インテンス・パルス・ライト
インテンス・パルス・ライト(Intense Pulsed Light)、IPLは、コンデンサ等を用いキセノンランプを極短時間のみ発光させた光。光の波長数、パルス幅、発生させるエネルギー量により、脱毛や皮膚の治療などに使い分けて用いられている。
医療
[編集]1990年代に皮膚の治療に用いられるようになった[1]。光老化の諸症状、日光性色素斑、雀卵斑(そばかす)、肝斑、色素沈着、毛穴、弾力に対して非侵襲的に皮膚の若返りを行うことに使われる[1]。
2016年のレビューでは、IPLは肝斑(しみ)や色素沈着の最初の選択肢ではなく、悪化する場合があるため、最後の手段だと考えられる[2]。
2015年のガイドラインによれば、IPL を行い4週間で86%の人で雀卵斑(そばかす)が半分以上消え、IPLでは色素沈着の副作用は起こりにくい[3]。
出典
[編集]- ^ a b 根岸圭、松永佳世子「Intense Pulsed Light による美容皮膚治療」『日本レーザー医学会誌』第31巻第1号、2010年4月15日、53-60頁、doi:10.2530/jslsm.31.53。
- ^ B. Sofen, G. Prado, J. Emer (2016-1). “Melasma and Post Inflammatory Hyperpigmentation: Management Update and Expert Opinion”. Skin therapy letter 21 (1): 1–7. PMID 27224897 .
- ^ 日本形成外科学会、日本創傷外科学会、日本頭蓋顎顔面外科学会『形成外科診療ガイドライン1 皮膚疾患』(PDF)金原出版、2015年、141-142頁。ISBN 978-4-307-25714-5 。