• 空冷エンジン(くうれいエンジン)は、その冷却をもっぱら空冷によって行うレシプロエンジン。 いくつかの分類があるが、ここでは自然空冷と強制空冷という分類について述べる。 自然空冷式 シリンダー外部に取り付けられた冷却フィンに外気があたることによって冷却される。構造を軽量・簡易化できることから、発熱を走...
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  • 冷エンジン(すいれいエンジン)とは、液冷エンジンのうち水を主成分とする液体を冷媒として冷却を行うものを指す。水は空気よりも比熱が大きいため空冷エンジンより効率よく冷却を行えるが、冷媒の循環装置を備えるため構造の複雑化とそれによる信頼性低下・価格増・重量増などのデメリットをもつ。...
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  • 星型エンジン(ほしがたエンジン)とは、シリンダーを放射状に配列したレシプロエンジン。20世紀半ばまで航空発動機はガソリンエンジンが中心で、その中で空冷星型の気筒配列が最も多く採用された。 クランクシャフトを中心にしてシリンダーが放射状に並べられる。英語では文字通り「Radial engine」(放射状エンジン)...
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  • 冷エンジン(ゆれいエンジン)とは、エンジンオイルを冷却媒体として積極的に活用する液冷エンジンである。一般にドライサンプ方式では潤滑に必要な量のオイルを循環させるが、それと比較して相当に大量のオイルをシリンダーヘッドやピストンの裏などに噴射してオイルに熱を移し、また、通常と比較してより大型のオイルク...
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  • 冷エンジン(えきれいエンジン)は、一般に水冷エンジンと呼ばれるものの他、水以外による液冷のエンジン(発動機)も含む総称である。環境温度が氷点下になった場合の凍結トラブルの防止や、金属の腐蝕の防止のために冷却水(クーラント)にジエチレングリコール等を混入するのは自動車等でも一般的であるが、普通は主...
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  • 空冷式や水冷式のオイルクーラー、あるいはオイルパン(オイル溜り)等で冷却され、冷えたオイルはオイルポンプによりまたエンジン各部へ送られる。 エンジンオイルによる冷却作用は、空冷エンジンだけでなく水冷エンジンでも重要である。エンジン...
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  • エンジンを搭載した試作車両、MZ・KKM175Wを製作。1965年には当時汎用エンジンとして相当数の販売実績があったZFザックス(英語版)製空冷エンジンを参考に、175ccx1ローター空冷エンジンのMZ・KKM175Lも試作した。両社とも当時のMZ製2ストロークエンジン...
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  • 空冷エンジン車は、冷却面の制約をクリアできたにしても、今度は騒音過大と暖房能力不足(温水ヒーターに比してヒートエクスチェンジャーの性能が遙かに劣る)という別の難があった。 水冷式フロントエンジン車であれば上に挙げられたリアエンジン...
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  • 空冷用のファンが設けられているものが多い。 空冷エンジンは水冷エンジンに比べ、部品の温度変化が大きくなりやすいため部品同士の間クリアランスは総じて広めに取られる場合が多く、加えて、ウォータジャケットのようにシリンダー周囲に音を抑えられる構造を持たないことから、エンジンの動作音が大きくなりがちになる。...
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  • 車種に採用されたのみ)、パソコンのCPUの冷却装置、エアコンの室外機などが空冷である。業務用では一部航空機用のレシプロエンジンや、更に大規模なものでは内陸部に建設された原子力発電所の原子炉や冷却塔などといった施設が空冷を採用しているケースもある。 空冷エンジン ヒートシンク 水冷 液冷 表示 編集...
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  • エンジンや高出力の水冷エンジンとの馬力競争に敗北し旧式となった。この時代の航空用エンジンは熱伝導率の高い材質、シリンダーとシリンダーヘッドの分離、より緻密で背の高い冷却フィンなど、新技術の導入による改良により新型の空冷星型エンジンが続々と登場している。 エンジン...
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  • カーヒーター (category エンジン冷却)
    ンジャーを装着し、1975年型エンジンでは1973年比40%の燃費改善を達成した。この開発作業はフェニックス計画と名付けられた。ただし、マツダのヒートエクスチェンジャー機構の着想元は、空冷ポルシェのカーヒーターではなく、技術者の自宅に取り付けてあった瞬間湯沸器の内部機構である。 強制空冷エンジン...
