• シロイヌナズナ(白犬薺、学名:Arabidopsis thaliana)は、アブラナ科シロイヌナズナ属の一年草。植物のモデル生物として有名。 ユーラシア大陸からアフリカ大陸北部原産の越年草である。ヨーロッパ、アジア、アフリカに自生し、地理的には地中海からスカンジナビア、スペインからギリシャまでほぼ連...
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  • 7属26種、欧州・東南アジア グンバイナズナ属 Thlaspi - グンバイナズナ Arabideae DC. - 6属460種 ヤマハタザオ属 Arabis - ヤマハタザオ ムラサキナズナ属 Aubrieta イヌナズナ属 Draba - ナンブイヌナズナ・ハリイヌナズナ D. aizoidas ・イヌナズナ D. nemorosa...
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  • 明が進んでいる種が使われる。微生物では大腸菌や酵母、動物では線虫やショウジョウバエ、マウス(ハツカネズミ)、ゼブラフィッシュ、メダカ、植物ではシロイヌナズナなどがある。 生物は進化の過程で代謝や発生などの機構を再利用してきた。つまり基本的な生命現象は進化的に保存されていると言える。例えば大腸菌の遺...
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  • NASAでは、シロイヌナズナの発芽前の種子を月面の植物栽培モジュールの中で発芽させ、遺伝子発現をモニターすることで、植物が低重力や温度、圧力や高放射線にどう対処するかを観察する実験を計画・進行している。シロイヌナズナの発芽・成長は、バイオマーカーとしての緑色蛍光タンパク質(GFP)をシロイヌナズナ...
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  • また、個体レベルの生理学は、成長の調節や傾性・屈性の研究から、植物ホルモンの発見などが挙げられる。 遺伝学は、メンデルがエンドウを使って法則を明らかにしたことで発展が始まり、シロイヌナズナやイネ、タバコをモデル植物とした研究が盛んに行われてきた。ただ、それ以前から遺伝学の実験には植物がよく使われていた。ヒトが飼育栽培する生物の中...
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  • LLZ)に挟まれた領域からできる。葉原基のうち予定葉柄領域は、BOP(Blade On Petiole)遺伝子群の発現により特徴づけられる。BOP遺伝子群はシロイヌナズナ Arabidopsis thaliana (L.) Heynh.の葉の基部側で葉柄のアイデンティティを確立するのに必要と考えられている転写活性化因子をコードしている。bop1...
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  • シロイヌナズナ属(シロイヌナズナぞく、学名: Arabidopsis)は、アブラナ科の一属。キャベツやマスタードと同じ科に属する小さな顕花植物である。本属には、植物の中で世界で初めて全ゲノムが解読され、モデル生物として植物学の分野で活用されるシロイヌナズナが属する。シロイヌナズナ...
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  • 濃度で自身の生理活性・情報伝達を調節する機能を有する物質で、植物に普遍的に存在し、その化学的本体と生理作用とが明らかにされた物質のことである。シロイヌナズナなどのモデル生物での実験により研究が進んだこともあり、高等植物(裸子植物と被子植物)に特有のものと思われがちであるが、シダ植物に普遍的に存在す...
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  • 1993 『果物の文学誌』朝日選書 1995 『植物の<見かけ>はどう決まる 遺伝子解析の最前線』中公新書 1995 アラビドブシス(和名:シロイヌナズナ、遺伝子の数が少なく、小型のため研究に適する。)の自ら研究の経緯を記して、研究の経緯が描かれるとともに、植物の花の色や葉の形が遺伝学的にどのように決まるかが解説される。...
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  • シロイヌナズナイヌガラシ、カキネガラシ、ハタザオ、ワサビ、タネツケバナなどに見られる(上図2a, b, 下図3a, b)。一方、長さが幅の2–3倍以下のものは短角果とよばれ、ナズナやグンバイナズナ、マメグンバイナズナイヌナズナなどに見られる(下図3c,...
