• ホスファターゼ(Phosphatase;EC 3.1.3)とは、リン酸モノエステル加水分解酵素(ホスホモノエステラーゼ)のことであり、リン酸モノエステルまたはポリリン酸化合物を加水分解し、リン酸と、水酸基を持つ化合物とに変換する脱リン酸化酵素である。ホスファターゼ...
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  • プロテインホスファターゼ(Protein phosphatase:略号PP)あるいは蛋白質ホスファターゼ(たんぱくしつホスファターゼ)は、リン酸化された蛋白質のリン酸基を加水分解により脱離(脱リン酸化)させる酵素。蛋白質のリン酸化は蛋白質の翻訳後修飾のうち最も多く見られるもので、特に細胞内シグナル...
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  • 4-ジヒドロキシ-2-ナフトイルCoAヒドロラーゼ EC 3.1.2.29 フルオロアセチルCoA チオエステラーゼ EC 3.1.3.1 アルカリホスファターゼ EC 3.1.3.2 酸ホスファターゼ EC 3.1.3.3 ホスホセリンホスファターゼ EC 3.1.3.4 ホスファチジン酸ホスファターゼ EC 3.1.3.5...
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  • ブタのFBPアーゼのフォールディングは、イノシトール-1-ホスファターゼと相同である。イノシトールポリリン酸-1-ホスファターゼ、イノシトール-1-ホスファターゼ、FBPアーゼは、金属イオンに結合し触媒作用に関与していることが示されているAsp-Pro-Ile/Le...
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  • アルカリホスファターゼ(Alkaline Phosphatase、略号:ALP;EC 3.1.3.1)はアルカリ性条件下でリン酸エステル化合物を加水分解する酵素である。最適pHは10.2である。 肝臓をはじめ、腎臓、骨芽細胞、胎盤、小腸など、広く全身に分布するが、その大部分は細胞膜上に局在しており...
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  • ル酸シクラーゼなどのモノヌクレオチド結合タンパク質スーパーファミリーと密接な関係にあるようである。 一方、ホスファターゼドメインはC末端側に位置する。このドメインはホスホグリセリン酸ムターゼ(英語版)や酸性ホスファターゼなどのタンパク質ファミリーと類似している。このドメインは中心部に6本のストラン...
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  • 日本語ではATPアーゼを「アデノシン三リン酸分解酵素」などと表現できる。なお、「ホスファターゼ」は「リン酸分解酵素」のことであるから、「アデノシン三リン酸ホスファターゼ」という呼び方は「リン酸」の重言となり、正しくない。 ATPアーゼは以下の反応を触媒する酵素の総称である。 ATP...
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  • ほとんどの細胞では、グルコースの取り込みと異化に関わる唯一の酵素であるグルコース-6-ホスファターゼの発現が欠如しているために、遊離のグルコースを生成することができない。グルコース-6-ホスファターゼを有する肝細胞と、激しい飢餓条件の下での小腸と腎臓のみが、糖新生反応に従って生成したグルコー...
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  • 因子よりは甲状腺ホルモンの一部として多く使われる。カルシウムはヒトにとって必須な要素であり、多くの酵素(例えば、一酸化窒素合成酵素、ホスファターゼ、アデニル酸キナーゼ)の活性に必要であるが、カルシウムは他の金属イオンと違いアロステリック効果によって酵素を活性化し、そのときしばしばカルモジュリンと共...
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  • プロテインホスファターゼ2 (protein phosphatase 2, PP2) は、普遍的に発現しているヘテロ三量体型プロテインホスファターゼで、PP2Aとしても知られる。真核生物細胞におけるホスファターゼ活性の大部分を担う。そのセリン/スレオニンホスファターゼ...
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  • 脱リン酸化には加水分解酵素(ヒドロラーゼ)の一種が利用され、エステル結合の切断が行われる。脱リン酸化に利用される加水分解酵素の主要な種類としてホスファターゼが挙げられる。ホスファターゼは、リン酸モノエステルをリン酸イオンとヒドロキシル基(-OH)へ加水分解することでリン酸基を除去する。...
