• ヌクレアーゼ(英: nuclease)は、核酸のヌクレオチド間のホスホジエステル結合を切断することができる酵素である。古くはヌクレオデポリメラーゼ(英: nucleodepolymerase)またはポリヌクレオチダーゼ(英: polynucleotidase)とも呼ばれた。ヌクレアーゼ...
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  • リボヌクレアーゼ(ribonuclease, RNase)はリボ核酸を分解してオリゴヌクレオチドあるいはモノヌクレオチドにする反応を触媒する酵素。ヌクレアーゼの一種で、RNase(RNアーゼまたはRNエース)とも呼ばれる。 あらゆる生物に遍く存在する酵素で、内部からRNAを分解するエンドリボヌクレ...
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  • ーゼ)で、2であれば転移酵素(トランスフェラーゼ)、3であれば、加水分解酵素(ヒドロラーゼ)、4であれば除去付加酵素(リアーゼ)、5であれば異性化酵素(イソメラーゼ)、6であれば合成酵素(リガーゼ、エピメラーゼ、ムターゼ、ラセマーゼ)、7であれば輸送酵素 (トランスロカーゼ)となる。...
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  • Nat. Genet. 40 (9): 1113–8. (September 2008). doi:10.1038/ng.204. PMID 18711368.  エキソヌクレアーゼ 制限酵素 ヌクレアーゼ リボヌクレアーゼ APエンドヌクレアーゼ(英語版) HUHエンドヌクレアーゼ(英語版)...
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  • tRNAイントロンエンドヌクレアーゼ EC 3.1.27.10 rRNAエンドヌクレアーゼ EC 3.1.30.1 アスペルギルスヌクレアーゼS1 EC 3.1.30.2 セラチア・マルセッセンスヌクレアーゼ EC 3.1.31.1 ミクロコッカス・ヌクレアーゼ EC 3.2.1.1 α-アミラーゼ EC 3.2...
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  • ヌクレアーゼは、ホスホジエステル結合の加水分解を触媒することによってDNA鎖を切断する酵素である。DNA鎖の末端からヌクレオチドを加水分解するヌクレアーゼはエキソヌクレアーゼと呼ばれ、一方エンドヌクレアーゼは鎖内で切断する。分子生物学で最もよく使用されるヌクレアーゼ...
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  • HsdMは宿主DNAにメチル基を付加するために必要であり(メチルトランスフェラーゼ活性)、HsdSは制限消化(DNA切断)と修飾(DNAメチルトランスフェラーゼ)活性の両方に加えて認識(DNA結合)部位の特異性にとって重要である。メチル化されていないDNAに対してはATP要求性のヌクレアーゼとして、片鎖がメチル化されているDNAに対...
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  • ヌクレアーゼ、3'エキソヌクレアーゼ、および5'エキソヌクレアーゼを含むリボヌクレアーゼの組み合わせて、メッセージ(mRNAの意)を分解する。また、数十から数百ヌクレオチド長の小型RNA(英語版)(sRNA)が相補的な配列と塩基対を形成し、RNase III(英語版)によるリボヌクレアーゼ...
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  • ヌクレアーゼ活性があり、複製が正確なことが特徴であるが、αとζに関しては例外で校正活性を持たない。 基本的には細菌の染色体複製に関わる酵素である。大腸菌のDNAポリメラーゼIIIのαサブユニットはヌクレアーゼ活性がなく、別のαサブユニットが3'-5'エキソヌクレアーゼ活性を提供している。...
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  • ゲノム編集 (category ヌクレアーゼ)
    ゲノム編集(ゲノムへんしゅう、英: genome editing)は、部位特異的ヌクレアーゼを利用して、思い通りに標的遺伝子を改変する技術である。部位特異的ヌクレアーゼとしては、2005年以降に開発・発見された、ZFN(ズィーエフエヌ、または、ジンクフィンガーヌクレアーゼ)、TALEN(タレン)、CRISPR/Cas9(クリ...
    50 KB (6,389 words) - 03:08, 14 October 2024
  • デオキシリボヌクレアーゼ (deoxyribonuclease, DNase) はデオキシリボ核酸のホスホジエステル結合を切断してオリゴヌクレオチドないしモノヌクレオチドに分解する一群の酵素の総称。DNase(ディーエヌアーゼ、またはディーエヌエース)とも呼ばれる。 末端から分解してゆくエキソヌクレオチダーゼ...