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  • シャグマハギ (マメ科) の萼 キイチゴ属 (バラ科) の花 ヤナギラン (アカバナ科) の花 フヨウ (アオイ科) のつぼみ (萼と副萼) シロイヌナズナ (アブラナ科) の花 ムギセンノウ (ナデシコ科) の萼 カキノキ (カキノキ科) の花 アセビ (ツツジ科) の花 キバナノクリンザクラ (サクラソウ科)...
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  • 植物のインドール-3-酢酸は主にトリプトファンからインドール-3-ピルビン酸を経由して2段階でつくられることがシロイヌナズナで示されている。また、シロイヌナズナではインドール-3-アセトアルドキシムからも少しインドール-3-酢酸が合成されている。このほか、植物ではインドール-3-アセ...
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  • たサインを認識しており、この認識が免疫反応の引き金となる。保存された微生物のサインに対する受容体の最初のものは、イネ(XA21, 1995)とシロイヌナズナ(FLS2, 2000)で見出された。植物はまた、高度に異なる病原体のエフェクターに対する免疫受容体も持っている。この中にはNBS-LRRクラ...
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  • 物の一つであり、ゲノムプロジェクトが完了しているほか、様々な生理学的・構造生物学的研究が進められている。シアニディオシゾンの遺伝子を組み込んだシロイヌナズナでは、耐熱性が向上することも報告されている。詳細はシアニディオシゾンを参照。 温泉に棲む珪藻のうち、同定が進んでいるものは多くない。しかし日本...
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  • Amborella trichopoda でも向軸側で発現するほか、一部の単子葉類では葉の中肋で葉の厚み方向に発現し、シロイヌナズナにおいても今では葉身の展開制御を促進し、SAM関連遺伝子の発現抑制をすることが明らかになった。 葉の向軸側、背軸側の両側の遺伝子の制御により、...
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  • 層細胞があるが、根毛形成細胞は2個の皮層細胞に接しており、根毛非形成細胞は1個の皮層細胞のみと接している。モデル植物であるシロイヌナズナなどアブラナ科にみられる。 シロイヌナズナ(上記III型)では、転写因子の相互作用によって根毛形成細胞の分化が制御されている。4種類の転写因子であるWER (WEREWOLF)、TTG1...
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  • 植物のインドール-3-酢酸は主にトリプトファンからインドール-3-ピルビン酸を経由して2段階でつくられることがシロイヌナズナで示されている。また、シロイヌナズナではインドール-3-アセトアルドキシムからも少しインドール-3-酢酸が合成されている。このほか、植物ではインドール-3-アセ...
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  • シロイヌナズナやトマトでは低く、シロバナルーピンや稲では高い。根圏のリン濃度に対する耐性によって、植物は以下のように分類されている。 広域適応性植物:稲など 高濃度適応性:トマト、ビート、シロイヌナズナなど 中〜高濃度適応性:小麦、大豆、バレイショなど 低〜中濃度適応性:トウモロコシ、シロバナルーピン...
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  • た種によって特異的な物質ではないことが示唆された。 FT(FLOWERING LOCUS T)遺伝子とは1999年に京都大学の荒木崇らによってシロイヌナズナで発見された遺伝子であり、フロリゲンの候補として最も有力であった。2005年にはFT遺伝子と相互作用するFD(FLOWERING LOCUS...
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  • ライガStriga属(従来の分類ではゴマノハグサ科、APG植物分類体系ではハマウツボ科)の発芽を誘導する物質として発見され命名されたが、その後シロイヌナズナやコケ植物などからも発見されている。 コケ植物やシダ植物(胞子体・配偶体の双方)も含めた陸上植物の80%と共生関係を結んでいるとも見積もられて...
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  • クラスC遺伝子は単独では心皮(雌蕊)を発生させる。 ABCモデルは1991年にE. CoenとE. Meyerowitzによって提唱された。シロイヌナズナやキンギョソウなどの花の各器官(葉が変化したものと考えられるので花葉と呼ばれる)に異常を起こす突然変異体の研究成果に基づいており、その後、他の...
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  • シロイヌナズナでは、これらDCLのノックアウトが発生に大きな問題を引き起こすことはない。 イネやブドウもDCLタンパク質を産生し、Dicerの機構は多くの生物に共通した防御戦略となっている。イネは他の機能も持つ5種類のDCLを産生しており、シロイヌナズナ...
