• バルビツール酸系バルビツールさんけい、Barbiturate、バルビツレート)は、鎮静薬、静脈麻酔薬、抗てんかん薬などとして中枢神経抑制作用を持つ向精神薬の一群である。構造は、尿素と脂肪族ジカルボンとが結合した環状の化合物である。それぞれの物質の薬理特性から適応用途が異なる。バルビツール酸系...
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  • 約に批准しているため麻薬及び向精神薬取締法において、第2種向精神薬にはバルビツール酸系のアモバルビールやペントバルビール、ベンゾジアゼピンのフルニトラゼパム、第3種向精神薬にはほかのベンゾジアゼピンや非ベンゾジアゼピンの多くが定められている。第2種向精神薬は付表III、第3種向精神薬に付...
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  • バルビール (Barbital) または バルビトン (barbitone) は1903年から1930年代中ごろまで使われていた睡眠薬で、最初のバルビツール酸系薬剤である。商品名ベロナール (Veronal)。化合物としての名称はジエチルマロニル尿素、またはジエチル・バルビツール酸...
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  • ューリッヒ大学精神科の精神科医ヤコブ・クレージーが、統合失調症にバルビツール酸を用いて持続睡眠療法を開始した。その死亡率は5%であった。 1952年までは、患者を管理するためには、拘束や鎮静剤しかなく、もっとも使われたバルビツール酸系には、患者が眠ったり、過剰投与で死亡する副作用もあった。...
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  • バルビツール酸バルビツールさん、英: barbituric acid)とは、ピリミジン構造を持つ複素環式化合物の一種で、別名をマロニル尿素 (malonylurea) と呼ばれる無色無臭の固体。熱水に溶ける。中枢神経抑制作用が知られる一連のバルビツール酸系薬剤の親化合物にあたる。バルビツール酸...
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  • フェノバルビール(Phenobarbital、略号:PB)は、バルビツール酸系の抗てんかん薬である。日本ではフェノバールの名で販売される。適応は、不眠症・不安の鎮静や、てんかんの痙攣発作である。抗不安薬、睡眠薬といった用途では、現在ではより安全なベンゾジアゼピン...
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  • NMDA受容体に結合しアンタゴニストとして作用する。視床皮質を抑制、大脳辺縁を賦活化することから解離性麻酔薬ともいう。交感神経を賦活すること、鎮静と鎮痛の両方の作用をもつことなど、他の静脈麻酔薬に比べて特異な点が多い。ベンゾジアゼピンバルビツール酸系、プロポフォールとは異なり、呼吸抑制が生じにくい。 病態生理に基づく臨床薬理学...
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  • ]でも、多くの人々によって発作の予防などにバルビツール酸系が用いられている。 ベンゾジアゼピンは、ベンゼン環とジアゼピン環が縮合した化学構造の向精神薬である。初のこうした薬であるクロルジアゼポキシド(コントール)は、1955年にレオ・スターンバックにより偶然発見され、196...
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  • ペントバルビール (Pentobarbital) は、短-中時間作用型のバルビツール酸系の鎮静催眠薬である。錠剤型の商品ラボナが販売されている。 バルビツール酸系は極力処方を回避すべしとされ、日本睡眠学会も現在は睡眠薬としてほとんど用いられないとしている。過剰摂取時に致死性の高い薬の1位の薬だと...
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  • ール型と、モルヒネ型であるとされている。 ベンゾジアゼピンバルビツール酸系、アルコールはGABAA受容体に作用し、モルヒネなどはオピオイドの薬物でありオピオイド受容体に作用する。 日本の薬剤師の国家試験の参考書では、古い1971年のものでは、バルビツール...
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  • アモバルビール (Amobarbital)、またはアミタール (amytal) は、バルビツール酸系の催眠/鎮静剤である。中枢神経を全体的に抑制する作用を示す。商品名はイソミタールなど。 バルビツール酸系は睡眠薬用途では、現在ではより安全なベンゾジアゼピン...