    1 KB (185 words) - 12:54, 24 December 2018
  • ジンクフィンガーヌクレアーゼ (Zinc Finger Nucleases, ZFN, ZFNs) は、ジンクフィンガードメインとDNA切断ドメインから成る人工制限酵素である。ジンクフィンガー・ヌクレアーゼ、亜鉛フィンガーヌクレアーゼとも表記される。ジンクフィンガードメインは任意のDNA塩基配列を...
    19 KB (2,848 words) - 23:21, 30 July 2024
  • リボヌクレアーゼA(Ribonuclease A)は、一本鎖RNAを切断するエンドヌクレアーゼの1つである。RNAアーゼA(RNase A)とも言う。子牛の膵臓のRNAアーゼAは、古典的なタンパク質科学のモデル系として用いられた。 子牛の膵臓由来のRNAアーゼAは、アメリカ合衆国の食肉会社Armour...
    5 KB (768 words) - 08:06, 31 March 2023
  • デイジャンクション解離酵素(英語版)、Piwi(英語版)タンパク質やArgonauteタンパク質、さまざまなエキソヌクレアーゼ、スプライソソームタンパク質Prp8など、他のヌクレアーゼや核酸プロセシング酵素を含む進化的に関連したスーパーファミリーのメンバーであることが提唱されている。 RNase...
    53 KB (6,734 words) - 02:40, 10 December 2023
  • グアノシンに分解 プリンヌクレオシドホスホリラーゼ - グアノシンをグアニンに分解 グアニンデアミナーゼ - グアニンをキサンチンに分解 キサンチンオキシダーゼ - キサンチンを尿酸に分解 ヌクレアーゼ - ヌクレオチドを遊離 主経路:ヌクレオチダーゼによるアデノシンへの分解、アデノシンデアミナーゼによるイノシンへの分解...
    8 KB (493 words) - 09:03, 3 May 2022
  • ホスホジエステラーゼ (Phosphodiesterase, PDE) とは、広義にはリン酸ジエステル結合(1分子のリン酸が2個の水酸基と結合した構造)の一方の結合を加水分解する酵素である。 これにはホスホリパーゼC・Dのようなリン脂質を分解するものや、核酸を分解するヌクレアーゼなども含まれる。...
    1 KB (189 words) - 08:22, 6 March 2019
  • RNAポリメラーゼ – m-RNAへの転写、遺伝子の発現 ヌクレアーゼ– DNA・m-RNAの編集、核酸代謝 制限酵素 – 遺伝子工学。 アミノアシルtRNAシンセテース – t-RNAの合成 細胞内のシグナル伝達・分子修飾に関与する酵素 リン酸化酵素(キナーゼ)– シグナル化 脱リン酸化酵素(フォスファターゼ)–...
    92 KB (12,295 words) - 02:03, 15 November 2024
  • ードバック阻害)、これは代謝を調節する機構として働いている。さらに、生物体内にあって生理的機能を持つ酵素阻害タンパク質もある。これらはプロテアーゼヌクレアーゼなど、生物自身に害を及ぼしうる酵素を厳密に制御する機能を持つものが多い。 酵素阻害剤には、基質と同様に酵素に対する特異性がある場合が多い。一...
    5 KB (725 words) - 12:16, 10 March 2024
  • グアニル酸 (category ヌクレオチド)
    ヌクレオチドとしても用いられる。 5'-GMPはシイタケやエノキタケなどのキノコ類の旨味成分であり工業的に生産されて、核酸系調味料として利用される。核酸系調味料の多くはカツオブシの旨味成分である5'-IMPと5'-GMPの混合物であり、工業的には酵母のRNAを原料にして、アオカビのヌクレアーゼP1(EC...
    3 KB (246 words) - 02:07, 15 October 2024
  • モルヌピラビル (category ヌクレオシド)
    う1つはウリジン(U)を模倣する。NHC-TPは、ウイルスの酵素である校正エキソヌクレアーゼ(これは、変異したヌクレアーゼを修正版で置き換えることができる)によってエラーとして認識されない。ウイルスのRNAポリメラーゼがモルヌピラビルを含むRNAをコピーしようとすると、時にはCとして解釈したり、U...
    31 KB (3,196 words) - 14:00, 5 July 2024
  • リボヌクレオチド(Ribonucleotide)は、ペントース成分としてD-リボースを含むヌクレオチドである。核酸の前駆体であると考えられている。ヌクレオチドは、DNAやRNAを構築する基礎的なブロックである。リボヌクレオチド自体は、RNAの構成単位となるが、リボヌクレオチドレダクターゼ...