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  • シリンダー (category シリンダー (エンジン))
    気密を保ち、オイルリングでシリンダー壁面の油膜を最適に保つ。 これらエンジンのシリンダーはかつては単体の部品で、スリーブやライナーと呼ばれる鋳鉄製の筒が一般的であった。特に空冷エンジンにおいてはシリンダーの外側に複雑なデザインの空冷フィンを形成する関係上、フィンの製造のしやすさと、何らかの理由により...
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  • 水平対向エンジンは、同気筒数のV型エンジンに比べて全高を低くすることができる。またそれにより、エンジン単体として低重心を実現できる。 水平対向エンジンでは、同規模の直列エンジンと比べて空冷方式の場合に冷却風を受ける面積が広くなる。 ボクサーエンジンは直列型エンジンよりは明らかに全長が短いが、V型エンジン...
    57 KB (7,583 words) - 06:46, 23 May 2024
  • は潤滑油や、油圧機器の作動油を冷却する装置である。 エンジンやギヤボックスなどの潤滑油は高温となるため、再循環の前に冷却するためのオイルクーラーを設置する場合があり、自動車、オートバイ、レシプロエンジンの航空機などに採用例が見られる。水冷エンジンにおいては主冷却装置たるラジエーターの冷却を補助する装置であるが、空冷エンジン...
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  • 最初で最後の採用となったDDACと呼ばれる冷却方式は、通常の空冷エンジンのシリンダーブロックやシリンダーヘッドの中に、水冷エンジンのウォータージャケットにあたる通路を設け、そこへ通風することから「一体式二重空冷」の名を持つ。空冷エンジンを搭載するF1マシンのRA302からのフィードバックという事と、水冷エンジン...
    34 KB (4,661 words) - 14:16, 7 October 2024
  • 熱機関 > 内燃機関 > レシプロエンジン レシプロエンジン(英語: reciprocating engine)は、往復動機関あるいはピストンエンジン・ピストン機関とも呼ばれる熱機関の一形式である。燃焼熱を取り出す方法によって、外燃式と内燃式に大別される。 燃料の燃焼による熱エネルギーを作動流体の圧...
    26 KB (3,413 words) - 16:57, 27 October 2024
  • 航空用エンジン aircraft engine 航空用エンジン(こうくう よう エンジン)とは、航空機に搭載され、航空機の飛行に必要な推力(推進力)を生み出すエンジンである。補助動力装置やラムエア・タービンなど電源や油圧を確保するエンジンは含まれない。航空エンジンともいう。英語では主に "aircraft...
    27 KB (3,181 words) - 02:08, 13 September 2024
  • アツタは、第二次世界大戦頃にドイツのダイムラー・ベンツで開発・製造されたDB 600とDB 601エンジンを、大日本帝国海軍(日本海軍)の指示で愛知航空機がライセンス生産した航空機用液冷エンジンである。DB 600Gをライセンス生産したアツタ11型(海軍略符号:AE2A)、DB 601Aをライセンス生産したアツタ21型...
    12 KB (1,787 words) - 13:56, 14 June 2023
  • 冷エンジンは行き詰まりとなっていた。 一方で、1931年(昭和6年)中島に先駆けて離昇800馬力を狙った先進的な空冷星型14気筒エンジン、A4(七試発動機、後の金星一型及び二型)の試作機が完成し、九三式陸攻や七試艦上戦闘機に搭載されたものの、各部の破損が続出する有様で、この時期の三菱のエンジン部門は水冷、空冷ともに不振を究めていた。...
    26 KB (2,790 words) - 01:35, 19 September 2024
  • 倒立V型エンジン(とうりつブイがたえんじん)は、シリンダーがクランクシャフトに対して下方向、逆V字型(Λ型)に配置されたV型エンジンのことである。主に第二次世界大戦期の枢軸国側の航空用液冷V型12気筒エンジンに見られるが、液冷直列エンジンのほか、空冷エンジン(V8、V12)も存在する。 エンジン形式としての特徴は以下の通り。...
