• 酸感受性イオンチャネル(さんかんじゅせいイオンチャネル、英: acid-sensing ion channel、略称: ASIC)は、神経に存在する電位非依存性ナトリウムチャネルである。ASICは細胞外のプロトンによって活性化され、Na+を透過させる。ASIC1(英語版)は低いCa2+透過性も示す...
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  • 神経伝達物質受容体およびイオノフォア:ニコチン性受容体、イミダゾリン受容体I1およびI2、α2-アドレナリン受容体、NMDA型グルタミン酸受容体、セロトニン受容体5-HT2Aおよび5-HT3 イオンチャネル:ATP感受性カリウムイオンチャネル、電位依存性カルシウムチャネル酸感受性イオンチャネルなど...
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  • 受容体の構造は非常に多様であり、とりわけ次の主要な分類がある。 タイプ1 イオンチャネル型受容体 (リガンド依存性イオンチャネル) これらの受容体は通常、アセチルコリン(ニコチン様)やGABAなどの高速神経伝達物質の標的であり、これらの受容体の活性化により、膜を横切るイオンの動きに変化が生じる。これらの受容体は、各サブユニ...
    31 KB (3,458 words) - 04:42, 19 July 2024
  • リガンド依存性イオンチャネル (リガンドいぞんせいイオンチャネル、Ligand-gated ion channels; LIC、LGIC) は、一般的にイオンチャネル型受容体とも呼ばれ、神経伝達物質などの化学的メッセンジャー (すなわちリガンド) の結合に応答して、Na+、K+、Ca2+、Cl-などのイオン...
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  • ナトリウムチャネル(英: sodium channel)はイオンチャネルを形成する膜タンパク質で、ナトリウムイオン(Na+)の細胞膜の透過を担う。カチオンチャネルスーパーファミリー(英語版)に属する。チャネルを開くトリガーの種類によって、電位依存性チャネル(voltage-gated、膜電位の変化...
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  • 上皮性ナトリウムチャネル(じょうひせいナトリウムチャネル、英: epithelial sodium channel、略称: ENaC)またはアミロライド感受性ナトリウムチャネル(amiloride-sensitive sodium channel)は膜に結合したイオンチャネルで、ナトリウムイオン...
    21 KB (2,818 words) - 13:41, 12 January 2023
  • CCB)とは、血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を拮抗(阻害)し、血管拡張作用を示す薬剤のこと。適用症例として主に高血圧、狭心症があげられる。 カルシウム拮抗剤は、カルシウムを拮抗させる薬剤ではなく細胞膜上のカルシウムチャネルに結合し、細胞内へのカルシウムイオン...
    16 KB (2,289 words) - 06:00, 19 July 2024
  • 膜電位 (category ポテンシャルエネルギー)
    イオンチャンネル 活動電位 ^ 膜表面に存在する電荷がデバイ遮蔽される程度がイオン濃度に依存することや、膜表面にあるリン部分の負電荷の存在によって、膜近傍の電位の構造は複雑になるが、このことが、電位感受性イオンチャネルのゲーティングに影響を与えることはあっても、平衡電位には影響を与えない Bertil...
    29 KB (4,543 words) - 06:03, 19 July 2024
  • キニジンは、テトロドトキシン感受性ナトリウム電流、遅延カルシウム流入電流(ICa)、整流カリウム電流(英語版)の急速(IKr)および遅延(IKs)成分、内向きカリウム整流電流(英語版)(IKI)、ATP感受性カリウムチャネル(IKATP)、Itoをもゆっくりと不活性化させて遮断する。...
    12 KB (1,660 words) - 09:22, 13 October 2023
  • 脂質依存性イオンチャネル(ししついぞんせいイオンチャネル、英: lipid-gated ion channel)は、膜を通過するイオンの透過性が脂質に直接に依存するイオンチャネルのクラスである。古典的に、脂質は古典的リガンドの特性を持ち、原形質膜の内側の小葉にある膜貫通ドメインに結合する、膜常在性...
    18 KB (2,404 words) - 21:18, 7 April 2024
  • ATP感受性カリウムチャネル(ATPかんじゅせいカリウムチャネル、英: ATP-sensitive potassium channel)またはKATPチャネルは、細胞内のヌクレオチド、ATPとADPによって開口が制御されるカリウムチャネルのタイプである。ATP感受性カリウムチャネルはKir6...
