エリック・カール
エリック・カール Eric Carle | |
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ロサンゼルスで(2009年) | |
誕生 | 1929年6月25日 アメリカ合衆国 ニューヨーク州シラキュース |
死没 | 2021年5月23日 (91歳没) アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ノーサンプトン |
職業 | 作家、イラストレーター、デザイナー |
最終学歴 | |
ジャンル | 子供向け絵本 |
代表作 |
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主な受賞歴 | ローラ・インガルス・ワイルダー賞 2003年 |
活動期間 | 1963年 – 2021年 |
配偶者 | Barbara Morrison [1](結婚 1973年; 死別 2015年) |
子供 | 2 |
ウィキポータル 文学 |
エリック・カール(Eric Carle、1929年6月25日[2] - 2021年5月23日)は、アメリカの絵本作家[3][4]。
ニスを下塗りした薄紙に指や筆で色をつけた色紙を切抜き、貼りつけていくコラージュの手法が特徴[5]。鮮やかな色彩感覚によって「絵本の魔術師」といわれる。
発表した絵本は40作以上にのぼり、代表作である『はらぺこあおむし』は70以上の言語に翻訳され、出版部数は5500万部を超えている[3]。
略歴
[編集]伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
1929年ニューヨーク州シラキュース生まれ[2]。両親はドイツ人[5]1935年に家族とドイツに移住[5]。
1946年から4年間、シュトゥットガルト造形美術大学で学ぶ。52年にアメリカに戻り、絵本作家のレオ・レオニの紹介でニューヨーク・タイムズのグラフィックデザイナーとして働く[2]。67年に『くまさん くまさん なにみてるの?』(原題 Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?、文 ビル・マーチン)のイラストレーションを担当し、絵本作家としてデビュー。68年に最初の自作絵本『1、2、3 どうぶつえんへ』を発表[2]。本作は翌1970年にボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞を受賞[6]。69年、『はらぺこあおむし』をアメリカで刊行。本作はアメリカのほかドイツ、フランスなど各国で多数の賞を受賞[7]。
- 1971年より絵本製作に専念、『たんじょうびの ふしぎな てがみ』、『うたが みえる きこえるよ』などを発表。
- 1985年、訪日。
- 2002年11月、ボストン近郊にエリック・カール絵本美術館が開館。
- 2003年、ローラ・インガルス・ワイルダー賞を受賞。
- 2021年5月23日、腎不全のため、東部マサチューセッツ州の自身の別荘で死去[8][9]。91歳没。
代表的な絵本
[編集]括弧内は原題。
- くまさん くまさん なにみてるの?(Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?、1967年[注 1])
- はらぺこあおむし(The Very Hungry Caterpillar 1969年)森比左志 訳、偕成社、1976年
- ホットケーキできあがり!(Pancake、Pancake)アーサー・ビナード 訳、偕成社、1970年
- ごちゃまぜカメレオン(The Mixed-up Chameleon)八木田宜子 訳、偕成社、1990年
- ちいさいタネ(The Tiny Seed) ゆあさふみえ 訳、偕成社
- やどかりのおひっこし(A House for Hermit Crab)森比左志 訳、偕成社
- くもさん おへんじ どうしたの(The Very Busy Spider)森比左志 訳 偕成社
- ごきげんななめのてんとうむし(The Grouchy Ladybug)森比左志 訳、偕成社
- 月ようびはなにたべる?(Today is Monday)森比左志 訳、偕成社
- だんまりこおろぎ(The Very Quiet Cricket)工藤直子 訳、偕成社
- 巨人に気をつけろ!(Watch Out A Giant)森比左志 訳、偕成社
- さびしがりやのほたる(The Very Lonely Firefly)偕成社
- とうさんはタツノオトシゴ(Mister Seahorse)佐野洋子 訳、偕成社
- こんにちは あかぎつね!(Hello Red Fox)佐野洋子 訳、偕成社
- パパ、おつきさまとって(Papa, Please Get the Moon for Me)森比左志 訳、偕成社
- パッチン!とんでコメツキくん(The Very Clumsy Click Beetle)偕成社
他に童心社からいわむらかずおとコラボレートした日英バイリンガル絵本『どこへいくの?ともだちにあいに!』がある[10]。
その他
[編集]2021年11月12日、エリック・カールの世界観をテーマとする、日本で初めてのプレイグラウンド施設『プレイパーク エリック・カール』がオープンした[11]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ アメリカにおける出版年。
出典
[編集]- ^ "The Eric Carle Museum of Picture Book Art Mourns the Loss of Co-Founder Barbara Carle - Mourning The Loss of Co-Founder Barbara Carle press release" (Press release) (英語). Carle Museum. 2021年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月20日閲覧。
- ^ a b c d 『自伝』 1992, p. 54.
- ^ a b "「はらぺこあおむし」実は日本で誕生 穴あき・幅が異なるページ 印刷・製本先、米では見つからず". 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2021年5月28日. 2021年7月20日閲覧。
- ^ 日本児童文学学会 編『『児童文学事典』電子版』東京書籍、1988年、170頁 。2021年7月20日閲覧。
"カール, エリック - 『児童文学事典』電子版" (PDF). 千葉大学. p. 170. 2021年7月20日閲覧。カール, エリック〈略〉(定松 正)
- ^ a b c "絵本「はらぺこあおむし」の作者 エリック・カールさん死去". NHKニュース. 日本放送協会. 2021年5月27日. 2021年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月20日閲覧。
- ^ "1970 - Biblioteca Salaborsa Ragazzi" (イタリア語). 2023年10月29日閲覧。
- ^ "Awards". Official Eric Carle Website (英語). 2021年7月20日閲覧。
- ^ "「はらぺこあおむし」の作家死去 エリック・カールさん". this.kiji.is. 共同通信社. 2021年5月27日. 2021年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月20日閲覧。
- ^ "絵本「はらぺこあおむし」の作家エリック・カール氏 91歳で死去". BBCニュース. BBC. 2021年5月27日. 2023年11月25日閲覧。
- ^ いわむらかずお、エリック・カール『どこへいくの? ともだちにあいに! To See My Friend!』童心社、2001年11月15日。ISBN 978-4-4940-0500-0。
- ^ "エリック・カールの世界観で学び、遊ぶ 『PLAY! PARK ERIC CARLE』 二子玉川ライズにオープン". 美術展ナビ. 2021年11月12日. 2021年11月23日閲覧。
参考文献
[編集]- 偕成社編集部 編『子どもの夢を追って エリック=カール自伝』偕成社、1992年。ISBN 978-4-0301-6200-6。 NCID BN10417841。
外部リンク
[編集]- Eric Carle - 公式ウェブサイト
- エリック・カールの世界 公式サイト
- 『はらぺこあおむし』の作者 | エリック・カール スペシャルサイト - 偕成社
- 追悼 エリック・カールさん「はらぺこあおむし」誕生秘話 - NHK