    26 KB (3,634 words) - 23:43, 11 August 2023
  • た茎をのばすものを指す。越年生の長日植物は、抽薹を開始するまでロゼットとなることが多い。 ロゼットは以下のような植物に見られる。 アブラナ科 - ナズナ キク科 - ムカシヨモギ属 Erigeron(ヒメジョオン Erigeron annuu、ヒメムカシヨモギ Erigeron canadensis)、ノゲシ属...
    16 KB (2,031 words) - 19:48, 1 November 2023
  • 吸虫 Trematoda: 日本住血吸虫 Schistosoma japonicum マンソン住血吸虫 Schistosoma mansoni シロイヌナズナ Arabidopsis thaliana トマト Lycopersicon esculentum タルウマゴヤシ Medicago truncatula...
    9 KB (1,069 words) - 10:57, 28 May 2024
  • 脊椎動物レベルとしてはニワトリ、アフリカツメガエル、ゼブラフィッシュ、メダカなどが、哺乳類のモデルとしてはマウスがしばしば用いられる。植物ではシロイヌナズナが最も有名。 発生生物学の知見は医療や農業の分野で発生工学として応用される。 傷や欠損した器官の復活を再生...
    10 KB (1,732 words) - 02:47, 18 June 2023
  • 生・インプリンティングおよびX染色体不活性化のために不可欠である。シロイヌナズナでも同様の維持メチル化機能を持つ酵素MET1が存在し、哺乳類DNMT1と同じ起原を持つ遺伝子(オーソログ)であることが分かっている。また、シロイヌナズナのde novo型DNAメチル化酵素は、哺乳類のDMNT3のオーソ...
    101 KB (13,040 words) - 02:18, 25 June 2024
  • オノマンネングサ - セイロンベンケイソウ アブラナ科:セイヨウカラシナ - シロイヌナズナ - セイヨウワサビ - カキネガラシ - クジラグサ - オランダガラシ(クレソン) - マメグンバイナズナ - カラクサナズナ - ゴウダソウ(ルナリア) - ミチタネツケバナ フウチョウソウ科:セイヨウフウチョウソウ...
    42 KB (5,635 words) - 12:48, 25 June 2024
  • 必要だと考えられているが、チラコイド膜上のタンパク質複合体には含まれていない。このタンパク質は、シアノバクテリア、クラミドモナスのような緑藻、シロイヌナズナのような高等植物を含むチラコイドを持つ全ての生物で保存されている。 チラコイドは、重力遠心法と分画遠心法を組み合わせることによって、植物細胞か...
    25 KB (3,642 words) - 12:35, 4 January 2024
  • がある。また根冠内の細胞の配列に規則性は認められないものが多いが、中央部に縦方向の細胞列であるコルメラ (柱状組織 columella) が存在することがある (イネ科、シロイヌナズナなど)。 根冠の中央付近の細胞では、色素体がデンプンを多量に蓄積してアミロプラストになる。このようなアミロプラストは平衡石 (statolith)、これを含む細胞は平衡細胞...
    13 KB (1,785 words) - 15:28, 19 November 2022
  • 花がつくよりも、多くの広葉樹の葉に花がつかなくなる。シロイヌナズナのEarly Flowering 3(elf3)遺伝子とCry2遺伝子の二重機能喪失変異は、連続光下では開花を遅らせ、長日時・短日時には開花を早めることが示されており、シロイヌナズナのCRY2が連続光下での開花時期を早める役割を果たしている可能性が示唆されている。...
    54 KB (4,946 words) - 02:22, 25 June 2024
  • 2000年(平成12年)12月、シロイヌナズナの全ゲノム構造解析を完了。これは、1996年から日米欧の国際共同プロジェクトで実施したもので、世界初の植物全ゲノム構造解析となった。シロイヌナズナは、ゲノムサイズが小さいこと、一世代が2ヶ月と短く室内栽培が可能、種子...
    51 KB (7,256 words) - 22:06, 3 October 2023