カルロ・ギンズブルグ

カルロ・ギンズブルグ
2013年
人物情報
生誕 (1939-04-15) 1939年4月15日
イタリアの旗 イタリア
出身校 ピサ大学
学問
研究分野 歴史学
研究機関 ボローニャ大学カリフォルニア大学ロサンゼルス校
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カルロ・ギンズブルグCarlo Ginzburg, 1939年4月15日[1] - )は、イタリア歴史家で、ミクロストリアの創始者。イタリア・ルネサンス、近現代史の専門家。

来歴

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イタリアに、ウクライナ出身の作家レオーネ・ギンズブルグ (w:Leone Ginzburg)、イタリア出身の小説家ナターリア・ギンズブルグNatalia Ginzburg、 旧姓レーヴィ Levi、父親がユダヤ系)の子として生まれる。 つまり家系自体はユダヤ系だが、ユダヤ教教育を受けたわけではなく、また母系でないためにハラハー上はユダヤ人ではない。

1961年にピサ大学博士号を取得。ボローニャ大学で教えた後、1988年からカリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) 教授。

受賞・栄典

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2010年バルザン賞受賞。

著作

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  • I benandanti-Stregoneria e culti agrari tra Cinquecento e Seicento, Einaudi, 1972.
  • Das Schwert und die Glühbirne. Eine neue Lektüre von Picassos Guernica, Frankfurt am Main 1999, ISBN 3518121030.
  • No Island is an Island. Four Glances at English Literature in a World Perspective, New York 2000, ISBN 0231116284.
  • Un dialogo, Milano, 2003.
  • Articles in Past and Present, Annales, Quaderni storici, Rivista storica italiana, Critical Inquiry, Elementa etc.
  • Latitude, Slaves and the Bible: An Experiment in Microhistory (PDF) Online paper by Carlo Ginzberg.

著作(日本語訳)

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  • 杉山光信訳『チーズとうじ虫――16世紀の一粉挽屋の世界像』(みすず書房, 1984年)
    • 新装版1995年、2003年、2012年、2021年、新版解説上村忠男
  • 竹山博英訳『ベナンダンティ 16-17世紀における悪魔崇拝と農耕儀礼』(せりか書房, 1986年)
  • 上村忠男訳『夜の合戦 16-17世紀の魔術と農耕信仰』(みすず書房, 1986年)
  • 竹山博英訳『神話・寓意・徴候』(せりか書房, 1988年)
  • 上村忠男堤康徳訳『裁判官と歴史家』(平凡社, 1992年/ちくま学芸文庫, 2012年)
  • 竹山博英訳『闇の歴史――サバトの解読』(せりか書房, 1992年)
  • 森尾総夫訳『ピエロ・デッラ・フランチェスカの謎』(みすず書房, 1998年、新装版2006年)
  • 竹山博英訳『ピノッキオの眼――距離についての九つの省察』(せりか書房, 2001年)
  • 上村忠男訳『歴史・レトリック・立証』(みすず書房, 2001年)
  • 上村忠男訳『歴史を逆なでに読む』(みすず書房, 2003年)
  • 上村忠男訳『糸と痕跡』(みすず書房, 2008年)
  • 上村忠男編訳『ミクロストリアと世界史 歴史家の仕事について』(みすず書房, 2016年)
  • 上村忠男訳『政治的イコノグラフィーについて』(みすず書房, 2019年)
  • 上村忠男訳『それでも。マキァヴェッリパスカル』(みすず書房, 2020年)
  • 上村忠男編訳『恥のきずな 新しい文献学のために』(みすず書房, 2022年)
  • 上村忠男編訳『どの島も孤島ではない イギリス文学瞥見』(みすず書房, 2023年)
  • 上村忠男編訳『自由は脆い』(みすず書房, 2024年)

研究

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  • 上村忠男『歴史家と母たち カルロ・ギンズブルグ論』(未來社, 1994年)
  • 上村忠男『歴史をどう書くか カルロ・ギンズブルグの実験』(みすず書房, 2023年)

脚注

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  1. ^ The Library of Congress

関連項目、外部リンク

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