カレル・ドールマン (統合支援艦)
カレル・ドールマン | |
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基本情報 | |
建造所 | ガラツィ 造船所, ルーマニア |
艦種 | 統合支援艦(JLOS) |
艦歴 | |
発注 | 2009年 |
起工 | 2011年6月7日 |
進水 | 2012年10月17日 |
就役 | 2015年4月29日 |
要目 | |
満載排水量 | 28,250 t |
全長 | 204.7 m |
最大幅 | 30.4 m |
吃水 | 7.8 m |
機関 | ディーゼル・エレクトリック方式 |
主機 |
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推進 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 30,575馬力 |
速力 | 18ノット |
航続距離 | 10,000海里 (15kt巡航時) |
乗員 | 個艦乗員175名 |
兵装 | |
搭載艇 | LCVP×2隻 |
搭載機 | |
レーダー | IM-400統合センサー・システム |
カレル・ドールマン(英語: HNLMS Karel Doorman)は、オランダ海軍の統合支援艦(Joint Logistiek Ondersteuningsschip: JLOS)。揚陸艦と補給艦を兼務するものである[1]。
能力
[編集]補給機能
[編集]貨物庫1,000 m2、弾薬庫730 m2を確保し、貨油は8,700 m3を搭載可能である[2]。また一日あたり125 m3の造水能力を備えている[1]。
洋上移送装置としては、上部構造物直後に門型ポスト1基を設置している[2]。
病院船機能も充実しており、手術室2室とX線撮影装置のほか、MRI装置も搭載される[2]。
輸送揚陸機能
[編集]2,350 m2の車両甲板を設置しており、100トンの耐荷重を備えたランプによってRO-RO機能を発揮できる[2]。
固有の搭載艇として、ダビットに2隻のLCVPを搭載しているほか、艦尾の係留スペースや力量40トンのクレーンを用いて機動揚陸艇(LCM)への物資の搬出・搬入も可能である[1]。
航空運用機能
[編集]後甲板はヘリコプター甲板とされており、長さ80×幅30 m、発着スポット2個を設定している。またハンガーは1,060 m2を確保した[2]。
NH90ヘリコプター6機を搭載可能であり、またCH-47の運用にも対応している[2]。
電子装備
[編集]センサーは、ホラント級哨戒艦でも採用されたIM-400統合センサー・システムが搭載される。これは下記の各種センサー等を統合している[3]。
- シー・マスター400 - Sバンドの長距離対空捜索レーダー。アンテナは4面固定式のAESAで、探知距離は300m~250km[4]。
- シー・ウォッチャー100 - Xバンドの対水上捜索レーダー。アンテナは4面固定式のAESAで、探知距離は80m~40km[5]。
- ゲートキーパー赤外線捜索追尾システム
- 電波探知装置(ESM)
- 統合通信アンテナ・システム - リンク 11/16/22, GSM/UMTS, WiMAX, イリジウム衛星通信対応。
- 衛星通信システム
参考文献
[編集]- ^ a b c 大塚好古「注目の新型揚陸艦 (特集 世界の揚陸艦)」『世界の艦船』第792号、海人社、2014年2月、88-93頁、NAID 40019927939。
- ^ a b c d e f Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 481. ISBN 978-1591149545
- ^ Thales Nederland B.V.. “IM 400” (PDF) (英語). 2013年2月17日閲覧。
- ^ Thales Nederland B.V.. “SEA MASTER 400” (PDF) (英語). 2013年2月17日閲覧。
- ^ Thales Nederland B.V.. “SEA WATCHER 100” (PDF) (英語). 2013年2月17日閲覧。
関連項目
[編集]ウィキメディア・コモンズには、カレル・ドールマン (統合支援艦)に関するカテゴリがあります。
- アブサロン級多目的支援艦 - デンマーク海軍の多目的支援艦
- クィーンストン級支援艦 - カナダ海軍の多目的支援艦