シバ属
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シバ属の1種 | ||||||||||||||||||
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シバ属(シバぞく、学名:Zoysia)は、単子葉植物イネ科の植物の一群である。
特徴
[編集]いわゆる芝生に使うシバやコウライシバはこの仲間に含まれるが、芝生に使う植物が、全てシバ属に含まれるわけではない。また、芝生に使われないシバ属もある。
シバ属の植物の特徴は、以下の通り。
- 匍匐茎があって横にはう。
- 匍匐茎の節から茎が出て、垂直に伸びる。この茎に葉がつく。
- 立ち上がる茎の先端に花序がつく。花序は単独の穂状。
- 小穂は楕円形、左右から偏平、小花は1つだけ、第二穎が革質でつやがある。
なお、地表を這い、地面を覆うイネ科としては他にギョウギシバやハイシバなど多くの種があり、しばしばシバの名を冠する。
分類
[編集]アフリカから東アジア、オーストラリアにかけて数種がある。日本では以下のような種が見られる。
- シバ Z. japonica Steud.:道端や背の低い草原などに見られる。芝生としても使われるとともに放牧場等で飼料として植栽される。利用名「野芝(ノシバ)」。
- コウライシバ Z. pacifica (Goudswaard) Hotta & Kuroki:非常に葉が細く、管状に巻いている。沖縄では海岸の隆起サンゴ礁に天然の芝生を形成する。主として観賞用として植栽、栽培される。利用名「キヌシバ」。
- コウシュンシバ Z. matrella (L.) Merr.:九州以南に生える小型種。コウライシバに似るが、葉は巻かない。本州の園芸店等で販売されているものはコウシュンシバがほとんどで、「高麗芝」と通称されている。
- オニシバ Z. macrostachya Franch. et Savat.:シバよりも一回り大きく、海岸の砂浜に自生。匍匐茎は砂の中を這う。
- ナガミオニシバ Z. sinica Hance var. nipponica Ohwi:海岸の砂地のほか、河口の汽水域などに群生する。本州中部以南から九州にある。原名変種のコオニシバ var. sinica は小穂が少し小さく、種子島以南に分布。
オニシバは海浜植物として出現する。また、これらの海岸性の種は、海岸線の改修工事や埋め立てなどによって生息区域を減らしており、絶滅危惧種などに指定されている場合がある。