カルロ・シーニ
カルロ・シーニ(Carlo Sini、1933年12月6日 - )は、イタリアの哲学者。
ボローニャ生まれ。ミラノ大学にて、エンツォ・パーチのもとで学ぶ。現在はミラノ大学教授(哲学)。
シーニは、ヘーゲルおよびフッサールの現象学の研究から出発したが、その後、イギリス・アメリカの哲学(とりわけホワイトヘッドとパース)へと関心を移し、イタリアへのパース導入において主導的な役割を果たした。パースやホワイトヘッドに加え、マルティン・ハイデッガーやフランスの構造主義の思想を取り込みながら、「書くこと(エクリチュール)」の問題系を精力的に考察している。
著作
[編集]- 『アメリカ・プラグマティズム』 Il pragmatismo americano (1972)
- 『記号学と哲学』 Semiotica e filosofia (1978)
- 『記号を通過する』 Passare il segno (1981)
- 『真理のイメージ』 Immagini di verità (1985)
- 『沈黙と発言』 Il silenzio e la parola (1989)
- 『魂の記号』 I segni dell’anima (1989)
- 『象徴と人間』 Il simbolo e l'uomo (1991)
- 『エクリチュールの倫理』 Etica della scrittura (1992/2000)
- 『理論哲学』 La filosofia teoretica (1992)
- 『沈黙を書く』 Scrivere il silenzio (1994)
- 『哲学とエクリチュール』 Filosofia e scrittura (1994)
- 『衣服、実践、知識』 Gli abiti, le pratiche, i saperi (1996)
- 『紙の世界の理論と実践――哲学のエクリチュール』 Teoria e pratica del foglio mondo. La scrittura filosofica (1997)
- 『形而上学――真理のエクリチュールとアナロジー』 Metafisica: analogia e scrittura della verità (1997)
- 『こころとからだ』 La mente e il corpo (1998)
- 『意味の起源』L’origine del significato (1999)
- 『認識の偶像』 Idoli della conoscenza (2000)
- 『理性』 Ragione (2000)
- 『大地と歴史――現代思想の道程』 Terra e storia. Itinerari del pensiero contemporaneo (2000)
- 『政治的徳』 La virtù politica (2000)
- 『世界を語ること』 Raccontare il mondo (2001)
- 『自由、財産、コミュニケーション』 La libertà, la finanza, la comunicazione (2002)
- 『エクリチュールと負債』 Le scritture e il debito (2002)
- 『アルティ・ディナミケ』Le arti dinamiche (2003)
- 『喜劇と生』 Il comico e la vita (2003)
- 『事物のマテリア』 La materia delle cose (2004)
- 『スピノザ・アーカイヴ』 Archivio Spinoza (2005)