ウィグナー半円分布
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母数 | |
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台 | |
確率密度関数 | |
累積分布関数 | for |
期待値 | |
中央値 | |
最頻値 | |
分散 | |
歪度 | |
尖度 | |
エントロピー | |
モーメント母関数 | I1 は変形ベッセル関数 |
特性関数 | J1 はベッセル関数 |
ウィグナー半円分布(英: Wigner semicircle distribution)とは、連続確率分布の一つで、ハンガリーのノーベル賞物理学者であるユージン・ウィグナーに因んで命名された。この分布は母数 R > 0 に対して区間 [−R, R] を台に持ち(連続単変量で有界区間に台を持つ)、特にその確率密度関数のグラフは (0, 0) を中心とする半径 R の半円を R に応じて(確率分布となるように)以下のように正規化したもの(したがって実際には半楕円)で与えられる:
- 確率密度関数
この分布はランダム行列の行列の大きさが無限大に近づくにつれ、固有値分布の極限分布として現れる。これをウィグナーの半円則 (Wigner semicircle law) という。
また、期待値、中央値、最頻値がともに0である直感的な理由としては、半楕円の縦軸に平行な方の軸が原点を通ることが在る。
参考文献
[編集]- 永尾太郎 『ランダム行列の基礎』 東京大学出版会 (2005) ISBN 978-4130613064
- 四辻哲章 『計算機シミュレーションのための確率分布乱数生成法 』 プレアデス出版 (2010年) ISBN 978-4903814353