    23 KB (2,760 words) - 20:19, 19 January 2024
  • 電位依存性カルシウムチャネル(でんいいぞんせいカルシウムチャネル、英: voltage-gated calcium channel(VGCC)、voltage-dependent calcium channel(VDCC))はカルシウムイオン(Ca2+)透過性を有する電位依存性イオンチャネル...
    28 KB (3,208 words) - 23:19, 28 June 2024
  • メマンチンというNMDA受容体低親和性アンタゴニストも開発され、アルツハイマー病の進行緩和に用いられるようになった。 生体内で実際に受容している物質はグルタミン酸のみであると考えられているが、受容できる化学物質の違いや感受性により、いくつかのサブタイプが存在する。大きく分けて、イオンチャネル...
    2 KB (232 words) - 05:57, 17 November 2018
  • 脊髄くも膜下麻酔 イオントフォレーシス これらの薬剤名の末尾にある「-caine」は、かつてコカインが局所麻酔薬として使用されていたことから、コカイン(cocaine)にちなんで命名されたものである。 局所麻酔薬は、主に神経細胞膜のナトリウム特異的イオンチャネル、特にいわゆる電位依存性ナトリウムチャネル...
    35 KB (4,441 words) - 07:21, 12 August 2024
  • P2X受容体 (category イオンチャネル)
    P2X受容体(P2Xじゅようたい、英: P2X receptors)は、陽イオン透過性イオンチャネル内蔵型受容体であり、細胞外アデノシン三リン(ATP)と結合して反応する受容体である。プリン受容体(英語版)ファミリーに属する。P2X受容体はヒトのほか、マウス、ラット、ウサギ、ニワトリ、ゼブラフィ...
    27 KB (2,870 words) - 22:53, 30 September 2022
  • がある。例えば、ベンゾジアゼピン系やバルビツール系の薬剤は、GABAA受容体の陽性アロステリック調節因子(英語版)である。ジアゼパム等のベンゾジアゼピン系薬剤は、GABAA受容体のイオンチャネルのαサブユニットとγサブユニットの間に結合し、チャネルの開口頻度を増加させるが、各開口の持続時間は増加...
    22 KB (2,999 words) - 11:56, 15 October 2023
  • アコニチン (category イオンチャネル毒)
    は、トリカブト(Aconitum)に含まれる毒成分。猛毒で毒薬(アコニチンを含む生薬は劇薬)扱い。 アコニットアルカロイドの一種で、TTX感受性ナトリウムイオンチャネルの活性化による脱分極を引き起こし、嘔吐・痙攣・呼吸困難・心臓発作を引き起こす。不整脈状態を引き起こす試薬としても用いられる。以前は解熱...
    7 KB (737 words) - 18:12, 27 June 2024
  • チャネルと血管のCaチャネルとの親和性の違いで説明されている。 ベラパミル 心房細動や心房粗動のレートコントロールやPSVTの停止と予防に使用される。特発性心室頻拍のうち右脚ブロックと左軸偏位型のものはベラパミル感受性...
    39 KB (6,179 words) - 06:33, 4 December 2023
  • サルコイドーシスは、一般に乾性咳嗽、疲労、呼吸困難を呈する原因不明の炎症性疾患であるが、複数の臓器系が侵され、目、皮膚、関節などの部位が侵されることがある。 酸感受性イオンチャネル化学受容器、機械受容器、肺内受容体(英語版)など、異なる生理学的経路が呼吸困難に介在している可能性がある。...
    48 KB (5,210 words) - 13:18, 18 July 2024
  • チャネルによる再分極を期待できず、異常自動能が発生しえる。またこのチャネルは血中のカリウム濃度によって電気的な性質が変化するため、カリウム濃度異常の場合は心電図変化及び不整脈が発生しやすくなる。ATP感受性カリウムチャネル、アセチルコリン感受性カリウムチャネルもこの群に所属している。 心筋のイオン...
    105 KB (18,362 words) - 10:12, 19 May 2024
  • 神経の興奮作用(イオンチャネルによって細胞外のナトリウムイオンと細胞内のカリウムイオンが交換され電気的変化が信号となる) 筋肉の収縮作用(イオンチャネルによりナトリウムイオンが筋細胞に取り込まれ活動電位を生じカルシウムイオンを放出させ筋肉を収縮させる) 塩基平衡を保つための緩衝作用...