    5 KB (483 words) - 12:02, 7 May 2024
  • トヨタ・U型エンジン(トヨタ・Uがたエンジン)は、トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)で製造されていた0.7L〜0.8L級の空冷水平対向2気筒ガソリンエンジンの系列である。 同社としては最初にして唯一の空冷・水平対向による2気筒エンジンであり、最初に登場したU型のボア×ストロークは78mm×73mm...
    7 KB (629 words) - 13:21, 17 August 2024
  • これまでに存在する。いずれにしても事故が発生した場合は、冷却材から放射線が出るため重大な事態となる。 ^ 原子力発電所からの温排水の利用 - 原子力百科事典ATOMICA 熱交換器 液冷 液冷エンジン冷エンジン冷エンジン 空冷 空冷エンジン 電気機器の冷却方式 CPUの冷却装置 表示 編集...
    6 KB (951 words) - 03:19, 16 February 2023
  • キャブレター・燃料噴射装置 エンジンが吸気する空気にガソリンを混合させ、燃焼する混合気にする。燃料噴射装置で燃焼室内にガソリンを噴霧する場合もある。 ラジエーター エンジンの焼き付きを防止する為、シリンダーを冷却する冷却水から熱を空中に発散させ、冷却水を適温に維持する。空冷などで省略される場合もある。...
    10 KB (1,445 words) - 17:13, 11 May 2024
  • ハ44は、第二次世界大戦期に中島飛行機が開発・製造した空冷星型航空機用レシプロエンジン。陸軍名称はハ219。ハ44は陸海軍統合名称である。 初期の国産空冷エンジンの傑作である寿を複列14気筒化したものにハ5があるが、ハ44はそれをさらに18気筒化したものである。試作開始は1942年7月、終戦まで23台が製造された。...
    2 KB (228 words) - 02:12, 19 September 2024
  • 暖房は電動車(ハイブリッドカー)を含む水冷エンジン搭載車であれば、冷却用のロングライフクーラントをヒーターコアに引き込むだけで良く、空冷エンジンであれば排気マニホールドに設けたヒートエクスチェンジャーや燃焼式ヒーターからの温風を室内に導入する。燃焼式を除きエンジン...
    21 KB (2,952 words) - 05:50, 25 August 2024
  • ガソリン直噴エンジン(ガソリンちょくふんエンジン、英語:Gasoline Direct injection engine)とは、燃料であるガソリンをシリンダー内に、高圧で直接噴射するガソリンエンジンのことである。「筒内噴射」方式と呼ばれる。 50から350気圧という高圧のガソリンを、エンジン...
    48 KB (6,517 words) - 13:21, 14 October 2024
  • title: Volvo trucks yesterday and today)) ウィキメディア・コモンズには、内燃機関に関連するメディアがあります。 熱力学サイクル 空冷エンジン冷エンジン冷エンジン冷エンジン 可変圧縮比エンジン 自動車エンジン 機関出力 『内燃機関』 - コトバンク...
    22 KB (2,721 words) - 21:17, 13 July 2024
  • エンジンが冷えるとクリスマスツリー部分の隙間が広がる仕組みになっている。 タービン・ノズル タービン・ノズルはタービンの静翼であるノズル・ガイド・ベーンが多数環状に取り付けられている。動翼と同様に高温に曝されるために1段目や2段目までが空冷タービン翼構造になっているものが多い。...
    136 KB (20,684 words) - 13:04, 8 November 2024
  • 水平対向4気筒 (category 水平対向4気筒エンジン)
    エンジンとしては今日ではあまり用いられなくなった。しかし、水平対向4気筒の広いシリンダ列(英語版)は水冷式と同様に空冷式レイアウトの採用にも有効であったため、水冷エンジンが一般化する以前の初期の大衆車では大きな空冷フィンと強制空冷ファンを持つ水平対向4気筒が広く用いられていた。...
    18 KB (2,566 words) - 23:25, 8 February 2024
  • 退役:1945年8月 運用状況:退役 表示 五式戦闘機(ごしきせんとうき)は、第二次世界大戦時の大日本帝国陸軍の戦闘機で、三式戦闘機(飛燕)の液冷エンジンを星形空冷エンジンに換装した改良型である。キ番号(試作名称)はキ100。略称・呼称は五式戦だが、陸軍の各種公文書上では五式戦闘機(あるいは五式戦)の呼称は...
    66 KB (11,106 words) - 03:09, 11 July 2024