• ヤーロウ式ボイラー (Yarrow boiler) はイギリスのヤーロウ・シップビルダーズ社が開発した高圧水管ボイラーで、船舶、とりわけ軍艦に広く採用された。ヤーロと表記することもある。 ヤーロウ式ボイラーは三胴で、三角形の頂点に発生した蒸気を集める円筒状の蒸気ドラム、下部の2つの頂点に蒸気...
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  • 第二次世界大戦に至るまでヤーロウは世界的な駆逐艦の造船会社で、イギリス海軍だけでなく海外向けにも駆逐艦を建造した。ヤーロウボイラーの製造会社でもあり、ヤーロウで開発された水管ボイラー (Water-tube boiler) はヤーロウ式ボイラーとして広く普及し、日本海軍でもこれを改良したものが艦本式ボイラー...
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  • 上記の経緯より、機関には基本的に石炭専焼の水管ボイラーが採用された。これはヤーロウ社のアルフレッド・ヤーロウによって、1877年より開発されていた画期的な蒸気発生装置であり、1887年にはヤーロウ式ボイラーとして実用化された。本級搭載の水管ボイラーは、ヤーロウ式のほか、ソーニクロフト、ノルマン、リード、ブリセンデン...
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  • ヤーロウ社製の雷型をベースとして、ソーニクロフト艦の長所も採り入れるかたちで設計されており、前半部はヤーロウ艦、後半部はソーニクロフト艦を模している。 ボイラーとしては、ヤーロウ式ボイラーを元に改良設計した艦本缶(後のイ号艦本缶)が採用された。また主機械も、ヤーロウ式...
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  • 44ノットを記録し、イギリス駆逐艦の最高速力となった。なおボイラーはM級と同様で、ヤーロウ式またはホワイト・フォスターの重油専焼水管ボイラーを3缶搭載した。 一方、ヤーロウ後期M級は、諸元・性能的にはR級と共通するが、ボイラーヤーロウ式重油専焼水管ボイラー4缶、主機はパーソンズ直結タービンによる2軸推進となっている。...
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  • オール・ギヤード・タービンとされており、出力39,500馬力で37ノットを発揮する計画であった。また低速時の燃費改善のためパーソンズ巡航タービンを備えたほか、機関全体の性能向上のため、初めて過熱蒸気を使用した。ボイラーは3胴型ヤーロウ式水管ボイラー、蒸気性状は圧力260 lbf/in2...
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  • 分析した結果、15ノット以下での航行は稀であり、したがって巡航タービンの恩恵も小さいと判断されたためであった。また嚮導艦「グレンヴィル」はヤーロウ式水管ボイラーを搭載している。 兵装は、おおむねF級の構成が踏襲され、艦砲は45口径12cm砲(QF 4.7インチ砲Mk.IX)を仰角40度の両用砲であるMk...
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  • 減揺タンクが装備された。 機関構成・出力はアカスタ級(K級)と同様で、ボイラーヤーロウ式の重油専焼水管ボイラー4缶、主機はパーソンズ直結蒸気タービンによる2軸推進を基本とする。ボイラーについては、ヤーロウ特型では同型ボイラーの3缶構成、ホワイト特型はホワイト・フォスター水管ボイラー...
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  • び「ティルベリィ」「ティンタージェル」「ストレナウス」ではパーソンズが採用された。またヤーロウS級では、直結タービンの搭載が固守された。 ボイラーヤーロウ式重油専焼水管ボイラーを基本として、ホワイト社艦ではホワイト・フォスターが搭載された。 なお計画速力は36ノットとされていたが、アドミラルテ...
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  • ある。また本級では、アドミラルティ型と同様の3本煙突艦とされているが、第2煙突が偏平で乾舷が高いという差異がある。 ボイラーヤーロウ式の重油専焼水管ボイラー4缶、主機はパーソンズ直結タービン、2軸推進、機関出力は26,500馬力の計画であったが、実際にはもっと大出力であり、例えば「マスティフ」は海上公試で33...
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  • いる。また従来の嚮導駆逐艦が3軸推進艦であったのに対し、本級以降、駆逐艦と軌を同じくして2軸推進艦となった。ボイラーヤーロウ式重油専焼水管ボイラー、主機はブラウン・カーチスオール・ギヤード・タービンを採用した。 上記の経緯より、本級では艦砲の大口径化が志向された。イギリス海軍ではまずスウィフトおよびF級ヴァイキングで45口径15...