    17 KB (2,194 words) - 20:43, 17 September 2021
  • グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲンをグルコース単位に分解する。グリコーゲンはグルコースが一分子少なくなり、遊離するグルコース分子は グルコース-1-リン酸となる。代謝されるには、ホスホグルコムターゼによってグルコース-6-リン酸に変換される必要がある。 肝臓はグルコース-6-ホスファターゼ...
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  • グルコース-6-ホスファターゼ(Glucose 6-phosphatase、EC 3.1.3.9)は、グルコース-6-リン酸からリン酸部分を除去する糖新生経路の酵素である。 グルコースが細胞に取り込まれると直ちにリン酸化が起こるのは、これが拡散してしまうのを防ぐためである。リン酸化により電荷が導入...
    2 KB (225 words) - 16:11, 21 February 2020
  • 生体内では、解糖系の中間体である 3-ホスホグリセリン酸から、ホスホグリセリン酸デヒドロゲナーゼ (EC 1.1.1.95) 、ホスホセリンアミノトランスフェラーゼ (EC 2.6.1.52)、ホスホセリンホスファターゼ (EC 3.1.3.3) の働きにより合成される。 EC...
    6 KB (638 words) - 23:23, 15 July 2024
  • 破骨細胞 (category マクロファージ)
    ファージ系の前駆細胞が分化・融合して破骨細胞になることが知られており、数個から数十個の核を有して細胞質は好酸性を示し、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性を有する。 骨芽細胞はマーカーとしてアルカリ性ホスファターゼを有しているのに対し、破骨細胞は酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(Tartrateresistant...
    7 KB (997 words) - 21:04, 17 February 2023
  • タンパク質の可逆的リン酸化は、細菌、古細菌、真核生物のすべての生物に存在する重要な調節機構である。この過程は、キナーゼ(リン酸化)とホスファターゼ(脱リン酸化)と呼ばれる酵素が関係している。多くの酵素と受容体はリン酸化と脱リン酸化でスイッチを入れたり切ったりしている。結果、可逆的...
    9 KB (1,198 words) - 04:08, 23 March 2022
  • 酸性ホスファターゼ〈さんせいホスファターゼ、acid phosphatase、略号 ACP〉はホスファターゼに属する酵素の一種である。酸性ホスファターゼは、元来、消化の過程において他の分子から遊離リン酸基を結合させる働きを持つモノリン酸エステラーゼである。酸性ホスファターゼは...
    2 KB (185 words) - 06:54, 30 August 2018
  • スフェラーゼ EC.2.1.1.231 フラボノイド 4'-O-メチルトランスフェラーゼ EC.2.1.1.232 ナリンゲニン 7-O-メチルトランスフェラーゼ EC.2.1.1.233 (ホスファターゼ 2A タンパク質)-ロイシン-カルボキシメチルトランスフェラーゼ EC.2.1...
    222 KB (28,239 words) - 06:31, 24 July 2020
  • 化を受けるからである。それらの酵素と活性化システムについては以下の通りである。 RubisCO フルクトースビスフスファターゼ セドヘプツロースビスホスファターゼ 5-ホスホリブロキナーゼ 中でも、もっとも光活性化の研究が進んでいるのがRubisCOであり、以下の要素によって活性化する。 Mg2+の添加...
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  • ーゼによりリン酸化されると停止する。 エネルギーが必要になると、グリコーゲンホスホリラーゼがグリコーゲン鎖から必要なだけ切り出すことができる。切り出された分子はG1Pであるが、ホスホグルコムターゼによってG6Pに変換され、G6Pホスファターゼ...
    6 KB (824 words) - 06:40, 6 July 2023
  • ミオシン軽鎖ホスファターゼ(ミオシンけいさホスファターゼ、英: myosin light-chain phosphatase、EC 3.1.3.53、系統名: [myosin-light-chain]-phosphate phosphohydrolase)またはミオシンホスファターゼ(myosin...
    16 KB (2,162 words) - 21:18, 19 July 2024
  • リポコルチンI(英語版)、p11/カルパクチン結合タンパク質(英語版)、分泌型白血球プロテアーゼ阻害因子1(SLPI(英語版))、分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼホスファターゼ(MAPKホスファターゼ(英語版)) グルコース生成の増加 - グルコース-6-ホスファターゼおよびチロシンアミノ基転移酵素(英語版)...