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  • ールと、ベンゾジアゼピンバルビツール酸系の鎮静催眠薬である。入院を要するものには、これらに加えモルヒネのようなオピオイドがある。つまり、これらの薬物に対しては、離脱時に身体症状を示す身体的依存が形成されている。とりわけアルコールと、ベンゾジアゼピン薬、バルビツール酸系...
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  • メプロバメート (category 非バルビツール酸系)
    メプロバメート(Meprobamate)とは、非バルビツール酸系の初のトランキライザー(精神安定剤)である。アメリカではミルタウン、エクワニル、日本ではアトラキシンの商品名で知られる。1950年代に、安全性に懸念のあったバルビツール酸系のフェノバルビールに代わって、習慣性がないとして販売された。しか...
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  • チオペンタール (Thiopental) は、バルビツール酸系の麻酔薬の一つ。静脈注射により、鎮静・催眠効果を示す。商品名はラボナール (Ravonal)。一般名として、チオペントンとも呼ばれてきた。 日本では全身麻酔の導入などに広く用いられている。同種の薬効のあるプロポフォール...
    9 KB (957 words) - 22:31, 28 July 2024
  • ビニルビール(Vinylbital)またはブチルビール(Butylvinal)は、バルビツール酸系の鎮静剤、睡眠薬である。1950年代にAktieboleget Pharmaciaにより開発された。 ^ Breimer, D. D.; De Boer, A. G. (1976). “Pharmacokinetics...
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  • えられたジアゼパムもまた1963年以来販売されている。 同種の効用を持つ以前の医薬品は、バルビツール酸系薬や非バルビツール酸系薬であり、1960年代にはベンゾジアゼピンのクロルジアゼポキシド(日本ではコントールやバランスとして知られる)が登場し、以前の薬剤の危険性から置き換えられて用いられる様になった。...
    95 KB (11,886 words) - 18:10, 29 August 2024
  • バルビツール酸系(non-barbiturates)とは、バルビツール酸系の致死性や依存性といった副作用を改良しようと合成された物質の総称である。トランキライザー(精神安定剤)の一群である。依存や乱用や催奇性の副作用が問題となり市場から消えていった。メプロバメート(アトラキシン)、サリドマイド(...
    7 KB (1,002 words) - 03:16, 10 March 2024
  • セコバルビール(Secobarbital)は、短時間作用型のバルビツール酸誘導体で、1934年にアメリカ合衆国で特許が取得され販売されている。麻酔作用、抗痙攣作用、抗不安作用、鎮静作用、催眠作用を有する。イギリスでは、キナルバルビトン(Quinalbarbitone)として知られていた。米国内の医...
    8 KB (703 words) - 12:02, 5 December 2023
  • 抱水クロラールは1832年に、ギーセン大学のユストゥス・フォン・リービッヒにより合成され、1869年にベルリン大学のオスカー・リーブライヒ(ドイツ語版)が不眠症を改善する薬としての有効性を認めた。ブロムワレリル尿素と共にバルビツール酸系...
    8 KB (996 words) - 12:04, 5 December 2023
  • チアミラール(Thiamylal)は、1950年代に発明されたバルビツール酸誘導体の一種である。鎮静作用、抗痙攣作用、催眠作用があり、強力かつ、短時間作用型の鎮静剤として使用される。チアミラールは現在も、主に全身麻酔の麻酔導入剤として使用され、局所麻酔薬による痙攣にも用いられることがある。セコバルビール...
    5 KB (318 words) - 08:36, 16 November 2023
  • 第1種向精神薬 メチルフェニデートのような精神刺激薬やバルビツール酸系薬。向精神薬に関する条約の付表IIに対応し、アンフェタミン類を除くもの。 第2種向精神薬 バルビツール酸系や、ベンゾジアゼピンのフルニトラゼパムなど。向精神薬に関する条約の付表IIIに対応。 第3種向精神薬...
