エネルホダル
エネルホダル Енергодáр Энергодар | |||||
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標語: Даємо енергію(「我々はエネルギーを与える」) | |||||
座標:北緯47度29分56秒 東経34度39分21秒 / 北緯47.49889度 東経34.65583度座標: 北緯47度29分56秒 東経34度39分21秒 / 北緯47.49889度 東経34.65583度 | |||||
国 | ウクライナ | ||||
州 | ザポリージャ州 | ||||
ラヨン | ヴァシリウカ地区[1] | ||||
フロマーダ | エネルホダル・フロマーダ[1] | ||||
市 | エネルホダル | ||||
創立 | 1970年 | ||||
市制 | 1985年 | ||||
支配 | ロシアによって占領[2] | ||||
政府 | |||||
• 法律上(デ・ジュリ)の市長 | Dmytro Orlov[3] | ||||
• ロシア任命の 事実上(デ・ファクト)の市長 | Andriy Shevchik[4] | ||||
面積 | |||||
• 合計 | 63.5 km2 | ||||
標高 | 29 m | ||||
人口 (2021年)推計[5] | |||||
• 合計 | 52,887人 | ||||
• 密度 | 858人/km2 | ||||
市外局番 | +380 6139 | ||||
気候 | Dfa | ||||
ウェブサイト | www |
エネルホダル (ウクライナ語: Енергода́р, 発音 [enerɦoˈdɑr] ( 音声ファイル), 直訳: 『エネルギーの贈り物』; ロシア語: Энергодар, 英語: Enerhodar [ɛnərˈhoʊdɑːr]) は、ウクライナのザポリージャ州北西部にあるヴァシリウカ地区の市であり、フロマーダである[1]。2022年7月時点では、ロシア連邦軍の支配下に置かれている[6]。ドニプロ川の左岸、カホウカ貯水池を挟んでニーコポリとChervonohryhorivkaの対岸に位置する。人口は2021年推計で52,887人[5]。
エネルホダルは、ウクライナの電力会社であるDTEK社によって、ザポリージャ火力発電所建設とそのサポートのために1970年6月12日に設立された。そして1980年代には、ヨーロッパ最大規模の原子力発電所であるザポリージャ原子力発電所[7]が同地に建設された。市の主要雇用主はこの2発電所である。
歴史
[編集]ロシアとウクライナの紛争
[編集]ザポリージャ原子力発電所の接収と軍事基地化
[編集]2022年2月28日、ロシアはエネルホダルとザポリージャ原子力発電所を制圧したと主張した。エネルホダル市長のDmytro Orlovはその後その主張を否定した[8]。
同年3月初旬、民間人が原子力発電所に通ずる道路に土嚢とトラックからなる巨大なバリケードと「人間の鎖」を築き、ロシア軍部隊の進軍を防ごうとしていることが報じられた[9][10]。
3月7日、ウクライナの軍行政府南西地域部門は、同市はロシア軍によって占領されたことを追認した[11]。
3月12日、露国営原子力企業「ロスアトム」が、ザポリージャ原子力発電所は同社の管理下に置かれており、すでに接収したと主張した[12]。一方で、ロシアの占拠後も、同原子力発電所は安全の観念からウクライナの専門家によって運営が続けられた[13]。
同年7月、一方ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは、ロシア軍兵士が原発敷地内に最大500人駐留している上にミサイルシステムが配備され軍事基地化していると分析し、それらの兵士が「防護服も着けずに原子炉の放射能ゾーンなどに入った」と主張し、非難をした[14][15]。
注目点
[編集]- Enerhodar Dnipro Powerline Crossing
- ザポリージャ原子力発電所
- ザポリージャ火力発電所 (ザポリージャDRES)
ギャラリー
[編集]- 火力発電所の煙突から望むエネルホダル
- 勝利公園
- 市庁舎
- Suchasnyk文化会館
- 第二次世界大戦記念碑
- エネルホダル・ホテル
- エネルホダルのテニスコート
- ザポリージャ原子力発電所
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “Енергодар - Запорізька область” (ウクライナ語). decentralization.gov.ua. 2022年7月19日閲覧。
- ^ “Russia says it captures Ukrainian city of Kherson -RIA” (英語). Reuters (1 March 2022). 3 March 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。2 March 2022閲覧。
- ^ “Enerhodar City Council”. Енергодарська міська рада (1 March 2022). 1 March 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。1 March 2022閲覧。
- ^ “Оккупанты показали своего ставленника в захваченном Энергодаре: коллаборант – из ОПЗЖ”. news.liga.net. 27 March 2022閲覧。
- ^ a b “Чисельність наявного населення України на 1 січня” (ウクライナ語). Державна служба статистики України. p. 23 (2021年).
- ^ “Ukraine after 11th night of war: Mayor killed, towns taken, Moscow promises civilian corridors to Russia” (英語). Baltic News Network - News from Latvia, Lithuania, Estonia (2022年3月7日). 2022年5月8日閲覧。
- ^ “「ロシア兵が防護服着けず」原発内へ、9人死傷か…敷地内にミサイルシステム配備”. 読売新聞オンライン (2022年7月19日). 2022年7月19日閲覧。
- ^ “Енергодар і Запорізька АЕС під контролем ЗСУ: мер міста просить не вірити фейкам” (ウクライナ語). ФАКТИ ICTV (2022年2月28日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ Tiefenthäler, Ainara (2 March 2022). “Videos show large barricade, set up by civilians, blocking entrance to nuclear power plant”. The New York Times
- ^ “字幕:欧州最大の原発守る「人間の鎖」 ウクライナ”. www.afpbb.com (2022年3月3日). 2022年7月19日閲覧。
- ^ “Ukraine after 11th night of war: Mayor killed, towns taken, Moscow promises civilian corridors to Russia”. Baltic News Network. (7 March 2022) 7 March 2022閲覧。
- ^ “ザポリージャ原発をロシアの国営企業が接収か…「ロシア領のようなもの、永遠にそうなる」”. 読売新聞オンライン (2022年3月12日). 2022年7月20日閲覧。
- ^ “ロシア管理下の原発閉鎖せず、ウクライナ運営公社が表明”. Reuters. (2022年6月2日) 2022年7月19日閲覧。
- ^ “ロシア軍、原発を基地化 重火器への反撃阻止か―米紙”. 時事ドットコム (2022年7月20日). 2022年7月20日閲覧。
- ^ “「ロシア兵が防護服着けず」原発内へ、9人死傷か…敷地内にミサイルシステム配備”. 読売新聞オンライン (2022年7月19日). 2022年7月19日閲覧。