• 短絡インダクタンス(たんらくインダクタンス、英: Short-circuit inductance)は、変圧器(トランス)の一次巻線あるいは二次巻線の一方を短絡して他方から測った場合のインダクタンスである。一般に変圧器の漏れインダクタンスと呼ばれることが多い。しかし、漏れインダクタンス...
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  • インダクタンスLeである。 工業会で実測的に定めた漏れインダクタンスLscは変圧器の一次巻線、または二次巻線を短絡して、他方から実測することにより求められる。このLscを工業会で実測的に定めた漏れインダクタンスという。短絡インダクタンスともいう。電気学会定義の漏れインダクタンスとは値が異なる。...
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  • 電流が増加しようとすると漏れ磁束の増加で電圧が低下し、負荷が変動しても電流が一定に保たれる。定電流変圧器とも呼ばれる。漏れインダクタンス短絡インダクタンス)の値が大きいトランスである。蛍光灯用磁気安定器・ネオン管用変圧器・アーク溶接用変圧器・電子レンジ(マグネトロン)安定用変圧器などに用いられる。...
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  • (ω:角周波数、L:自己インダクタンス) と表され擬似的な抵抗と見なせる。この電圧電流比 X L {\displaystyle X_{L}} を誘導性リアクタンス(inductive reactance)という。 このとき電源電圧の位相はインダクタを流れる電流よりも π/2 rad(90度)進んでいる。 ※レジスタンス...
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  • インダクタンスのリアクタンス(短絡インダクタンス)、が有効に働くように設計された変圧器を磁気漏れ変圧器という。k = 0.98程度であっても使用される周波数における漏れインダクタンスのリアクタンス(短絡インダクタンス)が大きければ磁気漏れ変圧器になり得る。 結合係数は巻線の自己インダクタンス...
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  • ことが出来る。すなわち一次コイルに与える電圧の周波数が二次側系の共振周波数であれば、本来トランスは単に一次、二次のコイルを適当に近くに設置した程度の状態でも効率よく電力が伝達できる。また、短絡インダクタンスLsと二次側浮遊容量Csとの共振で起きる磁界調相結合によって昇圧効果も期待できる。テスラコイ...
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  • R_{s}} および、漏れリアクタンス X s {\displaystyle X_{s}} 回転子の直流抵抗 R r {\displaystyle R_{r}} および、漏れリアクタンス X r {\displaystyle X_{r}} 回転子の一次側換算抵抗値および漏れインダクタンス(固定子から見た換算値)...
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  • インダクタンスに依存し、これが距離に依存するため、結局は距離によって依存するパラメータとなっていて、離れたコイル間では相互インダクタンスが小さくなり、コイルのほとんどが漏れインダクタンスになってしまうため、この漏れインダクタンスによって生じる短絡インダクタンス...
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  • 1′)と呼ばれる。二次側の反共振周波数(並列共振周波数)は二次コイルの自己インダクタンスと共振コンデンサとの共振であり、共振周波数(直列共振周波数)は二次コイルの短絡インダクタンスと共振コンデンサとの共振である。一次コイルが二次側の共振周波数(直列共振周波数)で駆動されるとき...
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  • 並列 — 直列(回路) 電気抵抗(レジスタンス) — コンダクタンス インピーダンス — アドミタンス 静電容量(キャパシタンス) — インダクタンス リアクタンス — サセプタンス 短絡 — 開放 短絡電流 — 開放電圧 直列の抵抗 — 並列のコンダクタンス キルヒホッフの電流則 — キルヒホッフの電圧則...
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  • このようなライデン瓶を板ガラスに対向させたより強力なコンデンサは、無線電気通信の発明により規格化された容量が要求され、また高周波への移行によりインダクタンスの低いコンデンサが必要になるまで、1900年頃まで専ら使われ続けた。コンデンサの小型化は金属箔の間に油を浸した紙のような柔軟な誘電体膜を挟み、...
