艦本式ディーゼル(かんほんしきディーゼル)は、日本が開発したディーゼルエンジン(内火機械 うちびきかい)である。 本記事では艦本式の名が普遍的に冠されている内火機械について海軍制式名とともに記述する。ただし、制式名上は「艦本式」の記述は無い。「何号」の後ろに「何型」とあるのは、一列あたりのシリンダ...
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式燃焼室が衰退し、単動式が主流となった。この時期、大日本帝國海軍においては艦政本部が各種船舶用ディーゼルエンジンの開発を主導し、潜水艦においては当初は水上速力を重視する目的で2ストロークディーゼル機関が多用された。戦前の伊号潜水艦は複動化された2ストロークディーゼル...
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ディーゼル・エレクトリック方式(ディーゼル・エレクトリックほうしき)とは、船舶や艦艇、鉄道車両が推進力を得る方式の一つ。ディーゼルエンジンで発電機を駆動し、その発生電力で電動機を回し推進する方式を指す。日本の鉄道では電気式気動車、電気式ディーゼル機関車と呼ばれる。...
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神島型敷設艇 (category 日本の敷設艦)
上構も出来るだけ簡易化され、煙突も六角形となっている。 主機はマン式ディーゼルの在庫品1隻分を当て(「粟島」に搭載)、残りは当時の丙型海防艦用に量産されていた艦本式ディーゼルを搭載した(「神島」他1隻)。このため艦本式ディーゼル搭載艦の速力は(平島型の20ノットから)16.5ノットに落ちている(「粟島」は19...
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有利であるという考えで建造された。また戦時急造艦のプロトタイプとしての試作の目的もあった。 本型の寸法は今までの海中型とほぼ同じ大きさである。主機には新たに艦本式21号ディーゼル(元はヴィッカース式ディーゼル)を搭載した。出力が3,000馬力まで向上したため水上速力も19ノット弱まで向上した。また航続距離も12ノットで8...
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4TM型(3,400トン、艦本式ギヤード・タービン、18.0ノット、不明) 4B型と同じ目的で2TM型を大型化し、機関部を松型駆逐艦と同じ形式のものにしたもので、ロ号艦本式重油専燃水管缶2基、艦本式ギヤード・タービン1基を搭載している。合わせて強武装を施し、輸送艦...
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けて竣工した。計画番号はS31。ロンドン会議の補助艦の制限から基準排水量は1,400トンに抑えられている。 主機には艦本式ディーゼルを採用し機関出力は従来(ズ式3号)のおよそ1.5倍となった。これにより海大型の当初からの目標であった速力23ノットが本型でようやく可能となった。ただしこのエンジンは就役...
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2ストローク機関 (redirect from 2ストロークディーゼルエンジン)
ディーゼルエンジン技術を移入する形で船舶用ディーゼルエンジンの研究開発が行われた。特に大日本帝國海軍では艦政本部が主導し、2ストロークディーゼル機関の研究および導入が非常に盛んに行われた。戦前型の潜水艦の多くに2ストローク複動型ディーゼルエンジンが搭載されていたが、2ストローク複動ディーゼル...
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艦エバーソールを撃沈している。 1941年(昭和16年)のマル急計画において計画番号S37Bとして6隻計画された。乙型潜水艦の改良型で量産のため主機を巡潜3型と同じ艦本式1号甲10型ディーゼル2基とした。そのため出力が低下、排水量が若干増加し、速力が0.1ノットほど低下した。また丙型のマル急計画艦...
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DF40形は、かつて日本国有鉄道(国鉄)で試用された電気式ディーゼル機関車である。 国鉄がディーゼル機関車の開発を模索していたころ、国内の車両メーカーは国鉄および海外への売り込みをはかるべく、独自の機関車を設計・試作した。これらの機関車は、合計9形式が国鉄に借り入れられ、40番台、のちに90番台の形...
14 KB (2,481 words) - 08:37, 27 January 2024
昭和4年)に輸入されたDC10形(機械式)・DC11形(電気式)である。当時最新のディーゼル機関車製造技術の研究のため、同一条件で仕様を変えて製造された各1両がドイツから輸入された。のちの1935年(昭和10年)、初の日本製電気式ディーゼル機関車としてこれらの研究成果を基にDD10形が1両製造された...
