ヒンジガヤツリ属(Lipocarpha)はカヤツリグサ科の植物の属のひとつ。見かけ上はカヤツリグサ属に近いが、小穂の構造ははっきりと異なる。ただし、その構造には若干の議論がある。 ヒンジガヤツリ属の植物は、すべて根出葉を持つ草である。1年草か多年草で、根本から細い葉を出し、花茎を伸ばして、その先端に...
6 KB (989 words) - 09:46, 21 June 2021
Fuirena:クロタマガヤツリ属 - クロタマガヤツリ Gahnia:クロガヤ属 - クロガヤ Isolepis:ビャッコイ属 - ビャッコイ Kobresia:ヒゲハリスゲ属 - ヒゲハリスゲ Lepironia:アンペラ属 - アンペラ Lipocarpha:ヒンジガヤツリ属 - ヒンジガヤツリ Machaerina:ネビキグサ属...
13 KB (1,921 words) - 07:24, 14 October 2023
属は系統を反映しないという判断もあり、またカヤツリグサ属が側系統であるとの判断があり、ヒンジガヤツリ属など数属を含める説が浮上している。 以下に日本産のものを中心に代表的なものを上げる。下位分類は旧来のものによる。 カヤツリグサ属 Cyperus (狭義のカヤツリグサ属 Cyperus)...
9 KB (1,268 words) - 02:03, 13 October 2023
小穂 (category カヤツリグサ科)
ガヤツリ属)もあるが、より多くの例では糸状や針状などの形で残る。ただしその場合も鱗片の内部にとどまって外からは見えない例(ハリイ属・フトイ属など)が多い。例外的にワタスゲ属では長く伸びてよく目立つ。さらに完全に退化して消失する例(カヤツリグサ属・テンツキ属など)もある。...
26 KB (4,566 words) - 14:43, 13 March 2021
ヒンジガヤツリ Lipocarpha microcephala は、カヤツリグサ科の植物の一つ。柄の先端に丸っこい穂を数個つける。水田雑草として普通に見られる。 小柄な一年生草本。全株無毛で、白みを帯びた緑色。根茎はなく、多数が束になって生じる。草丈は5-30cmになる。葉は根出状に2-3枚を生じ、...
5 KB (614 words) - 10:13, 11 September 2024
同属のヒンジガヤツリとは大きさが明らかに異なる。カヤツリグサ属にも似たものもあるが、果実が二枚の薄膜に包まれないことで区別できる。 なお、この属の穂が小穂であるのか小穂の集合であるかには議論がある。星野他(2011)でも記述に混乱がある。詳しくはヒンジガヤツリ属の項を参照のこと。 ^...
3 KB (372 words) - 09:47, 29 December 2024
小穂が頭状に集まるものとしては、シロガヤツリがあるが、小穂の鱗片は黒っぽくならない。メリケンガヤツリ、カワラスガナは小穂が大きく幅広い。他にアオガヤツリ、ヒメクグも小穂が頭状に集まるもので、別属ではヒンジガヤツリ等も似て見えるが、いずれもずっと小型である。いずれにしても、タマガヤツリはこれらより柔らかい植物体を持ち、印象が独特である。...
4 KB (563 words) - 00:26, 23 November 2024
ヤツリグサ、コゴメガヤツリなどは小穂が頭状に集まらない。タマガヤツリは小穂が頭状になるが先端が尖らず、また全体に柔らかい。カワラスガナも頭状に集まるが、これは小穂が小判型をしている。ヒメクグやヒンジガヤツリは頭状の花序がより密集した球形となる。 カヤツリグサ属に含めるが、細分属...
5 KB (644 words) - 13:22, 16 September 2021
ヒメクグ (category カヤツリグサ属)
外見がやや似た姿の植物に、ヒンジガヤツリ(Lipocarpha microcephala (R. Br.) Kunth)がある。水田によく出現し、花茎の先端にくす玉状の丸い穂をつける様子はなかなかよく似ているが、小穂の構造には大きく異なる特徴があるので、別属とされている。外見的には、ヒンジガヤツリ...
5 KB (674 words) - 13:02, 23 September 2024
アオテンツキ (category テンツキ属)
テンツキ属には多くの種があるが、ごく小さいこと、小穂が球形に近いこと、それに全体に緑色であることなどから混同されるような種はない。小穂が丸い点ではヒデリコもそうであるが、普通はもっと大きくなって小穂を多数つけるし、小穂の鱗片は褐色になる。むしろ、ヒンジガヤツリ...
6 KB (867 words) - 23:54, 1 July 2023