    48 KB (6,454 words) - 22:56, 4 July 2024
  • レクトロニクス』第19号、CQ出版、2017年10月、52-67頁、ISBN 9784789848503。  ^ Class E SSTC ^ halfbridge sstc: 30cm/12" sparks 冷陰極管 磁界調相結合 漏れインダクタンス 短絡インダクタンス 共振変圧器 テスラコイル...
    9 KB (1,278 words) - 18:23, 14 May 2024
  • ある電圧を境に電流を流し出すとする区分線形的なモデルが用いられる場合もある。 ダイオードの活用例として、インダクタンスを持つ回路に欠かせない還流ダイオード(かんりゅう - )がある。インダクタンスを持つ回路の電流を遮断するとき、大きなサージ電流が発生する。これをほかの負荷に流さないよう、負荷に対して...
    30 KB (4,035 words) - 16:24, 14 July 2024
  • 系の簡略化を目的とすることが多く、特性の解析や、設計のしやすさの向上を図ることができる。 電気回路において、電源(電圧源・電流源)、電気抵抗、インダクタンス、静電容量を組み合わせた回路網では、定常特性、過渡特性、周波数特性などを、単純な計算式や微分方程式によって表すことができる。これらの式が同じに...
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  • この運動が、接点が付くか付かないかの所で微小な振動をする状態に陥ったりせず、十分な振幅を保つ理由は次のように説明される。コイルは電磁石であると同時にインダクタでもあるからインダクタンスを持っており、接点が繋がってから、電流が十分に流れるまでに時間的な遅れがある。さらに磁気回路のヒステリシス性もさらに遅れる方向に働く...
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  • Oサイリスタのゲートを中心に改良したものである。スナバ回路が不要となって低損失化を実現したほか、インダクタンスの低減によりスイッチング周波数が10倍となった。サイリスタとゲートドライブとのインダクタンスは1/100ほどまで低減されている。またターンオン時の電流上昇率に対する耐量が向上し、アノードリ...
    23 KB (3,127 words) - 01:26, 12 August 2024
  • インダクタンスと同じく90°遅延する。したがって負性静電容量は、インピーダンスの周波数依存性が通常とは逆のインダクタンスであるかのように動作する。実際のインダクタンスであれば周波数 ω とともにインピーダンスが増加するが、負性静電容量では減少するのである。同様に負性インダクタンス...
    165 KB (19,957 words) - 05:06, 18 December 2024
  • また、一方の導体線の電流によって発生する変動磁界がもう一方の導体線と鎖交すると、電磁誘導によりもう一方の導体線に誘起電圧が発生する。この大きさは導体線間の相互インダクタンスと電流、平行路線長によって決定される。 このようにして発生した電圧は、本来電流が流れていないはずの場所で電流が流れて人に危害を与えたり、通信回...
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  • 波を受信したとき、アッテネータを使い、受信した信号を適正な信号レベルに落とす事が出来る。 無線用アッテネータも抵抗器を使うが、普通の抵抗器にはインダクタンスもあり、周波数特性が平坦ではないため、無誘導抵抗を用いる。1–20 dB のものが市販されている。 [脚注の使い方] ^ “オリックス・レンテック...
    7 KB (867 words) - 12:14, 27 November 2023
  • 突入電流(とつにゅうでんりゅう)あるいは始動電流(しどうでんりゅう)、インラッシュカレント (inrush current)とは、電気機器に電源を投入したときに、一時的に流れる大電流の事である。 電動機や変圧器/トランス (transformer) などを使った巻き線機器/誘導子/インダクタンス...
    8 KB (1,269 words) - 15:29, 6 December 2021
  • 使い分ける制御などが行われる。また直巻電動機の界磁を別電源で駆動・制御すれば電気的には分巻特性に当たり、全電圧を印加する元々の分巻コイルよりもインダクタンスが桁外れに低く、時定数が小さくなるので制御系としては高速応答になり安定動作となる。 代表的な方式として、次の3方式が挙げられる。これらの方式は...
    102 KB (14,181 words) - 15:44, 28 September 2024
  • ただし、モーターが唸りをあげたり、発熱する場合があるので注意を要する。また、コアレスモータのようなインダクタンスの小さいモーターの場合、モーターに悪影響を与える可能性がある。一方、昔の消費電力の大きいモーターの場合、制御装置側で短絡と誤認されて保護回路が作動する場合がある。 ^ “Airfix Railway System”...
