キルシュヴァッサー
キルシュヴァッサー(ドイツ語: Kirschwasser)は、蒸留酒の一種。種子ごと潰したサクランボ(ドイツ語: Kirsche)を醗酵させ、6週間前後寝かせた後に蒸留した無色透明のスピリッツである。主にドイツ南部からオーストリア、スイスにかけた地域で生産され、とくにドイツ・シュヴァルツヴァルト地方の名産品として知られている。
片仮名表記の場合、キルシュワッサー、キルシワッサーなどと書かれることもある。キルシュと呼ばれることも多い。
なお、サクランボ果汁を醗酵させるのではなく、サクランボをエタノール漬けした後に蒸留して作られた蒸留酒はキルシュガイスト (ドイツ語: Kirschgeist) と呼ばれ、キルシュヴァッサーとは明確に区別される。
用途
[編集]- スポンジケーキに塗るシロップの香り付けなど主に製菓用に使われ、代表的なものにシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテがある。
- カクテルの材料としても使用されることがある。例えば、アカシアなど。
- 北部ドイツではストレートでも飲用される。ビールをチェイサーとして交互に呑む他、食後酒としても用いられる。
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 3-タンネン ドイツキルシュ/3-タンネン社 ドーバー洋酒貿易内記事(名酒紀行)
- “キルシュ (Kirsch)(独)”. 用語の解説. 日本洋菓子協会連合会. 2016年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月28日閲覧。