• 腸炎ビブリオ(ちょうえんビブリオ)とは、ビブリオ属に属する好塩性のグラム陰性桿菌の一種。学名はVibrio parahaemolyticus(ビブリオ・パラヘモリティカス)。主に海水中に生息する細菌であり、本菌で汚染された魚介類を生食することで、ヒトに感染して腸炎ビブリオ食中毒を発症させる。...
    20 KB (2,738 words) - 13:56, 8 December 2023
  • ビブリオ属(ビブリオぞく)は、グラム陰性桿菌に分類される通性嫌気性菌の一属。自然界では海水などの水中に多く存在する環境中の常在細菌であり、コレラ菌や腸炎ビブリオなどの病原体もこのグループに含まれる。 ビブリオ (vibrio) という名称は、「振動する」を意味するラテン語 (vibro-)...
    8 KB (1,054 words) - 14:22, 8 September 2019
  • ビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus  : V.v、"ヴルニフィクス"とも)はグラム陰性小桿菌の腸炎ビブリオに類似した性質を持つコンマ状ビブリオ。Farmar らによって1979年に同定され1980年にラテン語で「傷を負わせる」の意の vulnificus からVibrio...
    8 KB (1,088 words) - 05:35, 13 May 2022
  • コレラ菌 (redirect from NAGビブリオ)
    コレラ菌には大小2本の染色体が存在する。これは細菌の中ではビブリオ属だけに見られる例外的な特徴である。以前はすべての細菌について染色体数は1つだと考えられていたが、同じビブリオ属の腸炎ビブリオが2本の染色体を持つことが最初に発見され、その後コレラ菌も同様であることが明らかに...
    22 KB (3,444 words) - 07:52, 7 April 2024
  • 下痢、嘔吐、腹痛が主な症状で、発熱および倦怠感を伴うこともある。一般的に、ウイルス性胃腸炎では嘔吐が激しく、細菌性腸炎では下痢が激しくなる傾向にある。 下痢はウイルス性胃腸炎の場合は水溶便であることがほとんどだが、腸管出血性大腸菌、赤痢菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター等の細菌が原因の場合は血便となることがしばしばある。...
    12 KB (931 words) - 07:54, 7 April 2024
  • 5以下)に保つことで毒素の生産を抑えることができる。食中毒の初報告は独・腸詰め(ソーセージ)。 感染により体内増殖した細菌が病原性をもつことにより発症する。 腸炎ビブリオ - 夏期の未加熱魚介類、刺身、シラスなどから感染することが多い。調理器具などを介した2次汚染で他の食品が食中毒の原因になることもある。海水の常在菌で、食塩濃度0...
    61 KB (8,443 words) - 00:12, 3 February 2024
  • ランブル鞭毛虫症(en:Giardiasis) A型肝炎 E型肝炎 ロタウイルス 細菌性赤痢(en:Shigellosis) 腸チフス 腸炎ビブリオ感染症 腸管出血性大腸菌 ポリオ コレラ アメーバ性肝膿瘍 [脚注の使い方] ^ Fenway Community Health-Hepatitis A, B,...
    4 KB (337 words) - 14:12, 23 May 2023
  • のどちらかであることが規定されている。また、規格基準としては、細菌数E.coli(大腸菌)最確数、V. parahaemolyticus(腸炎ビブリオ)最確数も規定されている。これらに加えさらに厳しい指導基準を各生産地域が設けている場合もある。なお、生食用カキの上記加工基準を満たすために、紫外...
    63 KB (8,710 words) - 11:27, 6 July 2024
  • 浅野総一郎 - 明治の流行期に消毒薬(石炭酸)の材料となるコールタールを内務省衛生局に納め利益を得た。 輸入感染症 腸炎ビブリオ - コレラ菌と同じビブリオ属の細菌。コレラ菌と同じく食中毒、胃腸炎の原因となる。 ウィキメディア・コモンズには、コレラに関連するメディアがあります。 Cholera - WHO(英語)...
    22 KB (3,132 words) - 15:06, 24 June 2024
  • ガンマプロテオバクテリア綱は、腸内細菌科、ビブリオ科、シュードモナス科といった、医学的、科学的に重要な細菌群を含んでいる。非常に多くの重要な病原体がこの綱に所属しており、例えばサルモネラ(腸炎・腸チフス)、赤痢菌、エルシニア(ペスト)、ビブリオ(コレラ、腸炎ビブリオ...
    26 KB (2,526 words) - 02:21, 6 July 2024
  • サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオなど 細菌性赤痢(赤痢菌による出血性大腸炎) - 疾患の名称は「赤い下痢」に由来する。血便が出るのは赤痢菌が産出するベロ毒素(志賀毒素)が大腸の血管壁を破壊するため。 腸チフス・パラチフス 腸管出血性大腸菌O157感染症(出血性大腸炎) -...