    16 KB (2,158 words) - 06:36, 19 August 2024
  • Convention on Psychotropic Substances)は、アンフェタミンやメチルフェニデートといった精神刺激薬や、バルビツール酸系やベンゾジアゼピンといった鎮静催眠薬、LSDやMDMAといった幻覚剤、またTHCといったカンナビノイドのような、向精神薬を、医療および学術における使用...
    32 KB (3,159 words) - 11:43, 31 December 2023
  • GABA,ガボキサドール(英語版),イソグバシン(英語版),ムッシモール,プロガビド(英語版),β-アラニン,タウリン,ピペリジン-4-スルホン(部分作動薬)。 オルソステリック阻害薬 - ビククリン、ガバジン(英語版) 陽性アロステリック調節因子 - バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン、ある種のカルバメート...
    30 KB (3,200 words) - 16:08, 27 November 2023
  • ヘプタバルブ(Heptabarb)は、バルビツール酸系の精神安定剤、睡眠薬である。1950年代頃からヨーロッパで不眠症の治療に用いられてきたが、中止された。 ^ a b c d Breimer DD, de Boer AG (December 1975). “Pharmacokinetics and...
    3 KB (165 words) - 20:03, 7 May 2022
  • バルビツール酸系やベンゾジアゼピンが多く含まれる。 その後に欧米では1970年代にベンゾジアゼピンの薬剤の依存性が問題になり、抗うつ薬が売り出された。 イギリスでは、1988年にはすべての臨床医に対して、ベンゾジアゼピン...
    15 KB (2,084 words) - 13:14, 1 April 2023
  • バルビツール酸系依存(バルビツールさんけいいそん、barbiturate dependence)は、バルビツール酸系の定期的使用によって生じる。このことは、ひいては当初の薬理あるいは治療効果を得るための必要な薬の用量の増加に通じる可能性がある。 バルビツール酸系...
    5 KB (609 words) - 21:31, 21 June 2022
  • バルビツール酸系/ベンゾジアゼピンといった乱用の危険性のある向精神薬について公布される。 1984年には、新しい世代の抗精神病薬である非定型抗精神病薬のリスペリドンが開発される。また、抗うつ薬でも、新世代のSSRI抗うつ薬が販売される。このころまでには、ベンゾジアゼピン...
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  • バルビツール酸系過量服薬(バルビツールさんけいかりょうふくやく、Barbiturate overdose)は、バルビツール酸系薬を、所定の用量を超えて服用した場合に生じる。過量服薬の症状は、一般的に脱力、運動失調、思考の困難、会話の遅さ、間違った判断、眠気、浅い呼吸、ふらつきなどである。重篤な症例...
    4 KB (436 words) - 21:26, 28 August 2020
  • (habituation)をそのような傾向が欠如したものと定義し、バルビツール酸系薬を習慣性とした。 しかし、以降ベンゾジアゼピンを含むバルビツール型依存は、アルコールの振戦せん妄同様に身体的依存を生じさせる薬物であると認識されている。 乱用のおそれのある物質を管理下に置く目的の、1971年の国際...
    14 KB (1,931 words) - 07:50, 13 November 2023
  • シクロバルビール(Cyclobarbital)は、バルビツール酸誘導体である睡眠薬である。服用後約30分で効果が現れるが、持続時間は短い。 日本ではカルシウム塩が「アドルム」の商品名で1946(昭和21)年に塩野義製薬より発売された。1948年に「平和の眠り」というキャッチフレーズで新聞広告まで打...
    4 KB (360 words) - 14:52, 6 September 2024
  • により、脳の異常な興奮を抑制し精神神経の諸症状を緩解する。 GABA作動性薬剤(バルビツール酸系、ベンゾジアゼピンバルプロ、ゾニサミド、ガバペンチン、トピラマート)は抗不安作用や躁状態抑制効果があり、グルタミン酸系抑制効果のある薬剤(ゾニサミド、ラモトリギンやレベチラセタム)は抗抑うつ作用や不...
    25 KB (3,417 words) - 12:05, 17 August 2024