    17 KB (2,138 words) - 06:17, 21 June 2020
  • 8:ホスホトリエステラーゼ エキソヌクレアーゼ(デオキシリボヌクレアーゼとリボヌクレアーゼ) EC 3.1.11:エキソデオキシリボヌクレアーゼ:5′-ホスホモノエステル産生 EC 3.1.13:エキソリボヌクレアーゼ:5′-ホスホモノエステル産生 EC 3.1.14:エキソリボヌクレアーゼ:3′-ホスホモノエステル産生...
    3 KB (438 words) - 10:16, 13 January 2018
  • 高い。そのため、それぞれの生活環、転写因子が異なっており、それぞれに対する治療薬が必要となる。 ノイラミニダーゼ阻害薬 M2プロトンチャネル阻害薬 RNAポリメラーゼ阻害薬 エンドヌクレアーゼ阻害薬 日本で認可されている後天性免疫不全症候群治療薬は、以下が存在する。 核酸系逆転写酵素阻害剤(Nucleoside...
    6 KB (618 words) - 12:36, 7 December 2022
  • イノシン酸 (category ヌクレオチド)
    5'-GMPと5'-IMPの混合物であり、工業的には酵母のRNAを原料にして、アオカビのヌクレアーゼP1(EC. 3.1.30.1)を作用させて5'-GMPと5'-AMPの混合物にし、コウジ菌のAMPデアミナーゼで5'-AMPのみを5'-IMPに転換して酵素的に核酸系調味料を製造している。...
    5 KB (529 words) - 03:32, 21 September 2024
  • て提唱された。RISCの中核となるのはArgonaute(Ago)タンパク質である。その他の構成要素としてRNA結合タンパク質、RNAヘリカーゼヌクレアーゼなど様々なタンパク質が同定されている。 短鎖RNAは由来によって名称が異なる。人工的に作られたものやin...
    25 KB (4,128 words) - 23:59, 28 April 2024
  • Kornberg)は、X線回折、生化学、ヌクレアーゼ消化実験の結果をもとに、ヒストンとDNAから構成されるクロマチンの繰り返し構造のモデルを提出した。 1975年、シャンボン (Pierre Chambon) らにより、この繰り返しのユニットを表す用語として、ヌクレオソームという言葉が提案された。 1976年、クルーグ...
    13 KB (1,518 words) - 00:38, 24 December 2023
  • ヌクレアーゼに対する耐性を獲得することが可能である。しかしながら核酸塩基部位や糖部位への化学修飾は多くの場合、多段階の合成ステップを必要とし、一般に全行程収率が低いという問題がある。また、糖部修飾によって獲得されるヌクレアーゼ耐性も不十分であることが多い。特に、オリゴヌクレ...
    102 KB (17,452 words) - 02:43, 25 June 2024
  • クリスチャン・アンフィンセン(Christian Boehmer Anfinsen, Jr.、1916年3月26日 – 1995年5月14日)は、アメリカ合衆国の生化学者。「リボヌクレアーゼの研究、特にアミノ酸配列と生物学的な活性構造の関係に関する研究」によって(アンフィンセンのドグマを参照)、1972年にノーベル化学賞を受賞した。...
    4 KB (233 words) - 18:03, 5 December 2022
  • ヌクレアーゼとして働くが、試験管内ではRNAを合成することができる。これを利用して一種類のヌクレオチドからなるRNAを合成し、それから翻訳されるタンパク質を調べることで初めて遺伝暗号の決定が行われた。真核生物のもつpoly(A)ポリメラーゼも同様に鋳型を必要とせず、Pol...
    43 KB (6,069 words) - 05:01, 19 July 2024
  • リボヌクレアーゼインヒビター (RI) は450残基、49kDa、等電点4.7のタンパク質である。ロイシンリッチリピートを持ち、特定のリボヌクレアーゼと非常に強固な複合体を形成する。細胞内に0.1%程存在する主要細胞内タンパクであり、RNAの寿命の制御に重要な役割を果たす。 典型的なタンパクには約1...
    7 KB (842 words) - 21:04, 14 April 2013
  • ーゼおよびヌクレアーゼによって一本鎖領域が生じ、さらに一本鎖DNA結合蛋白質 (RPA) によって安定化される。その後Rad52タンパク質等の組換え触媒蛋白質が一本鎖DNA上でRPAを除去しRad51を配置することで、最終的にRecAと同様のヌクレオプロテインフィラメントを形成し相同組換え反応を起こす。...
    11 KB (1,876 words) - 20:20, 6 February 2024