カッサーノ・ダッダ
カッサーノ・ダッダ Cassano d'Adda | |
---|---|
行政 | |
国 | イタリア |
州 | ロンバルディア |
県/大都市 | ミラノ |
CAP(郵便番号) | 20062 |
市外局番 | 0363 |
ISTATコード | 015059 |
識別コード | C003 |
分離集落 | #主要な集落参照 |
隣接コムーネ | #隣接コムーネ参照 |
気候分類 | zona E, 2536 GG |
公式サイト | リンク |
人口 | |
人口 | 18,834 [1] 人 (2021-01-01) |
人口密度 | 1,017 人/km2 |
文化 | |
住民の呼称 | cassanesi |
守護聖人 | 無原罪の聖母(santa Maria Immacolata)[2] |
祝祭日 | 10月4日[2] |
地理 | |
座標 | 北緯45度32分 東経09度31分 / 北緯45.533度 東経9.517度座標: 北緯45度32分 東経09度31分 / 北緯45.533度 東経9.517度 |
標高 | 133 (105 - 153)[3] m |
面積 | 18.52 [4] km2 |
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ポータル イタリア |
カッサーノ・ダッダ(Cassano d'Adda)は、イタリア共和国ロンバルディア州ミラノ県にある、人口約1万9000人の基礎自治体(コムーネ)である。
ミラノの東約30kmに位置し、アッダ川を渡渉する戦略的に重要な地点であることから、カッサーノでは多くの戦いが繰り広げられてきた。最も有名な「カッサーノの戦い」 (Battle of Cassano d'Adda) は、1799年のものである。
名称
[編集]地元の方言では Casàn と呼ばれる。
地理
[編集]位置・広がり
[編集]カッサーノ・ダッダはミラノ県の東部、アッダ川のほとりに位置する。ベルガモから南西へ約23km、ローディから北へ約24km、州都・県都ミラノから東北東へ約27km、ブレシアから西へ約55kmの距離にある。アッダ川はベルガモ県との境界となっており、川を隔てて東へ約6kmの距離にトレヴィーリオの市街がある。市域南東部はアッダ川東岸(ジェーラ・ダッダ地方)にも広がっており、市域の南部でわずかにクレモナ県と接している。
隣接コムーネ
[編集]隣接するコムーネは以下の通り。
- ヴァプリオ・ダッダ - 北
- ファーラ・ジェーラ・ダッダ (ベルガモ県) - 北東
- トレヴィーリオ (ベルガモ県) - 東 -
- カジラーテ・ダッダ (ベルガモ県) - 南東
- リヴォルタ・ダッダ (クレモナ県) - 南
- トルッカッツァーノ - 南西
- ポッツオーロ・マルテザーナ - 南西
- インザーゴ - 西
- ポッツォ・ダッダ - 北西
地勢・地形
[編集]- 河川:アッダ川
市域には人工の運河が二つある。北部にはアッダ川とミラノとを結ぶマルテザーナ運河 (it:Naviglio della Martesana) があり、グロペッロ・ダッダ地区を流れている。また、南部にはアッダ川とローディとを結ぶムッツァ運河 (it:Canale della Muzza) が流れる。
地震分類
[編集]イタリアの地震リスク階級 (it) では、3 に分類される [5]。
主要な集落
[編集]カッサーノ・ダッダ(Cassano d'Adda)の中心市街は、アッダ川右岸(西岸)に位置する。市街の北にはグロペッロ・ダッダ(Groppello d'Adda)という地区があり、その市街地はカッサーノ中心市街と一体化しているが、分離集落(フラツィオーネ)としての地位を持つ。
アッダ川左岸(東岸)には、カッサーノの対岸にカーシナ・タランタ(Cascina Taranta)の集落がある。また、中心市街から約2.6km離れてカシーネ・サン・ピエトロ(Cascine San Pietro)の集落があり、カジラーテ・ダッダのチオッフィ地区と連担している。
歴史
[編集]カッサーノ・ダッダがはじめて文書に登場するのは、887年のことである。
この都市が成立する以前の268年、ローマ皇帝ガッリエヌスは、皇帝僭称者アウレオルス (Aureolus) の軍勢をこの付近の橋の近くで打ち破るが、その後殺害されている。
1000年頃には、アッダ川のほとりにボロメオ城が築かれた。
1158年、神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世はミラノ軍とカッサーノで戦っている。
1259年、教皇派(ゲルフ)の同盟軍が、この地で皇帝派(ギベリン)と戦った (Battle of Cassano (1259)) 。
1705年には、スペイン継承戦争の一環としてフランスとオーストリアが戦い、フランスのヴァンドーム公ルイ・ジョゼフ・ド・ブルボンがオーストリアのオイゲン・フォン・ザヴォイエンを打ち破っている(カッサーノの戦い)。
1799年、フランス革命戦争の中でフランス軍とロシア軍が戦った。スヴォーロフ率いるロシア軍は、モロー率いるフランス軍を打ち破っている (Battle of Cassano (1799)) 。
人口
[編集]居住地区別人口