    6 KB (768 words) - 23:57, 16 April 2024
  • 1977年 勲二等瑞宝章 1986年 大阪文化賞(腸炎ビブリオの発見による公衆衛生学への貢献と適塾を中心とした医学史への貢献により) 大阪府衛生対策審議会委員 日本細菌学会理事・会長 日本衛生検査学会会長 日本医真菌学会理事・会長 第1回国際腸炎ビブリオシンポジウム会長 日本防菌防黴学会会長・名誉会長...
    7 KB (873 words) - 12:56, 15 June 2024
  • Escherichia coli)、プレシオモナス・シゲロイデス(Plesiomonas shigelloides)、腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)、赤痢菌(Shigella)、コレラ菌(Vibrio cholerae)などへの感染が全体の約...
    10 KB (794 words) - 02:04, 3 December 2022
  • 腸炎(いちょうえん、英語: gastroenteritis)とは、感染性下痢(infectious diarrhea)、ガストロとも知られ、消化管 胃 ("gastro"-)および小腸 ("entero"-)の炎症を特徴とする疾患であり、発熱、下痢、嘔吐、腹痛および腹部痙攣などの症状を呈する。食物...
    54 KB (6,399 words) - 08:00, 7 April 2024
  • 感染の機会のあった者の約半数は感染から3-8日の潜伏期の後に激しい腹痛をともなう頻回の水様便となる。多くは発症の翌日ぐらいには血便または粘血便となる(出血性大腸炎)。ほかの経口感染症(サルモネラ、腸炎ビブリオなど)と比べると吐き気や嘔吐はみられないことが多く、あっても程度は軽い。発熱は一過性で軽度(37℃台)である事が多い。血便に...
    12 KB (1,704 words) - 17:01, 13 March 2024
  • 現在、日本において狭義の輸入感染症と言われることが多い感染症には、以下のものが挙げられる。 飲食物から経口感染するもの:コレラ、NAGビブリオ感染症、腸炎ビブリオ感染症、細菌性赤痢、クリプトスポリジウム症、ジアルジア症などの旅行者下痢、腸チフス、パラチフス、A型肝炎、E型肝炎など...
    17 KB (2,254 words) - 00:21, 3 December 2023
  • 台湾のFOXCONNが開発したau電子ブックリーダー。 中公文庫BIBLIO - 中公文庫の文庫レーベルの一つ。 ビブリオ属 - グラム陰性桿菌に分類される通性嫌気性菌の一属。腸炎ビブリオ等。 「ビブリオ」で始まるページの一覧 タイトルに「ビブリオ」を含むページの一覧 このページは曖昧さ回避のためのページです。一つの語句が複数の...
    817 bytes (172 words) - 06:39, 21 June 2023
  • ピペミド酸に感性の大腸菌,赤痢菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,プロテウス属,腸炎ビブリオ,緑膿菌 <適応症> 膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症),感染性腸炎,中耳炎,副鼻腔炎 ^ “Pipemidic Acid - MeSH - NCBI”. www.ncbi...
    3 KB (175 words) - 07:36, 19 March 2022
  • しかし、既に食品中に蓄積された毒素は100℃ 30分間の加熱では分解されないため、加熱は食中毒の対策にはならない。[要出典] [脚注の使い方] ^ 竹田美文、「腸炎ビブリオ・毒素原性大腸菌・腸管出血性大腸菌・コレラ菌 (PDF) 」 モダンメディア 2012年10月号(第58巻10号) ^ a b O抗原とは 国立感染症研究所...
    18 KB (2,305 words) - 20:26, 11 April 2024
  • 糞便で汚染された飲食物の経口摂取により感染が成立する。 腸管出血性大腸菌(O157など)、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、ボツリヌス菌、サルモネラ、腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、コレラ、カンピロバクター、リステリア、ピロリ菌、アメーバ赤痢、ノロウイルス、ロタウイルス、ポリオ、A型肝炎、E型肝炎、ワイル病、角結膜炎など。...
    19 KB (2,381 words) - 08:16, 22 November 2023
  • 好塩菌…塩を好む、塩の在る方が好きな菌。生理的食塩水程度の微量の塩で増殖するが、塩の添加により増殖が抑制される。(例:Vibrio parahaemolyticus、和名・腸炎ビブリオ) 高度好塩菌…高濃度の塩を好む菌。微量の塩でも増殖するが、10%程度以上の塩存在下で最適に増殖する。(例:Bacillus saliphilus、和名・バシラス属)...
