どうぶつの森
ジャンル | コミュニケーションゲーム |
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対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 手塚卓志 |
ディレクター | 江口勝也 野上恒 |
音楽 | 戸高一生(サウンドディレクター) 永田権太(フィールドBGM) 峰岸透(インドアBGM) 田中しのぶ(イベントBGM) |
シリーズ | どうぶつの森シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 内蔵時計機能つきロムカセット |
発売日 | 2001年4月14日 |
デバイス | コントローラパック |
売上本数 | 約26万本[要出典] |
その他 | コントローラパック同梱版も同時発売 |
『どうぶつの森』(どうぶつのもり)は、任天堂より2001年4月14日に発売されたNINTENDO64用コミュニケーションゲーム。どうぶつの森シリーズの第1作目。キャッチコピーは、「ひとりよりふたり、ふたりよりよにん、よにんより...たーくさん」。
概要
[編集]プレイヤーがとある村に移り住み、そこで暮らすどうぶつたちとのコミュニケーションを楽しむゲーム。遊ぶ上での目的は特に決まっておらず、住人たちとの会話、買い物、釣り、昆虫採集、自分の部屋の模様替えなど、プレイヤーが好きなように行動できる。一般のゲームとは異なり、クリアするという概念は無い。
ゲームの中では現実世界と同じ時間が流れており、昼夜や四季の変化もある。季節によって村の様相が大きく変わるほか、初詣、バレンタインデー、お花見など、その時々に合った年中行事も行われる。
1つの村(=1つのカセット)の中では最大4人のプレイヤーが生活できる。ただ、1人のプレイヤーが遊んでいる間、他のプレイヤーは「留守」の扱いとなり、ゲーム内には登場しない。
村の地形、村の住人、住人たちが住む家の内装は、カセットごとに全て異なる。また、コントローラパックにプレイヤーの「おでかけデータ」を保存し、別の『どうぶつの森』のカセットで用いることで、他の村へ出かけることができる。
ソフト単品のほかに「コントローラパック同梱版」も発売されたが、このコントローラパックには、ミュージック(プレイヤーの部屋で聞けるBGM)、ファミコン(ファミコンゲームを遊べる家具)のうち2つ、本作のスーパーバイザーを務める宮本茂からの手紙が収録されている。
本作に登場するどうぶつたちは、人間の言葉のように聞こえる独特の「どうぶつ語」を発する。このどうぶつ語は任天堂独自の技術で、特許を申請している[1]。
シリーズ2作目の『どうぶつの森+』へセーブデータを引き継ぐ「データお引越しサービス」が行われたことがあるが、現在は終了している。
開発
[編集]当初の『どうぶつの森』はプレイヤーが動物の力を借りながらダンジョンを冒険するという内容で[2]、大容量磁気ディスクを用いるNINTENDO64の周辺機器・64DD向けソフトとして開発されていた[3]。しかし、カセットへの変更が決まったことで容量の削減を余儀なくされ、冒険ゲームの要素をなくしてコミュニケーションに特化したゲームへと変化した[4]。同様の理由から、サウンド面においても音の飽和を避ける演出が取られた[5]。 NINTENDO64のコントローラでの操作に最適化されている独特の文字入力システムは、64DDの『ランドネットディスク』でも使用されていたものである。
発売後の反響
[編集]本作の発売直後に次世代ゲーム機・ニンテンドーゲームキューブ(以下GC)の発売を控え、NINTENDO64市場は終末期であったことから、本作の初回生産本数はわずかなものであり、初週売上は3.6万本にとどまった[要出典]。しかし発売後に口コミなどで評判が広がり、特に10 - 20代の女性層に浸透[要出典]。任天堂の予想をはるかに上回る反響があったため、急遽増産されることとなった。さらに同年12月にはシリーズ2作目『どうぶつの森+』をGC向けに発売し、本作を超える売り上げを記録した。
脚注
[編集]- ^ “任天堂ゲームサウンドのすべて 3.音楽にこだわって作りました! 『どうぶつの森』大解剖”. Nintendo Online Magazine 2001年5月号. 2017年3月4日閲覧。
- ^ “社長が訊く ゲームセミナー2008~『どうぶつの森』ができるまで~ 3. 4本足で歩いていたどうぶつたち”. 任天堂 (2008年12月5日). 2016年2月28日閲覧。
- ^ “社長が訊く ゲームセミナー2008~『どうぶつの森』ができるまで~ 1. リレー方式でダンジョンを冒険”. 任天堂 (2008年12月5日). 2016年2月28日閲覧。
- ^ “レボリューション版『どうぶつの森』の計画も明らかに! 任天堂の江口氏が講演”. エンターブレイン (2006年3月24日). 2008年11月22日閲覧。
- ^ “『あつ森』サウンドには“スキマ”が重要。ゲームプレイの根幹から生まれた音楽制作の哲学【CEDEC 2020】”. ファミ通 (2020年9月8日). 2021年7月10日閲覧。