    70 KB (10,481 words) - 23:03, 28 August 2024
  • チャネルとして働くことが知られており、その構造はリアノジン受容体と相同性を有する。IP3受容体を介した細胞内Ca2+ストアからのCa2+放出はCICRにより行われ、リガンドの結合はチャネルのCa2+に対する感受性を高める働きを有する。 Caイオノフォアとは細胞膜に存在するCaイオンチャネル...
    12 KB (1,670 words) - 10:24, 19 May 2024
  • リアノジン受容体 (category イオンチャネル)
    ラミンは直接作動薬、すなわち直接活性化薬である。 カフェインやペンチフィリン(英語版)等のキサンチン誘導体は、通常のリガンドであるカルシウムへの感受性を上昇させる。 生理学的作動薬:環状アデノシン二リンリボースは生理的条件下でチャネル開口薬として振る舞う。通常はRyR2(平均3.6kDa)の4量体に結合(封鎖)しているFKBP12...
    17 KB (2,047 words) - 10:17, 19 May 2024
  • TRPV1 (category イオンチャネル)
    オン(陽イオン)チャネルである。TRPV1の最もよく知られている活性化因子は: 43 °C (109 °F)以上の温度; 酸性の状態; カプサイシン (唐辛子に含まれる刺激性化合物); およびアリル・イソチオシアネート(イソチオシアンアリル,...
    37 KB (4,602 words) - 18:52, 15 July 2023
  • 遺伝子の産物は、α-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メチル-4-イソキサゾールプロピオン(AMPA)に対する感受性を持ち、リガンド依存性カチオンチャネルとして機能するグルタミン酸受容体ファミリーに属する。これらのチャネルは4つの関連するサブユニット、GluA1–4から組み立てられている。GRIA2遺...
    22 KB (2,850 words) - 20:20, 2 June 2023
  • イオンチャネルを直接開閉したりする。 例えば、ヒスタミン受容体に結合していたGβγ複合体はホスホリパーゼA2を活性化する。一方、ムスカリン性アセチルコリン受容体に結合していたGβγ複合体はGタンパク質共役内向き整流カリウムチャネル...
    15 KB (1,298 words) - 21:55, 14 June 2024
  • ミチグリニド (category カルボン)
    ミチグリニドは膵臓β細胞表面のSU受容体に結合し、ATP感受性K+チャネルを閉じ、細胞電位を脱分極させ、電位依存性Ca2+チャネルを開ける。Ca2+チャネルを通じて、細胞外から細胞内へカルシウムイオンが流入し、インスリンを分泌させる。SU薬と比べ、作用時間が短く、低血糖症状を起こしにくい。...
    5 KB (422 words) - 11:42, 4 July 2024
  • し、AMPキナーゼを活性化して、通常はインスリンにしか反応しないインスリン感受性のGLUT4を膜の表面へ移動させ、グルコースを細胞内に取り込む作用がある[信頼性要検証]。運動の結果によりアデノシン一リン(AMP、アデニル)が増加することが知られているが、このAMPがAMPキナーゼを活性化する経...
    18 KB (2,116 words) - 12:09, 21 February 2024
  • 体温により損傷を受け、細胞の構成要素であるカリウム、ミオグロビン、クレアチン、リン塩、クレアチンキナーゼなどが、血流に「漏れ出る」。 他の知られているMH原因遺伝子はCACNA1S、L型電位依存性カルシウムチャネルαサブユニットである。このタンパク質には2つの変異が知られており、両方とも同じ残基(R1086)に影響を及ぼす。...
    27 KB (3,878 words) - 13:38, 22 August 2024
  • 感受性が増加して過剰収縮がもたらされる。Rho-キナーゼは一酸化窒素合成酵素の活性をも抑制するので、一酸化窒素濃度が低下する。一酸化窒素の減少により、冠動脈の攣縮が惹起される。痙攣を起こす平滑筋細胞ではL型カルシウムチャネル...
    13 KB (1,426 words) - 16:23, 5 July 2024
  • 質内に取り込まれた後、アデニレートサイクラーゼとしてアデノシン三リン (ATP) からサイクリックAMP (cAMP) を生成する。これによって、細胞質内のサイクリックAMP濃度が上昇すると、上皮細胞などでは細胞膜のイオンチャネルが活性化して細胞内からの電解質や水の分泌が起こり、その結果、組織レベルでは浮腫などの病変が現れる。...
    30 KB (4,849 words) - 04:48, 19 July 2024