25 KB (4,154 words) - 10:38, 25 December 2024
実用化を図り、1945年(昭和20年)に入って「水中充電装置」の名称で既成艦および建造中の艦に導入した。装備化されたのは昇降式のタイプで、起倒式のものはない。日本海軍の潜水艦の主機関の艦本式一号および二号は2サイクルディーゼルエンジンであり、排気圧力が低くて水中排気には不適切(水上でも排気管水没時に...
10 KB (1,438 words) - 02:44, 5 December 2024
艦の9気筒エンジンも1943年にゼネラルモーターズのクリーブランド・ディーゼルエンジン(英語版)部門が製造したV型16気筒の16-248型2ストロークディーゼルに置き換えられた。日本海軍が伊号第八潜水艦にて遣独潜水艦作戦を成功させるなど複動式ディーゼル...
19 KB (2,541 words) - 05:01, 29 April 2024
香取型練習巡洋艦 (category 日本海軍の練習艦)
ディーゼル機関も採用され、且つ最新式の機関が搭載された。また、経済性、航続性能も考慮された。 主機は艦本式(高圧・低圧2段減速式)ギヤード・タービン2基(2,200馬力×2)に巡航用の艦本式22号10型内火機械(ディーゼル)2基(1...
41 KB (5,281 words) - 07:26, 18 December 2023
アメリカ海軍の俗語で「Boomer(ブーマー)」と呼ばれる。 前述のように原子力推進が主流だが中国(032型)、北朝鮮(金君玉英雄艦)、韓国(島山安昌浩級)ではディーゼル推進弾道ミサイル潜水艦が存在する。 冷戦初期は弾道ミサイルの射程が短かったため、弾道ミサイル潜水艦は敵国近海まで進出していた。弾道...
121 KB (18,127 words) - 16:54, 30 December 2024
艦級。F1型(エフいちがた)とも。同型艦2隻。 イタリア・フィアット社が設計したロレンチ型潜水艦を日本でライセンス生産したものである。主機はフィアット型ディーゼルを輸入した。建造は川崎造船所で1920年(大正9年)に竣工した。竣工時の名称は第十八潜水艦並びに第二十一潜水艦である。本...
4 KB (464 words) - 06:11, 31 October 2017
式ディーゼルの方が圧倒的に有利。 始動に時間がかかる。煙管式ボイラーが完全に冷え切った状態の場合、火入れ・蒸気の発生に数時間前から作業開始する必要がある。また走行終了後も石炭ガラの廃棄などの作業が必要。 電気機関車やディーゼル...
128 KB (20,340 words) - 21:35, 9 December 2024
艦型や一般配置は熱海型に準じた形となった。 煙突は傾斜した1本、 マストは2檣で前後とも単檣(ポール・マスト)だった。 日本海軍の河用砲艦として初めてタービン機関を採用した。 それまでのレシプロ機関ではタービン機関より重量が大きく、浅喫水の艦の場合には振動が大きくなり、また機関の調整が大変だった。...
17 KB (2,100 words) - 12:12, 8 February 2024
でになった。船殻はローブーフ型で使われた複殻型を採用し、他艦の運用実績を考慮して設計された。特に目新しい技術はなく、日本海軍で初めての潜水艦設計で、後に続く海中型系列の第1番艦であること以外に特記すべき点はない。 主機はズルツァー製ディーゼルを搭載し、速力18ノットを出した。ただこの主機は信頼性が低...
4 KB (425 words) - 16:51, 22 September 2015
式)が最初と言われ、ほか幕府が建造した軍艦「千代田形」(1866年竣工・スクリュー式)がある。同じく幕府建造船として「先登丸」という船もあるが、詳細は明らかでない。 推進機関のディーゼル化やガスタービン化が進み、蒸気によって推進する船は比較的少数の限られた船種や艦種だけになっている。...
26 KB (3,980 words) - 04:18, 2 December 2024
第五十三号駆潜艇(以下第53号)は量産を考慮して 艦本式タービン2基とホ号艦本式水管缶1基を装備した。 船体の大きさを変えず、性能はほぼ同一の機関を計画するのに苦労したという。 燃料節約のためと高温高圧蒸気の実艦試験の性格を兼ねて、 蒸気圧力45 kg/cm3、蒸気温度400 ℃とし、 のちの島風型駆逐艦以上の高温高圧機関だった。...
30 KB (3,901 words) - 06:13, 26 June 2022
体に改良が加えられた。高角砲は後部甲板に射出機を設置するため1門に減らされ、代わりに機銃は13mm1挺と強化された。魚雷は17本に減っている。 航空兵装は伊5とほぼ同様で艦後部に格納筒と射出機1基を新造時から装備した。この後甲板から後方に水上機を射出する方式は射出時に後進の必要があり、実用性に問題...