    8 KB (1,136 words) - 11:22, 1 November 2024
  • 4極のロータで非自己始動型のリラクタンスモータを形成するもの、巻線のロータで自己始動型の誘導モータを形成するもの、ロータ巻線に個別に励起された直流電源を供給する真の同期モータである。 この特許の中には、短絡巻線型ローターの誘導モーターも記載されていた。...
    34 KB (5,205 words) - 12:37, 14 April 2024
  • 伝送線路の回路モデルを示す。 R:単位長さあたりの抵抗成分 L:単位長さあたりのインダクタンス成分 G:単位長さあたりの導体間のコンダクタンス成分 C:単位長さあたりの導体間の容量成分 である。 図で示される部分の電圧・電流分布についての関係を示す以下の2式は分布定数回路における基本方程式である。...
    11 KB (2,030 words) - 20:19, 6 October 2023
  • 接地 (redirect from 短絡接地器具)
    交流的(高周波的)に接地するものであり、直流又は商用交流の電撃防止の目的では使えない。その波長においてコンデンサのリアクタンスが無視できる値(またはそのリアクタンスインダクタンスによって中和できるの)であれば、垂直偏波でよいときだけ垂直設置のダイポールアンテナ(別名:ヘルツアンテナ)の片極として使うことができる。...
    27 KB (4,228 words) - 10:17, 11 September 2024
  • 短絡コイル(くま取りコイル)を巻くことにより励磁の遅れが発生し、回転磁界を発生させることで回転子(ロータ)の回転方向が決定する。一度始動した後は、2極型の直流整流子電動機の要領で回転を続ける。 隈取コイルを90°ずらして2対設置して回路が開いた状態にしておき、どちらかを短絡...
    2 KB (315 words) - 11:44, 20 January 2024
  • 塹壕ラジオは、アンテナ線、インダクタ(コイル)、検波器、イヤホンから構成される。 アンテナは接地されたコイルにつなげる。コイルには寄生容量があるため、特定の共振周波数をもつ共振回路(同調回路)として動作する。異なる周波数を受信するにはコイルのインダクタンス...
    10 KB (1,477 words) - 06:39, 2 February 2024
  • デンサー回路に電流を転流させ、酸化亜鉛非直線抵抗の限流作用により電流を遮断する。 饋電回路は回路抵抗が小さいため、短絡や地絡(接地)事故時での事故電流が大きく、饋電回路のインダクタンスによる過度現象中での電流が小さい時において回路を遮断しなければならないため、直流高速度遮断器に電流増加率により自己...
    9 KB (1,558 words) - 11:58, 18 May 2022
  • 右の図はButterworth-Van Dyke(BvD)等価回路である。水晶の音響特性は、運動インダクタンスL1、運動キャパシタンスC1、運動抵抗R1で表される。ZLは負荷インピーダンスである。負荷インピーダンスZLは、一度の測定で求めることは出来なず、負荷がかかった状態と負荷がかかっていない状態との...
    72 KB (9,622 words) - 00:26, 18 April 2024
  • ベアリングに電流が流れすぎるとベアリングは短時間のうちに損傷して、その後、回転しなくなることがある。ベアリングモーターの電気回路は短絡に近いので、簡易な実験の際は電源電圧を数ボルト程度にとどめなくてはならない。電源電圧が高い場合には、回路に発熱可能な抵抗やニクロム線などの電流制限機...
    21 KB (3,281 words) - 06:13, 16 December 2024
  • アナログケーブルにおける絶縁体は導体同士の短絡を防ぐために使われているが、導体が絶縁体に挟まれることによってケーブルは静電容量を持つようになり、コンデンサとなって信号を濁らせてしまうとされる。この静電容量の問題は特に多数の導体をそれぞれ絶縁しているケーブルにおいて影響が大きいとされる。 ケーブルの形状では一般的にインダクタンス...
    30 KB (2,891 words) - 21:29, 26 November 2024