[編集]国立統計研究所(ISTAT)によれば、2001年国勢調査時点での居住地区(Località abitata)別の人口は以下の通り[3]。
地区名 | 標高 | 人口 | 備考 |
---|---|---|---|
CASSANO D'ADDA | 105/153 | 16,665 | |
CASCINE SAN PIETRO | 115 | 841 | カジラーテ・ダッダの Cioffi 地区に連続 |
CASSANO D'ADDA * | 133 | 15,430 | |
Cascina Seriole | 111 | 15 | |
Cascina Taranta | 122 | 115 | |
Case Sparse | - | 264 | |
La Lanca | 123/125 | - | ファーラ・ジェーラ・ダッダとの境界未画定地域 |
- ISTATは人口統計上、家屋密度の高い centro abitato (居住の中心地区)、密度の低い nucleo abitato (居住の核となる地区)、まとまった居住地区を形成していない case sparse (散在家屋)の区分を用いている。上の表で地名がすべて大文字で示されているものが centro abitato である。「*」印が付されているのは、コムーネの役場・役所 la casa comunale の置かれている地区である。
コムーネではカッサーノ、カシーネ・サン・ピエトロ、グロペッロの3区分で人口統計を出している。これによれば2011年12月31日時点の人口は以下の通り[6]。
地区名 | 人口 |
---|---|
Cassano | 14,354 |
Cascine San Pietro | 1,069 |
Groppello | 3,365 |
合計 | 18,788 |
人口推移
[編集]交通
[編集]鉄道
[編集]- ミラノ=ヴェネツィア線 (it:Ferrovia Milano-Venezia)
- カッサーノ・ダッダ駅 (it:Stazione di Cassano d'Adda)
ミラノとヴェネツィアを結ぶミラノ=ヴェネツィア線が走っており、カッサーノ・ダッダ駅がある。カッサーノ・ダッダ駅は、ミラノとトレヴィーリオとを結ぶ鉄道の駅として1846年に開業した駅である。
この路線はミラノ近郊鉄道に組み込まれており、運行系統としてはS5線(ヴァレーゼ - ミラノ - トレヴィーリオ)およびS6線(ノヴァーラ - ミラノ - トレヴィーリオ)の一部である。
道路
[編集]主要な道路としては、県道 SP11号線(SP ex SS 11)がコムーネを東西に貫いている。この路線はトリノとヴェネツィアを結ぶ国道SS11号線 (it:Strada statale 11 Padana Superiore) の一部を構成する。
人物
[編集]著名な出身者
[編集]- フェルナンド・ブランビラ - 18~19世紀にスペインで活動した画家。
- ジュゼッペ・ペルチェッティ - イタリア王国軍人。山岳部隊(アルピーニ)創設者。
- エミーリオ・デ・ボーノ - イタリア王国陸軍元帥、「ファシスト四天王」の一人。
- ヴァレンティーノ・マッツォーラ - 1940年代に活躍したサッカー選手。名選手として知られたが「スペルガの悲劇」で落命した。
- ジャンニ・モッタ - 1960-70年代に活躍した自転車ロードレース選手。
脚注
[編集]- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Resident population on 1st January : Lombardia” (英語). 2021年5月10日閲覧。左側メニューのPopulation and Households > Population > Resident population on 1st January > Regions and municipalities より州を選択
- ^ a b http://www.comuni-italiani.it/015/059/
- ^ a b 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Milano (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2012年12月2日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Milano (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2012年12月2日閲覧。
- ^ “classificazione sismica 1 dicembre 2020” (xls). イタリア市民保護局. 2021年2月7日閲覧。
- ^ “popolazione 2011” (イタリア語). Cittá di Cassano D'Adda. 2012年12月2日閲覧。
外部リンク
[編集]ポッツォ・ダッダ | ヴァプリオ・ダッダ | ファーラ・ジェーラ・ダッダ (BG) | ||
インザーゴ | トレヴィーリオ (BG) | |||
カッサーノ・ダッダ | ||||
ポッツオーロ・マルテザーナ トルッカッツァーノ | リヴォルタ・ダッダ (CR) | カジラーテ・ダッダ (BG) |