26 KB (4,654 words) - 06:58, 10 April 2023
ディーゼルエンジンの多気筒化・大排気量化が一気に進み、大型の電気式ディーゼル機関車が多数製造されるようになったが、気動車では、バッドが製造したごく僅かの例に留まった。 日本では1928年に雨宮製作所がドイツのMAN製船舶用エンジンを搭載して製造した長岡鉄道キロ1形が最初の「ディーゼル...
109 KB (18,246 words) - 10:18, 28 December 2024
前型(海大3型b)との最大の相違は機関をズルツァー式ディーゼルからドイツ・MAN社が設計したラウシェンバッハ式ディーゼルに変更したことである。その他船体の形状に変更はない。ただ大きさが若干(全長で3mほど)小さくなり、魚雷発射管は艦首4門艦尾2門となり2門の減少、魚雷も2本減少し14本となった。また水中速力が0.5ノット速くなり8...
8 KB (1,102 words) - 05:02, 4 July 2023
第百一号輸送艦(だいひゃくいちごうゆそうかん)は、日本海軍の輸送艦。第百一号型輸送艦の1番艦。多号作戦で沈没した。 マル戦計画の輸送艦、仮称艦名第1501号艦として計画。当初は主機を艦本式甲25型高圧単式タービン、主缶を零号乙15改型ホ号缶とする予定だったが、これら機関部の製造が間に合わなかったため...
7 KB (926 words) - 16:37, 12 April 2022
揚錨機はディーゼル艦が電動式、タービン艦が蒸気式を1基装備した。 前述したように、この揚錨機は門扉や内扉の上げ下ろしにも使用された。 舵の平衡舵1枚、面積はタービン艦で4.678 m2、 水中側面積比はディーゼル艦で1/35.87、 タービン艦で1/36.3だった。 舵取機械はディーゼル艦が電動式、...
108 KB (8,884 words) - 02:26, 24 July 2024
大尉:1943年7月20日 - 1944年12月28日 戦死、同日付任海軍少佐 [脚注の使い方] ^ #海軍造船技術概要p.915では「艦本式23号甲6型ディーゼル2基」となっている。 ^ a b #日本海軍全艦艇史p.868 ^ a b c d e f g #日本海軍特務艦船史p.30 ^...
13 KB (1,332 words) - 01:45, 4 January 2023
船舶工学 (section 低速回転ディーゼル・エンジンの補機)
ロペラの特性に最も適した設定を選べるので燃費が向上し、また、複数のエンジンを1本のプロペラシャフトに接続できるため、エンジン選択の幅も広がる。減速歯車を持つディーゼルエンジンをギヤードディーゼルと呼び、複数のエンジンを1本のプロペラシャフトに接続したものはマルチプル・エンジンと呼ばれる。複数のエンジ...
47 KB (7,281 words) - 17:21, 4 December 2024
SS-565「あらしお(初代)」(4番艦) うずしお型潜水艦 ゆうしお型潜水艦 はるしお型潜水艦 おやしお型(2代目)潜水艦 そうりゅう型潜水艦 たいげい型潜水艦 遠隔操作無人探査機 S-10 OZZ-5 鉄構 建設機械 シールド式トンネル掘削機など。 ディーゼル機関 1916年に日本で初めてディーゼル機関を製作。主に船舶用ディーゼル...
10 KB (1,171 words) - 09:21, 3 June 2024
衛艦艇の増強が求められたため小型化を更に推進、艦型もさらに簡略化し量産性に適した艦を建造することとなった。 設計は、鵜来型海防艦とほぼ同時期の1943年3月頃に開始されている。機関は、生産が比較的容易な方であった艦本式23号乙型ディーゼルを搭載した。本艦級ではこれを2基搭載したが、合計出力が1...
19 KB (2,940 words) - 13:10, 27 December 2023
艇も多数存在した(上記の鎮守府用長官艇など)ほか、特殊なものとして、特二式内火艇、特三式内火艇、特四式内火艇、特五式内火艇といった海軍が開発した水陸両用戦車も、その実態を秘匿するために「内火艇」と称されていた。 ※1 ディーゼル機関150馬力の艇と、石油発動機2基160馬力の艇があった。 ※2 通常は80馬力x2軸、13...
19 KB (1,637 words) - 03:48, 2 December 2023