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  • した最後の石炭専焼式駆逐艦となった。なお、TBDの創設以来、ボイラーは様々な形式が併用されてきたが、各艦の運用実績を踏まえて、本級以降の駆逐艦では、ヤーロウ式とホワイト・フォスターに統一されることとなった。主機はF級と同じくパーソンズの直結蒸気タービンである。...
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  • た。パーソンズ衝動反動タービンには巡航タービンが付されている。 またボイラーは、ヤーロウ式水管ボイラーを基本とするが、ホワイト社の艦ではホワイト・フォスター、また「ノーブル」「ニザム」「ノーメイド」「ナンパレル」ではバブコックが搭載された。 艦砲はL級の装備を踏襲し、40口径10.2cm砲(QF...
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  • サー・アルフレッド・フェルナンデス・ヤーロウ (1842年1月13日 - 1932年1月24日)は19世紀末から20世紀初頭においてイギリスが造船王国たる地位を築くのに大きく貢献した造船所の一つ、ヤーロウ・シップビルダーズの創業者である。また、第二次世界大戦まで広く船舶の動力源として使われたボイラーの一つであるヤーロウ式ボイラーを開発した。...
    10 KB (1,136 words) - 09:24, 6 February 2022
  • で破壊される恐れがあることから、本型では釣合舵に改正された。これに伴い、排水量はわずかに増大し、また石炭搭載量も減少している。 ボイラーヤーロウ式の石炭専焼水管ボイラーで、蒸気性状は圧力17.6 kgf/cm2 (250 lbf/in2)、飽和温度であった。主機関は3段膨張4気筒レシプロ蒸気機関...
    7 KB (931 words) - 14:31, 9 June 2023
  • ボイラーとレシプロ蒸気機関という従来の水雷艇駆逐艦の組み合わせがおおむね踏襲された。主機は、ホーソン・レスリー社およびレアード社製の艦では3段膨張3気筒機関、その他の艦では3段膨張4気筒機関が搭載された。ボイラーヤーロウ式、ノルマン、ソーニクロフト・シュルツ、ホワイト・フォスター...
    13 KB (1,270 words) - 09:35, 20 June 2022
  • 62cm(45口径)高角砲」を単装砲架で1基を搭載した。 本級はヤーロウ式石炭・重油混焼水管缶12基とパーソンズ直結タービン4基4軸を組み合わせて最大出力22,000shp、最大速力25ノットを発揮した。なお、「ヤーマス」のみタービンはブラウン・カーチス2基2軸だった。 本級のボイラー...
    7 KB (907 words) - 05:39, 17 October 2024
  • 、本級では、ソーニクロフト型(シェイクスピア級)と同様に2軸推進艦となった。ボイラーヤーロウ式重油専焼水管ボイラー、主機はパーソンズオール・ギヤード・タービンを基本として、ホーソン・レスリー社艦ではブラウン・カーチスを採用した。しかし軽量船体の建造技術にかけては、各社の技術はソーニクロフト社...
    8 KB (988 words) - 09:46, 20 June 2022
  • ブルホームの形状を採用した。なお艦尾艦底部には、プロペラ先端の一部を納めるための凹みが付されている。 ボイラーはいずれも石炭専焼の水管ボイラーで、ヤーロウ式、ソーニクロフト、ノルマン、リードがあった。蒸気性状は圧力220–250 lbf/in2 (15–18 kgf/cm2)、飽和温度であっ...
    11 KB (1,121 words) - 09:34, 20 June 2022
  • ブルホームの形状を採用した。なお艦尾艦底部には、プロペラ先端の一部を納めるための凹みが付されている。 ボイラーはいずれも石炭専焼の水管ボイラーで、ヤーロウ式、ソーニクロフト、ノルマン、リードがあった。蒸気性状は圧力220–250 lbf/in2 (15–18 kgf/cm2)、飽和温度であっ...
    13 KB (1,229 words) - 09:34, 20 June 2022
  • 新しい技術を盛り込んだ新型駆逐艦のプロトタイプの建造が計画され、デニー社など5社の設計を比較検討した結果、ソーニクロフト社とヤーロウ社に1隻ずつが発注された。このうち、ヤーロウ社が建造したのが本艦である。なおソーニクロフト社が建造したのが「アマゾン」であった。...
