アカクサインコ

アカクサインコ
アカクサインコ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: インコ科 Psittacidae
: Platycercus
: アカクサインコ
P. elegans
学名
Platycercus elegans
(Gmelin, 1788)
和名
アカクサインコ
英名
Crimson Rosella
亜種
  • P. e. elegans
  • P. e. nigrescens
  • P. e. subadelaidae
  • P. e. fleuriensis
  • P. e. flaveolus
  • P. e. melanoptera
  • P. e. flaveolus

アカクサインコ (学名:Platycercus elegans)は、オウム目インコ科に分類される鳥類の一種。

分布

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オーストラリア。

クイーンズランド州ケアンズ周辺、サウス・イースト・クイーンズランドからニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州の東南部まで。また、ノーフォーク島とニュージーランドに移入された[1]

形態

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全長32-37cm、体重約129g[1]

亜種により色彩が大きく異なる。他亜種と、基亜種の違いは分類で後述。 雌雄ほぼ同色で基亜種はほぼ全身が深紅色である。また全亜種に共通するのは、尾羽、ほお、雨覆は青色で、背面には黒色から濃紺色のうろこ様の斑が入る。基亜種の幼鳥は背面、腹面、尾羽がオリーブ色である。

生態

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亜熱帯雨林、乾いたユーカリの森、川辺の植生など様々な環境に適応している。 繁殖期は9月から1月で、巣は期の樹洞に作られる。1回の産卵で4から8個の白い卵を産卵し、メスが単独で抱卵する[1]。卵は約20日で孵化する。給餌は雌雄ともに行い、約35日で巣立ちする。

分類

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6亜種が確認されている[2]。実際にCrimson(深紅色)とされるほどの色彩をしているのはP. e. elegansP. e. nigrescensである。また分布域が重なる地域では、色が混ざり合う。

  • P. e. elegansCrimson Rosella。基亜種。
  • P. e. nigrescens:クイーンズランド州北部亜種。基亜種よりも小さく、色が濃い。
  • P. e. subadelaidaeAdelaide Rosella。アデレード周辺亜種。基亜種の深紅色の部分が、本亜種では黄色からオレンジ色をしている。
  • P. e. fleuriensis:アデレード南部からカンガルー島にかけて分布。背面は黄色で、黒色のうろこ様の斑が入り、腹面はオレンジ色。
  • P. e. melanopteraカンガルー島亜種。上記2亜種よりも色が濃く、より赤く、大きい。
  • P. e. flaveolusYellow Rosella。ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の内陸部の州境あたりに分布する。基亜種の深紅色の部分は本亜種では黄色。

参考文献

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  1. ^ a b c Crimson Rosella,Birds Australia
  2. ^ Michael Morcombe,Field Guide to Australian Birds, Steve Panish Publishing, 2004, ISBN 9781740215596
  • Michael Morcombe,Field Guide to Australian Birds, Steve Panish Publishing, 2004, ISBN 9781740215596