体I)である。電子伝達系には、NADHデヒドロゲナーゼ(複合体I)の他、補酵素Q-シトクロムcレダクターゼ(複合体III)、シトクロムcオキシダーゼ(複合体IV)の計3種のエネルギー変換酵素がある。NADHデヒドロゲナーゼ...
    23 KB (2,892 words) - 09:41, 10 May 2020
  • アセトアルデヒド脱水素酵素(アセトアルデヒドだっすいそこうそ、Acetaldehyde Dehydrogenase; ACDH)は、アセトアルデヒドをアセチルCoAに変換する可逆反応を触媒する酵素。アルデヒドヒドロゲナーゼ(ALDH)スーパーファミリーの1種であり、CoA依存的ALDHに含まれる。Acetaldehyde...
    5 KB (638 words) - 02:32, 24 December 2022
  • ヒド基転移の運搬体として働く。 例えば、TCAサイクルの入り口にある重要な反応に関わる。TCAサイクルは、細胞において糖質を代謝し、生体内でのエネルギー貯蔵形といわれるATPを合成する経路である。解糖系で生じたピルビン酸を脱炭酸してアセチルCoAに変換するピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体(EC...
    16 KB (1,751 words) - 08:37, 28 November 2023
  • の代謝を抑制することで動脈硬化、高脂血症を防ぐ研究が進行中である。 アセチルCoAは、好気性細胞呼吸の第二段階目であるピルビン酸のピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体による脱炭酸によって生成する。この酵素反応はミトコンドリアのマトリックスで起こる。ここで生成したアセチルCoAはクエン酸回路へと加わる。...
    4 KB (305 words) - 08:30, 23 September 2024
  • ADの一次供給源はクエン酸回路とβ酸化である。クエン酸回路では、FADはコハク酸をフマル酸に酸化するコハク酸デヒドロゲナーゼの補欠分子族である。一方、β酸化ではアシルCoAデヒドロゲナーゼの酵素反応の補酵素として機能する。 酵素に結合する場合もあり、フラビン環のCH3基がCH2になって,酵素のヒス...
    3 KB (289 words) - 04:33, 25 October 2023
  • そして、オキサロ酢酸がミトコンドリアから出るためにリンゴ酸デヒドロゲナーゼによってリンゴ酸に還元され、リンゴ酸としてミトコンドリア内膜を通過する。ミトコンドリア外の細胞質で再びリンゴ酸デヒドロゲナーゼによってオキサロ酢酸に酸化され、最終的にはホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ...
    6 KB (703 words) - 08:59, 17 May 2024
  • セリン (serine) とはアミノ酸の1つで、アミノ酸の構造の側鎖がヒドロキシメチル基(–CH2OH)になった構造を持つ。Ser あるいは S の略号で表され、IUPAC命名法に従うと 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸である。セリシン(絹糸に含まれる蛋白質の一種)の加水分解物から1865年に初めて単離され、ラテン語で絹を意味する...
    6 KB (638 words) - 23:23, 15 July 2024