    7 KB (892 words) - 15:47, 22 June 2024
  • 機関配置はソ連近代巡洋艦初のシフト配置である。機関配置は艦橋と1番煙突の直下にボイラー缶3基とタービン機関1基で1組として2組前後に配置して機関の生存性を高めた。機関構成はヤーロウ式重油専焼缶6基とアンサルドヤード・タービン2基2軸を組み合わせ、機関出力113...
    17 KB (2,761 words) - 09:31, 12 May 2024
  • 本級はヤーロウ式石炭・重油混焼水管缶12基とパーソンズ直結タービン4基4軸を組み合わせて最大出力22,000shp、最大速力25ノットを発揮した。なお、「ブリストル」のみタービンはブラウン・カーチス2基2軸だった。 本級のボイラー...
    8 KB (1,002 words) - 07:50, 17 October 2024
  • 型とされ、艦首が波浪に突っ込んだときに海水をすくい上げないように、水はけの良い亀甲型(タートルバック)とされたのも同様である。 ボイラーヤーロウ式の石炭専焼水管ボイラーで、蒸気は飽和蒸気でで、圧力17.6 kgf/cm2 (250 lbf/in2)だった。主機は3段膨張4気筒レシプロ蒸気機関とさ...
    12 KB (1,612 words) - 05:52, 28 January 2023
  • アメリカ海軍軽巡洋艦では初めて「シフト配置」を採用している。ボイラー室と機関室2組ずつを交互に配置しており、構成は艦橋の真後ろに前部ボイラー4基と前部機械室、後部ボイラー4基と後部機械室の順である。本級の主缶にはヤーロウ式重油専焼水管缶8基を採用し、主機関にはギヤード・タービン4基4軸を組み合わせた結果、公試において最大出力90...
    11 KB (1,605 words) - 02:51, 7 January 2023
  • 3cm魚雷発射管を単装2基ずつ装備した。 本級はヤーロウ式重油専焼水管缶6基とブラウン・カーチスヤードタービン2基2軸を組み合わせて最大出力25,000shp、最大速力25.5ノットを発揮した。なお、「チェスター」のみボイラーは重油専焼水管缶で最大出力31,000shpで速力26...
    6 KB (819 words) - 03:25, 8 September 2024
  • のものが踏襲された。主機はブラウン・カーチスオール・ギヤード・タービンを基本として、ドックスフォード社艦、スワン・ハンター社艦ではパーソンズが採用された。またボイラーヤーロウ式重油専焼水管ボイラーを基本として、ホワイト社艦ではホワイト・フォスターが搭載された。...
    17 KB (1,936 words) - 09:13, 9 December 2024
  • 本級はヤーロウ式石炭・重油混焼水管缶12基とパーソンズ直結タービン2基2軸を組み合わせて最大出力22,000shp、最大速力25ノットを発揮した。なお、「ヤーマス」のみタービンはブラウン・カーチスだった。機関配置は第一次大戦前の「装甲巡洋艦」と同じく機関区前部にボイラー室、後部に機関室を置く旧時代的な配置を採っていた。...
    6 KB (772 words) - 05:21, 17 October 2024
  • の簡素なマストとあいまって、スマートな艦容となっていた。 ボイラーとしてはヤーロウ式水管ボイラー12缶、主機としては直立3気筒3段膨張レシプロ蒸気機関2基を搭載しており、スクリュープロペラ2軸を駆動した。出力は16,000馬力であった。なお12基のボイラー...
    8 KB (908 words) - 16:07, 8 January 2023
  • - 1,880トン、満載排水量は2,490 - 2,590トンとなる。戦時乗組定員は将校および兵員合わせて206名となる。 アスカリは3基のヤーロウ式ボイラーから供給される蒸気を用い、それぞれが一軸のプロペラシャフトを駆動する2基のパーソンズ製ギアード蒸気タービンを動力源としている。最大軸出力48...
    17 KB (2,054 words) - 20:24, 24 November 2023
  • 機関構成は、カルロ・ミラベロ級偵察艦以来の4缶2軸推進が踏襲されたが、艦型の拡大にあわせて出力は強化されている。ボイラーはオデロを基本とするが、CNR社の建造艦ではヤーロウ式が搭載された。蒸気圧力は22 kgf/cm2 (310 lbf/in2)であった。また蒸気タービンはパーソンズオール・ギヤー...
    12 KB (1,239 words) - 01:57, 5 October 2024