    3 KB (477 words) - 17:31, 24 April 2022
  • ヘモフィルス属(インフルエンザ菌など) ブルセラ属 ボルデテラ属(百日咳菌など) らせん状桿菌 ビブリオ属(コンマ状形態をとる:コレラ菌、腸炎ビブリオなど) スピロヘータ、スピリルムなど リケッチア....リケッチア、クラミジアは細胞壁にペプチドグリカンを欠く。 クラミジア...
    12 KB (1,727 words) - 07:05, 10 November 2022
  • 本剤に感性の淋菌,大腸菌,赤痢菌,サルモネラ属(チフス菌,パラチフス菌を除く),肺炎桿菌,プロテウス属,腸炎ビブリオ 適応症 膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症),淋菌感染症,感染性腸炎 重篤な副作用がおこることはあまりない。 約5%の患者に消化管副作用(悪心、嘔吐、食欲不振など)が起こる。...
    5 KB (547 words) - 08:08, 22 October 2023
  • 食、焼き物などで食べられる。ヒモの部分は一般には調理の際に廃棄されてしまう場合が多いが、バター焼きなどにするとコリコリとした食感で美味である。 腸炎ビブリオによる食中毒が時折報告される。また、底生性渦鞭毛藻類の一種が原因と考えられるピンナトキシンによる貝毒(神経毒)中毒の可能性を示唆する報告がある。...
    12 KB (1,748 words) - 22:09, 25 July 2023
  • てかき取る。えらぶたから、えらを切り取り、腹を開いて内臓を取り出し、水でよく洗う。なお、海水魚に良く見られる食中毒の原因菌として腸炎ビブリオが知られている。この腸炎ビブリオは真水の中では増殖できないため、海水魚はよく真水で洗っておくと良いとされる。 頭を切り落とし、背骨から身を切り離す。三枚おろしや...
    38 KB (5,715 words) - 01:10, 5 July 2024
  • 80年以上の歴史の中では、社会で流行した感染病がきっかけで研究が進められたり(藤野恒三郎、1950年の「しらす中毒事件」(大阪府泉南地方)により腸炎ビブリオの発見)、ウイルスの研究により癌の研究が進展したり、ワクチンの開発が行われたり、免疫系が作動開始する分子メカニズムが解明されたり(審良静男)、分...
    12 KB (1,494 words) - 13:27, 5 April 2024
  • る生活様式のため寄生虫卵を取り込む特性を持つが、イシマキガイに関しては寄生虫の報告が見当たらない。代わりに腸炎ビブリオ(海洋細菌)が寄生しており、イシマキガイが河川を遡上することによってビブリオ属細菌が汽水・淡水域で検出される原因となる。 南日本の河川下流域で広く見られる貝ではあるが、河川改修などの...
    7 KB (943 words) - 07:26, 25 June 2024
  • WHO必須医薬品モデル・リストに収載されている。 カプセル・シロップ・ドライシロップ 菌種:大腸菌、赤痢菌、腸炎ビブリオ 疾患:感染性腸炎 注射液 菌種:ブドウ球菌属、肺炎球菌、淋菌、結核菌、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、緑膿菌、百日咳菌...
    13 KB (1,118 words) - 00:56, 13 October 2023
  • 共輸送体には、Na+/Cl--共輸送体、Na+/アミノ酸共輸送体(例えば大腸菌のNa+共役型セリン取り込み輸送体SstTなど)、Na+/糖共輸送体(例えば腸炎ビブリオのNa+共役型グルコース取り込み輸送体SglSなど)やH+/糖共輸送体(大腸菌のラクトースオペロンに含まれるlacY遺伝子の産物(H+共役型ラクトース取り込み輸送体)などがある。...
    11 KB (1,460 words) - 10:51, 15 August 2023
  • 腸炎で頻度の多いE.coli O157:H7、Campylobacter spp.(カンピロバクター)、Vibro parahemolyticus(腸炎ビブリオ)などには抗菌薬が不要である。逆に抗菌薬を使用する感染性胃腸炎には敗血症、重症感のある場合、旅行者下痢症、偽膜性大腸炎、性感染症、肝硬変の患者のVibrio...
    35 KB (5,191 words) - 23:50, 2 February 2024
  • と呼ばれる。 莢膜抗原による血清型分類は、腸内細菌科やビブリオ属などのグラム陰性桿菌で頻用されており、一般にK抗原(莢膜を意味するドイツ語 Kapselの頭文字から)と呼ばれる。例えば2006年現在、大腸菌では約100種類、クレブシエラでは86種類、腸炎ビブリオでは75種類のK抗原が見つかっており、それぞれの菌種ごとにK1...
    10 KB (1,498 words) - 06:06, 12 February 2023