    20 KB (2,576 words) - 01:47, 27 August 2024
  • 7-ビスリン酸の1位の炭素に結合したリン酸を除去する反応を触媒する。 カルビン・ベンソン回路では、セドヘプツロース-1,7-ビスリン酸ホスファターゼはこの反応を触媒する。 セドヘプツロース-1,7-ビスリン酸 → セドヘプツロース7リン酸 この時、セドヘプツロース-1...
    2 KB (219 words) - 03:08, 21 February 2021
  • 3:リン酸モノエステラーゼ ホスファターゼ(EC 3.1.3.x):リン酸モノエステルをリン酸イオンとアルコールに加水分解 アルカリホスファターゼ:核酸、タンパク質、アルカロイド等の様々な分子からリン酸基を除去 ホスホジエステラーゼ:セカンドメッセンジャーcAMPの不活化 5型cGMPホスホジエステラーゼ:シルデナフィルを阻害...
    3 KB (438 words) - 10:16, 13 January 2018
  • ーゼは、腸および胎盤のアルカリホスファターゼと同様に、GPI結合タンパク質であることが知られており、PLCを用いた処理によって遊離する。GPI結合型タンパク質は脂質ラフトに優先的に局在していると考えられており、これは原形質膜ミクロドメイン内での高度な秩序を示唆している。 GPIアンカーは、ホスファ...
    7 KB (793 words) - 02:41, 14 April 2023
  • おいて重要な働きをしている。単にMAP(マップ)キナーゼと略して呼ばれることが多い。 細胞外からの刺激が入ると低分子量Gタンパク質であるRasが活性化され、さらにその下流に続くシグナルカスケードの活性化が引き起こされる。また、MAPKホスファターゼ(MAPK Phosphatase:...
    6 KB (934 words) - 02:53, 12 May 2024
  • 無機ピロホスファターゼ(英:Inorganic pyrophosphatase、EC 3.6.1.1)または無機ジホスファターゼ(Inorganic diphosphatase)は、ピロリン酸を2分子のリン酸に加水分解する酵素である。この酵素反応の標準ギブズエネルギー変化は-33...
    876 bytes (84 words) - 06:58, 13 May 2023
  • で消費することもできるし、グルコース-6-ホスファターゼでリン酸基を除去してグルコースにした上で血流に放出することもできる。筋肉細胞ではグルコースは放出しない。 グリコーゲンの分解は、グリコーゲンホスホリラーゼ(EC 2.4.1.1) 、ホスホグルコムターゼ(EC 5.4.2.2)、グリコーゲン脱分枝酵素(EC...
    3 KB (454 words) - 10:58, 22 November 2022
  • ルギーを貯える重要な役割を担っている。また核酸中でもリン酸基を介したフォスフォジエステル結合がヌクレオチド分子同士を連結している。さらに、タンパク質の働きもリン酸基の有無によって調節される場合が多々あり、キナーゼホスファターゼといった酵素の働きでコントロールされている。 リン酸 アデノシン三リン酸...
    2 KB (195 words) - 22:11, 9 June 2014
  • プロテインホスファターゼ1(英: protein phosphatase 1、略称: PP1)は、プロテインセリン/スレオニンホスファターゼ(英語版)と呼ばれるホスファターゼのクラスに属する。このタイプのホスファターゼには、金属依存性プロテインホスファターゼ(PPM)とアスパラギン酸ベースのホスファターゼ...
    17 KB (2,009 words) - 20:46, 12 July 2024
  • PAのde novo合成のグリセロール-3-リン酸経路は次のようなものである。 さらに、PAはホスファチジン酸ホスファターゼ(英語版)によってDAGへ、もしくはホスホリパーゼAによってリゾホスファチジン酸へ変換される。 PAの細胞での役割は次のように分類される。 他の多くの脂質の生合成の前駆体となる。...
    26 KB (3,688 words) - 03:04, 14 April 2023